ミラノからヴェネツィアへ向かう特急列車は、いろんな国籍の人がいて賑やかです。
わたしの隣席は、ベトナム人の若い女の子。両親を連れてヴェネツィア旅行に向かう孝行娘さんで、すご〜く素朴な雰囲気の女の子なのに、達者な英語を操ります。
途中の駅で乗車してきた老夫婦、言葉の響きからドイツ人かなと思ったのですが、よくよく聞くとドイツ語ではない、どこかわたしの知らないヨーロッパ言語でした。席を探すのに手間取っておられるご夫君と、足がご不自由で片方松葉杖をつかれている妻君を思わず手助けしたところ、Merci とフランス語でお礼を言われました。わたし一言もフランス語使ってないのに。フランス人に見られたかな?(まさかね)。
斜め向かいの4人席は、それぞれ見知らぬ人々が乗り合わせたようで、それでもなんだかどこかの都市の音楽フェスティバルの話題で盛り上がっていたようです。
手前の中年女性二人はどうやらイタリア語ネイティブ、向かいの通路側の初老の男性は国籍聞き逃したけど英語ネイティブらしく、でも流暢にイタリア語を操ってます。窓際の黒人青年は、マルペンサからの列車に乗ってた(前回のエントリーで言及した)おちゃらけた雰囲気の黒人とはまるで雰囲気違って黒と白でビシッとお洒落に決めたインテリ風。フランス語圏カナダ人であると名乗り、フランス語が母語だけど英語も同じぐらい使う機会があるといい、それでもその席ではイタリア語を流暢に操っていました。
たまたま隣り合わせた同士で、ちゃんとそういう会話が成り立つところがいいですね!
お盆休みを利用して海外旅行へ行こうと計画していたのですが、香港国際空港の全便欠航と、台風の影響で、予定していた飛行機が変更に次ぐ変更…。これはもう、天の声が「行かんとき」と言うてるのやと諦めようか…。
とも思ったのですが、諦めの悪いわたし。関空便を成田便に変更してもらって、3日遅れで旅立つことになりました。
いま成田の搭乗口にて搭乗待ちながらこれ書いてます。発ってしまえばもう後戻りはきかない。覚悟を決めなければ…。
「天の声」をみなさん聞きますか? そして従いますか?
わたしは聞くときもあり聞かないときもあり…。
聞くときは、やっぱり自分にとって都合の良いときで、「これは天の声がgo!と言うてるに違いない」とか、おまじないのように自分に言い聞かせます。
聞かないときは自分の意志を通したいとき。結局自分の思う通りにしたいので すね。
1点差で旧帝大に不合格だった生徒さんがいて…。彼女は「1点差というのはもうご縁がなかったということで、諦めます」と、意外とサバサバした表情で、第二志望進学を決められました。
わたしも実は現役のとき1点差で落ちてますが、それを天の声だと思わず(笑)、一浪して合格しました。
予備校の集団授業2コマ
そのあと個別指導2コマ
そのあと移動して個人の家庭教師2時間。
このあたりがわたしの限度だな。
最後はもう声がかれて頭が働かなくなってる。
でも、個人の家庭教師の生徒さんが、わたしのお気に入りの生徒さんなので、わりと頑張っちゃう。
(表立って依怙贔屓することは決してないけど内心ではやっぱりある)
ちょっと心配ごとがあって心がざわざわしてます。更新が遅れてすみませんでした。
さて、英語の話をもう少し続けます。
わたしは速読を教えるプロではないので、自分なりの速読法のレベルでしか言えませんが、日本語の速読ってわりと簡単ですよね。漢字とカタカナ語にさーーーーーっと目を走らせていけばいいのですから。(ひらがな語が多く使われてる文章ではそうもいきませんが・・)。
重要な自立語はおもに漢字(またはカタカナ語)で書かれていて、ひらがなは付属語(助詞・助動詞)や送りがなが多いので、頭の中で適当にくっつけて意味のある文章にしていけます。
(そういう意味でも漢字かな交じりの表記ってすごく機能的だと思います。だから、その大元となった漢文の勉強も大切です。
