資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる【白鳥光良の Work Life Fusion】

資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる【白鳥光良の Work Life Fusion】

100キロマラソン、フラメンコの唄と踊りとギター、創作落語、将棋、ファイナンシャルプランなど、様々な世界を融合(fusion)させる【白鳥光良】が「資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる」を研究&実践中

人生のお金の不安を減らすのはカンタン。


まとまった貯蓄を取り崩すタイミングを見通せばいい。


住宅・教育・老後・万一の4つを押さえれば、不安の9割はなくなる。


 


しかし、100歳を超えて生きたらお金が尽きるかも。。。


その問題を解消する1つの答えは、Work Life Fusion すること。


もっと詳しい話を知りたくなったら、この3つのうち1つだけクリックしよう!


 


1.40歳未満の方は、39歳までに受けたい《お金の不安がなくなる》マネーレッスン


2.40歳以上の方は、将来のお金の不安が減ったお客様へのインタビュー記事


3.FP有資格者の方は、白鳥光良のファイナンシャルプランナー実践道場2020


 

このところ最高気温が35度以上の日が何日も続いたりした果てに「こんな猛暑が続くんじゃもうしょーがない」などとマイナス35度以下の寒い駄洒落が口から漏れてくるほど脳みそがトロけそうな暑さが続いてますがいかがお過ごしでしょうかくれぐれもお身体ご自愛ください。


と、あまりの蒸し暑さにダラダラ書いてるうちに記事が終わってしまいそうになったので、つい先日「海の日」に読んだ本の画像でもひとつ貼り付けておきましょうか。



老人と少年とカジキとサメと海
くらいしか出てこないのに
めっちゃエキサイティングな
海の日に読むのにふさわしい
ノーベル文学賞受賞作だったなあ。


この小説を17文字程度に凝縮して

雑に要約すると、


獲ったどー!

からのジョーズww

そして帰還


という感じやろか。よゐこ濱口のセリフも半世紀前のスピルバーグ映画もよく知らんけど、老人と海を読了した人にはこれで伝わるはずや。


物凄く苦労して得たものを全て失ったあとに残る価値と幸福感みたいな読後感があったね。





さて、17文字といえば俳句。

心が躍る夏の季語はこれ。


万緑(ばんりょく)


季語ってのは俳句における超パワーワード。

その中でも、この季節の「万緑」は上位1%以内の強い生命力に溢れたパワーワードだと思う。



万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村草田男


1939年にこの句が詠まれた後、俳句界に「万緑ブーム」が到来して、万緑は夏の定番季語として定着したらしい。



俳句は17文字のスナップ写真。

心が動いた光景をパシャリと撮るように、

心が動いた瞬間を575で描写する

ことはけっこう楽しいのだ。


とりあえず量稽古。

万緑を使って10句詠んでみた。




万緑を駆け抜けるとき時止まる



万緑にスマホ向ければ生命あり


万緑を二本の指で拡げ観る



万緑の中に黄色きエムの文字


万緑や心の闇も鎮まりぬ


万緑を眼に入れ瞑る露天風呂



万緑に沁み入るプシュリ銀の缶


万緑の匂いを吸って息止める


万緑に「売地」看板うずもれぬ



万緑や地球四十六億歳





さて、あなたの中にある

「万緑」という言葉の世界は

深まったり拡がったりしただろうか?



えっ、

7番目の句に出てきた

「銀の缶」は何のことやって?



万緑に沁み入るプシュリ銀の缶



あー、これね。


そりゃもちろん、

36年目の



アーサァヒィ、

スゥーパァー

ドゥラァァァァァァァイ!



この季節、

万緑の中で

よく冷えたそれを

プシュッと響かせてから

ゴクゴク飲んだら最高やな!


今週末は東京都知事選。


この半世紀くらいで

アジアアメリカヨーロッパオセアニアの

20都市以上には滞在したけど


どこの街と比べても

現在の東京ってかなり安全で便利で

物価も安くて最高に暮らしやすいから、

現状維持してくれれば俺は文句ないよ

って個人的に思ってた。


でも、今回の候補者の

公開討論会などの動画を見たら

「東京がさらに良く変わる可能性」

に期待したいと感じ始めたね!



