資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる【白鳥光良の Work Life Fusion】

資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる【白鳥光良の Work Life Fusion】

100キロマラソン、フラメンコの唄と踊りとギター、創作落語、将棋、ファイナンシャルプランなど、様々な世界を融合(fusion)させる【白鳥光良】が「資産管理の不安を減らして、創造的な100年を生きる」を研究&実践中

人生のお金の不安を減らすのはカンタン。


まとまった貯蓄を取り崩すタイミングを見通せばいい。


住宅・教育・老後・万一の4つを押さえれば、不安の9割はなくなる。


 


しかし、100歳を超えて生きたらお金が尽きるかも。。。


その問題を解消する1つの答えは、Work Life Fusion すること。


もっと詳しい話を知りたくなったら、この3つのうち1つだけクリックしよう!


 


1.40歳未満の方は、39歳までに受けたい《お金の不安がなくなる》マネーレッスン


2.40歳以上の方は、将来のお金の不安が減ったお客様へのインタビュー記事


3.FP有資格者の方は、白鳥光良のファイナンシャルプランナー実践道場2020


 

1ヵ月以上前のまだ暑かった頃、

三省堂書店に寄ったらハードカバーの

こんな本が平積みになっていた。



チャールズ・T・マンガーの金言!!


バフェットさんはともかく、

チャーリーマンガーは日本人には

ほとんど知られてないでしょ!


しかも定価は税込5,500円。


こんな高くてマニアックな本、

誰が買うんだよ!!!




・・・と思った

次の瞬間、私はこの本を

迷わずレジに持って行った〜!びっくり


知的好奇心が満たされた上で

「あらゆる典型的な愚かさを避けるために、

極めて役立つ実用的な1冊」でした爆笑



チャーリー・マンガーに興味が湧いた方は

こちらの対談をどうぞ!



生成AIで作成した架空の対談を、

人力編集で仕上げたものです。




それにしても今日、

10月28日は凄い日だった。


ショーヘイは今日もオータニだった。

ワールドシリーズで1試合に9連続出塁

という新記録をきょう作った男が

明日の先発ピッチャーというのが、

もはや意味不明(=オータニ)である。



そして同じ日に

高市総理とトランプ大統領の

日米首脳会談が行われて、最初に

「ドジャースが1ー0で勝っています」

みたいな話も出たりして、




さらにこの2人の会話の中では

安倍さんが何度も登場して、



その上で、同じ日に3年前の事件の

山上被告の初公判まで行われるとは!



さらにさらに、同じ日に

将棋界でも極めて大事な1局があり、



今や将棋界で圧倒的ナンバーワンの

藤井聡太7冠が王座戦第5局に負けて

6冠に後退した、

あまりにも印象的な日でした。




・・・というわけで、


リンク先の対談コンテンツのような

「AIと人間の共同作業」は

これから確実に重要性が高まるので

もっと研究を深めてみます!





登場人物
サム・アルトマン(1985-)
AI企業OpenAIのCEO。ChatGPTを開発して世界的なAIブームを牽引。AGI(汎用人工知能)を人類に利益をもたらす形で実現するという壮大なビジョンを持つ起業家。
ウォーレン・バフェット(1930-)
60年で6万倍以上のリターンを実現した世界的投資家。バークシャーハサウェイ会長。

第一章:人工知能と投資の未来

アルトマン:バフェットさん、OpenAIでAGI(Artificial General Intelligence、汎用人工知能)の実現を目指している私たちにとって、あなたのような長期投資家の視点は非常に興味深いです。AIは投資の世界をどう変えると思いますか?

バフェット:サム、正直に言うと、私はAIの技術的な詳細をよく理解できていないんだ。私の「能力の輪」の外にある。しかし歴史を振り返ると、どんな革新的技術も最終的には人間の基本的ニーズを満たすために使われてきました。AIも例外ではないでしょう。

アルトマン: その通りです。私たちがAIで目指しているのも、人間の能力を拡張し、より豊かな生活を実現することです。ただ、AIの影響は過去の技術革新とは比較にならないほど広範囲で急速かもしれません。

バフェット: 確かに変化のスピードは驚異的ですね。しかし投資の基本原則は変わらないと思います。優秀な経営陣、持続可能な競争優位性、理解可能なビジネスモデル。AIが普及しても、これらの要素を満たす企業が長期的に成功するでしょう。

アルトマン: 興味深い視点です。ただ、AIによって「理解可能なビジネスモデル」の定義自体が変わるかもしれません。AIが複雑な意思決定を行うようになると、人間には理解しきれない部分も出てくるでしょう。

バフェット: それなら私はそうした企業には投資しません。理解できない事業に投資するのは、投機であって投資ではありませんから。

第二章:AGIは何が凄いのか?

