昨日の続きです。
もう一度、よくサイトウさんの記事を聞き直したら、もっと深いコツがたたみこまれていました。
「サボらなければならない」宣言は短縮の一発パワーなのですが、もうすこし精密にやるとすると……
物事を
①好きで、ほうっておいてもやってしまうこと
②おっくうで面倒だけれど、やら「ねばならぬ」感じのこと
と、ふたつに分けます。そして②だけを「サボらなければならない」と逆に言い聞かせるだけでなく、①のほうも「これ、めんどうでいやなんだけど、ついついやってしまうなあ」と自分に言い聞かせます。
たとえば①毎日お風呂に入る・明日買っていくパン屋のメニューを考える、だとすると、「これ、面倒だけど、なんかついついやりたくなってしまって、やるんだよなあ」と無理に努力感をなすりつけながらやるのです。
ひとりでに好きでやってしまうことに
「ついついやりたくなってしまうんだよなあ」と、「モラル・ライセンシング」にひっかかるような抵抗ポーズをわざと作る。
すると逆の②が反動で、低圧トレーニング、というか、タイヤひっぱりトレーニングのように、楽? になっていきます。
🌟実例・
毎日、日舞の曲を2度通しておかねば(習ってもすぐ振りを忘れるし、音の間(マ)がわからなくなる)と、必死に自己を𠮟咤していました。一度通してもせいぜい6分くらいなのですが……これがおっくうでした。でも週一で稽古に通っているので、暇を見つけてはなんとか、押し込んでいました。
そこで、②「このおさらいを、やってはいけない」だけでなく、①の風味を入れて、まぜこぜにし「でも、なぜかどうしてもやってしまうんだよね」とダブル洗脳フレーズに変換すると————
シーン————別になんの抵抗もなく、ただやってしまっている自分がいました。
(イメージです。ほんとうは浴衣)
🌟そしてこのモラル・ライセンシングのいじりをすると、普通のルーティンが妙に楽しくなります。明日、大雨らしいが傘はどれを持っていこうか、とか、新しい花屋が駅にできたな、とか、あっ、あそこのドラッグストアでエナジードリンクを買っていくといい、とか。
やること、がふえて、ぜんぶまるっと楽しみになり、充実していくのです。
なぜかやっちゃうんだよな=ワクワクが製造される