こけ玉のブログ

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不惑の年などもうとうに過ぎたのに、いまだに自分の道も確立できていない。
そんな男の独り言。

2019年の日本人の平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳だそうだ。

自分が平均まで生きられたとしたら、あと23~24年は生きるだろう。

短いような、長いような、ちょっと複雑な感覚である。

親戚や恩師、同級生など身近にいる人の死に遭遇するごとに一歩ずつ死の存在が確実に近づいて来るのが分かる。

本当は明日何かの事故で終わってしまうのかもしれない。

しかし、今はとりあえず平均寿命は生きるものと仮定して考えてみたい。






最近少々気になるのは、死期がいつであろうと健康的に寿命を全うできるかどうかという点である。

本書が大きな反響を受けたことで、文藝春秋社が安楽死の是非に関するアンケートを行ったそうだ。

対象は寄稿者を中心とする146名の識者で、内容は「A・安楽死に賛成 B・尊厳死に限り賛成 C・安楽死、尊厳死に反対」という三つの選択肢から選んでもらい、理由を併記するというもの。

なお、ここでいう安楽死とは「回復の見込みのない病気の患者が薬物などを服用し、死を選択すること」であり、尊厳死とは「患者の意思によって延命治療を行わない、または中止すること」とされている。

結果はアンケートを送付した146名中、回答は60名からあり、

A・安楽死に賛成 33名
B・尊厳死に限り賛成 20名
C・安楽死・尊厳死に反対 4名
無回答 3名

だったそうだ。

何事に関しても一家言ありそうな識者たちが回答率41.1%とは随分低いように思われるが、それだけ迷いのあるテーマなのかもしれない。

いずれ回答が寄せられた中で半数以上は安楽死肯定派である。

理由は「人には逝き方を選ぶ権利がある」というもの。





「B・尊厳死に限り賛成」を選ぶ理由では「恣意的に命を奪う手法」としての安楽死への抵抗感があるようだ。

また、「安楽死と尊厳死、自殺と自殺幇助などの線引きがきちんとできるのかどうか不安」「本人は『積極的な死』に満たされても、遺された人はその「自死」が一生頭から離れないだろう」などというものもあった。





一方、数は圧倒的に少ないが「C・安楽死・尊厳死に反対」にも心を打つ理由を述べる人もいる。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)で2017年10月に亡くなられた学習院大学名誉教授の篠沢秀夫氏(自分世代以上の方は「クイズダービーの篠沢教授」といえば覚えておいでだろう)である(アンケートは2017年2月のもの)。

篠沢氏から寄せられたCを選んだ理由は以下のとおりである。

〈(平成)21年4月には人工呼吸器をつける決心をして、この病気に負けまいとの思いで暮らしてきました。最後まで闘いぬくという覚悟で呼吸器をつけたので、安楽死など病気に負けることになるので絶対に望みません。考えることもありません〉

篠沢氏はなんと気高く、雄々しく、勇気を持って病気に立ち向かっておられたことだろうか。

そして、個人的にはこのアンケート結果にこそ橋田氏が言いたかったことが端的に凝縮されていると感じられた。

多くの人が安楽死、尊厳死を肯定しながらも法的整備が行われない日本。

その法制化に反対する人々の理由には哲学的観点からのものもあるが、個人的に一番わかりやすかったのは今現在生き延びるための治療を受け続けている重度の障害者の人々が、法制化によって「見えない圧力」を受けてしまうことへの危惧である。






重度障害を持つ人の中には家族への気兼ねを感じている人も多い。

経済的負担が大きければ大きいほどその気兼ねの度合いは大きいものになるようだ。

それまでは曖昧に済まされてきたものが、法制化された途端にどれかを選ばなければならなくなるのだ。

もちろん、選択肢には「安楽死も尊厳死も選ばない」という選択肢もあり、それを選ぶ自由も権利もあるのだが、今の医療情勢の中で、どこまで「真意の選択」ができることか。

「お宅も大変ねえ」などといった安易な第三者の家族へ対するねぎらいの言葉が見えないプレッシャーとなって本人にのしかかるかもしれず、「忖度」を迫ることにもなりかねないのだ。

「真意の選択」を可能とするには何人からも決して侵されることのない個々人の価値観の絶対的保障(相互に認め合う風潮)とともに、家族に対する肉体的・経済的負担がかからないことが最も重要な条件になることは疑いもない。

むかし、「乳牛は乳が出なくなったら屠殺場へ送る。豚は八カ月たったら殺す。人間も、働けなくなったら死んでいただくと大蔵省は大変助かる。経済的に言えば一番効率がいい」と発言して大いに顰蹙を買ったのは故渡辺美智雄通産大臣であった。

