マルコ福音書15章22~23節
〔新共同訳〕
【十字架につけられる】(2)
22そして、イエスをゴルゴタという所――その意味は「されこうべの場所」――に連れて行った。
23没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。
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(聖句雑感)
この2節から何を思おう・・。
「没薬を混ぜたぶどう酒」って何?
新聖書辞典1408Pを見ると、
「没薬」は「かんらん科に属する植物の樹脂で、~古くから『密児拉』と称して、通経薬、健胃薬、うがい薬としても使われてきた。~没薬は現在も香料として広く使われている。」とあります。
また、「古代エジプトの香油を作る技術が出エジプトの時にイスラエル民族にも伝わり、祭司が使う聖なる注ぎの油の作り方になった」。
「没薬は液状の没薬が最も良質とされ」、「強い殺菌力と芳香を有し、これを他の香料と一緒に混ぜてオリーブ油に溶かした香油や、動物脂に溶かした香膏が古代エジプトの時代からソロモンの時代を経て、祭司や貴婦人たちの化粧品や皮膚薬として用いられていた。」
「死体に没薬を塗って葬る習慣はキリストの在世中も行われており、次のようにして、イエスをの有無ったと聖書は記している。
『前に、夜イエスのところに来たニコデモも、没薬とアロエを混ぜ合わせたものをおよそ30キログラムばかり持って、やって来た。そこで、彼らはイエスのからだを取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、それを香料といっしょに亜麻布で巻いた(ヨハ19:39-40)。』」
gooでも検索してみました。
「熱帯産のカンラン科の低木コミフォラからとれるゴム樹脂。堅い塊状をなし、黄黒色で臭気が強い。エジプトでミイラ製造の防腐剤や薫香料に用いた。痛み止めや健胃薬・うがい薬などに医療される。
ミルラ。」
ちなみに「ミルラ」とは、
ソマリアやエチオピアに育つカンラン科の低木。トゲの生える樹皮に切り込みを入れて、にじみ出た樹液を乾かして赤褐色となった樹脂のことをミルラと呼ぶ。別名「マー」や「没薬」ともいう。
また、
ミルラはフランキンセンス(乳香)や黄金と共にキリストの誕生に贈られました。その香りは甘くスパイシー、オリエンタルでスモーキーな心安らぐ香りです。心身ともに落ち込んでいる時にはスッキリとした気持ちになり前向きになれます。ミイラの保存にも使われているほど殺菌作用が強いので口内炎や風邪予防にもおすすめです。
ともありました。
ミルラ(没薬)の効果も多岐です。
無気力になり落ち込んでいる時や、考えすぎて不安を抱えている時に緊張を取り気持ちを穏やかにする心への作用、口内炎や咳、気管支炎、胃腸の働きを整える作用、水虫や湿疹、肌を活性化するので治りにくい傷のケアやあかぎれ、ヒビ割れ、炎症、かゆみを緩和し、シワを薄くするアンチエイジング作用があります。生理不順に効果的です。古くから医学的にも用いられてきました。胎内の水分調節する働きもあるので、下痢にも効果的です。
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「没薬を混ぜたぶどう酒」
鎮痛効果があった・・。
イエスさまが拒否されたのはどうしてだろう。
そういえば、
お弟子さんたちとの最後の晩餐のとき、
イエスさまはおっしゃった。
マルコ14:25
はっきり言っておく。
神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。
イエスさまは、もう「飲まない」とおっしゃっていた。
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イエスさまを
仰ぎ見ることがゆるされていること、
感謝致します。
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解説を見てみます。
■新実用聖書注解1388P
<没薬を混ぜたぶどう酒>(23)は感覚を麻痺させるためのものである。イエスはそれを拒否された。痛みのすべてを鮮明な意識で受けとめるためであろう。
■clay解説全文
ゴルゴタに着いて
〔ゴルゴタの場所〕
イエスとクレネ人シモンとは、刑場に着きました。その場所は、ゴルゴタと呼ばれていました。「どくろ」という意味です。そこが「どくろ」のような形をしていたからそう呼ばれたのではありません。死刑を執行する場所だからそう呼ばれたのです。
