サボらないでサッサとやれるこつ=「作業興奮」と「モラルライセンシング」 | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる

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バシャーリアン。読むことで意識が変わるようなファンタジーや物語に出会ってゆきたい。

 

モラル・ライセンシングという言葉は初めてききました。これはおもしろすぎる! うがちすぎ。

 

モラル・ライセンシングmoral licencing

善い行いをしたあとは悪いことをしてもよいというお墨付きや許可証(ライセンス)をもらったような気になって、むしろ善い行いが抑制されたり、悪い行いをしやすくなってしまうことがあります。 これをモラル・ライセンシングといいます。

 

「きょうは沢山歩いたから、甘い物を食べてもよいだろう」

 の例があがっていますが、ここで、サイトウさんが、さぼってしまいがちな人の例として、

 

「やらねばならぬ」「がんばるべきだ」という意識の強い真面目な人ほど、このモラル・ライセンシングにはまりやすい。いやなことをやった(やるのだ)から、すこしサボってもよいだろう→これが高じてどんどんおっくうになってしまう。重たい、とりかかれなくなる……と解説。

 

🌟では、どうすればよいのか? 解決する言葉は

「サボらなければならない」と思うです。

 

サボる=べき・ねば

 

と置いてしまうと、逆にサボる気がなくなるのです……

 

ああ。コロンブスの卵。

 

🌟サイトウさん自身、youtubeをまじめにうまくあげよう、という習慣が重荷だったのですが、サボらなければならない、としたとたんに、毎日更新しはじめ、楽しくてたまらない、となってしまいました。

 だって、「(サボら)ねばならない」は「破るのが楽しい」「楽」だから。

 

それともうひとつ、「仕事にとりかかる」秘訣です。それは

 

🌟作業興奮

 面倒そうな仕事でも、ほんの一分だけやってみよう、ほんの一部だけ手をつけとこう、と端に手をつっこむと、「それだけでいいのなら」と、するっと、できてしまう。はずみがついてすべりはじめるスキーのように、どんどんはかどって、作業にあおられる「作業興奮」状態になります。ワカルワカル、

 採点とか学生のアンケートチェックとか、シラバス書きとか、巨大な雪玉に見えるのですが、ほんのすこしだけやるのでよい、と思って味見だけやると、意外にすべりだして、こちょこちょと進んでしまいます。「時間はあるんだし」がキーです。

 

🌟長めの文章でも、「注だけ作っておこう」「引用する図だけ探してのけておこう」とすると、本体がどんどん痩せて楽になり(という感じ)、すうすうはかどっていきます。あれ「今日は調子いいじゃん」と「作業興奮」も出てきて、思いのほか「やって」しまいます。

 

そう、「ちょっとだけよ」って、そういえば昔の志村けんのギャグにあったなぁ……そのとおり、そそりの秘訣です。