さすがにこれほどストレートにいう人はいなくなったが、安楽死・尊厳死を論じる際に医療費コストの話が出るのはそうした価値観が無くなっていない証拠であろう。






橋田氏の主張は「死ぬときは苦しまず、安らかに、楽に死にたい」という単純な願いから発信されたものである。

それを実現するには法制化がやはり必要である。

1991年、東海大学医学部付属病院である一つの事件が起きた。

多発性骨髄腫で昏睡状態になっていた57歳の男性に対して家族が安楽死を求め、それに担当医が応じたものだった。

男性は昏睡状態でありながら薬剤が効かず苦しみ続けていたために家族が見るに見かねて安楽死を希望した。

その三年目の医師は繰り返される家族の要求を何度も何度も反対し説得し続けていたが、次第に抗しきれなくなり、あと余命1~2日というところで致死量の塩化カリウムを注入したのである。

その医師は結局殺人罪に問われてしまったのだ。

確かにその医師には自分のやっていることの意味は分かっていただろう。

あと1~2日すれば黙っていても死は訪れる。

何もあえて「犯罪」を行うことはない。

しかし、家族からの懇願というよりも目の前で苦しみ続ける人を放置できなかったのであろう。

彼は男性を痛みから解放してあげたかっただけなのだ。

これほど優しい、人思いの医師が罪に問われる悲劇は二度と起きてはならない。






橋田氏が提唱する安楽死には先述のようにあくまでも選択の自由、選択の尊重、個人の価値観の相互理解が前提とされている。

そのうえで「安楽死」を悪用されないように

〇弁護士や心理カウンセラーをも含めたグループによる判定

〇認知機能が正常な段階での意思表示

〇肉体的苦痛を伴う場合に限り認める(精神的苦痛は認めない)

などいくつかの条件を提示している。






世界にはいくつかの国とアメリカのいくつかの州で安楽死が認められている。

しかし、内情は安易に致死量の薬の処方がされるケースもあるという。

https://synodos.jp/society/1070 をご参照願いたい。

例えばアメリカオレゴン州では「抗がん剤治療の公的保険給付は認められないが自殺ほう助なら給付を認める」という趣旨の通知が届くのだとか。

また、うつ病患者の「死にたい」の言葉に対し、安易に「ああ、そうですか。死の自己決定権を行使したいのですね」といって致死薬が処方されたりすることもあるとか。

おそらく多くの人がイメージする安楽死・尊厳死よりももっと安易なところにまで行ってしまっているところがあると主張する人もいる。






自分も橋田氏と同じで安楽死を認める立場であるが、やはり気になるのは重度障害を持つ人々が忖度を迫られることになりはしないかという点である。

何人からも侵されることのない「生きることの尊厳」を守る社会環境の醸成が必要だし、それを保障する社会福祉の実現が必要だと思う。

安楽死肯定派の中には悪意なく、「医療費も安くなる」という人もいるが、コストの次元でそもそも話すべき事柄ではないだろう。

本書では橋田氏の脚本家としての歩みも簡略に記載されており、「おしん」が生まれた背景や「鬼渡」の裏話なども書かれている。

橋田氏が安楽死を肯定するに至った経緯を見るとともに、安楽死の是非について考えてみるのも良いのではないだろうか。

あなたは安楽死を認めますか、尊厳死なら認めますか、それともどちらも認めませんか。



 

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今年は大発生したバッタによる被害が世界各地で甚大なものとなっている。