バフェット: サム、私のような素人にも分かるように説明してください。AGIとは具体的に何で、なぜそれほど革命的なのですか? 従来のコンピューターやソフトウェアとどう違うのでしょうか?

アルトマン: 素晴らしい質問です。従来のAIは特定のタスク、例えばチェスや画像認識に特化していました。しかし、AGI(Artificial General Intelligence)は人間のように幅広い知的タスクを理解し、学習し、実行できるシステムです。医学の論文を読んで、経済分析を行い、創作活動もできる。つまり知的労働のあらゆる分野で人間と同等かそれ以上の能力を持つのです。

バフェット: それは確かに革命的ですね。つまり、頭脳労働をする人間の代替が可能になるということですか?

アルトマン: 代替というより『大幅な能力拡張』と考えています。例えば、AGIがあれば、一人の研究者が数千人分の研究を同時に進められるかもしれません。新薬の開発期間が10年から1年に短縮されたり、複雑な経済問題の解決策が瞬時に見つかったりする可能性があります。この対談記事も1分で9割がた完成して、残り1割を人力で編集したようですよ。

バフェット: それは凄い! 私の投資分析でも膨大な企業データを瞬時に分析できるようになるかもしれませんね。ただ、そうなると投資家の価値はどこにあるのでしょうか?

アルトマン: 重要な指摘です。AGIが分析能力で人間を上回っても、判断には価値観や直感も関わります。バフェットさんの投資成功は、単なる分析力だけではなく、長期的視点や人間性への洞察によるものでしょう?

バフェット: 確かにそうです。数字だけでは説明できない部分があります。経営者の人格や企業文化の評価など、人間的な要素が重要です。

アルトマン: まさにそこです。AGIが普及しても、最終的な意思決定や価値判断には人間の役割が残るでしょう。むしろ、データ処理や分析の負担が軽減されることで、より創造的で戦略的な判断に集中できるようになります。

バフェット: それなら歓迎すべき変化かもしれませんね。私も読書に多くの時間を費やしていますが、AGIが情報を整理してくれれば、より本質的な判断に時間を使えるでしょう。

第三章:スケールと競争優位性

アルトマン: AIビジネスの特徴の一つは、圧倒的なスケール効果です。データ量、計算資源、人材、すべてが成功の鍵となり、勝者がほぼすべてを取る構造になりがちです。この点についてどうお考えですか?

バフェット: 私が投資してきたコカ・コーラやAppleも、ある意味で「勝者総取り」の要素がありました。しかし重要なのは、その優位性が持続可能かどうかです。技術的優位性だけに依存していると、新しい技術に取って代わられるリスクがあります。

アルトマン: 確かにそのリスクはあります。しかしAIの場合、ネットワーク効果とデータの蓄積効果が非常に強力です。より多くのユーザーがいれば、より良いAIを作ることができ、それがさらに多くのユーザーを惹きつける好循環が生まれます。

バフェット: それは興味深いですね。ただ、私が心配するのは、そうした企業の株価が実際の価値を大幅に上回ってしまうことです。1990年代後半のドットコムバブルを思い出します。素晴らしい技術でも、価格が高すぎれば良い投資にはなりません。

アルトマン: その通りです。私たちも投資を受ける側として、適正な評価を受けることの重要性を理解しています。しかしAGIの潜在的な影響を考えると、従来の評価手法だけでは不十分かもしれません。

バフェット: 新しい評価手法が必要だとしても、基本は変わりません。投資判断する際の「本質的価値=私の理論価格」は、その企業が将来にわたって生み出すキャッシュフローの現在価値です。どんなに革新的でも、最終的には利益を生まなければ価値はありません。

第四章:規制と社会的責任

アルトマン: AI開発においては、技術的な進歩だけでなく、安全性と社会的な影響を考慮することが重要だと考えています。時には収益機会を犠牲にしてでも、責任ある開発を優先すべきだと思うのですが、投資家の立場からはどうでしょうか?

