サムエル記上9章22~27節
〔新共同訳〕
【サウル、油を注がれて王となる】(4)
22サムエルはサウルと従者を広間に導き、招かれた人々の上座に席を与えた。三十人ほどの人が招かれていた。
23サムエルは料理人に命じた。「取り分けておくようにと、渡しておいた分を出しなさい。」
24料理人は腿肉と脂尾を取り出し、サウルの前に差し出した。サムエルは言った。
「お出ししたのは取り分けておいたものです。取っておあがりなさい。客人をお呼びしてあると人々に言って、この時まであなたに取っておきました。」この日、サウルはサムエルと共に食事をした。
25聖なる高台から町に下ると、サムエルはサウルと屋上で話し合った。
26彼らは朝早く起きた。夜が明けると、サムエルは屋上のサウルを呼んで言った。「起きなさい。お見送りします。」サウルは起きて、サムエルと一緒に外に出た。
27町外れまで下って来ると、サムエルはサウルに言った。「従者に、我々より先に行くよう命じ、あなたはしばらくここにいてください。神の言葉をあなたにお聞かせします。」従者は先に行った。
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(聖句雑感)
サムエルさんが、
とても丁寧にサウルさんを扱っていることが伝わります。
出会い、もてなし、そして最後に、
「神のことば」が伝えられる。
その際、サウルに貢献した「従者」は、
席をはずす形となるけれど、
この「従者」もサウルと共に上座に付き、
最高のもてなしを受けたのですよね。
祝福された人と一緒にいるってイイですね。
その恩恵に与れる気がします。
サウルさんも このような十分なおもてなしの後ですと、心も開かれ落ち着いてサムエルさんからの言葉に耳を傾けることができたのではないでしょうか。
聖書には「旅人をもてなせ」とあります。
ローマ12:13(新共同訳)
聖なる者たちの貧しさを
自分のものとして彼らを助け、
旅人をもてなすよう努めなさい。
ヘブル13:2(新共同訳)
旅人をもてなすことを忘れてはいけません。
そうすることで、ある人たちは、
気づかずに天使たちをもてなしました。
また、サムエルさんの配慮を見ます。
「神のことば」を伝えるときの様々なケース。
サウルさん個人に関わる「神のことば」。
それは、言葉を預かったサムエルさんと伝えられる者サウルさんの一対一でのみ伝えられる慎重さ。
たしか、「一対一」って
聖書にもありました。
探してみました。
マタイ福音書18:15(新共同訳)
「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、
行って二人だけのところで忠告しなさい。
言うことを聞き入れたら、
兄弟を得たことになる。--」
この場合は、「忠告」ということで、
あまり喜ばしくない状況ではありますが、
案外、あらゆるケースにも適応できる気がします。
まずは、本人と一対一で、との原則。
この原則が守られれば
あらぬ中傷誹謗も少しは無くなる気もします。
・・・・・・。
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解説を見てみます。
■新実用聖書注解444p
サムエルは、サウルとその若者を、招かれた30人ほどの客人たちの上座に据え、普通なら祭司しか食べることの出来ない<ももとその上の部分>(24,レビ7:32-33)をサウルの分として彼の前に置き、食べるようにと勧めた。これは、サムエルがサウルのためにと、わざわざ取り分けていたものであった。これには、サウルを初め同席の者たちも驚いたことであろう。そして、この青年は一体何者なのだろうと疑問を抱いたに違いない。
70人訳では、25節に屋上に設けられた床についての言及がある(参照口語訳)。いずれにせよ、この箇所で大切なことは、付き添いの若者すらも、座をはずさせ、サムエルがサウルと2人きりになって、まず<屋上で>(25)、次に<町はずれ>(27)でと語り合い、親しく神の言葉を伝えたことである。
※レビ記7:32-33(新共同訳)
あなたたちはこの和解の献げ物のうち、
右後ろ肢を礼物として祭司に与えなさい。
右後ろ肢は、アロンの子らのうちで
和解の献げ物の血と脂肪をささげる祭司のものである。
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■clay解説全文
上座での食事
〔招待客に交じって〕
なんの資格もなかったサウルが、食事に招かれ、最上級の取り扱いを受けます。これは、私たちクリスチャンが味わう祝福とよく似ています。