日本においては

投票は義務ではなくて権利だから、

あんなのメンドーだから行かねえ

ってのもOKだけど、

今回の都知事選に関しては

参加する価値があると思えてきたんだ。


ここで特定の候補を

グイッと推したりはしないけど、


様々な候補者が話す言葉がありのまま

伝わってくる動画を何人分か見てから


自分の心と向き合ってみて


・心に響く瞬間が全くなければ棄権

・心に響く人がいたら投票する


の判断をするくらいの僅かな時間は

投じる価値があるタイミングだと思った。



私がどんな言動を選んでも未来は変わらない

俺が何を選ぼうと未来は変わらない


・・と君は思ってるかもしれないけど、


君が選ぶアクションは

誰かに少なからず影響を与えて

いつまでも終わらない波のように

未来を変える力があるのだ。



これを読んだ

あなたの心に0.1%くらい

前向きなエネルギーが広がって

その波があなたの周りの人に

ずっと拡がり続けますように。



そう、

君の渾身の一撃には

未来を変える力があるのだ。



「ファイナンシャル・プランナーという言葉が嫌いだ」と男が静かに言い放ったのは、東京駅の近くにある小さな博物館の中だった。



これまで四半世紀近くにわたり20代から80代まで様々なライフステージにある個人の資産管理をサポートし続けてきた男の独白には、真実の響きがあった。


それにしても、男はファイナンシャルプランナーという名称が入った授業を延べ1000人以上の大学生に提供したり、累計40万冊以上も売れたFP資格攻略本を書いたりもしてきたにも関わらず、なぜその横文字が気に入らないと真顔で言っているのか。私は理解に苦しんだ。


確かに、男が26歳のときに外資系コンサルティング会社を辞めて設立した会社の名称には「ファイナンシャル」「プランナー」「FP」いずれの言葉も含まれていなかった。また、男が初対面の相手に「私はファイナンシャル・プランナーです」と名乗ったことは一度もなかったようだが、過去に100キロマラソンを何度も完走した経験のあるその男が「私はファイナンシャルプ・ランナーです」と名乗って沈黙が流れたことは何度かあるようだ。


私は勇気を持って謎に斬り込むことにした。


「ところで、ファイナンシャル・プランナーという肩書のどこが気にくわないのかい?」


男は「あんな中途半端な肩書きを名乗る思考停止した人間の気が知れないよ」とボヤいてから「ファイナンシャルプランナーを直訳すると『お金のプランを作る人』って意味になる。俺はただ単にお金のプランを作るだけの無意味な人間にはなりたくねえんだ」と反抗的な態度で語り始めたので、私はまあまあ落ち着いてと言いながらもっと掘り下げた話を聞いていくことにした。


「ファイナンシャル・プランをお客さんのために作るのは決して無意味じゃなくて、それなりに価値のあることだと思うんだけど?」


「まあ、それなりにはね。どんな相談を受けるときでも相談者の今後の収支や資産の推移を漠然とでもイメージすることは絶対に必要だし、具体的な数字を入れたキャッシュフロー表を作ることは一定の価値があることには同意する。でもそれはあくまでもスタート地点に過ぎないよ」


「そっか。ファイナンシャルプランの作成はスタート地点ね。医師が患者の診断を行った直後の状態みたいなものか」


「そう、それ! 正確な診断を行うことの価値は否定しないけど、病気を治してさらに健康を維持・向上することのほうが100倍は価値があると俺は思う」


「なるほどね。やっと君の言いたいことが分かってきた気がする」


「プランを作ったら『あとは自己責任でどうぞ』みてえな半端な仕事は俺はしたくないんだ。将来のお金のプランを作ったら、それを実現する資産管理の具体的なアクションを提案して実行するところまで伴走しないと、お客さんの人生に素晴らしいインパクトを生じさせることはできないと思ってるんだ」


