創世記9章25-27 (新共同訳)
こう言った。
「カナンは呪われよ。
奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」
また言った。
「セムの神、主をたたえよ。
カナンはセムの奴隷となれ。
神がヤフェトの土地を広げ(ヤフェト)
セムの天幕に住まわせ カナンはその奴隷となれ。」
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BibleNavi:p23
この箇所は人種差別を支持するものとして誤って用いら
れてきた。ノアの のろい は、現存する特定の人種にで
はなく、カナン人に向けられたものだった。
この のろい は、イスラエル人が約束の地でカナン人を
追い出したときに 成就した (ヨシュア記参照)。
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勘違いしていた。
「ノアの呪い」は、”カナン人に向けられたもの”であり、
その呪いはすでに終わっているということ。
カナンはハムの子孫。
そもそも、ノアに呪われるような行いをしたのは、ハムである。
だから、安易に「ハム族」が のろわれてしまったと、そう思っていた。
しかし、そうなのだ・・、よく見ると、「カナン」のみ、なのだ・・・。
「セムの神、主をたたえよ。」
「神がヤフェトの土地を広げ、セムの天幕に住まわせ」
一族への祝福を受けた、セム族とヤフェト族。幸いなるかな。
では、ハム族は?
ノアののろい は、「カナン」を名指しした・・。
新聖書辞典p1051より
”酔いからさめて事の次第を知った時、
ノアは、このハムの行為との関連で彼の子孫カナンの
堕落を霊的に洞察し、カナンをのろった。
ノアのこの「のろい」は、預言的なものであった?
当時、カナンはすでに産まれていたのだろうか?
ノアは 950歳 まで生きた。
ノアが601歳の時、洪水後の地上に初めて降り立った。
”ノアは、洪水の後 350年生きた”(創10:28)。
やはり、350年の間には、カナンの堕落を目にしたのだろう・・。
ハムの子孫は
”クシュ、エジプト(ミツライム)、プト、カナン であった”(創10:6)。
現在の呼称では、
クシュ=(アラビア、エチオピ)、
エジプト(ミツライム)=(古代エジプト)、
プト=(リビア)、
カナン=(カナン人)、
さらにカナンの子孫は次の通り。
・シドン(長男)人=フェニキア
・ヘト人=ヒッタイト、モンゴル、小アジア、中国、米インディアン?
・エブス人=カナン、エルサレムの先住民
※(エブス人=フルリ人説あり)
・エモリ(アモリ)人=カナン東部
・ギルガシ人=カナン、ガリラヤ湖東部
・ヒビ人=カナン中部から北部、ホリ人?
・アルキ人=シリア、北アメリカインディアン
・シニ人=中国、カナン、シンの荒野、シナイ山語源・・
・アルワド人=カナン、アルワド島、アヴァ王国
・ツェマリ人=アルワドの南10Kmの都市、スムラ語源
・ハマト(テ)人=シリアの都市、ハマテ語源
「カナンはセムの奴隷となれ」
「カナンはその(ヤファト)の奴隷となれ」
ヨシュア時代、セム系イスラエル部族は、”乳と蜜の流れる地”
”カナン”を 攻め取った。その中には 未征服の土地もあった。
カナンとは
主としてフェニキヤにおけるセム系言語を話す人々と
彼らの領土を指す名称。創10:15-19
聖書でも他の資料でも、「カナン」は次の3つとの関連で
使用されている。
(1)基本的には、シリヤ・パレスチナの地中海沿岸地
帯、特にフェニキヤ地方の土地と住民を指す。
このことは、創10:15-19に、カナンの「長子」シドン、アルキ
人、シニ人、ツェマリ人、ハマテ人等が列挙されていることによって知られる。 さらに、民13:29、ヨシ5:1、士1:27以下によると、カナン人は海岸地帯、川沿い、平地、ヨルダン川岸に住み、山地にはエモリ人等が住んでいた。
(2)「カナン」あるいは「カナン人」は、シリヤ・パレスチナ全域を指すことがある。それで創10:15-19には、ヘテ人、エブス人、エモリ人、ギルガシ人も列挙され、「その後、カナン人の諸氏族が分かれ出た」と解説されている(創10:18)。
この広い地域は、海岸地帯ではシドンからガザまで、
内陸部では死海の町々ソドムとゴモラから北へ向かって
レシャまでとされている (参照創12:5、13:12)。
