仮面ライダーBLACK SUN 第四話 備忘録 | Slipperの部屋

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『仮面ライダー』等の特撮ヒーローを愛好しております。気ままに書きますので不定期更新で失礼。

「待てぇ!」

 

 どうも、当ブログ管理人のスリッパです。

 これを言う役は、間違いなく《ヒーロー》だと思っている私。

 ある意味《怪奇ホラー特撮ヒーロー番組》としての『仮面ライダー』感はこのエピソードが一番に強いかもしれない……!

 

 

 え、だって『仮面ライダー』って至高の怪奇特撮ドラマでしょ……?

 違う……!?

 

 

※当記事は、各話ごとにストーリーを追ってはおりますが、ネタバレ等を含む可能性があります。できれば、ご視聴後の閲覧を推奨いたします。

 

 

『仮面ライダーBLACK SUN』

第四話

監督:白石和彌

脚本:高橋泉

 

 

~第四話ストーリー~

 

 集う怪人達と共に、かつての五流護六(ゴルゴム)を取り戻さんとする信彦。

 そこに訪れた級友から葵の下にキングストーンがあると知らされ、光太郎の下へと向かう・・・

 そんな中、父、川本英夫との再会を喜ぶ葵。だが突如、怪人となった父に執拗に追われてしまう。

 その窮地を救ったのは意外な人物だった。

 

(Amazon prime video『仮面ライダーBLACK SUN』エピソード文より)

 

 

 

~スリッパの備忘録~

 

1:の幼稚さ、の不器用さ

 

 まずね、ここまでの勢力図がかなり複雑なので、たぶん混乱している方もいるのでは……?

 というか私が一番「感覚的には理解しているつもり」って感じ。二周目なのにね!

 そんな理由ですが、とりあえず整理させてちょうだいな?

 

 

《ゴルゴム党》

……ダロム、ビシュム、バラオムが中心となっている怪人たちの政党。創世王の死が近づき、焦りも。蝙蝠怪人が脱獄したSHADOWMOONにこっそり情報提供していたり、人間の協力者もいたりする。

 

《堂波総理》

……ビルゲニアを従え、ダロムたちに支援を強要し、創世王の管理もする人間。誰がどう見ても悪。ちなみに昼食のカツカレーにはマヨネーズ派。

 

《ビルゲニア》

……総理に従う裏の仕事人風怪人。政党がひっくり返るほどのネタを掴む。ノミ怪人に改造手術を強要することも。でも一番に怪人想いだと言われて満更でもなさそう。

 

《SHADOWMOON/秋月信彦》

……50年の幽閉から解き放たれた次期創世王候補。最近は若者たちを集めて、古き良き時代の《五流護六》を取り戻そうと戦闘訓練中。脱獄時に奪ったヒートヘブンで餌付けも。

 

 

 ざっくり言って、これだけの連中が《キングストーン》を狙って動いているわけで。

 そりゃBLACK SUN一人で守り抜くのは大変だわさ……

 

 そんな中ね。

 

「俺の方が強い……!」

 

 50年前の過去篇と、2022年の現代篇、双方で全く同じことを言っている人がいる。

 そう、SHADOWMOONこと秋月信彦。

 

 男の子ってそういうとこあるよね、わかるよ。

 こいつには負けてるって思われたくない、そういう相手が一人くらいいるもんですよ……たぶん。

(私、分類上は男子なんだけど、あんまり無かった……いや、無自覚に思っていたか、むしろ同年代をそういう風に見てなかったか……いや、もう昔の事なんで思い出せないっすね!)

 

 しかして過去篇では訓練(というにはかなりワイルドというか、やはりあくまで学生運動という感じ)でこれを叫び。

 現代篇では、知らないとはいえ、キングストーン保持者がゴルゴムの刺客によって危機に瀕しているかもしれないのに、因縁の相手との対決に躍起になってこれを口にする……。

 

 あくまで第三者の目からすれば、やはりこの秋月信彦……まだ幼い。

 

 良く言えば年齢70前後でありながら、血気盛んな若さを保っているとも言えるのかもだけど……!

