女性 41歳: 7週間前に2年前から生理痛がひどく、椅子に座ろうとするとお腹がズキンと痛くなり座れないと来院されました。現在不妊治療も受けているとのことです。
赤ちゃんの時に階段から落ちて、小学生の頃にバスケットボールをやっていて腰が痛くなったこともあるとのことです。
生殖器には異常が無いとのことですので、腰の凝りが強くなり、生殖器に行く自律神経を刺激し生理痛が出て、さらに腹部に行く感覚神経を腰で強く刺激するため腹部の痛みが重なっていると推察しました。
従って、腰の筋肉を和らげることで、生理痛も腹部の痛みも治まると判断し鍼の経絡治療を行いました。
次の生理まで3回施術しましたが、生理痛は全く出ず驚かれていました。同時に、頸の痛みも改善し、夢もあまりみなくなり睡眠も改善し体調も良くなってゆきました。
2週間後に人工授精の予定がありどうすれば良いか相談がありましたので、受精日の前日に施術に来てもらうことにしました。施術の効果は、普通、2
日目が最も良いためです。
最初の受精では、着床したが悪阻がひどく流産し、2回目は着床せず悪阻もなく、今回が3回目とのことです。
受精後に来院されましたが、今回も悪阻は無いので着床していないのではと言われましたが、脈を診ると、今までは肝虚の脈でしたが、腎虚のような脈に変わっていたため,期待出来ますよとお伝えしました。
その3日後に検査があり、着床しているとのことでした。
この治療を通じて言えることは、関連の臓器に問題が無ければ、自律神経の過緊張が症状の原因で、自律神経の過緊張の原因を探り、それを改善し自律神経のバランスを整えれば、ほとんどの症状は改善するということです。
鍼灸マッサージ 響 山本