主婦な私の職歴⑥ 三宅という男
劣悪ネットショップから在宅ネットショップへと仕事が変わった私。職歴⑤ではほぼほぼ発送業務が主でしたが、今回はデータ管理と顧客対応が主な仕事になります。今回のネットショップはショップの連絡先となっている番号のスマホを一台預かり、お客様から電話や問い合わせがあった際に私がカスタマーサポートのような対応をします。そして発送代行会社にその日の受注分のデータを送るというのが大体の仕事内容です。三宅という私より2才か3才年上のヒョロッとした男性が1人会社として起業され、手が回らなくなってきたところで私に声をかけてくださったようです。職歴4.5の謎面接は、履歴書すらいりませんでしたが、今回は【パソコンのスキルチェック】というものがありました。それなりにパソコンは触りますが、スキルチェックと言われれば自信などはなく、どこまでのスキルを求められるのだろうかと一瞬怯みましたが、三宅のいう【スキルチェック】は私の想像を超えていました。三宅は自分のノートパソコンをおもむろに開き、何度かタップし、「miniさん、これを知っていますか?」とパソコンの画面を私の方に向けたのです。パソコンの画面に映し出されていたのは、『寿司打』です。寿司打とは、要はタイピングの練習がゲーム感覚でできるサイトです。回転寿司のように流れてくるお代をお寿司が流れ終わる前にタイピングするものです。三宅は「これを見ていてください」とまた自分の方にパソコンを向け直し、寿司打を始めたのです。お世辞にも早いとは言えない、力の入ったタイピングが印象的でした。そして数分後に「見てください」とまた私の方にパソコンを向けたのです。画面には『初級コースで900円お得!』と三宅の寿司打成績がデカデカと出ており、満足そうな三宅の顔。「こんなものがあるんですよ。知ってますか?」私は子どもにタイピング練習をさせるので、そのサイトは知っており、私も何度か試したことがあります。私が知っていると伝えると、「え!知ってるんですか?」と、かなり予想外だったようで大変残念そうでした。ドヤれなかった三宅は気持ちを切り替え、私にも試してみろというのです。これが【パソコンのスキルチェック】だそうです。大変申し訳なかったですが、そのスキルチェックは三宅の結果をはるか超えてしまい、またしても大変残念そうでした。「まぁまぁ…大丈夫そうですね。まぁね、こんなものもあるんですよって話ですよ…」意気消沈した三宅は静かにパソコンを閉じました。コイツ、これずっとやってんな感想はそれしかなかったです。とりあえず、私はスキルチェックに合格し仕事を始めることになりました。私が入ることで何かプラスになることがあるのか、この時はまだわかりませんでしたが、確実に三宅が寿司打をやりこむ時間が長くなることを感じました。しばらくこの三宅について書いていこうと思うのですが、この仕事を6年間続けましたが、最終的に関係は破綻しました。三宅という男の人間性が私とは合致せず終りを迎えました。三宅の会社なので、合わないものが去るのは当たり前のことです。しかし、かなり早い段階で関係は破綻していましたが、それでも6年も働かせていただいたことに感謝はしています。三宅さん、本当にありがとうしばらく三宅さんの話が続くよ、ごめんね