記憶のすれ違いドラマ | へにょへにょ日記[ゆるゆる田舎暮らしブログ]

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カメラ、写真、本、アート、ペット、犬、家電、料理、ハンドメイド、医療、健康…。なんとなく過ぎてゆく日常のあれこれ。スムースチワワの小太郎と過ごした日々。

 

まだ最終回を迎えてないけれど、今期多かった記憶障害の登場人物が出てくるドラマ。「9ボーダー」は録画したまま見ていないのだけど、「アンメット ある脳外科医の日記」「くるり~誰が私と恋をした?~」「366日」は見ています。

 

どれもいいドラマ。それぞれの内容は置いておいて、なんでここに来て記憶障害を扱うドラマが多くなったのかな、って考えてみました。見えないけれど、そこにいる、マイノリティという意味では、同性愛などを扱うドラマがぐっと増えました。

 

記憶障害の症状が出ることもある、高次脳機能障害という病気の患者さんも、一般的ではないけれど、それなりにいる。一昔前の、ファンタージーがかった「記憶喪失」というものよりちょっと進んで、ちゃんと病名もついて、その原因や治療法も研究されています。

 

同性愛も記憶障害も、見た目からはわからないもので、ドラマ化には、気付かないだけであなたの近くにもきっといますよ、というメッセージが込められているのかも。私の知識も、けっこう、ドラマからの受け売りが多いです。

 

記憶障害といえば、高齢者の認知症やもう少し若い方が発症する若年性認知症などもドラマの題材になっています。認知症の場合は、症状の進行を食い止めることはできるけれど、治すことは難しいという認識。今後、医学の進歩でどうなるのかはわからないけれど、今のところ、(たまに思い出すことがあるにせよ)どんどん忘れていく一方。

 

今回のドラマに出てくる記憶障害は、治る(記憶が戻る)可能性を秘めているところが、認知症とは違うところです。ドラマの設定としては、そこがポイントなのかなと思いました。

 

記憶を無くした期間にいったい何があったのかというミステリー。そして、記憶を無くす前に好きだった人を記憶を無くしたあとも好きになるのか、記憶を無くした後に好きになった人を記憶が戻ったあとも好きでいられるのか、っていうドキドキ感。

 

思ったのは、携帯電話の登場で成立が難しくなってしまった王道の「すれ違いドラマ」が、記憶障害という設定で復活したな、ということ。物理的な距離のすれ違いではなく、記憶という時間のすれ違い。

 

お互いに、一緒に過ごした時間の記憶が共有できないもどかしさ。

 

そこが、ドラマとしての面白さになっているのかなと、思います。医療、ミステリー、恋愛、支える家族の絆、全部入りです。

 

高次脳機能障害でも、実際に、過去の一定期間の記憶をまるっと忘れてしまうっていうのはあまりないんですかねぇ。それよりも、日常生活に支障を来すような記憶力や理解力の低下や感情のコントロールなどが大変そうです。

 

記憶喪失に注目して、のほほんとドラマ見ているけれど、実際の患者さんはかなり苦しいのだろうなぁ。

 

 

記憶障害、高次脳機能障害について

 

【今日の撮影機材】

カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com

レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com

date:2024/6/12

※写真は縮小しています。

 

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