バフェット: 長期的な視点では、社会的責任と収益性は対立するものではないと思います。私が投資してきた企業も、社会に価値を提供し続けることで長期的な成功を収めています。短期的な利益のために社会を害するような企業は、最終的には市場から退場させられます。

アルトマン: 同感です。ただAGIの場合、その影響があまりにも大きく、取り返しのつかない結果を招く可能性もあります。一度制御を失えば人類全体に影響が及ぶかもしれません。だからこそ、業界全体での自主規制や政府との協調が必要だと考えています。

バフェット: 規制は諸刃の剣ですね。適切な規制は市場の安定につながりますが、過度な規制は競争を阻害し、イノベーションを妨げる可能性があります。あなたたちのような業界のリーダーが自主的に高い基準を設けることが重要だと思います。

アルトマン: まさにその通りです。私たちはAGIの安全性研究に多大な投資をしていますが、これは短期的には収益に直結しません。しかし、業界全体の信頼性を高め、長期的な成長基盤を築くためには必要な投資だと考えています。

バフェット: それは賢明な判断だと思います。信頼は築くのに時間がかかりますが、失うのは一瞬です。特に新しい技術分野では、業界全体の評判が個別企業の成功にも大きく影響します。

第五章:人材と組織運営

アルトマン: AI分野では優秀な人材の確保が極めて重要です。トップクラスのAI研究者には年間数億円の報酬を支払うこともあります。これは持続可能なのでしょうか? 投資家として、こうした人件費の高騰をどう評価しますか?

バフェット: 優秀な人材に適正な対価を支払うのは当然です。私がバークシャーで重視してきたのも、優秀な経営者への投資です。ただし重要なのは、その人材が生み出す価値が報酬を上回ることです。

アルトマン: AI分野では、1人のトップエンジニアがアルゴリズムの breakthrough を達成して数百億円の価値を生み出すことも珍しくありません。しかし同時に組織全体のバランスも重要です。スター選手だけでは勝てないのはスポーツと同じです。

バフェット: その通りです。私が投資判断で重視するのは個人の能力だけでなく、組織としての継続性です。特定の人物に依存しすぎているビジネスは、その人がいなくなった時のリスクが高すぎます。

アルトマン: OpenAIでも、個人に依存しない組織作りを心がけています。優秀な人材を引き留めつつ、同時に会社の文化やミッション「全人類に利益をもたらすAGI」を共有し、チーム全体で価値を創造できる体制を築いています。

バフェット: 文化とミッション、これは非常に重要ですね。私がコカ・コーラに長期投資できるのも、単に製品が優秀だからだけではありません。企業文化が持続的な競争優位性を生み出しているからです。

第六章:新しい経済モデルとベーシックインカム

アルトマン: AGIが多くの仕事を自動化する中で、私はユニバーサルベーシックインカム(UBI)の実験も行っています。技術の進歩が格差を拡大するのではなく、全人類の繁栄につながるようにしたいのです。この点についてどうお考えですか?

バフェット: 格差の問題は確かに重要です。私も富裕層がより高い税負担をすべきことを支持してきました。ただ、UBIについては慎重に検討すべきだと思います。働くインセンティブを損なう可能性があります。

アルトマン: 確かにそのリスクはあります。しかし、AGIが人間の知的労働を代替していく中で、従来の雇用ベースの経済システム自体を見直す必要があるかもしれません。創造性や起業精神を発揮するための基盤として、UBIが機能する可能性があります。

バフェット: 興味深い視点ですね。確かに、基本的な生活が保障されれば、人々はより大胆な挑戦ができるかもしれません。ただ、その財源をどう確保するかが課題です。

アルトマン: そこでAGIが重要な役割を果たします。AGIによる生産性の飛躍的向上が、UBIの財源を生み出す可能性があります。一人のAGIが数百人分の労働力を提供できれば、経済全体のパイが大幅に拡大します。つまり、技術の進歩が問題を創造すると同時に、その解決策も提供するということです。