たとえば韓国語って、漢語由来の言葉がやたら多いので、聞くと日本人でも意味の見当つく言葉ってわりとあります。でも読むのに慣れてないうちは、全部ハングル表記にされるとわけわかりませんもの・・)。
でもそういう日本語速読術は、わたしが日本語ネイティブで、いろんな文章を読み慣れてて、単語を拾っていけばだいたい文章の文脈が掴めるときに限られます。(日本語の文章でも難解な文にはこういう速読法通じません。)
英語の文章の場合、音読しながら意味を頭に入れていけるぐらいまでの速度が目標になるかな。
もちろんいちいち日本語に直して意味を理解しているのでは、ものすごく時間がかかってしまいます。
英語のままで、理解していって欲しいのです。
英語と日本語では語順が違いますから、英語の語順のままで、順々に文の意味を理解していく。
読み方の工夫としてスラッシュ・リーディングとかありますけど、それをやって読みやすくなる方は、やられたらいいと思います。
わたし自身はスラッシュ入れません。ただ、この関係代名詞節はどこまで続いてるとか、この文の述語動詞はどれかとか、そういうのは括弧でくるんだり、線を引いたりしたほうが読みやすいかもしれないですね。
とにかく自分なりの工夫をしながら、英語がかなりの速度で読めるようになるまで訓練して欲しいのです。
細かい内容まで理解しなくても、サッと目を走らせて、その段落がどういうことの書いてある段落かだけを把握する。
すると、飛ばし読みして良い箇所、じっくり読まねばならない箇所の区別が、つくようになってきます。
ご要望に応じて(だれも要望してない?)センター英語のコツね。
ある日の授業の一コマ。
「ほら、この問題。この段落とこの段落は、実は読む必要ないのわかる?
受験生、みんなここに引っかかって必死に読むんだろうけど、それで時間とエネルギーを無駄にするのよ。
実は、この段落とこの段落は、誤った選択肢が誤っていることを検証するためには役に立つけど、正しい選択肢を選ぶための役には立たない。だって、正しい選択肢が正しいことを知るには、次の段落のこの一文を読むだけでいいんです。この一文読めば、瞬速で正解を選び出せる。そうすると他の間違った選択肢を読むまでもない。」
「・・ええええええっ!センター英語ってそんなもんなんですか?」
「そんなもんなんです。慣れると相当省エネで解けるよ」
もちろんわたしだって超能力者じゃないので、何にも読まずに「読む必要のない」段落がわかるわけではありません。
「読むまでもない」選択肢だって、読まずにそうとわかるわけではありません。
最初にさーっと速読で読む。すると、丁寧に読まないといけない部分と、サッと読み飛ばせばすむ部分との区別がつきます。
センター英語なんて問題のパターンが決まってるんだから、問題ごとにどこを詳しく読まないといけないか、どこは読まなくてもいいかなんて、すぐにコツが掴めます。
必要なのは、速読して、その強弱がつけられるか、です。
設問を解くのに必要な重要な情報はどこにあるのか、速読したときにそれがパッと見つけ出せるか、です。
これはセンター国語の問題を解くときにも共通することだけど、その重要な情報が
「どこにある?」
と聞くと、点数の取れない受験生は、それがなかなか探し出せませんねぇ・・。
一度読んでいるはずなのに、「えーと」とか唸りながらもう一度最初から一生懸命読んでて、それでもなかなか見つからない。
そんなにぜんぶ丁寧に読まんと見つからんかぁ・・。
だから、わたしの英語の指導は、速読がすべての基本になります。
速読して、それぞれの段落で何を言ってるか、どの段落にどういう情報があるか、どこは読み飛ばしてよい部分で、どこを丁寧に読まないといけないか、どこに重要な情報があるか、それを見つけ出す能力を養うこと、です。
もちろん単語力とか文法力とかは必要だけど、わからない単語が少々あっても、大まかなところが正確に読解できるか、それがセンター英語で高得点取るためのすべてですね。