 いや、ある意味では政治家を巻き込んだヤクザ者たちの群像劇とも言えるのだから、そりゃ「面子が一番に大事ってのが当然だろうが!」というのもあるのかもだけど。

 

 いかに素晴らしい演説をした後でも、現代の若き革命戦士たちを鍛える指導者足りえても。

 この時点だと、まだ「ちっぽけなプライドに執着する幼さ」とも取れる。

 

 もちろん、原点のシャドームーン様におかれましても、割とそういうところはあったけれど。

 公平性のある勝負じゃないって思えば「ブラックサンのキングストーンなど要らない!」みたいなことを言い出して、絶対のボスたる創世王様からお叱り受けるみたいな展開あったしさ……。

 

 

 

 対するBLACK SUNこと南光太郎。

 

「その足、もう治らないの? もしヘブンとか食べても……」

 

 匿っている少女=葵から、薬を打つ左足について問われます。

 彼の戦闘を見ていると忘れそうになるけれど、人間態の時は少々ひきずるような動き。

 しかし彼女へは説明より「食って欲しいのか?」とちょっとぶっきらぼうな答え。

 不器用な優しさしか持ち合わせない男……西島秀俊さんの演技も相まって、すごくカッコいい……のだけれども、なかなか伝わらないの、ツラいね……

 

「人間の仲間ができたから食べるのを辞めたの?」

 

 きっと、新城ゆかりという相手がいたから云々を彼は思っていたのだろうなと。

 でも、それは人間の仲間ではなく、きっと……。

 

「怪人は消えればいいって言ってたよね? おじさんはもう戦わないの?」

 

 ここで何も言わずに止まってしまうの、やはり渋い大人の、しかしまだ心に燻るものがあるハードボイルドさで。

 私個人としてはすごく好きなんだけど、日曜日朝のヒーローのような「じゃあこのエピソードで、ライダーキックしてヒロイン助けての、『戦うよ』って言うカッコよすぎ展開」というのはない。

 

 いや、でも「ヒーローだからこそ言えない」のも、それはそれで在っていいと思う。

 少なくとも私が書いている作品に「主役はもっと周りに話した方がいい」と言ってくれた友人には悪いけれど。

 言わない、という選択はあまりに不器用で、それこそバカだと思えるかもしれないけれど。

 

「みんなー、悪いのはあいつなんだー助けてー!」

 

 とか言えば何でも解決するなら、誰もこんなに傷ついたり悲しんだり、それこそ絶望的な死なんて起きてない。

 それこそ「差別撤廃」なんて、本当に人間が助けを求める誰かの声を無視しない、ご立派な生き物だったとしたら、「差別はやめよう!」なんて叫ぶ必要ないじゃないですか。

 でも実際は?

 あの世界では差別はあるし、拳でも言葉でも、その暴力で誰かが傷ついている。

 もちろん、私が生きているこの世界でさえ。

 

 ついで言えば、誰が敵に属する相手か不明瞭っていう部分もある。

 それこそ前回は、旧知の仲だろうクジラさんにも「お前は俺の敵か?」と訊いている。

 誰に助けを求めれば、状況はどう変わるか。

 それを予測も何もせずにただ「助けて―」と騒ぐだけで事態は好転せず、むしろ悪化する可能性は高すぎる。

 

 嫌な言い方だけど、BLACK SUN=南光太郎が身を潜めて生きるようになったのも、そういう点が大いにあるのでは?

 

 ゴルゴム党には戻るわけにいかない。

 人間側には「怪人だろ!」と排斥される。

 怪人側とて「上級怪人……?」と訝しむ奴がいて、それこそ関りを持ち過ぎれば、またゴルゴムに目を付けられて、その仲間たちが傷つく。

(実際、第二話では葵を人質にする敵が襲撃を仕掛けていて、たぶん恐れていた事態の一つだったんだろうな、と……)

 

 そもそもBLACK SUNがゴルゴム党にとっての自身の価値を「次期創世王候補」と知っていたのか、「キングストーン保持者」程度にしか見られていないと思っていたのか、その辺も謎ですが。

 

 というか、このあたりも『BLACK』を観ていた側としては解釈違いに苦しむ点ではあります。

 

 私個人の中の《キングストーン》と言えば、「次期創世王候補たる世紀王に埋め込まれ、その力の源泉となる賢者の石」ですから、取り外し可能なはずがないんですよ。

 どうして『BLACK』世界の世紀王が《キングストーン》を奪い合うかって、それはつまり「相手の腹にある心臓に等しい石を奪え=殺してトップの座を勝ち取れ」っていう、いわば蠱毒の壺をやっているんですよ。

 つまるところ、他の候補者と切磋琢磨して強くなって、その相手を殺して初めて栄誉を得る。

 

 だから、何故かペンダントに偽装した《キングストーン》があるというのは、正直このタイミングでは「何らかのフェイクかも?」と思っていた自分もいます。

 

 ただ、どういう理由であっても《キングストーン》と思しきものを持ち狙われている少女がいて、それを狙う悪の組織が攻めてくるのなら、孤独でも戦うのがやはり仮面ライダーだよな……!
 