日本でも、「首塚」という言葉があります。これは、討ち取った敵の首を供養するために作った塚のことで、決して首のような形をしていたわけではありません。なお、「カルバリ」というのはラテン語の呼び名です。
ゴルゴタは、城壁から遠く離れていたのではなく、城壁のすぐ外にあったと思われます。十字架刑は見せしめの刑ですから、誰でもすぐに見に来られる場所、公道に近い場所がいいのです。イエスは多くの敵と野次馬が見守る中、十字架につけられました。
〔没薬を混ぜたぶどう酒〕
ローマ兵たちは、イエスを十字架につける前に、没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとします。これは、当時の習慣の一つで、少しでも十字架刑の痛みを和らげてやろうという配慮から出たものです。このぶどう酒は、鎮痛剤としての役割を果たしました。
しかしイエスは、それをなめただけで、飲もうとはされませんでした。その理由は、最後まで意識を正常に保つためです。
この鎮痛剤は、痛みを和らげると同時に、意識をもうろうとさせるという作用もありました。
十字架の苦しみに耐え、最後まで激しい霊の戦いを戦い抜こうとしているイエスにとっては、意識がもうろうとすることは決して歓迎すべきことではありませんでした。
ここで、詩篇69:21が成就しています。「彼らは私の食物の代わりに、苦味を与え、私が渇いたときには酢を飲ませました」。
主イエスは、私たちの罪のために、最後まで苦しみに耐え、父なる神のみこころを実行してくださいました。
その苦しみは強いられたものではなく、自発的なものでした。
今イエスの愛と痛みを思いつつ、心から主を礼拝しましょう。
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きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。私の罪のために、主イエスは十字架の苦しみを全うしてくださいました。ありがとうございました。今心から主を愛し、礼拝を捧げます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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年間聖書通読
創世記49~50、ヨハネの福音書 3
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(感想)
詩篇69:21の成就。
イエスさまのなさることはすべて、一言一句、聖書を実現させた。預言の成就となった。こんなこと、人間業でできることではない。神業。だけど、イエスさまは、「人間」だった。
人間イエスは、最後の最期ま「父なる神」に従順を示された。
人間イエスは、われらに「勝利」を示された。
神と共なる「人間」は「死」を恐れることはないのだと教えてくださった。
時に、イエスさまの「十字架」から目をそむけたくなります。
されど、わたし(たち)は、目を見開いて見続けなければいけないのだな、と思いました。栄光の主が戻ってこられるその時迄。
ハレルヤ
尊き主イエスの御名により
今日の御言葉に感謝いたします。
m(_ _)m
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2024年1月25日(木)☁16℃/15℃
本日を境に
来週はまた夏日到来の予報。
さて、今日も一日が終わります。
今日も、予定通りには進めぬまま、
でありました・・・。
夕方の報道では
「節水」の具体策を伝え、
ダムの水量は50%台と知らせる。
雨よ降れ降れ雨よ降れ!
県知事は上京中らしい。
「お国」とどのようなお付き合い?
沖縄を「日本」から「解放」?
するんじゃなかったの??
強盗、殺人、海上事故と
今日も暗いニュースばかりが
耳に入ってきました。
それでも、世の中には
本当に知るべき情報こそ
闇に葬られているらしい。
世紀の発見だったはずの
「電波」で映像を観る技術。
せめて、公共放送を名乗る局は
偏向報道をなくし、良い番組を作ってほしい。
Etc・・
と、こんなこと思ったり。
今日も一日終わります。
無事に過ごせましたこと感謝です。
一日の労苦は一日にて足れり。
明日は明日自身が思い煩う。
アーメン
ハレルヤ