フォーカス・ホイール。この図は何となく知っていました。エイブラハム・メソッドとしては「有名」かもしれません。
しかし、回すとか、はじきとばされる、とかいう書き方が何かピンと来なくて、いったい、どういうことか。風車(かざぐるま)か? みたいな誤解をしていました。
でも、凄い効果がある、とエイブラハムが(ヒックスさんが)力説している。
何がどうなのか、今回、原書を見ながらきちんと整理しました。
まず、この輪(円板)はメリーゴーラウンドで、飛び乗れるよう、水平においてあるものです。
☆最初に、内側の円の中に、望んでいることを書きます。(例・私は痩せていて気分がいいと感じたい、など)
それから、まわりのケーキ状態の枠の中に、それをサポートするような考えや理由を書き込んでいきます。十二時の位置のコマから、順番に時計回りに書いていきます。
回転中のホイールに何とか乗れるよう、いまの自分が受け入れられるような言葉を、次々一時のコマから順番に書いていきます。
例「わたしは痩せられる」————と書こうとしますが、全然そうは思えない(ホイールの回転は速いが、自分の信頼がそこまで高まっていない)ので、これを書いても、自分がホイールの速度についていけず、茂みにはじきとばされます。
(初心者が坂をすべろうとしても、スキーの板だけが先に行ってしまい、コケる感じ)
(ここで、まずはホイールの回転を落とせ、ということになります。)
あなたの願望の回転モーメント(勢い)と、あなたの信念の回転モーメントに差があるのです。その場合は願望をスローダウンするとともに、徐々に信念をスピードアップして同調させることを目指します(原文)。
つまりもう少し願望の基準を下げ、いまの自分の信念に近いところまで落とし、願望と信念の折り合いをつけるところから始めます。
「私と同じような状況にいたのに、効果をあげられた人がいる」(他人の成功例は希望につながります。)これなら、一番納得しやすいので、これを十二時の位置に書きます。
「なにもかもいっぺんに達成する必要はない」これも受け入れられるので、一時の位置に。
それから、自分を少しずつ説得するように、気分のあがる文章を見つけて、書いていきます。
だんだんハードルをあげてゆく感じです。
「新しい服を買ったら楽しいかも」二時の位置に書きます。
「身体がだんだん好調になってゆく」三時の位置に。
「活力が感じられるようになる」「経験をコントロールするのは楽しい」「変化が楽しみだ」「いい気分でいるのが好き」「体調がいいことが気に入っている」
書きながらノッてくると、信念のホイールの回転が好調にスピードアップしてゆきます。
書いているうちに、ホイールの回転があがり(とともに信念が高まり)、願望とマッチしていきます。すると、あなたはホイールに乗ったまま、落ちなくなるのです。
いったん乗れたら、振動の速度を上げてゆくことができます(原文)。
☆重要なことは二つです。
①この図は円板上に書き込んで、自分の信念を整理している(状況整理)だけではありません。
②円板は回転しているので、書いていくうちに、信念がどんどんエスカレートし、回転速度についていけるようになります(状況変革)※。
※十一時のところまで書いたら、最初の円の中に書いた願望をマルで囲み、いまではその願望の波動とずいぶん近い波動になっていることに気付いてください。数分前までは、まったく接点のない波動だと感じられたのに。(原文)
②がホイールのホイールたるゆえん。このダイナミズムによって、意識の変容が起き、回転数(新しい自己意識・見通し・信念)を上げ、その状態をキープできます。
↑ハムスターとかリスが回し車で走っているうちに、どんどん早く回るようになるアレ(アレは垂直ですが、あんなふうなイメージ)。リスがだんだん調子づいてきます。
ホイールに書き込んでゆくこと自体が、信念の振動数・回転数を上げてゆく!
すると、最初はムリと思えていた願望も「できるかも」となる。すなわちこの回転ホイールを乗りこなす(上に立ったままでいる)ことができるようになる。
と、いうことです。
☆回す、ことによって、ゼンマイが巻かれてゆく感じがします。どんどん速度が上がってゆき、ラセン状に高い信念に上がってゆける。よくできたメソッドです(わたしはリス……)
もうひとつ注目したのは、書き込む言葉の例が「わたしは○○になる」という客観的断言ではなく、「○○でいるのは楽しいと思う」「○○は大好きだ」「○○すると爽快だ」「かつても○○ができたことがある」
など、なるべく抵抗がない、すぐに受け入れられる主観的な発語になっていることです。これだと、いま現在の回転の状態に乗ることができ、そこからだんだん上げてゆける。
これでほぼ、メソッドの意図が理解できました。
書きながら「いい気分」のステージが上がり、従って願望が実現されてゆく。
メリーゴーラウンドを見るたびに、このメソッドがよみがえる……
☆(感情のスケール22段階を少しずつあげてゆく方法について、Happyさんが数日前にソースチャンネルで語っていましたが、エイブラハムは漸進的進歩、すなわちエスカレーター方式が巧みです。
バシャールが「いきなりエレベーター」だとすると、エイブラハムは、「まずはエスカレーター」にのせてくれます。