東アフリカから大発生したサバクトビバッタは7月には中東やインドにまで及んでその猛威を振るっている。

また、それとは別にラオスで大量発生したトノサマバッタは急峻な山岳地帯を上り、国境を超え、中国雲南省に侵入し、これもまた甚大な被害を及ぼしているらしい。

1本のトウモロコシに30~40匹のトノサマバッタが群がり、数分で食い尽くしてしまうのだとか。

いやあ、本当に恐ろしい。

どうか日本にはその被害から免れてほしいと思う。



ところで、自分のような人間は、じゃあ食用として採ればいんじゃね、などと短絡的に考えてしまうが誰もそれをやらないのにはそれなりの理由があるようだ。

サバクトビバッタもトノサマバッタも食べることはできようである。

北アフリカでは「砂漠のエビ」などともネーミングされているようだし、日本でもコオロギに次ぐ食用昆虫として研究を行っている人もいる。

しかし、そもそもバッタはイナゴに比べて殻が硬く、苦みも少々強いとのこと。

そのバッタが大量発生すると、個々のバッタが栄養不足で殻は硬く、中身がスカスカになり、おいしくなくなるのだとか。

加えて、「飛ぶための身体」に変化することでより一層食用に向かなくなるらしい。

さらに、大量発生した時点で殺虫剤が散布されるために、薬剤汚染がひどく、当然食べることができない昆虫になってしまうようである。

もっと言えば、もともとサバクトビバッタは毒性にある植物もえさにするようなので、個体に毒を蓄積している可能性もあるとのこと。

以上のことから、「大量発生したバッタは食べることはできない」そうである。

ここはもう専門家の方々に何とか知恵を絞っていただき、蝗害(こうがい)を防いでもらうしかない。



さて、かように大量発生したバッタは食べることはできないが、昨今、昆虫食といえば食料問題との絡みもあり、何冊もの書籍が出るほど世に広まりつつある。

また、単に食える、食えない、美味しい、美味しくないというだけでなく、1冊の本が書けるほどに奥深い世界のようだ。

ここではそんな奥深い昆虫食で、日本や世界ではどのような昆虫が食され、健康食としての昆虫食にはどのようなものがあるか、ほんの触りについて紹介してみたい。

 

 

まず日本である。

1919年にまとめられた報告によると、ハチ14種、ガ11種、バッタ10種、甲虫類8種等、実に55種類もの昆虫が食されていたという。

また、地域的には長野県17種、山口県12種、山梨県10種、山形県・愛媛県8種が食され、全体では41道府県で食されてきたという。

わずか100年前には昆虫食はそれほどまでにポピュラーだったということだ。

驚くのは薬用として使用されてきた昆虫の数で、なんと123種にも及ぶとのこと。

今では考えられないほどに、昆虫は生活に密着した存在だったようだ。

しかし、昆虫食は「かつて存在していた文化」ではなく、1986年(昭和61年)の報告ではイナゴは45都道府県で食されており、地域の数としてはかえって増えているほどである。

長野、岐阜、愛知、宮崎などは現在でも昆虫食の文化が盛んで有名らしい。



食されていた主な昆虫を列挙していくと、ハチ(主に幼虫)、イナゴ、カミキリムシ(幼虫)、カイコ(蛹)、コガネムシ(主に幼虫)、ゲンゴロウ、ガムシ、コオロギ、カマキリ、セミ、トンボ(主に幼虫)、ヘビトンボ(主に幼虫)、等々となる。

個人的に「お~」と思うのはタガメやカメムシ、カミキリムシなども食されていたという事実。

ハチやイナゴ、バッタ、コウロギ、セミあたりまではなんとなく理解できるが、なかなかにハードルの高い世界である(笑)。

イナゴは長野では「陸蝦(おかえび)」と呼ばれるそうで、その味が予想される。

ハチの子はクリーミーで、オオスズメバチの蛹は「フグの白子以上」なのだそうだ。

ちなみに、丸々と太ったカブトムシの幼虫は、いかにも食べごたえあり美味しそうに見えるが、腐葉土の臭みがして美味しくないという(笑)。



一方世界ではどうだろうか。

基本的に日本で食されているものは世界でも食されており、それ以外にもイモムシ、ケムシ、クモ、ゴキブリなど、そうそうたる顔ぶれがラインナップされている。

調べれば調べるほど世界の昆虫食を紹介するサイトも出てくるので、知らない虫まで入れるととてもではないが書ききれない。

現在、アジア、アフリカ、南米などで1900種以上の昆虫が食用として扱われ、少なくとも20億人以上の食生活になっているという。

上記のような、普段我々が嫌悪感をもつ昆虫すら食の対象になっているのに驚かされる。

もっとも、地球上に存在する昆虫の種類は100万種とも言われているので、探してみるともっとグロテスクで、もっと美味しい昆虫がいるかもしれない。



健康目的としての昆虫食はどうだろうか。

ご存知、ローヤルゼリーやプロポリスなどを提供してくれるハチはその代表格だろう。

食とはちょっと違うが、ハチの針は蜂鍼(ほうしん)療法といって、関節炎などの治療にも用いられる。

長野は長寿県として有名だが、長野県衛生部医務課は、その理由の一つに昆虫食を上げている。

公的機関がその効能を認めているということだ。

漢方という薬用としての役割はさらに大きい。

カイコの幼虫が白癬菌に感染したものは【ビャッキョウサン】と呼ばれ、鎮痛・去痰作用があるという。

赤とんぼの黒焼きは【セキセキレイ】と呼ばれ、喉の痛み・腫れ、咳に効くという。

このように薬用としてセミ、カマキリ、ゴキブリ、アブ、等々、実に身近な昆虫たちが利用されてきたそうだ。

現代薬といっても、こうした伝統薬からその成分を学び作られたものも多く、そういう意味では知らないだけで実に多くの昆虫から我々人間は恩恵を受けているということである。

「虫はイヤー」などと言っていては罰が当たるというものである。




ペルーでは「コレオープテロス」という5mmほどの小さな虫を健康法の一つとして食しているらしい。

その食し方がすごい!