英語、フランス語も教えられないことはないけど、積極的にはお引き受けしてません。
国語を教えている生徒さんなどに求められたときだけね。今年はたまたまお二人にセンター英語を教えてます。
というのは、外国語、例えば英語については、読解とリスニングはなんとかなるんですが、書くことと喋ることはまるきり自信がないからです。入試でいえば英作文ね。
もちろん文法的に正しい文章は書けます。でも、同じ意味だとしても、ネイティブだとこれを主語にして書くよりこの言い回し使うよね、とか、この構文よりこちらの構文がふさわしいとか、ましてや、同じような意味の言葉や言い回しが複数あったときに、どの言葉を採用すれば違和感ないかとか、そういうのにまるで自信がないからです。
意味は伝わるけれど、ネイティブが聞くとなんだか変な感じに聞こえるとか、ニュアンスがうまく伝わらないとか・・。
外国語で論文書くときなどは、最後にかならずネイティブのチェックを受けますが、そのチェックが必要ということです。
日本語の小論文と違って必ず結論を最初に書くといった、英語の小論文の作法ぐらいは心得ていますが、語の採用、構文の採用、文章のつながりなど細かい点は、ネイティブチェックが必要です。
入試英語を指導するときにいちいちネイティブチェックを受けることはできないので、その点はあらかじめご容赦いただいています。
例えば、ごく単純な例を挙げますと・・
「どこそこへ行く」「どこ行くの?」とかいった場合、英語ネイティブは go to よりも head to を使うとか・・。(これ、海外旅行するとすぐ気づきます。)
電話で相手を待たせるとき、フランス語だと "Ne quittez pas"と言うとか・・。日本語にすると「切らないでください」ですが、日本語でこう言うと逆に違和感ある。「少しお待ちください」ですよね。
こういう単純な例はすぐ覚えますが、もっとたくさんあるだろうし、書くとなるともっともっと複雑になります。
簡単な日常会話にしたって、短い期間なりとも現地で生活するとか、現地の大学や院に留学するとかしないと、なかなかうまくなりませんね。わたしは残念ながら留学経験がないもので・・。
でも、例えばセンター英語の入試対策といった場合。高得点を取るのはわりと簡単です。
その話はまた別の機会に。
大阪は昨夜が天神祭の船渡御と花火。自宅から少し歩けば見物にふさわしい場所に出るので毎年少しずつでも楽しむのだけど、今年みたいにちょうど祭りが佳境の時間帯にお仕事でまったく離れた場所に居なければならない年もあって、まぁしゃーないでんな。
そのかわりというか、今日の夕方、街中で綺麗な虹を見ました。ビルから外に出るとみんながこっち向いてスマホを(わたしの背後の)空に向けてカシャカシャやってるんで、なにごとならんと振り返ってみると、ビルの谷間に虹が見えた。わたしもすかさず撮ってインスタにアップしましたよ。ついでにここにも掲げておこう。
「こんな綺麗な虹、初めて見たわぁ」とかいう声もあったが、わたしはもっと綺麗な虹、見たことあるもんね。
すごく印象的だったのが、ある中学受験塾に出講していたときのこと。小学4年生の授業中でした。その教室はビルの角部屋で、二方が大きなガラス張りの窓。ある夕刻の雨上がり、「あっ虹!」と一人の女の子が叫び、窓にかけよる。「え、なに?」「え?」とみんなつづいてかけよる。(ちなみに誰も「先生、立っていいですか?」なんてきかない(苦笑))。わたしもかけよって子どもたちの背後から見る。と、本当に大きな虹が、それも二重になって街の空の向こうにかかっていたのでありました。
みんなでしばし「うわぁ・・」なんて声あげながら虹にみとれていた。わたしも一緒になってみとれていて、「さあさ早よ授業に戻ろ」なんて声かける気にならなかったな・・。
美しいひとときでした。
