資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる【白鳥光良の Work Life Fusion】

資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる【白鳥光良の Work Life Fusion】

100キロマラソン、フラメンコの唄と踊りとギター、創作落語、将棋、ファイナンシャルプランなど、様々な世界を融合(fusion)させる【白鳥光良】が「資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる」を研究&実践中

人生のお金の不安を減らすのはカンタン。


まとまった貯蓄を取り崩すタイミングを見通せばいい。


住宅・教育・老後・万一の4つを押さえれば、不安の9割はなくなる。


 


しかし、100歳を超えて生きたらお金が尽きるかも。。。


その問題を解消する1つの答えは、Work Life Fusion すること。


もっと詳しい話を知りたくなったら、この3つのうち1つだけクリックしよう!


 


1.40歳未満の方は、39歳までに受けたい《お金の不安がなくなる》マネーレッスン


2.40歳以上の方は、将来のお金の不安が減ったお客様へのインタビュー記事


3.FP有資格者の方は、白鳥光良のファイナンシャルプランナー実践道場2020


 

我が人生44回目のフルマラソンは、

なんとかサブ4はクリアしつつ

44回目の完走となった。



10年連続の東京マラソン完走

(そのうち7年は仮装サブ4)を

2019年3月に達成した後は

仕事の忙しさやコロナが重なって

フルマラソンは走れずにいた。


今回は5年半以上ぶりのフル。

海の上も走るシーサイドマラソン

記念すべき第1回大会に参加した。



ゲストランナーは


2000年シドニーオリンピック金メダリスト

の高橋尚子さん(Qちゃん)と、

2016年リオデジャネイロ五輪ブービー

(男子マラソン140人中139位)猫ひろし

さんだったが、


高橋尚子さんが35キロ地点で

コース上にがっしり仁王立ちして

駆け抜けるランナーを応援しながら

希望する全員とハイタッチして

全力で盛り上げていたのが

凄いプロ意識・・というか、

世界一になったランナーは

マラソン愛の深さも世界一だな〜

と感じたのだった。


海の上の道路以外は

半分以上がアップダウンのある道で

過去一過酷な坂だらけのコースだったが

トレーニングや修行には最高だぜ!

と思ったのであった。



この3ヶ月でまともに走る身体が

ようやく戻ってきたので

楽しく走り続けて・・


あと50年くらいは

フルマラソン完走できる程度の

健やかさを維持しようっと。







「今日もショーヘイは大谷だったね〜!」


「なに言うてんねん。意味がわから・・いや、ほんまにショーヘイは大谷だったな。そのフレーズ意味わからへんけど核心の部分だけ意味わかるわ。もうちょい具体的かつ手短に説明してくれへん?」


「1994年7月5日、岩手県水沢市に生まれた彼は、雨の日も風の日もずっと30年以上にわたってショーヘイであり続けた。その『複利の力』によって彼は世界を驚愕させるオータニになった」


「手短にまとめすぎや。世界一になった男の物語を10秒でまとめんでええから。ところで『複利の力』てのはなんのことや?」


「そうだな。例えばお前さんが何か新しい仕事を始めたとして、その実力を2年で10倍にすることは可能と思うか?」


「じゅ、10倍の成長はさすがに無茶やろ!」


「じゃあ、これから30日間で10%成長するのは可能かな?」


「それくらいなら余裕でイメージできるで。これから1ヶ月以内に1%の成長を10回すりゃええんやからなー」


「素晴らしい。それならお前さんもショーヘイみたいに2年で10倍の成長ができるぞ!」


「どゆこと???」


「ちょいと難しかったか。じゃあいったん話を変えよう。『240の法則』って知ってるか?」


「こりゃまた初耳フレーズやな。まわりくどいこと言わんといてさっさと説明してくれや」


「240の法則は、複利運用で資産が10倍になる年数を3秒でハジキ出す裏技なんだ」


「資産が10倍!? そりゃーかなりヤバい話やんけ」


「いきなり道端で声掛けられて『あなたの資産が10倍になる』と言われたら逃げたほうがいいね。でも『240の法則』は、個人の資産管理を長年研究している白鳥さんが発見した人生100年時代の定番レクチャーの1つらしいから、絶対に知っといたほうがいいぜ」