コレオープテロスを生きたまま丸呑みするのだそうだが、1日目に1匹、2日目には2匹、3日目には3匹と1匹ずつ増やしていき、70日まで続けるのだそうだ。

うわー。

70日目には70匹を丸呑み!

ちょっとというか、だいぶ刺激的な食し方である。

その後の経過が詳しく書かれてはいなかったが、「60日を過ぎるとまた1匹ずつ数を減らしていく」と書かれているので、1日70匹まで増えた飲み数を、そのまま維持して60日飲み続けるということなのだろう。

そうなると200日という、結構な時間をかけた健康法ということになる。

確かに体質改善としては必要な時間だろう。

この効能は「体の悪い物質、老廃物などを消し、体の内側からきれいにしてくれるという事で、抗がん作用もある」のだという。



昆虫食は世界各国で伝統的に行われてきた食習慣でもあり、地球の人口増に伴う食料危機を救う食料源として近年注目されている。

自分自身はいくら思い返してみても昆虫そのままを食べた記憶はないが(でも着色料等では食べていると思う)、長野出身の知人は学生の頃、弁当にハチの子が入っていると嬉しかったと語っており、おそらく本当に食してみれば美味しいのだろうとは思っている。

あとはビジュアル的な問題をいかにクリアするかだろうと思う。

昆虫食にまつわる世界の動きを見てみると、フランスでは2015年にEU圏内での販売が認められる食材の「ヌーベルフード」のリストにコオロギとミールワームなどの食用昆虫を登録するようEUの保健当局に認可申請しているという。

また、仮に人口問題だけでなく、火星移住を進めようとすると、宇宙船内や火星での食料の自給自足も考えなければならず、船内の限られたスペースで生産できて繁殖力も高い昆虫はうってつけなのだそうだ。

そのため、JAXAやNASAでも研究されているという。



食糧問題対策として昆虫食を考えてみた場合のメリットには次のようなことがあげられている。

① 高タンパクで、ビタミン、ミネラル、オメガ3などの不飽和脂肪酸、食物繊維が多いなど栄養価が高い

② 養殖するにしても環境への負荷が小さい
 〇牛や豚よりも小規模の土地で育てられる。
 〇牛肉1キロ生産するのに8キロの飼料が必要だが、昆虫1キロに

  は2キロの飼料で済む

③ 家畜に比べて温室効果ガスの排出量も少ない

そこまで話が進んでいるということは、10~20年後ぐらいには夕食の一品として普通の家庭の食卓に並んでいるかもしれない。

TVでも罰ゲームとして昆虫食が使われるが、問題は「嫌悪感」という壁だけなのだろう。

それも見た目の問題が大きいので、実際には粉末状として商品化している企業もあり、その壁もそれほど高いものにはならないようだ。

姿があまり気にならない人は、残念ながら岩手の情報は見つからなかったが、各地で試食会が行なわれているので、なにかの機会に是非とも試してみていただき、感想をお聞かせ願えればと思う(笑)。


 

ちなみに、先日、日曜日の朝に放映されている経済情報番組ではコオロギを粉末状にした食品を販売しているベンチャー企業が紹介されていた。

コオロギ粉を出汁に使った味噌汁もおいしいとのこと。

是非試してみたいものである。
 

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ペットといえば、個人的には手乗り文鳥しか飼ったことがないので、イヌ・ネコにこのような病気が存在していることは知らなかった。

今回は偶然知ったペットの病気について取り上げてみたい。

特に本疾患がネコにもあることが確認されたのはここ数年ということらしいので、これからイヌやネコを飼おうとしている方は予備知識として覚えておられるといいかもしれない。




どんな疾患かというと、読んだ通りに普段おとなしいイヌやネコが突然キレて攻撃的になり、ほかの動物や人間などにガブりと噛み付くという症状である。

本疾患の正式名称は「スプリンガー・レイジ・シンドローム」という。

それは最初に発病が確認されたのが1990年代のイギリスだったそうだが、獣医師が激しい攻撃行動を繰り返すイヌに対して下した診断だった。

その時の犬種が「スプリンガー・スパニエル」だったため、頭に「スプリンガー」の名前がついてしまったとのこと。

他の「スプリンガー・スパニエル」にとっては何ともはた迷惑な名前が付いたものである。





そもそも、噛み付くという行為は「自分の身を守る」「縄張りを守る」「優位性を示す」「恐怖」等々の理由からありがちなことだが、本疾患の場合はイヌ・ネコ自身にも怒りの意識がないのに、何の前触れもなく突然噛み付いてしまうというなんとも厄介な症状となる。