(1)この食事は、いけにえを捧げた後に食する記念の食事で、招待された者だけがそこに列席することができました。
(2)招かれた客人は30人ほどでしたが、その中に、サウルと若い者とがいました。サムエルはこのふたりを、上座に据えました。
(3)それどころか、サムエルは祭司の食する分であった「ももとその上の部分」(レビ記7:32~33)を、サウルの前に置きました。これは、サムエルがサウルのためにわざわざ取り分けておいたものです。
サウルは破格の扱いを受けたのです。
同席の者たちは驚いたことでしょう。
しかし、一番驚いたのはサウル自身であったと思われます。
〔ふたりだけで〕
食事が終わると、サムエルとサウルとは町に下り、ある家の屋上でふたりだけで話をしました。このときサムエルは、主から受けていた啓示の内容についてサウルに伝えたことでしょう。
さらに翌朝早く、サムエルはサウルを町外れまで見送り、そこでも再び主からの啓示の内容についてより詳細に語ります。若い者は先に行かせ、サムエルとサウルは秘密裏に話を進めました。
サウルに王権が与えられていることは、この段階では公にせず、まだふたりだけの秘密にしておかれました。
主イエスは、神の国のことを、結婚の披露宴にたとえて解説しておられます。
「天の御国は、王子のために結婚の披露宴を設けた王にたとえることができます」(マタイ22:2以下参照)。
驚くべきことに、招待されているのに、誰も顔を出さなかったのです。そこで王は、招待されていなかった者たちを招くことにしました。
ところがその中に、王が用意した式服を着用していない者がいました。王は怒って、その者を外の暗闇に放り出しました。
福音を聞くとは、神の祝宴に招待されるようなものです。
その場にふさわしくない者が、主イエスの義の衣をまとうことによって、祝宴に出席できるようになるのです。
あなたは神からの招待を受け取りましたか。
主イエスの十字架を信じて義の衣をまとっていますか。
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きょうの祈り
天の父よ。主イエスの十字架によって用意された義の衣をまとうことによって、罪人の私が天の御国の祝宴に列席することが許されました。なんという恵みでしょうか。きょうも主イエスの恵みによって私を強くしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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年間聖書通読
民数記25~26、マタイの福音書14
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2024年3月11日(月)☁&☀ 20℃
先日3/5、中東イスラム思想研究者の飯山陽さんが、東京15区(江東区)から衆議院補欠選挙に日本保守党から出馬されました。
驚きました。とともに、当選を願いたく思いました。
以前に「ハーベストタイムミニストリーズ」と「ごうちゃんねる」さんで、「イスラム2.0(飯山陽著)」というご本のお勧めがあり、早速手にした次第でした。
飯山氏は、ネット配信の「虎ノ門ニュース」に出演されていました。現在は、「朝8」という百田氏と有本氏主宰のネット番組に出演されています。彼女自身のネット番組「飯山あかりちゃんねる」も配信されています。私もよく拝見させて頂いています。
飯山氏のキレのある論説とブレない胆力?には、観るものに勇気と希望を与えるものがあると思えます。彼女の指摘してきたことはどんどん事実として暴かれていっています。正しく物事や情勢を判断できる方が立ってくださることはとても力強く感じます。
政党云々の問題ではなく、
飯山陽さんご自身にエールを送りたいです。
多分、「ごうちゃんねる」さんなどをご覧のクリスチャンの多くは、彼女を応援していると思います。
ただ、他の研究者の方は、早くても2025年には、日本は中国の属国となる、と宣言していらっしゃる方もいました。時すでに遅しかもしれません。私は正直「自民党」に票を投じてきましたが、失望が大きくてしょうがありません。
神さまが、この国を見捨ててくださらないようにと願うばかりです。信教の自由を守れる国として残してくださるようにと願います。
ハレルヤ
尊き主イエスの御名を崇めて
感謝します。
今日も一日
常に喜び絶えず祈り
凡てのこと感謝できますように。
アーメン