バフェット: なるほど。ただ、そうした理想的なシナリオが実現するまでには、多くの困難があるでしょう。移行期間中の社会的混乱は避けられませんし、投資家として、その過程で生じる政治的リスクも考慮しなければなりません。

第七章:長期的視野と人類の未来

アルトマン: バフェットさんの投資哲学で最も印象的なのは、極めて長期的な視点です。私たちがAGIの実現を目指す際も、同様の長期思考が必要だと感じています。短期的な利益や競争に惑わされず、人類全体の利益を考える必要があります。

バフェット: 長期思考は確かに重要ですが、それは楽観的な希望ではなく、現実的な分析に基づくべきです。私が長期投資を行うのは、投資先企業の競争優位性が持続すると判断できるからです。AGIの場合、そうした確実性を持てるでしょうか?

アルトマン: 完全な確実性はありません。しかし、AIの発展は避けられない流れだと思います。問題はそれをどう導くかです。私たちが責任を持って開発を進めなければ、他の誰かがより危険な方法で進めるかもしれません。それこそ人類全体にとっての大きなリスクです。

バフェット: それは重要な責任ですね。私も長年、株主だけでなく社会全体への責任を感じてきました。影響力のある立場にいる者は、その力を賢く使わなければなりません。しかし、あなた方が抱える責任は、私が経験してきたものを遥かに上回る重みがありそうですね。

アルトマン: まさにその通りです。AGIが人類にとって最大の繁栄をもたらすツールになるか、それとも存続を脅かすものになるかは、今の私たちの行動にかかっています。投資家や企業家が短期的な利益を超えた視点を持つことが重要です。そして、これは一企業や一国だけの問題ではなく、全人類の共通課題なのです。

バフェット: 若い世代のリーダーがそうした責任感を持っているのは心強いことです。技術は変わっても、誠実さと社会への貢献という価値観は普遍的です。私たちのような立場にいる者は、常に「この決断が100年後の人類にどう影響するか」を考えるべきなのかもしれません。

アルトマン: ありがとうございます。バフェットさんのような先輩から学ぶことは多いです。投資でも技術開発でも、最終的には人間の判断と価値観が決定的な要因になる。そして、その判断には世代を超えた知恵の継承が不可欠なのですね。

エピローグ:2人が向かう同じゴール

投資界のレジェンドとAI界のビジョナリーは、世代と専門分野を超えた対話を通じて、変化と継続の調和について語り合った。

バフェットの投資哲学とアルトマンの人類への責任感は、異なるアプローチを取りながらも同じ目標《持続可能で公正な未来の実現》に向かっていることが明らかになった。

そして、どれほどテクノロジーが進歩しても最終的な判断には「人間の知恵と倫理観」が不可欠であるという真理を確認しながら、2人は何度も頷き合っていた。


【編集後記】
今回もChatGPTとGeminiとClaudeの3つでバフェット&アルトマン対談を生成してみました。

ChatGPT5は生成スピードが最高に速いものの内容が軽過ぎて(アルトマンさんお願いします!)今回は採用できず。Geminiは生成がスピーディーで内容もなかなか深かった。

Claudeは生成に最も時間が掛かるものの、最も対談特有の掛け合いや深みのある内容が出てきたので採用。「AGIは何が凄いのか」という章を追加リクエストしてから、人力編集で仕上げて完成。対談イメージ画像はChatGPT5で作成。実に勉強になりました〜!

※この対談はフィクションです。生成AIと人力編集のハイブリッドで作成しました。




この特別対談シリーズ、

最近の注目記事はこちらをどうぞ!









