原発再稼働に反対する記事が出ていた。
http://news.ameba.jp/20140321-294/
それに対する様々なコメントが投稿されている。
ひところの様な「再稼働反対派」だけでなく、近頃は「再稼働推進派」も結構多くなって来た。
事故から3年が経過し、あの時の衝撃を忘れ、いつしか「再稼働止む無し」に変わっていった人もいるようだ。
変わっていった大きな理由は、やはり「電気が足りない」「経済が成り立たない」という政府の宣伝が効いているに違いない。
しかし、「大いなる節電」などのおかげもあってではあるが、とりあえず、今完全停止をしていてもなんとかやっていけているというのは動かしようもない事実。
だから必要以上に「電気が足りない」という喧伝はあまり説得力はないよね。
まあ、確かに節電は大変だけど。
問題は、代わりに化石燃料を使っているというところにあるのだろう。
化石燃料を使うことによる問題というのは、コストとCO2。
発電コストが原子力の方が安いというものだね。
現時点のことだけで考えればコストは原子力の方が安いのかもしれないが、原発が経年劣化で廃止しなければならなくなった時には膨大な処理費用が掛かるといわれている。
その分が発電コストの計算には含まれておらず、含めると逆に原発の方が割高になるという。
やはり今だけ良ければいいってもんじゃないよね。
子孫に負担を残さないってことも考えなきゃ。
(だからって、電気料金の値上げが妥当かどうかって話はまた別。価格設定の仕方にもいろいろあるらしいしね。だから、ここではさておこう)
CO2の問題は大きいね。
これだけ異常気象と思われる事象が増え、それが温暖化の影響だとすると、何とかしなければならないものね。
温暖化現象の最も大きな原因がCO2であるならば、それは少しでも減らしていかなければならない。
どの課題を最優先でクリアしなければならないのかということだ。
長期的な取り組みで解決しなければならない温暖化の問題。
明日にでも起きるかもしれない大地震により、再び事故が起きてしまえば大惨事が予想される問題。
温暖化が不可逆的なところまで悪化してしまうのが先か、大地震が来るのが先か。
もちろん、大地震が来ても事故が起きるとは限らない。
でも可能性はある。
そんなことを考えると、個人的には一時的にCO2を出してでも、原発は再稼働すべきではないように思う。
原発を止めることで、逆に再生可能エネルギーへのより一層の真剣な取り組みがなされれば、技術開発も進むはず(太陽光発電の買い取り価格の引き下げるなどもってのほかである)。
「原発推進派」のコメントの中には、「いまだに原発が危険だというやつがいるのか」という人がいる。
なぜ彼は(彼女かな?)は全面的に原発の安全性を認めることができるのだろうか。
福島原発に対し、地震の揺れそのものが起こした影響というものをまだ誰も検証できていないのに。
もし、事故の本質的な原因が揺れによるパイプの破断だったら、もしかしたら明日にでも起きるかもしれない南海トラフ地震によって再び事故を起こす可能性だってあるのだ。
新たな安全神話に陥ってしまっているのではなかろうか。
そして、原発再稼働反対論に対し、すぐに「反日、反日左翼」とレッテル貼りをして貶めようとする人もいる。
それじゃ、小泉さんも「反日左翼」なんだね。
それ聞いたら、小泉さんも戸惑うんじゃなかろうかね。
再稼働反対を唱える人に、「あんただって原発の電力をおかげで生活できてんだろ」という人もいる。
細かい話を言えば、そんな人に対して「あなたは今原発による電気がなくとも暮していけているじゃない」と言いたい。
問題はさあ、みんなが使う電気をどのような方法で作るかを決めようということ。
原発が作られてきた中では反対論だってたくさん出た。
でも政府は100%安全だと言ってきた。
それが間違いだったって分かった。
100%安全なんてありえないと分かった。
「じゃあ、やっぱりやめよう」
というのがなぜそんなに悪いのか。
原発を再稼働させるか、すぐ取りやめるのか、数年後・数十年後にやめるのか。
それは経済的にも環境的にも、社会的にもとても大きな問題。
それを悪罵や、レッテル貼りをしてしまえば、議論そのものが成り立たない。
ただ相手をつぶそうとするだけでは、その時は気持ちいいかもしれないが、誰からも支持はされはしない。
なぜ、再稼働した方がいいのか、反対派の論拠に一つずつ答えるように応答していってもらいたいと思う。
そうして建設的に未来を決めていく方がいいんじゃないかねえ?
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盛岡・若園町の おのでら鍼灸経絡治療院
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