ミニモニ。「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」
モーニング娘。全盛期の派生ユニットで、お子様を中心に一大ブームを巻き起こしたグループの1枚目のシングル曲。先日テレビ番組の企画で、メンバーの矢口真里さんと辻希美さんが、フワちゃんさんと滝沢カレンさんを加えてこの曲を披露していたので、取り上げてみました。
と、勢い込んで書いてみたものの、書く事あるんでしょうか?なにしろ歌い出しから♪白あげて あげません~ と脈絡もなく旗揚げゲームです。「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」というくらいでジャンケンの歌なはず(ですよね!?)…なんですが、旗揚げゲームにジャンケンは必要ないですよね?
対象年齢がお子様なので、そういった整合性みたいなものは放棄しているのかもしれません。音も楽しさにバカっぽさをハイブリッドしたようなサウンドに終始しています。唐突にインド的メロディになるのも、いかにも子供が好きそうな感じです。
ただこのCDを流しっぱなしにしていて、この曲のカラオケになった時に、けっこうベースがブリブリいっていたのに初めて気がつきました。そう気がついて聞いてみると、確かにAメロの歌の間からベース音(おそらく打ち込みでしょうが)が主張しています。
また、♪ぱっぱっぱっぱ!~ はこうやって書くとわかりづらいですけど裏打ちのリズムとなっていて、要するにスカのリズムになっています。インド的メロディでスカパートをサンドイッチしているんですよ。これってけっこうテクニカルなのでは。子供向けだから適当に済ませよう、とは決してしていないんだな、と思いました。
さらに、言ってる内容ほぼゼロの歌詞も、メロディやリズムとのハマり具合を考えるととても自然で、非常に流れがいいです。それは覚えやすいキャッチーさにつながっているのではないでしょうか。
ボーカルに関しては、例えば矢口さんの耳触りのよい高音や、加護亜依さんの「I wish」で見せた裏声、辻さんの舌足らずな可愛らしさ、ミカさんの特徴的な声、などの個性面を堪能…できるわけもなく、没個性的なユニゾンとなっています。ソロパートもあるにはありますが、そういったボーカルの特徴が聞けるようにはなっておらず、そこは残念です…ってそこまで期待してこの曲を聞いている人は誰もおらんわな。サビの最後ずっと裏声だし。
この曲2001年のリリースという事は、もう20年前です。いや~びっくりですよ。前述のテレビのパフォーマンスで、矢口さんは妊娠中という事で足をあまりあげずにパフォーマンスしていましたが、それにも時の流れを感じました。それにしても、現在は海外にいるらしいミカさんはともかく、加護さんが呼ばれていないのはいまだに許されていないのか、とやるせない気持ちになりました。
「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」ミニモニ。
作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:小西貴雄