 って思ったのだけれど……あれ、監督……まだ、やらない感じっすか……あれぇ……?

 二周目なのに、やっぱりそう思っちゃったのは私です……すまんな!!

 まさか、この窮地を《二人の男の対決》を引き立てるスパイスに使うとは思わなかったから。

 

 時にさ、そういう意味ではSHADOWMOONをKOしてから放ったあのセリフって、もっと意味が込められたものだったのかな。

 

「あのキングストーンはあいつのものだ。俺らが奪っていいもんじゃない」

 

 そう、このセリフ。

 色味からして赤系……つまり、もし原点通りなら南光太郎に埋め込まれたはずの《キングストーン》なわけですよ。

 それを「自分が守っている=俺のものだ」ではなく「あいつのものだ」って言うのは、つまりさ。

 

「これから創世王がどうなるとしても、その先の未来はあいつが決めるものだ」

 

 そういうことを言いたかったのかなって。

 だって、かつての親友はギラギラした目で、これからの展望がないなら寄越せって言うけれど。

 その彼が持つ野心、その展望の中に、きっと彼女が望む世界はない。

 もしかしたら、彼女なら自分たちとは違う未来を描けるんじゃないかって、そんな希望を託すような気持ちもあったのかもしれない。

 

 だからさ、遺されたカニ怪人の腕を抱きしめている葵を見た時さ。

 その一瞬にしてきっと多くの事を察したんだと思うんだ。

 やっとの思いで再会した父が、敵が何らかの方法で洗脳した怪人で、その遺品はあの腕だけ。

 また、彼女の大切なものを、守ってやれなかった。

 父親と再会して大喜びで抱きしめ合う姿に、どこか寂しそうな視線を送っていた彼だけど。

 やっぱり、子どもが苦しんで泣くのが見たかったわけじゃないと、苦い顔をして……。

 

 けど、そこで彼が告げる言葉も、好き。

 

「乗れ」

 

「一緒にいる間だけは、俺が守ってやる」

 

 

 不器用だよねぇ……でもさ、その不器用さまで含めて、カッコいいんじゃぁないかな?

 全てを言葉にして語るには時間が足らないし、語らなくても伝わる優しさもあるんじゃないかな。

 などと思うスリッパなのでした。

 

 

 

2:本当のヒーロー

 

 この作品、キャッチコピー、ご存知で?

 

「悪とは、何だ。悪とは、誰だ」

 

 ある意味、変身できるヒーローが一人しかいないので、否応なく主人公による勧善懲悪に徹するしかなかった『仮面ライダーBLACK』への反骨とも、むしろリスペクトし過ぎて社会派ドラマを突き詰めた結果とも取れますが。

 

 しかし、私からすれば今回のエピソードの《本当のヒーロー》は、言うまでもなく、クジラさん。

 

 前回、BLACK SUNへ攻撃を仕掛けて、しかし返り討ちに。

 完全にヤクザなゴルゴムのやり方に嫌気がさして、これからのことはわからないと言いながら、とにかく抜けることを蝙蝠怪人に話していたら。

 先日の戦闘に割って入って助けてくれた少女が、知らない怪人に追いかけられている現場に遭遇。

 隣で「うるせぇな」と日常茶飯事じゃんか、みたいに視線を逸らした蝙蝠怪人と違って、彼は立ち上がるんですよ。

 

 もちろん「助けてもらった恩義」という意味もあるだろうし、「何か様子が変だ」と思ったのもあるでしょう。

 しかし、究極的に言えば彼はそこで「知らねえ」とビール飲んでいたっておかしくない。

 立場としては、もうゴルゴムの側でなくなるなら、余計にそのゴルゴムが狙う男の近くにいる子何かと関わる道理がない。

 

 それでも彼、行くんですよ。

 

「待てぇ!」

 

 って、怪人に追われる少女のところへやってくる。

 いやもうこれ、完全にクジラさんが一番のヒーローじゃねぇか!?