酷暑。

きょうの午後も
直射日光が当たる場所は
明らかに体温超えの暑さだった。


もくもくと湧くような夏の雲があれば

うっすらと消え入りそうな秋の雲もある。


2つのお墓を1つに合わせる法要があり

アクアラインの先にある木更津まで行った。


あまりにも暑過ぎる日ってのは

けっこう記憶に残るもんだね。


読経の声が

穏やかに響き渡る

お墓の前で手を合わせながら

目に見えない誰かが喜んでいる

ような気がした。






それとは別の日、

湖面に映る逆さ富士を見た。

静謐で美しかった。



15キロの早朝ランの折り返し地点で

たまたま絶景に出会ったのだ。




日々の生活の中で、

最近こう思うことが増えた。


「その仕事って、

 人間がやらなくてもええんちゃう?」


生成AIやロボットが発達すると、

ほとんどの単純な業務は

人間が行う必要がなくなっていくはずだ。



一方で、

現在のサービス業において

人間が対応しているのに

きわめて事務的で機械的な対応しか

されない場合にも、そう思うのだ。


「その仕事って、

 人間がやらなくてもええんちゃう?」


では、様々なサービス業において

人間はどうあって欲しいのか?



まずは

日々の生活を楽しんでいる人が

サービスを提供して欲しい

ってよく思う。


そして

あなたと同じように

様々な喜怒哀楽を感じながら

生きている「人」に向き合って

サービスを提供する。



とりあえず、今はこれだけで十分だ。



いろいろなものに

心を震わせながら生きよう。



この世界は

素晴らしいものが多すぎる。










序章 60年目の熱狂の理由

2025年5月3日、ネブラスカ州オマハにある巨大なCHIヘルスセンター・アリーナは、かつてない熱気に包まれていた。約2万人もの人々が埋め尽くした会場に、嵐のような拍手が鳴り響く。それは、まるで永遠に続くかのようにアリーナの天井までこだましていた。


壇上のウォーレン・バフェットは、その拍手の渦中に静かに立っていた。彼の顔には深い皺が刻まれ、その堅牢な知性を象徴する眼鏡の奥の瞳は変わらず穏やかでありつつも鋭い光を宿していた。今から60年前、彼がまだ30代半ばで初めてバークシャー・ハサウェイの株主総会の議長としてこの壇上に立った時、まさか94歳になっても全く同じ役割で壇上に立ち、しかも100倍以上の広さの会場で熱狂の中心にいるとは夢にも思わなかっただろう。当時のバークシャーは、瀕死の繊維会社に過ぎなかったのだから。


彼がその繊維会社バークシャー・ハサウェイ社を買収した1965年から、実に60年の歳月が流れた。その間、同社の株価は驚異的な成長を遂げ、6万倍以上にも膨れ上がった。これは年平均にして約20%という、途方もないリターンに相当する。5年や10年といった短い期間であれば、この水準のリターンを叩き出した投資家は数多く存在する。しかし、半世紀以上にわたる長きにわたり、これほどの卓越した成績を維持し続けた投資家は、人類の歴史上、ウォーレン・バフェットただ一人であり、今後も彼に匹敵する者が現れることは決してないだろうと多くの専門家が断言していた。


そして今日、彼は同社のCEOとして迎える60回目の株主総会という歴史的な場で、年内でのCEO退任を発表した。もちろん、バークシャーの会長職は続ける。しかし「オマハの賢人」として、半世紀以上にわたり世界の投資界を牽引し続けた彼が最高経営責任者の座を降りるというその決断は、アリーナを埋め尽くした株主たちの心に、大きな寂しさと共に、計り知れない賞賛と感謝の念を呼び起こした。拍手は衰えることなく、まるで会場全体が、彼への敬意と愛情を込めて、その偉大な功績を讃え続けているかのようだった。その光景はバフェットの人生とキャリアの集大成を雄弁に物語っていた。




第1話 人生は意外と長い


その日の夜、バフェットは会社から車で5分の距離にある自宅に帰った。長い一日の終わりに彼を待っていたのは、書斎の真ん中に鎮座する、見慣れない大きな荷物だった。それは、電話ボックスより一回り小さい、艶やかな黒い箱型のブースで、その側面には、流麗な金色の筆記体で「D.D.」という文字が神秘的に彫り込まれていた。箱のラベルに書かれた送り主の欄には「Charlie Munger」と書かれていた。


バフェットの脳裏に、古き友の顔がよみがえる。バークシャー・ハサウェイの副会長として45年もの間、彼の傍らで共に歩み、彼の投資哲学を支え、時には鋭い指摘で彼を導いたチャーリー・マンガー。しかしチャーリーは今から1年半前、99歳でこの世を去っているはずだ。亡き友からの謎めいた贈り物に、バフェットは深い不審と、抑えきれない好奇心を覚えた。彼はゆっくりと、その黒い箱型のブースの扉に手をかけ、静かに開いた。