この広い地域を「カナン」とする呼び方は他の文献にも見られる。テル・エル・アマルナ文書(前14世紀)では、
バビロンの諸王が、エジプト領のシリヤ・パレスチナを
「カナン」と呼んでいた。
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カナンの宗教は、
典型的な多神教で、その神々(女神を含む)は自然の諸力を人格化したものであった。主神はエルであるが、
ウガリット神話の主人公はバアル(「主」という意味)である。
カナン人の礼拝の対象、
バアル=エルの子=雨や嵐を支配する神=豊穣の神
アシュタロテ=バアルの妹で妻=愛と戦争の神アテナ
アシェラ=エルの妻=母なる女神、海の女神
ダゴン=穀物の神
”その他多くの下級の神々があって、上級の神の家族の一員であったり、家臣であったりする。”
”パレスチナにおけるバアル礼拝の聖所の遺跡が
ベテ・シャン、メギド、ラキシュ、シェケムにあり、特に
ハツォルには3個所もある。”(略)
”神々へのいけにえは、
牛、羊、鳩等の動物や鳥がささげられた。
その礼拝が最高潮に達すると、宗教的売春が行われたことで知られている。そのための神殿娼婦、神殿男娼がいたと思われ、イスラエルの民にはそれがきびしく禁止されている(申23:17-18/23:18-19)。また、人間をいけにえにささげる風習もあったことが知られている。
(新聖書辞典p347より)
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結局、わかったことは、
「ノアののろい」は、ハム族一般をさすのではなく、「カナン」への
特定の”のろい”で、しかもそれは、ヨシュア時代にすでに成就した
という見解、です・・。
ヨシュア記9:23
「お前たちは今、呪われて、奴隷となり、お前たちの間から
わが神の宮の柴刈り、水くみが断えることはないだろう。」
これは、ギブオンの人々へヨシュアが言った言葉。
※ギブオン人とはエモリ(アモリ)人の生き残り。
ベニヤ民族の所領となった地。エルサレムの北西9.6K地点。
ヨシュア記24:11
あなたたちがヨルダン川を渡り、エリコに達したとき、
エリコの人々をはじめ、アモリ人、ペリジ人、カナン人、ヘト人、
ギルガシ人、ヒビ人、エブス人が あなたたちに戦いを挑んだが、
わたしは彼らをあなたたちの手に渡した。
申命記20:16-18
あなたの神、主が嗣業として与えられる諸国の民に属する町々で
息のある者は、一人も生かしておいてはならない。
へト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人 は、
あなたの神、主が命じられたように必ず滅ぼし尽くさねばならない。
それは、彼らがその神々に行ってきた、あらゆるいとうべき行為を
あなたたちに教えてそれを行わせ、あなたたちがあなたたちの神、
主に罪を犯すことのないためである。
(※ペリジ人=ペリジ人という名称の由来は不明。
聖書ではカナン人の範疇に入らない民族の総称)
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しかしながら、この警告が実現してしまう。
ヨシュア記23:11-13
だから、
あなたたちも心を込めて、あなたたちの神、主を愛しなさい。
しかし、
もしあなたたちが背いては離れ去り、
あなたたちのうちに残っているこれらの国民となれ親しんで、
婚姻関係を結び、向こうに行ったり、こちらに迎えたりするなら、
あなたたちの神、主がもはや、これらの国民を追い払われないことを覚悟しなさい。
彼らはあなたたちの罠となり、落とし穴となり、
脇腹を討つ鞭、目に突き刺さるとげとなり、
あなたたちは、あなたたちの神、
主が与えられたこの良い土地から滅びうせる。
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本来なら、祝福されるべき セム系部族イスラエル。
なぜ、こんなにも 試練続きなのだ。
「セムの神、主をたたえよ。」
しかし、セムの天幕に住まうのは「ヤフェト」?
「ヤフェト」部族が良いようにも思えてきたりして。
さて、思うに。
「日本人」は、ハム系かな?
シニ人かヘテ人あたりがルーツのような気もします・・。
おそらく、語源をたどればわかるのでしょうか。
ハレルヤ