 

 白石和彌監督、クジラ怪人をいたく気に入った様子だったのを制作インタビューとかで仰っていたので、おそらくその影響もあるんでしょう。

 いや、実際に原点『BLACK』でのクジラ怪人と言えば、本当に「あなた、何でゴルゴムなんて非道な組織にいたの!?」ってくらい、すごくいいキャラクターなんですよね。

 

(「クジラ怪人が何故ゴルゴムに加担していたか」という身勝手極まりない私の深読みはこちらの記事からどうぞ……あくまで参考まで、ですが……)

 

 

(初登場回はこちら。サブタイトルがネタバレだ、とか言わずに一度ご照覧あれ? 壮絶の文字が付いている意味がわかると思いますぜ……!)

 

 

 いや、これは私の個人的で身勝手な考え方なのですが。

 

 やはり《ヒーロー》っていうのは、誰かを助けることに意味があるんじゃないかなと。

 

 もちろん、助けるにも色々とあるんですよ。

 それこそすごく嫌な言い方をすれば「相手を止める(倒す)」が、その相手にとって「救い」になることもある。

 私個人はそれを書きたくて一次創作小説をずっと書いている側ではあるのですが。

 

(その一次創作小説シリーズ『ピリオド』、第1話はこちらから。日曜日の朝に放送するタイプじゃないのは百も承知でございます。むしろ、『アマゾンズ』とか『BLACK SUN』とか、そういうのを見る年代の自分が描く《仮面ライダーっぽい》を目指したものです。良ければ……是非……!)

 

 

 やはりヒーロー番組となれば否応なく「ヒーローがカッコよくアクションして、悪者を蹴散らす」というアクションの部分に目が行くとは思うのですが。

 そこだけが凄くて『仮面ライダー』という作品は評価されてきたのでしょうか?

 私は違うと思っています。

 

 悪の魔手によって人間を超えた怪物にされた若者が、その悪に叛逆する復讐譚……。

 そうなっても良かったシリーズは、むしろ「悪が与えた力を、正しい心で御することで人を救う」という斬新なヒーロー作品としてスタートしたはず。

 

 光の国から僕らの為に来てくれた宇宙人とは違い、現実と地続きに近い世界観で。

 未来を嘱望された若者という子どもたちにも通じる存在が、その力と向き合って苦悩しつつ、強きを挫いて弱気を救う勧善懲悪。

 

 自分はもう元通りにはならないけれど、奪われる側の痛みを知るからこそ、奪わせまいと戦う。

 

 そういうところが、俗に《昭和ライダー》と呼ばれる彼らが持っていた良さ。

 

 

(そんなん知らん、という方は是非ともテレビシリーズの一番最初をご覧になってください。今の話を踏まえて観てみれば、また違った見え方がするかもしれませんぜ?)

 

 余談ですが、今回の葵の父が改造されるシーンの「怪人にはなりたくない」と懇願するシーンも、結果的にはマインドコントロールを受けた怪人となって娘を劇場で追い詰めるシーンも、最後にはクジラさんによって斃され泡となって消えていくシーンも、すごく《怪奇ホラー》って感じで好き……!

 いや、あの緊迫した場面で、階段をカニっぽく上がろうとするのは、若干「え、何で……?」と思ってしまったけれど。

 

 いやいや、そもそもビルゲニアが嬉々としてブレインコントロールしていたけれど、あれもどういうシステムだったのかしら……?

 それこそ娘に渡したものを「それは何だ」と言っているあたり「あれ、別人なのか?」と思えたり、けれどやはり本人が改造されたと考えるしかない言葉を発していたり。

 

 もしかしてあれか……ビルゲニアの指示を実行するだけの脳になっていて、けれど父親として必死に抵抗した結果があの不完全な強さだった、とか……?

 

 うーん、リブート作品だからこそ、同時に連続ドラマだからこそ、こういうところを「考察に委ねる」でなくもう少しがっつりと深堀りして欲しい気持ちもある……むむむ。

 

 まあ、大昔の『仮面ライダー』作品からして「はい?どういうこって?」は割と頻繁にあったわけで、むしろイマドキはそこへのツッコミも含めて楽しむってのが主流か。

 少なくとも、私みたいに「深読み」とか言って、あーだこーだと考える人はあんまり見たことないしな。

 ははは、笑ってくれ。

 それでも《仮面ライダーの原義》とは何かを考えるのをやめられないバカはここにいるぞ。

 

