朝ドラ「虎に翼」のヒロインのモデルとなった三淵嘉子さんとゆかりのある、三淵家の別荘「甘柑荘」へ行ってきました。ちょっと小雨模様だったのが残念。
嘉子さんの再婚相手の父(嘉子さんにとっては義父)の初代最高裁判所長官・三淵忠彦氏が昭和初期に別荘として小田原市板橋に建てた簡素な家です。最高裁判所長官に就任してからしばらくはこの家から、東京まで東海道線で通ったそうです。
嘉子さんも、この家によく訪れていたそうで、庭には柑橘類の木々が植えられていることが、甘柑荘の名前の由来。
この家のすぐ裏にあるお寺にある三淵家のお墓にもお参りしてきました。
小田原市による紹介動画。
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この地域、明治から昭和の政財界の有力者の別荘が建ち並ぶ地域なんですけども、それらに比べるとかなり簡素な住宅。ですが、中に入ると、すごく清々しいというか、あるべき物があるべき場所に収まっている、という感じ。現在は人が住んでいないので生活用品がないからかもしれないですが、雑然とした感じがまったくしないです。でも生活感がある、という不思議な空間。
生活感というか、確かに、ここに人がいて、団らんがあって、安らぎのある生活が営まれていた、という気配というか。とても居心地がいい場所でした。
すこし高台にあり、お庭から見える景色は、遮るものがなく、おそらく、晴れていれば海も見えると思います。緑に囲まれて、落ち着きます。
設計したのは建築家の佐藤秀三氏だそう。お名前を知らなかったけれど、他の建物も見てみたくなりました。日光プリンスホテルなどを手掛けているそうです。
建築的な特徴はこちらの記事に。
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ほぼ地元(生活圏)の小田原ですが、このあたりの邸宅群はあまり行ったことがないので、またゆっくり散策してみたいと思います。
↓参考
※今日の写真はすべてiPhone15 Pro Maxで撮影。