「うむ、いかにもあやしいけど魅力的な話やな。その、資産が10倍になる年数はどないしてハジキ出すんや?」


「240を利回りで割るだけだ。例えば年率8%の複利運用なら《240÷8=30》だから、およそ30年で資産が10倍になる。同様に年率10%なら《240÷10=24年》だから24年で10倍。年率12%なら《240÷12=20年》だから20年で10倍になる。そんな夢のある複利計算の法則なんだ」


「でもな、その年率8%とかいうのは現実的なリターンやあらへんとちゃうか?」


「例えば1973年から50年間の平均リターンは、世界株式が7%台で米国株式が9%台だから8%なら十分に現実的だ。2008年の金融危機よりも前から長く運用されているアクティブファンドの中で年率10%以上の長期実績を出している優れたものはいくつもあるから、年率12%くらいまでは夢物語ではないけど・・・それ以上の実績や期待リターンを謳う金融商品は過剰なリスクを取っている可能性があるから逆に注意したほうがいいだろうね。世界一の投資家バフェットさんでも超長期の平均リターンが年率20%には達してない事実は知っておいたほうがいい」


「なるほどなぁ。240の法則に基づくと、年率8%なら30年で10倍、年率10%なら24年で10倍ということは・・・いま40代のワシも70歳くらいまでに今ある資産を10倍にして、老後の不安をオータニのホームランみたいに吹っ飛ばすことは可能っちゅうことか!?」


「その通りだ。複利の力を使えば十分に可能なレベルの話だな」


「・・ところで『ショーヘイみたいに2年で10倍の成長が可能』の話はどうなったんやっけ?」


「あー、それね。10倍の成長をするのに必要な期間も『240の法則』でカンタンに出せるでしょ?」


「ん? 年率10%のリターンと、毎月10%の成長が同じいうことか。年10%複利で24年運用できたら資産が10倍になるように、毎月10%の成長が24ヶ月続いたら実力が10倍になっちまうんやな!」


「そう! そうやってショーヘイは小さい頃から投げたり打ったり走ったり様々な野球の実力を2年毎に10倍のような遅くて速いスピードで複利成長させ続けてきたからあっという間に100倍、1000倍、10000倍と実力を伸ばしてやがて世界を驚愕させるオータニになった。そしてショーヘイは今でも『複利の力』を味方につけて日々コツコツと成長を続けながら世界のオータニであり続けているのだ」




「ええ話やな。ところでワシも240の法則を味方につけて資産を増やす方法を思いついたで」


「飲み込みが早いな。どんな方法だ?」


「例えば、ある世界一のスーパースターの通訳をギャンブルの相手にして1回あたり平均10%のリターンをあげられたら『240÷10=24回』で元手を10倍にできるやろ」


「わかった! ギャンブル中毒になった通訳さんにどんどん融資して信用枠を広げながらダイナミックに賭け続けて貰えば48回で元手が100倍、72回で1000倍、96回で10000倍になる。ええ方法やな〜」


「コラ! 乗ってくるんかい! 新手のノリボケやな」


「ヘッヘッヘ。これが上手くいけば、最初の元手が24万円でも1万倍の24億円くらいになるのは意外と速いかも知れへんで〜」


「リアリティあり過ぎて笑えへん。もうええわ」



今秋、5年ぶりにフルマラソンを走る。


10年連続の東京マラソン完走を2019年3月に達成した後は仕事が忙しくなったり多くの大会が中止になるコロナ期間に突入したりして「月平均100キロ程度の軽いジョギング」だけ習慣として続けてきたが、この5年で色々なことが落ち着きながら上向いてきた安心感もあって、お休みしていたマラソンをそろそろ復活させたくなった。





そして、8月中旬にポチッと大会エントリーをした効果は凄かった。


この4週間は真夏日または酷暑日が続いたにも関わらず累計250キロ以上走った。ウォーキングとランニングの合計距離は1日平均20キロ近くに達している。




無数に存在する娯楽や趣味の中でも、マラソンは大してお金もかからずスキマ時間で練習できるので「コスパ」(効果/費用)も「タイパ」(効果/時間)もかなり高い。しかし、それ以上にマラソンは「ソウパ」が異常に高いと思う。



えっ、ソウパってなんやねんって?


