多くの人々が思いをはせるあの日。
昨夜の特番を見ていて、よみがえってくるあの日。
間もなく患者さんの治療を終えようかというときに、いきなり始まった激しい揺れ。
あまりの激しく、長い揺れに建物がもつのかと恐れ、あわてて掃き出し窓を開けた。
患者さんは何とかベッドの下に潜り込もうとしていたが、あいにく電動ベッドは下に潜り込めるようなつくりにはなっていない。
ベッド脇にしゃがみ込みながら、悲鳴を上げている。
パニックを起こさぬよう、落ち着いている風を装い話しかけながらも、どの状態になったら患者さんを連れて建物の外に出たらいいものか分からぬまま迷い続けていたのが本当のところだった。
揺れが収まった直後は、幸いにもまだケータイが通じたため、患者さんはご主人と連絡を取り合うことができて、すぐに治療を終えて帰宅することになった。
内陸部は幸いにも被害が少なくて済んだが、それぞれの3.11があったんだよね。
まだ、宮城で働いていたころから「大きな地震が宮城県沖でおこる」と言われていて実際に起きた。
おそらく、関東や南海トラフで起きるとされる大地震もいずれ本当に起きるのだろう。
東日本大震災から3年が経ち、今思うのはどうか万全の備えをしていてほしいということ。
自分がまだ生きているうちにも起きるかもしれない大地震。
せめて、東北の復興がすむまで待ってほしいと切に思う。
昨夜の番組でも最後に流れていたが、今度の地震の教訓を生かそうと多くのところで努力が行われている。
ありがたいことだ。
ただ、本当に教訓を生かそうとしていないのは政府なような気がしてならない。
何度でも書くが、福島第一原発の事故原因はいまだ解明されていない。
津波だけが事故原因ではないかもしれないのだ。
もし、地震の揺れそのものがパイプの破損につながっていたとしたら、耐震構造自体を見直さなければならないのだ。
そんな状態であるにもかかわらず、「安全基準を満たしたところから原発再開をする」と言ってはばからない安倍さん。
事故前だって「100%安全」と言っていて事故が起きた。
事故の最大の教訓は「100%などということはあり得ない」ということ。
その最大の教訓を生かそうとしないのは最大の愚かさではないだろうか。
アメリカでは避難計画が策定できないと原発の建設許可が下りないのだそうだ。
今、日本各地の原発周辺の自治体では、避難計画がたてられないという。
道路状態などを分析しても、完全避難に6日もかかってしまうところもあるのだとか。
そのことを指摘された安倍さんは、「そんな後ろ向きの議論ではなく、どうすれば可能になるのかを議論してもらいたい」と言ったとか。
道路の本数を増やし幅を広げ、人員や資材を増やせば可能になってくるかもしれないが、その金はどうする。
精神論でのりきれるような単純な話ではないのだ。
周辺自治体が様々に分析して不可能との結論を出したものを、「後ろ向きの議論」と切って捨てる安倍さんの姿勢はいかがなものか。
どうにかして原発を再開させたい安倍さんにとって、それを阻むすべての議論は単に邪魔をしている話としてしか受け取れないのではないだろうか。
福島の汚染水問題ですら解決のめどを立てられていないのに、「安全」を語るべきではない。
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刺さない鍼で痛みなく、眠っちゃうほど気持ちイイ
盛岡・若園町の おのでら鍼灸経絡治療院
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