朝ドラのヒロインと周りの人たち | へにょへにょ日記[ゆるゆる田舎暮らしブログ]

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朝ドラ再放送の「オードリー」と「ちゅらさん」を見てます。両方とも、初見なのでそれなりに楽しんでいますけども、前向き女子の上京物語的な「ちゅらさん」と、誰も幸せにならない自分探しの「オードリー」。

 

ドラマの中の時代は戦後とほぼ現代でちょっとずれているのだけど、放送年は「オードリー」が2000年度、「ちゅらさん」が2001年度でかなり近いです。リアルタイムの放送中もなにかと話題になっていた記憶がある「オードリー」。今だったらSNSで炎上しそうなくらいツッコミ所が満載。なんか全体的に暗いというか、苦しいというか。珍しく、見続けるのが辛くて挫折しそうです。だって、ネットでこの先のあらすじを読んでもヒロインが幸せになる気がしない…。

 

おしん」みたいに辛さに耐えた先に成功がある、って話でもないし、ヒロインも周囲の人たちもみんな愛があるのにその方向性がなんか間違っているというか。ヒロインの行動に反対することが多いんですよね。その反対を押し切って進もうとするヒロインが健気、ということなのか、わからないけど、「それでいいのか!?」と思いながら見てます。

 

「ちゅらさん」はその反対で、みんな心配しながらも、ヒロインの背中をちょんちょん、ちょんちょん押しながら前に進ませてくれてる感じがほっこり暖かい。このドラマの評価が高いのがよくわかります。同じ岡田惠和さん脚本の「ひよっこ」も好きだったので、そういえば、「ひよっこ」もヒロインが上京して小さな食堂で働いて、周りの人たちに支えられていたなぁ、とか、つい共通点を探してしまう。

 

逆に最近炎上しまくった「ちむどんどん」(2022年)とも比べてしまって、同じ沖縄が舞台でヒロインが上京する物語で、エピソードもかなり似ているのだけども、作品の印象がだいぶ違います。今となっては「ちむどん」もいい思い出だけども、ストーリーはやっぱり、雑だったなぁ。「ちゅらさん」のほうがキャラクターの奥が深い。

 

大河ドラマの「光る君へ」は「オードリー」と同じ大石静さんの脚本。大石さんの脚本ドラマ、好きなものもあるんだけど、ドロドロ系は苦手。「光る〜」は微妙にドロドロ系なので、今後どうなっていくのか…。「オードリー」と同じで、今のところ誰も幸せになってないのよね。高貴な家に生まれた女性は政略結婚で帝に入内させられたり、身分の差で好き合った同士で結婚できなかったり、入内したけれど権力争いで追い出されたり、また呼び戻されたり。女性たちのしたたかさも描かれてはいるけれど、基本的にオトコたちの手駒にされてる感じで、女性に意思決定権はあまりない。

 

朝ドラ「虎に翼」は戦前、法律的に弱い立場で男性と同じ権利がなかった女性たちが地位と権利を獲得するためにもがきながら前に進む姿が、いじらしく、頼もしく、応援したくなるところが、「光る〜」とは対照的です。そして、そんな朝ドラが、じんわりと支持を広げてる様子が、SNSでも伝わってきます。戦前も今も、女性が弱い立場にあるのは変わらないんじゃないか、っていう、いまの社会の痛いところを突いてくるドラマです。

 

そして、描かれる、戦争。ちょっと前までは「昔の出来事」だった「徴兵」も「空襲」も、現代で、他の国々で実際に起こっていること、日本でもこれから起こるかもしれないこと、として見てしまう。それを意識してドラマが作られていることがよくわかります。ドラマって、違う時代を描いていても、放送された(制作された)時代も大きく反映しているんだなと思います。

 

朝ドラの放送リストを見て確認したら、2010年の「ゲゲゲの女房」あたりからほぼ毎回見てるみたい。見てないのは「てっぱん」「純と愛」くらいかな。その前のものは「すずらん」「てるてる家族」などリアルタイムで見てたものもあるけど、再放送で見たものもいくつか。当たり外れはあるものの、朝ドラはだいたい面白いです。

 

 

【今日の撮影機材】

カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com

レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com

date:2024/5/18

※写真は縮小しています。

 

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