 しかし考えてみれば、今回のクジラさん、この《仮面ライダーの原義》に、すごく近い。

 自分はゴルゴムには戻れないし、戻りたくない。

 今後の自分はどうなるかわからないけれど、少なくとも今、目の前で「嫌だ!」と叫んでいる子がいる。

 その子の背景は知らないけれど、少なくとも助けを求めていることは確か。

 

 そこで飛び込めるのは、やはり《ヒーロー》だよね、と。

 

 ある意味では「ヒーローは、神様に選ばれた特殊な人ではなく、その辺を歩くあなたも」って、そういう捉え方もできるのかもしれない。

 

 だってクジラさん、腕っぷしはあるけれど、それ以外は本人の言う通り「わかんない」。

 でも、困っている誰かを助けようとすることはできた。

 もちろん、それが彼女にとってはずっと会いたかった父親だったとしても。

 どういうわけか彼女を殺そうとする以上、それは力づくでも止めないといかんと動いた。

 それができる時点で、もう《ヒーロー》なのよ……たとえ命を奪うことは悪でも……。

 

 もちろん「命を奪ってもいいんだ!それも正義なんだ!」なんてバカ言っちゃいけません。

 私みたいな輩が何を言っても説得力はないでしょうが。

 他人様の命を平然と奪って笑うようなのは、違う。

 

 その証拠にさ、クジラさん、遺されたカニの腕を抱く葵に言うじゃない。

 

「あの……ごめん……」

 

 状況的には「命を助けた側」でもあるけれど、「父親を奪ってしまった側」という自覚もある。

 謝っても父は帰ってこないし、何ならその父によって大きな怪我をしているけれど。

 それでもちゃんと口に出して謝ってんのよ。

 もちろん私自身は「謝ったって……」と思う弱っちい側だけどさ。

 

 やっぱり、あそこでちゃんと謝れる心意気は、すごく強いと思う。

 

 もう、昨今の『仮面ライダー』作品よろしく、ベルト着けて「変身!」ってして欲しいくらいにヒーローなクジラさん、大好き……!!

 

※一つの作品にアホみたいにライダーが増えることには、どちらかと言えば反対の姿勢の人間です。もちろん「このキャラが変身することに意味がある!」というのであれば結構なことですが……。

 

 

 あ、すみません、愚痴も増えてきましたので、そろそろお開きにいたします。

 

 ああ、最後に一つだけ。

 ヘイトスピーチしまくりの反怪人主義な差別主義者の井垣さん。

 自分が正しいと思い込んで「日本から出ていきましょうか?」とか「病原菌が~」とか、本当にこれ以上ないほどの「目に見える小悪党」なんだけど。

 化物はお前らだと言われて、自分が化物ならお前らはそれ以下だと、「うんこ」だと笑ったところで、本物の糞をかけられて撤収していく様は、俗に言う「ザマァ!」ってやつなんだろうけれど……。

 

 何というか「やられたからやり返せ!」が、結果的に哀しみの連鎖を作るの、すげーツラい。

(今後の展開を知っているせいで余計に……)

 

 もちろん、自分が正義と信じて疑わず、大義名分があると平気で他人をバカ呼ばわりして貶す、あの差別主義者を取り締まれないことが問題ではあるのだけれど。

 

 ある意味、Twitterなんかでも見られる「誹謗中傷」をする人間を指して「こういうことしてるのと変わんなくないかい?」という反面教師というか悪い具体例というかなんだろうか。

 

 それこそさ。

 

「怪人だけじゃないぞ。こいつら下級国民のために、なんで国民の血税が使われなきゃならない!!」

 

 どうか《自分より格下》だと勝手に見切りをつけた相手を、そんな風に貶す人間にはならないでほしいよね……大きなお友達へ警告と、私は捉えたい。

 

 まあ、そういう思想を持ってしまった人間が、簡単に抜け出せないのは確かなんだけどね……

 清く美しい日本国民の皆様、相手を勝手にデカイ括りに突っ込んで勝手に《敵》と信じて、こんなひでぇ事、言いませんよね?

 私はこの綺麗な国(蛇口を開けば飲むことが可能な水が当然に出てくるという物理的理由です)が、とても好きですよ。

 そんな国に住む人たちが、どうか心も清らかな《本当のヒーロー》ばかりであってくれたらいいなと、常々思ってますぜ……!

 

 すいません、愚痴モードが長いのでここで終わりにします!!

 こんなところまで読んでいただき、どうもありがとうございました。