ブースの中は、思いのほかゆったりとしており、中央にはシンプルな椅子が一脚置かれているだけだった。バフェットは中に足を踏み入れ、椅子に腰を下ろすと、まるで何かに吸い寄せられるようにドアが音もなく閉まった。その瞬間、視界は一瞬にして揺らめき、次の瞬間には、彼の目の前に全く異なる光景が広がっていた。そこは、ネブラスカ州オマハのダウンタウンにある、彼が長年通い慣れたマクドナルドの店内だった。窓からは見慣れた通りの風景が見え、フライドポテトの油の匂いや店内に響く子供たちの笑い声までもがあまりにも現実的だった。そして、目の前のテーブルには、年老いてなお、まるで少年のようにつぶらな黒い瞳を持つチャーリー・マンガーが、いつものようにチーズバーガーを手に座っていた。


「ウォーレン、久しぶりだな」チャーリーの声は、彼の記憶の中にある、あの特徴的なしわがれた響きと、どこか皮肉めいた口調そのものだった。「これを見てるということは、もう私はこの世にはいない。そして、君はついにバークシャーのCEO退任を決めたんだな?」


刻まれた一つ一つの皺までもが驚くほど臨場感に溢れるチャーリーの顔を眺めながら、バフェットは動揺を隠しきれずに答えた。「そりゃそうだけど、チャーリー、これは一体なんなんだい? 君は…一体どうやってここに?」


チャーリーは、わずかに口角を上げた。「その質問には今は答えない。私にとって、それはもはや些末なことだ。だが、これから君に対して三つの質問をするから、イエスかノーで答えてくれ。余計な言葉は要らない」


「相変わらず、チャーリーらしい強引さだな。しかし、その潔さは嫌いじゃない。いいだろう、なんでも聞いてくれ」バフェットは苦笑しながらも、この奇妙な状況に少しずつ順応し始めていた。


「よし、じゃあ一つめの質問だ。君は今でも、新たな学びを得て成長し、『能力の輪』を広げたいと思っているか?」チャーリーの目は、真っ直ぐにバフェットを見つめていた。


「もちろんさ。君に比べたら、まだ94歳のヨチヨチ歩きの若輩者だからね。死ぬまで学び続けたいと思っている」バフェットは即座に答えた。


「ヨチヨチじゃなくて、ヨボヨボじゃないのか?」チャーリーは愉快そうに喉を鳴らした。その笑い声までが本物そっくりで、バフェットは思わず息を呑んだ。


「じゃあ、二つめの質問。君は成長するためには、好きな人だけでなく、『嫌いな人』や『正反対の考えの人』とも対談をすることを厭わないか?」


「大歓迎だね。特に今後はCEOとしての責任が減って精神的にも余裕ができるだろうから、敢えて異なる考え方を持つ人々と会話や議論をしたほうが、新たな学びが多いかもしれない。むしろ、自分とは違う視点からの意見は、私にとって常に貴重なものだった」バフェットは、自身の哲学に忠実に答えた。


「ウォーレン、今回の退任は良い決断だったようだな。いま君がこのブース内で体験している世界、『ドリーム・ダイアログ』では、君の潜在意識が会話したいと望む相手との、驚くほどリアリティに溢れた対談が定期的にセッティングされる」チャーリーは、彼の期待を煽るかのように告げた。


「それは凄い! いま私がチャーリーと話しているように、声質や匂い、そして場所の空気感まで、まるで現実のように好きな人と話せるのかい?」バフェットは、驚きと興奮で身を乗り出した。


「その通りだ。古今東西の偉人や賢者と話すことができる。歴史上の人物であろうと、君が尊敬する人物であろうと、このブースは君の潜在意識と、そしてD.D.社の持つ最新の人工知能が学習した膨大な情報をもとに、最も意味のある対談相手を選び出す。ただし、一つだけ条件がある。好きな人との対談がセッティングされるとは限らない。君の学びや成長に役立つと判断されれば、『嫌いな人』や、君とは全く異なる考え方を持つ人物も必ず登場するだろう」


