1枚のカードがGeForce 7800 GTXの2階建てになっており,それを2枚使ってQuad SLIを構築している。ブリッジ基板が互い違いに2枚装着されているのもユニーク NVIDIAは,現在ラスベガスで開催されているConsumer Electronics Showで,グラフィックスチップ4個を同期させて動作させる「Quad SLI」技術を発表した。また,Dellがその技術を使用したハイエンドマシンを発表するなど,ゲーマーの注目を浴びている。 Quad SLIは,nForce 4 SLI 16チップセットを使用し,1枚のグラフィックスカードに2個のグラフィックスチップを搭載したものを2基並列で動作させるもので,2×2で4個のグラフィックスチップを使用する贅沢なグラフィックス環境だ。これによって達成されるグラフィックス性能は, ピクセルパイプライン96本 41G pixel/sec 5.2 TFLOPSというとてつもないものになる。また,この構成では,32xのアンチエイリアシングモードや16x異方性フィルタモードなどが追加されている。2560×1600ドットといった解像度でも滑らかな描画が可能だ(表示できるディスプレイさえあればもっといけるだろう)。
さて,これを搭載したDellのXPS 600 RENEGADEというマシンだが,これもなかなかクレイジーな逸品だ。CPUには4.26GHzにまでオーバークロックされたPentium Extreme Edition 955(通常は3.46GHz駆動)を採用している。デュアルコアで4スレッドが走るインテルの最上位CPUながら,低クロックでしか動作しなかったためゲーム向きではなかったPentium Extreme Editionを,最強クラスのクロックで動作させるという,ある意味,夢のハイスペックCPUだ。もちろん,ユーザーレベルのオーバークロックではなく,メーカー標準仕様としてそのクロックが採用されているというのもポイントである。 ケースには,エアブラシアーティストMike Lavalleeにより,メラメラと燃え上がる炎がペイントされ(あまりシャレにならないような),おまけにMike LavaleeとMichael Dellのサイン入りで出荷される。発売は春ごろになるというが,しばらくの間は最強ゲームマシンとなることは間違いなさそうだ。Dellの2560×1600ドット表示を誇る30インチ液晶ディスプレイと組み合わせることで,超ハイエンド環境が完成することになる。 ただ,画像の転送にPCI Expressバスを多用するNVIDIA SLIの仕様では,SLIで描画能力を上げてもCPUがボトルネックになる傾向にある。XPS 600 RENEGADEのCPUは史上最強クラスとはいっても,現状のものよりせいぜい数割速い程度だろうが,Quad SLIでは,MHF RMT,最強グラフィックス環境の性能が一気に2倍,4倍になる。これは画面解像度が上がるほど顕著であることからも,これだけの高性能マシンをもってしても,しばらくはCPUボトルネックな状況は続きそうである。 そうはいっても,ハイエンドゲーマーの注目を集めずにはいられないマシンなのは確かである。日本での発売などは不明だが,聖剣 RMT,懐に余裕のある人にはぜひ検討していただきたい製品だ。ちなみに,現状のXPS 600と30インチ液晶などから試算すると,システム価格は1万ドル近くなるのではないかと予想されるのだが。(aueki)
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さて,これを搭載したDellのXPS 600 RENEGADEというマシンだが,これもなかなかクレイジーな逸品だ。CPUには4.26GHzにまでオーバークロックされたPentium Extreme Edition 955(通常は3.46GHz駆動)を採用している。デュアルコアで4スレッドが走るインテルの最上位CPUながら,低クロックでしか動作しなかったためゲーム向きではなかったPentium Extreme Editionを,最強クラスのクロックで動作させるという,ある意味,夢のハイスペックCPUだ。もちろん,ユーザーレベルのオーバークロックではなく,メーカー標準仕様としてそのクロックが採用されているというのもポイントである。 ケースには,エアブラシアーティストMike Lavalleeにより,メラメラと燃え上がる炎がペイントされ(あまりシャレにならないような),おまけにMike LavaleeとMichael Dellのサイン入りで出荷される。発売は春ごろになるというが,しばらくの間は最強ゲームマシンとなることは間違いなさそうだ。Dellの2560×1600ドット表示を誇る30インチ液晶ディスプレイと組み合わせることで,超ハイエンド環境が完成することになる。 ただ,画像の転送にPCI Expressバスを多用するNVIDIA SLIの仕様では,SLIで描画能力を上げてもCPUがボトルネックになる傾向にある。XPS 600 RENEGADEのCPUは史上最強クラスとはいっても,現状のものよりせいぜい数割速い程度だろうが,Quad SLIでは,MHF RMT,最強グラフィックス環境の性能が一気に2倍,4倍になる。これは画面解像度が上がるほど顕著であることからも,これだけの高性能マシンをもってしても,しばらくはCPUボトルネックな状況は続きそうである。 そうはいっても,ハイエンドゲーマーの注目を集めずにはいられないマシンなのは確かである。日本での発売などは不明だが,聖剣 RMT,懐に余裕のある人にはぜひ検討していただきたい製品だ。ちなみに,現状のXPS 600と30インチ液晶などから試算すると,システム価格は1万ドル近くなるのではないかと予想されるのだが。(aueki)
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