「人生に素晴らしいインパクトを生じさせるって、例えばお金に換算するとどれくらい?」


「少なくとも500万円から1000万円以上かな。きちんとリスクを取って長期運用した資産がそれくらい増えてくると、老後の不安が減ったり薄まったりして人生の質が上がったと感じ始める人が多い気がするね」


「そういう役割を担う人の肩書は、ファイナンシャル・プランナーじゃないとしたら、一体なんと呼んだらいいのかな?」


「横文字にするなら、正解は『パーソナル・アセット・マネージャー』じゃないかな」


男は前々から言いたかったことを1つ語り切って心が空っぽになったような爽快な表情をしていた。ついこないだ50代の大台に乗ったばかりと思っていたら来月には51歳になっちまうんだよ時の流れは速いもんだねえ人生残り半分は20代に戻った気分で楽しまなくっちゃね、と男はまだアルコールも入っていないのに饒舌に語り続けながら小さな博物館を後にした。









子曰く、

吾れ十有五にして学に志す。

三十にして立つ。

四十にして惑わず。

五十にして天命を知る。⇦イマココ

六十にして耳従う。

七十にして心の欲するところに

従えども、矩を越えず。



ついこないだ

50代に突入したばかりと思ったら、

再来月の初めには1年が経っちまうぜ。


五十にして天命を知る。


孔子センセーの論語に収録された

カッコいいフレーズみたいに

俺は天命を知ったんだなどと

ドヤ顔する気はないけれど、


その時々で

目の前に現れた道を

あるときはハァハァ言いながら

あるときは余裕のある表情で

走ったり歩いたりしながら

進んできた人生を振り返ってみれば

天命らしきものは存在する気がした。



例えば、これまでの本業で

多くのお客さんを見てきた中では、


平均の何倍もの資産があっても

恐怖や貪欲を増幅するニュースや

細かい損得に心が乱され続けて

資産管理の不安が尽きない人もいれば、


今は資産が多くなくても

目先の変動に囚われず

表層的な情報に一喜一憂せず

長期的な大局が見えていて

資産管理の不安が殆どない人もいた。



天命ってほどじゃないけれど、

四半世紀近く深掘りし続けてきた

人生と資産管理の交差点の

ど真ん中に広がっている領域では

現実的に役立つ存在でありたいのだ。


特にこうしたいと願っている人に。


資産管理の不安を減らして、

創造的な100年を生きる。



それにしても、

あと50年も人生が続くと思うと

天命だとか運命だとか

頭でゴチャゴチャ考えすぎずに

心の欲するところに従って

ときには矩を越えちゃうくらいの

好奇心やエネルギーは

決して絶やさないようにしたいね!




その年は4月半ばまで咲き残った桜が結構あって、同時期に咲いたツツジの姿を目にすると自分の中にある季節時計とでもいうべきものが狂いそうな感じがした。



会社に戻る都営三田線のドアの上にあるモニターを見上げると、24億円を盗まれても気づかなかったスーパースターが滑らかに素早くバットを振り続けるCMが流れていた。

「アレ見て思い出したわ。アメリカの違法ギャンブルは日本の公営ギャンブルよりも期待リターンが高かったんやね〜!」

この業界に20年以上いるのにファイナンシャル・プランナーと呼ばれることを嫌い、自らをパーソナル・アセットマネジャーと名乗る彼は、クライアントや提携先への行き帰りに一緒に電車に乗ると広告を眺めながら奇妙な話を始めるのが常だ。私は「違法なギャンブルの方が期待リターンが高いって、なんのエビデンスがあって言ってるんすか?」とツッコミを入れた。

「そりゃあ、世界一有名になった通訳さんがNイコール19000のFBI捜査官お墨付きの世界最高のエビデンスを出してくれはったやないか」

と口走りながら、さっきからずっとモニターの中で爽やかにバットを振り続けている男を指差したので、それは通訳じゃなくて元通訳というか泥棒でしょと心の中でツッコミながら「えっ、FBIのお墨付き?」と私は聞き返した。