いまワシが作った言葉や。


和製英語で、

ソウル・パフォーマンス

Soul Performance (魂対効果、効果/魂)

の略語が「ソウパ」いうねん。


今後の人生を80年 ≒ 約3万日として、

義務的な仕事で1日を埋めたり

なんとなく1日を過ごすのは

あなたの命の3万分の1を使うこと。

あなたの魂の3万分の1を使うこと。

それに対するパフォーマンスは、

お金に換算できるものも

換算しにくいものもあるやろな。


でも、その過ごし方によっては

精神を擦り減らすことなく

心身の健康が高まったり

魂のエネルギーが高まったりする

そんな時間の使い方もあるんやで。



・・という訳で、マラソンは

単に健康や美容に良いだけじゃなくて

心のエネルギーが高まるというか、

無理なく続けると(少々無理しても)

魂のエネルギーが高まりやすいので

「ソウパ」は最高だと思う。



あなたにとって、

心のエネルギーが消耗することは

たとえ世間や常識に逆らっても

減らしたり止めたりしていこう。


あなたにとって

心のエネルギーが高まる活動は

無理のない範囲で

少しずつ着実に増やしていこう。



個々の意思決定においては

コスパやタイパも便利な物差しだけど、

それぞれの個人が

創造的な100年を生きるためには

ソウパが最も重要な時代になってきた。



俺は走り続けている。


平川門の近くに散在するベンチの片隅に給水用のペットボトルを置いて走り始めたのは朝8時。皇居の周回は2周目に入った。竹橋から右手に国立近代美術館を見ながら橋上を登っていく坂は油断ならないが、身体の軸を少し前に傾けながら腕を縦に振れば脚は勝手に着いてくるから大丈夫だ。この酷暑で早朝や夜以外の時間帯に走る人は少ないようだけど、この「聖地」には初マラソンで4時間切りを目指している俺なんかよりも速いランナー達が無限にいて俺を颯爽と追い抜いていくのだ。速い奴らは軽やかで良いフォームをしていて吸収できる何かがあるので、抜かれた直後は10メートル後ろに着いて観察しながらしばらく追いかけるようにしているが無理はしない。よし、この先が千鳥ヶ淵だ・・・と気合を入れて走ろうとした瞬間、白とグリーンがうねり合う幾何学模様のウェアを着た女性ランナーに100メートル走のような凄いスピードで抜き去られた。その姿は美しいのだが、どこか生き急いでるような印象を受けた。



私は走り続けている。


そんなに長く走って苦しくないのとか辛くないのとか良く聞かれるし、アホな女友達は「ずっと走ってるってヒマじゃないの?」と真顔で聞いてくるけど、少なくとも仕事や恋愛よりは全然辛くない。私がマラソンを愛してるのは努力の8割がタイムに繋がる「裏切られない感」があったからだ。仕事はせいぜい努力の3割、恋愛なんて努力の1割しか結果に比例しない気がするけど、マラソンは驚くほどストレートに努力が報われる美しい世界だから身体が苦しくても心は辛くならないのよね。月300キロ走る習慣が付いてからフルの記録がサブ3.5まで伸びて女性の中では上位1%に入った40歳あたりから年齢に反して明らかにセルフイメージが上がったし。おっと、上半身がいい感じにガッシリしたタンクトップ姿の若い男が前を走ってる。ここは少しずつ近づいて、いったん後ろに着いてから頃合いを見て抜き去るとしよう。うん、上腕二頭筋もいい感じに浮き出ているじゃない。もう少し眺めてたい気もするけどここでギアチェンジして抜き去っちゃおう・・・よっしゃ一気に引き離したぜ。そしてここからはスピードの出る下り坂。この緑に溢れた壮大なお濠を眺めながら駆け下りるのが皇居ランの醍醐味よね。