その対象は辺りかまわず、周りの動物や人間、物に対しても向けられる。

この時はいわゆる「発作」のような状態のため、発作が治まると何もなかったかのようにぼんやりしてしまうという。

ネコの場合は気まぐれなので、機嫌が悪い時にちょっかいをかけたりすると噛まれるということもあるかもしれないが、本疾患の場合は何のきっかけもなく、まさに豹変するので、全く別ものである。





犬の研究で大半は3歳未満で発症、早ければ1歳未満でも発症するとされており、猫も同様ではないかと言われている。

診断は問診の他に脳波測定や、場合によってはMRIをとることもあるとのこと。

その原因は脳内伝達物質の「セロトニン」の量が低下することで発症するとも言われている。

「てんかん」のようなものだと解説しているサイトもある。

いずれ、このような場合は躾などで抑制できるものではなく、動物病院での治療が必要となる。





本疾患は現在まだ研究段階にあり、根本的な治療法は確立していないとのこと。

基本的には「抗てんかん薬」の投与で様子を見るのだそうだ。

犬種差別をするつもりはないが、本疾患を発病しやすい犬種はスパニエル、レトリーバー種、テリア種で、全体として単色系のイヌに比較的多く見られるとのこと。

単色系であることと、脳内物質との間に何らかの遺伝子的な共通点があるのだろうか。






気まぐれなネコの場合、病気のせいなのか、普段の行動なのかを見分けるポイントとして、以下の点が挙げられている。

① ある日突然発症。穏やかの性格であっても、ある日突然、攻撃行動が現れる。

② 何もきっかけがない。不快にさせる何かがなくとも攻撃行動が出る。

③ ウトウト眠そうなのに、いきなり攻撃。「てんかん」は浅い眠りの時に症状が出やすい。

④ 威嚇なしに飛びかかる。通常攻撃行動に出る前に「シャー!」などと威嚇するが、それがない。





本疾患と間違いやすい行動としては以下の点が挙げられている。

〇人の手足を獲物に見立てた「捕食性」の攻撃行動。

〇病院での大暴れ。これは単に怖い気持ちで出る攻撃行動。

〇撫で撫でしていたら噛みつかれた。どうやら、猫によっては過剰な「愛撫」を嫌がるものもいるようだ。

〇猫同士の威嚇で、突然飼い主への攻撃。単に八つ当たりで「転嫁性」の攻撃行動とのこと。

やはり、どうもネコの気持ちは難しいようである(笑)。





遺伝性疾患かもしれないので、どのような犬種を飼うにしても、「てんかん」や「スプリンガー・レイジ・シンドローム」等の病気が親兄弟の系列に発症したことがあるかどうかの確認が必要だと述べている方もいる。

症状としてはなかなか飼う側の人間にも非常にストレスのかかり、また、危険も伴うものである。

しかし、発症しても治療の継続である程度抑えることは可能であり、改善したケースもあるようで、決して諦めることなく、「絶対治してみせる」との強い気持ちを持って愛犬を見守ってあげて欲しいとのこと。





投稿欄などを見ると、ほかの犬種でも結構同じような症状で悩んでこられた方が多いようである。

しかし、驚いたのは誰もが発作以外のときの非常に穏やかの状態を分かっているせいか、非常に愛情を持って育て、天寿を全うさせてあげているということ。

やはり動物を飼うということは、それほどの覚悟が必要だということなのだろう。

それに、多頭飼いをしている人ですら意外な程本疾患を知らない人がいるようである。

更にはトリミング屋や獣医師にも知らない人がいるようで「躾ができていない」と言われたとの投稿もあった。





人間の病気の場合でもそうだが、「知らない」ということが偏見や差別につながりかねないのはペットの世界でも同じようである。

ちなみに、個人的にはイヌよりもネコの方が好きで、もし飼うとしたらネコが良い。

あの人間くさい、気まぐれさが何とも言えない(笑)。

しかし、家人がネコを嫌がっており、それは実現できていない。

それに、自分のいい加減さがわかっているので、生き物を飼うことの責任を全うできないのではないかと危惧している部分もある。

まあ、でもいつか飼ってみたいものである。


 

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