サムエル記上28章15~19節
〔新共同訳〕
【サウル、口寄せの女を訪れる】(3)
15サムエルはサウルに言った。
「なぜわたしを呼び起こし、わたしを煩わすのか。」
サウルは言った。
「困り果てているのです。ペリシテ人が戦いを仕掛けているのに、神はわたしを離れ去り、もはや預言者によっても、夢によってもお答えになりません。
あなたをお呼びしたのは、なすべき事を教えていただくためです。」
16サムエルは言った。
「なぜわたしに尋ねるのか。主があなたを離れ去り、敵となられたのだ。
17主は、わたしを通して告げられた事を実行される。あなたの手から王国を引き裂き、あなたの隣人、ダビデにお与えになる。
18あなたは主の声を聞かず、アマレク人に対する主の憤りの業を遂行しなかったので、主はこの日、あなたに対してこのようにされるのだ。
19主はあなたのみならず、イスラエルをもペリシテ人の手に渡される。明日、あなたとあなたの子らはわたしと共にいる。主はイスラエルの軍隊を、ペリシテ人の手に渡される。」
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(聖句雑感)
神さまの「沈黙」。
『主があなたを離れ去り、敵となられた』
それゆえの、「沈黙」。
絶望的に思えます。
サウル王は言いました。
「なすべきことを教えて頂くためです」。
されど、彼は、
生前のサムエルに示された
「なすべきこと」を敢行できなかった人です。
こわいなぁ、と思いました。
もはや「手遅れ」、というのは
本当に恐いことだなぁ、と思いました。
神さまご自身も
おおよそ「人」が思いつかないようなことを断行なさる。
「人」と「神」は それほどまでに「違う」。
「神」のレベルは「人」には到底及ばないものであることを、「人」たる者はじゅうじゅうに承知しておかなくてはいけないのだな、と思いました。
それこそ「天地をひっくり返す」ことなんて、「神」にはいともたやすいことなのだと絶えず認識し続けなければいけないのでしょう。
神の愛し育てたもう「イスラエル」を敵の手に渡す。
これが、神のくだされた「裁き」。
されど、幸いなるかな、神は
「ダビデ」を準備された。
神はその愛するものを決して見捨てない。
「イスラエル」は神のもの、そして
異邦人に与えられている「証し」。
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解説を見てみました。
■新実用聖書注解464p
悪霊がどんなに不思議なわざを働いても、それは依然として神の支配下にとどまっている。サウルが霊媒を求め、死んだサムエルを呼び出してもらっても、結局聞かされたことは、これまで預言者サムエルが生前彼に宣告した同じさばきの言葉であった(17-18)。そして、それに加え、神がそれまで、そのあわれみによって彼に隠しておられたサウルとその子供たちの死と、イスラエルの敗北とまでが、明らかにされてしまう。結局、彼はエン・ドルまで何をしに来たのだろう。あす、自分と子供たちが敵の手にかかって殺されることを知るために来たようなものである(19)。
神が占いや霊媒を禁じておられる背後に、神の愛があることを忘れてはならない。
■BIBLEnavi270p
神はサウルの訴えにおこたえにならなかった。サウルがそれまでの神が与えられた指示に従っていなかったからである。
時々、なぜ祈りが応えられないのかと言う人々がいる。
しかし、神がお与えになった責任を全うしなければ、それ以上の導きをお与えにならなくても驚くにはあたらない。
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■clay解説全文
サムエルのメッセージ
サムエルの出現
再確認ですが、霊媒の女は通常は悪霊によって語ります。しかしここでは、本物のサムエルが現われたので、女は仰天したのです。この背後には神の働きがあります。神は、サウルの願いに応えて、サムエルを送ったのです。
(1)サムエルはサウルに、「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか」と抗議しています。サムエルはすでに死んでいましたが、彼は平安で、その状態を楽しんでいたようです(旧約時代の聖徒たちは、死ぬとシェオールという場所に行きました)。
(2)それに対してサウルは、自分は困り果てているが、神からの答がないと応答しています。
彼は、預言者と夢のことは口に出していますが、
ウリムについては触れていません。彼はかつて祭司の町ノブを皆殺しにしたことがありました。それで、祭司に関連したことは口に出したくなかったのです。
サムエルの恐ろしい言葉
サムエルは率直に主からの託宣を伝えています。(1)サウル自身が言うように、確かに主は彼から離れてしまわれた。
(2)またサウルが自覚しているように、主はサウルの手から王位をはぎ取って、ダビデに与えられた。
(3)このようになったのは、サウルに責任があるからである。サウルは、アマレクを聖絶せよという主の御声に聞き従わなかった。それ以降も、サウルはことごとく主に反抗してきた。
(4)そして最後に、今まで隠されてきたことが明らかにされます。それは、サウルとその息子たちが、翌日のペリシテ人との戦いで戦死するという預言です。
サムエルの生前にはその助言を無視し続けてきたサウルが、サムエルが死んでからは熱心に励ましと助言の言葉を求めました。
しかし、サウルが得たのは、自分の死を予告する恐ろしい託宣でした。
神の裁きは突然、びっくりするようなかたちで罪人を襲うのではありません。
日々の生活の中で、神は罪人の良心に語りかけ、悔い改めを迫っておられます。
その語りかけを無視し続けることは、自らの身に神の怒りを積み上げていることなのです。
サウルの悲劇から、教訓を学びましょう。
今、悔い改めによって、神のもとに立ち返りましょう。
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きょうの祈り
天の父よ。私を不従順の罪、反逆の罪から解放してください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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年間聖書通読
列王記第一5~6、詩篇41~42
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2024年6月23日(日)☀31℃
気温がぐんぐん上昇しています。
一方、
梅雨入りした地域はどんな様子でしょう。
気になりますネ。
お陰様で本島は断水を回避でき
それどころか満水状態です。
恵みの「雨」は時に患難ともなる。
わたしたちは常に
「恵み」と「災い」とに置かれている。
ならば、「憚ることなく」
憐れみを受け、恵みにあずかって、
時宜にかなった助けをいただくために、
大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。
--ヘブル4:16---
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clayさんの「今日の祈り」にありました。
「不従順の罪」「反逆の罪」。
clayさんの祈りにアーメンです。
「私を不従順の罪、反逆の罪から解放してください」
ハレルヤ
常に喜び絶えず祈り
凡てのこと感謝できますように。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン