サム上22章②6~10【ドエグの罪】…言葉が凶器となることを覚え、自らの舌をしっかりと見張ろう | 聖書と私とコーヒーと+ワン

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~「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14:6)~

この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を
あなたがたに与えることができます。(Ⅱテモテ3:15)

 

サムエル記上22章6~10節

〔新共同訳〕

アドラムとミツパにおけるダビデ】(2)

 6サウルは、ダビデとその仲間の者たちが姿を見せたと聞かされたサウルは、手に槍を持って、ギブアにある丘のぎょりゅうの木陰に座っていた。彼の家臣は皆、傍らに立っていた。 

 

7サウルは傍らに立っている家臣に言った。

ベニヤミンの子らよ、聞くがよい。エッサイの子が、お前たち皆に畑やぶどう畑を与え、皆を千人隊の長や、百人隊の長にするであろうか。 

8お前たちは皆、一団となってわたしに背き、わたしの息子とエッサイの子が契約を結んでもわたしの耳に入れない。息子がわたしの僕をわたしに刃向かわせ、今日のようにわたしをねらわせても、憂慮もしないしわたしの耳に入れもしない。」

 

 9サウルの家臣のそばに立っていたエドム人ドエグが答えた。「エッサイの子が、ノブにいるアヒトブの子アヒメレクのところに来たのを見ました

10アヒメレクは彼のために主に託宣を求め食糧を渡し、ペリシテ人ゴリアトの剣を与えました。」

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(聖句雑感)

ここで「エドム人ドエグ」の登場です。

「ノブにいるアヒトブのアヒメレク」と

「ダビデ」のやりとりを報告します。

 

「わたしの耳にも入れない」と

サウル王にぼやかれては家臣たちもたまりませんネ。

王の意に沿うようにと 持てる情報をフル活用しない手はありません。

 

「ぎょりゅうの木」とは

どんな木なのでしょう?

 

こんな記事がありました。

・英語/tamarisk

・花期/5~7月、9~10月

【聖句:創世21:33

アブラハムは、ベエル・シェバに一本のぎょりゅうの木を植え、永遠の神、主の御名を呼んだ。」

 

出エジプトしたイスラエルの民が荒野放浪中に飢えで苦しんだ際、神よりマナが与えられ、それで飢えをしのいだと言われている(出16章)。そこからマナは神が与える天来のパンと言われるようになった。このマナは、ギョリュウの木につく小さな虫が出す甘い汁が乾燥したもの、と言われたりしたが、確かなことは分かっていない

---「聖書植物園」seinan-gu.ac.jp---

またこのような記事もありました。

ギョリュウはイスラエルには10種類以上ある。生育場所は砂漠地帯の少し水のある所である。ネゲブのベドウィンは日陰と羊の餌としてこの木を植えた。海岸地帯にも増えている。しかし、もともとはアラバの谷にあったものである

 

ギョリュウは植えると根を深く伸ばして水のある所にまで到達するので、さらに水をやる必要がないそして砂漠で大きく枝を伸ばし、よい木陰をつくる

 

ギョリュウはイスラエル中、何処に行っても見ることができる木であるが、聖書には他国のレバノン杉よりもはるかに少し、3回だけしか引用されていない。清めに関するところでは、杉、レバノン杉と書かれているところに、フェニキアネズとともにギョリュウもあてられる可能性が強い。それほどギョリュウはどこにでも育つ樹木である。

---「聖書の植物」dorosya.net---

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ユダの地ベエル・シェバと

ベニヤミン領ギブアまではかなりの距離。

でも、一直線上にある感じです。

 

ドエグが伝えたアヒメレクの情報は、「事実」ではあるのですが、事情を知らないアヒメレクをかばう様子もありません。それに、「ダビデのために託宣を求め」た、というのは嘘ではないでしょか??

 

「情報」は難しいものだな、と思います。

「事実」だけを伝えても、

それは「真実」とはならないのだとも思えます。

 

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解説を見てみました。

 

新実用聖書注解459p

サウルは、ギブアで彼の周りにはべっている重臣たちに不満を漏らしていた。それは、たといユダ部族出身のダビデが王位に就いても、ベニヤミン人である彼らに報賞を与えたり高い地位を約束してくれたりするはずがないのに、彼らはダビデの動静について何も自分に知らせてくれない、王子がダビデと結託していることについても、という内容であった(7-8)

だれも私のことを思って心を痛めない〉という言葉に、サウルの自己憐憫の思いがよく表されている。これに対し、エドム人ドエグが率先して、祭司アヒメレクのダビデに対する援助をサウルに告げ口したその行為は、当然猜疑心の強いサウルには反逆と映ったであろうドエグの発言もそれを意図したようである

BIBLEnavi265p

サウルの主要な高官たちは、彼と同じくベニヤミン族の出身であったと思われる。ダビデは隣の部族であるユダの出身であった。サウルは王権を維持するため、部族の忠実に訴えていた

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clay解説全文

ドエグの密告

サウルの愚痴

ダビデがなかなか捕まらないので、サウルのいらだちは日増しに募りました。

 

(1)サウルは、ギブアで槍を代わりに持って王座に座り、回りにはべっている重臣たちに不満を漏らしていました

 

不満の内容は、ユダ部族出身のダビデが王となっても、ベニヤミン人である彼らを重視することはないのに、なぜダビデの動静を自分に教えてくれないのか、というものでした。また、息子のヨナタンがダビデをけしかけて自分にはむかわせているのに、それも知らせてくれなかったというものでした。

 

(2)この時のサウルは、被害妄想の状態にありました。また、「だれも私のことを思って心を痛めない」という言葉から、彼が自己憐憫に陥っていたこともわかります。


神に反抗し続けると、正常な判断ができなくなり、ついに回りの者すべてが敵に見え始めます

 

友人が回りにいないサウルは、実に憐れむべき人物です

 

エドム人ドエグ

このとき、サウルに助言するのではなく、取り入ろうとする人物が現われました。それが、エドム人ドエグです。

 

(1)彼はサウルの重臣たちを押しのけて、こう言いました。「私は、エッサイの子が、ノブのアヒトブの子アヒメレクのところに来たのを見ました」。ドエグがダビデのことを、「エッサイの子」と呼んだのは、ダビデに対する軽蔑を表現することで、サウルの歓心を買うためです

 

(2)次にドエグは、「アヒメレクは彼のために主に伺って、彼に食料を与え、ペリシテ人ゴリヤテの剣も与えました」と証言しています。アヒメレクがパンと剣をダビデに与えたことはそのとおりですが、ダビデのために主にお伺いをたてたというのは正確ではありません

 

(3)ドエグの発言は、アヒメレクをダビデと同罪に陥れるためのものでした猜疑心に満ちたサウルは、ドエグの言葉によって決定的にアヒメレクを疑うようになります


ドエグの罪は、半分の真実しか語らなかったところにありますそれは、全くの嘘をつくのと同じ罪です

 

その結果、アヒメレク以下ノブの祭司たちが、サウルによって虐殺されることになります

 

言葉が凶器にもなりうることを覚え、自らの舌をしっかりと見張ろうではありませんか

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きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。どうか私が主を恐れ、いつも客観的な判断ができますように、私を導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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年間聖書通読

サムエル記第一14~15、ルカの福音書24

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2024年5月26日(日)☁27℃

 

TVをつけると、

大坂なおみ選手が赤土で戦っていました。

フレンチオープンが始まっているのですネ。

久しく、錦織選手の姿を見なくなり、

なんだか寂しい気もしていましたが、

大坂選手のファインプレーに期待したいですね。

(*^_^*)。

 

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clayさんのお勧め。

「凶器となる言葉に気を付けよう」というもの。

「自らの舌をしっかりと見張ろう」。

アーメン

 

いくら見張っても、失敗します。

ヤコブ書を思い出します。

 

ヤコブ3:2b

言葉で過ちを犯さないなら、それは自分の全身を制御できる完全な人です

ヤコブ3:6

舌は火です舌は「不義の世界」です

わたしたちの体の器官の一つで、全身を汚し、移り変わる人生を焼き尽くし、自らも地獄の火によって燃やされます

ヤコブ3:8-10

8しかし、舌を制御できる人は一人もいません

舌は、疲れを知らない悪で、死をもたらす毒に満ちています

 

9わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神をかたどって造られた人間を呪います0同じ口から賛美と呪いが出て来るのです

わたしの兄弟たち、このようなことがあってはなりません。

(アーメン)

 

今日の祈りにありました。

「常に主を恐れ、客観的な判断ができますように」

アーメンです。

 

ハレルヤ

尊き主イエスの御名を崇めて

感謝いたします。

すべての暗き所から解放してください!