「FBIが公表した捜査データによると、イッペイちゃんが平均12,800ドルを19,000回賭けた総額が365億円で純損失が62億円。差額の303億を365億で割ると還元率は83%くらい。これが100回程度やったら信頼できひん数字やけど、FBIが事実確認したN=19000の統計データいうたらムッチャ信頼できるで」

次は神保町、ネクストップイズジンボーチョー、という無機質な車内アナウンスが流れる中、億単位の数字がいくつも入った彼の話は熱を帯びて勢いがついてきて私もその着地点が気になってきた。「その還元率83%って、ギャンブルとしては悪くない数字なんっすか?」

「せやな。日本の宝くじの還元率は50%未満やし、競馬など日本の公営ギャンブルの還元率は目安75%、実際は70%から80%の間みたいやな。あとパチンコはだいたい80%台らしいで」

「へぇー、まあ確かに悪くないじゃないですか。何がダメだったんすかね?」

「還元率83%いうとええ思う人もおるかも知れへんけど、それを『期待リターン』に直すと1回あたりマイナス17%やで。今後10年の期待リターンが年4%台のドル建て債券や、長期の期待リターンが年7%以上の株式に比べたら相当不利って分かるやろ」

「確かに、期待リターンに直すとギャンブルとまともな投資の差は歴然としてますねー。でもなんでギャンブルのほうが儲かりそうと錯覚しちゃう人が多いんすかね?」

「そりゃリスクが高いからやろな。あー、ここでいうリスクは危険とかやなくて、数学的な意味のリスク『リターンのブレ』の大きさのことや」

「リターンのブレの大きさ?」

「ギャンブルの場合は、短期間で投じた資金がゼロになったり10倍になったりするやろ。このブレの大きさつまりリスクが人の感情を派手に揺さぶるから、長期的に最も重要だけど地味な『期待リターン』からシロートは目を逸らしちまうわけやな。でも、期待リターンが低いこと自体は決して悪いことやないで」

「えっ、期待リターンが低いのは、マイナス17%みたいのが繰り返されて損失が拡大する一方だから明らかに悪いことじゃないっすか?」

「宝くじを買うのも、ギャンブルをするのも『投資』やなくて『消費』と思っとるうちは何の問題もないんや。もちろん適法な範囲であることが前提な。自分のお金使って気晴らしするのは、たとえ他人から見て無駄遣いでも全く悪いことやないやろ。でも…」

「わかった。消費活動を投資活動と錯覚すると、消費的な満足を得られない消費活動に苦しみながら損失を拡大し続けることになる!」

「そのとおりや。悪いのは消費やなくて錯覚。悪いのは無駄遣いやなくて誤った事実認識。悪いのは損することやなくて、幻想を買い続けることや」

「幻想を買う・・か。今回の事件における幻想を買うってのは『期待リターン』が低い対象に賭け続けることっすね。まあ、もっとよくある話だと期待リターンがマイナス50%以上の宝くじを『ずっと買い続ければ、いつかは儲かるはずだ』と幻想を抱いてる人は少なくないでしょうから・・」

「せや。期待リターンがマイナス17%のギャンブルで当然それなりに損して判断力が低下した後に『もっと大きく賭けて上手く当てれば、これまでの損を一気に取り返せる!』などとアドレナリンを放出させながら幻想に浸って損失を数十億円レベルまで複利成長させちまうのは、イッペイちゃんと同じような状況に置かれたら意外と誰にでも起こり得ることかも知れへんなぁ」



「・・と自戒してるうちは大丈夫っすね! ちなみに、あの人は最後にスーパースターと会った際にこう言って謝罪したそうですよ」

「なんて言うたんや?」

「この度は多大なるご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。これからの人生、私は二度とギャンブルはやりません。ええ、もちろん賭けてもいいですよ!」

「言うわけないやろ!もうええわ」



近況。つい数日前に年明けから続いた大量の原稿仕事が全て完了して、色々重なって最も忙しい状態からはようやく解放されたとホッと一息ついたところで、、ふと気づくともうゴールデンウィーク直前ですね〜。私は引き続き新規のお客様の相談を受ける余力がありません(既存のお客様のみ可)が、会社全体としては少し余力がありそうです。

この記事の本文はフィクションです。