「悪くないね。いや、むしろ素晴らしい。今から60年以上前、私に嘘の約束をして当時のバークシャー・ハサウェイ社長を大嫌いになったが、今となっては彼がいたからこそ今のバークシャーがある。もはや感謝しかない。チャーリー、この『ドリーム・ダイアログ』の使い方を早く教えてくれ」バフェットの目には、かつてないほどの知的な探求心が宿っていた。


「焦るなウォーレン、人生は意外と長いもんだ! 私も99歳と11ヶ月まで生きちまったからな。この仮想空間体験ブースは、『人類全体の智慧を高める』という崇高な理念を持ったD.D.社が、無料で提供してくれているものだ。私も2023年に100日間試してみたが、生涯最高の学びと癒しを得られる体験だった。もし君も同じ体験をしたかったら、次の質問にイエスと答える必要がある」チャーリーは、最後の問いかけへと移った。


「その質問ってのは、いったいなんだい?」バフェットは、真剣な面持ちでチャーリーの言葉を待った。


「三つめの質問。君は、これから実施する仮想空間でのスペシャルな対談の記録を、『人類全体の智慧を高める』というD.D.社の理念に賛同し、全世界に無料公開することに同意するか?」


5秒間の沈黙が流れた。バフェットの脳裏には、これまでの投資人生、そしてこれからの人生の意味が駆け巡る。やがて彼の顔に、確信に満ちた表情が浮かんだ。


「Yes, Absolutely.」


彼の力強い返答が店内に響き渡った。


翌日、サンフランシスコに本社を構える教育系ベンチャー企業D.D.社から意思確認の電話があった。そして、彼がバークシャー・ハサウェイのCEO退任を発表した10日後から「ウォーレン・バフェット 夢の対談」プロジェクトが正式に開始されたのだった。




この物語の続きはこちら!


https://tales.note.com/mitswan/wkop5ja4puzh9


この物語、序章は実際にあった出来事を描写したノンフィクション。


第1話から最終話までは1坪未満の狭い空間内で展開されるフィクションですが、話のスケールの大きさは宇宙レベルに馬鹿でかいんですよ〜!






ふと気がつくと半年が過ぎようとしていた。
ふと気がつくと30年以上が過ぎていた。



前者は「2025年」のこと。
後者は「投資を初めてから」のこと。

つい先日、私が資産管理のサポートをしているお客様のお子さんから「証券口座を開設したい」という希望があったので、世帯全体のサポートの一貫として開設をお手伝いしました。

未成年の証券口座は(法定代理人である)親権者だけで開設できてしまうのですが、今回は本人である中学生のお子さんも一緒に来たので、証券口座を開設したいと思った動機を聞いたりしながら「私も今から30年くらい前、21歳のときに初めて証券口座を開いて株式投資を始めて失敗も成功もしたけど、その後の経済や社会に関する学びが圧倒的に高まったので、早く始めて本当に良かったですよ!」と昔話が口から出ていました。

さらには、帰り際に「投資の世界で一番有名なウォーレン・バフェットという人は11歳で株式投資を始めているので、10代前半から投資を始めるのも早すぎることはないですよ〜!」と親子に向けて伝えている自分がいました。

まだネット証券も存在しなかった1995年、山一證券(当時)の津田沼支店に行って証券口座を開設して3銘柄の積立投資をスタートしたのですが、その年からは大学生ながら投資に関する本を真剣に読み漁るようになったりバフェットさんの地味な投資手法と驚異的な実績を知って驚いたりしたので、2025年の私からは「その勇気あるアクション、未来のキャリアに繋がって素晴らしかったぞ!」と21歳の若者だった自分を褒めておきます。


さて、バフェットさんは
先月のバークシャーハサウェイ株主総会で
なんと94歳にしてようやく
60年務めたCEOの退任を発表しましたが、

私は先月このブログを更新した日から
こんな企画をNoteでスタートしました。

とりあえず気になる対談を1つだけ

覗いてみてくださいね〜


この対談、毎日1つ読むだけでも

猛烈に知性が高まりまっせ!