男性 33歳: 全身にアトピー性皮膚炎があり、特に肘の裏と膝の裏が酷く、痒いと来院されました。

首、肩、背中、腰が凝っていて、寝つきが悪いとのことです。又、右肩が左肩より低くなっていました。

診断の結果、自律神経が緊張しており、そのため全身のアトピー性皮膚炎が発生し、寝つきが悪くなっていると判断しました。

全身が凝っているため原因をお聞きしたところ、ジムで筋トレをやられているが、筋トレ後のストレッチが不十分なため全身の筋肉が硬くなっているものと判断しました。

全身の筋肉が硬くなっているため、全身にアトピー性皮膚炎が発症しているわけです。

治療としては、鍼治療で首の凝りと眼の疲れをとり自律神経の緊張を緩め、首と背中と腰の脊柱傍の筋肉を緩めました。

首からは腕や手指に行く神経が出ており、背中からは、胸部や腹部に行く神経が出ており、又、腰からは足に行く神経がでており、首で腕に行く神経が刺激を受けていれば、腕にアトピー性皮膚炎が発症し、腰で足に行く神経が刺激を受ければ足にアトピー性皮膚炎が発症します。

従って、全身にアトピー性皮膚炎が発症している場合は、首から腰にかけての全部の脊椎の傍に鍼を刺して全身の神経に対する刺激を緩め、鍼灸経絡治療により、全身の気血の流れを良くすれば、確実に改善してゆきます。

この患者さんの場合は、2回の治療で睡眠が改善し、3回の治療で全身のアトピー性皮膚炎の改善を実感されました。

又、右肩が低くなっている原因は、頸椎の左側が硬くなっているためで、鍼治療と同時に行ったカイロプラクティック施術で

改善されました。

鍼灸マッサージ 響 山本