僕は走り続けている。


いったい僕は何のために走り続けているのか自分でも分からなくなってきたのは、サブ3が狙える走力が付いて来たあたりからの気がする。ほどほどに走り始めた頃は明らかに健康に良かったり仕事の気分転換になったりした。でもコロナ期間中に時間を持て余して入ったランニングクラブの練習メニューをこなしていたらフルの自己ベストを何度も更新して昨年は3時間12分まで出してから・・・伸びなくなった。サブ3を達成してる人を見ると健康に悪そうなレベルまで追い込む練習をしてるし、仕事の時間を過度に削ってレースやトレーニングに時間を注いでいるようにしか見えない。まもなく30代半ばを過ぎる僕にとっては仕事も大切だし、結婚とかも考えた方がいいかなと迷い始めた・・・そんな答えが出ない問いをぐるぐる考えても景色は流れ続けて深刻にならないのがランニングのいいところだな。いよいよ僕が皇居の周回コースで最も好きな長い下り坂に入った。このお濠の下に見える桜田門までは走るというよりもスーッと落ちていくんだ。フリーフォール。ここはキロ3分台のスピードが簡単に出るから走るモチベーションが爆上がりだ。両腕を斜め前の下方向に突き出しながら加速していくと、少しバテ気味の腕の筋肉が立派な男性が走っていたのでサッと抜き去った。さらにその先100メートル前には、白いリボンのようなものでまとめた髪をキャップの後ろから出してグリーン系のウェアを着た年齢不詳の綺麗な女性が爆走しているがキロ4分は切ってないだろう。僕は下り坂の重力に身体をまかせて転がるイメージで落ちていく。僕の脚は走ってるのではなく転ばないようにバランスを取りながら跳ぶような着地を続けている。そして爆走している女性の横を抜き去ろうとした瞬間、数秒間の並走状態が続いたが、やがてふっと力が抜けたように完全に抜き去った。僕の身体は風を追い抜いた風の中の風になった気がした。





私たちは走り続けている。


東京の中心にあるのに信号が1つもなくて、四季折々の自然が溢れる、世界中で最も安全な約5キロの周回コースの上を。




このところ最高気温が35度以上の日が何日も続いたりした果てに「こんな猛暑が続くんじゃもうしょーがない」などとマイナス35度以下の寒い駄洒落が口から漏れてくるほど脳みそがトロけそうな暑さが続いてますがいかがお過ごしでしょうかくれぐれもお身体ご自愛ください。


と、あまりの蒸し暑さにダラダラ書いてるうちに記事が終わってしまいそうになったので、つい先日「海の日」に読んだ本の画像でもひとつ貼り付けておきましょうか。



老人と少年とカジキとサメと海
くらいしか出てこないのに
めっちゃエキサイティングな
海の日に読むのにふさわしい
ノーベル文学賞受賞作だったなあ。


この小説を17文字程度に凝縮して

雑に要約すると、


獲ったどー!

からのジョーズww

そして帰還


という感じやろか。よゐこ濱口のセリフも半世紀前のスピルバーグ映画もよく知らんけど、老人と海を読了した人にはこれで伝わるはずや。


物凄く苦労して得たものを全て失ったあとに残る価値と幸福感みたいな読後感があったね。





さて、17文字といえば俳句。

心が躍る夏の季語はこれ。


万緑(ばんりょく)


季語ってのは俳句における超パワーワード。

その中でも、この季節の「万緑」は上位1%以内の強い生命力に溢れたパワーワードだと思う。



万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村草田男


1939年にこの句が詠まれた後、俳句界に「万緑ブーム」が到来して、万緑は夏の定番季語として定着したらしい。



俳句は17文字のスナップ写真。

心が動いた光景をパシャリと撮るように、

心が動いた瞬間を575で描写する

ことはけっこう楽しいのだ。


とりあえず量稽古。

万緑を使って10句詠んでみた。




万緑を駆け抜けるとき時止まる



万緑にスマホ向ければ生命あり


万緑を二本の指で拡げ観る



万緑の中に黄色きエムの文字


万緑や心の闇も鎮まりぬ


万緑を眼に入れ瞑る露天風呂



万緑に沁み入るプシュリ銀の缶


万緑の匂いを吸って息止める


万緑に「売地」看板うずもれぬ



万緑や地球四十六億歳





さて、あなたの中にある

「万緑」という言葉の世界は

深まったり拡がったりしただろうか?



えっ、

7番目の句に出てきた

「銀の缶」は何のことやって?



万緑に沁み入るプシュリ銀の缶



あー、これね。


そりゃもちろん、

36年目の



アーサァヒィ、

スゥーパァー

ドゥラァァァァァァァイ!



この季節、

万緑の中で

よく冷えたそれを

プシュッと響かせてから

ゴクゴク飲んだら最高やな!