あるラジオ番組のコメンテーターが現在のアメリカを評して
「アメリカは傷ついている。二度の戦争を経て、多くの人が肉体的にも精神的にも傷ついている。」
「財政を破たんしかけているのに世界の警察としていろいろの事案を持ち込まれ、もういい加減にしてくれと思っている。」
そうアメリカを分析しつつ、だから警察としてふるまってきた、これまでアメリカが果たしてきた役割の一部を同盟国に担ってほしいと思っているというのである。
まあ、確かに最近の動きを見れば日本にそれを担わせようとしているのは確かだ。
それにまたよく応えようと、安倍さんも随分と前のめりになっている。
だけどねえ、アメリカがそんな被害者面するのはおかしいな。
そもそも世界の警察の役割を果たせとはだれも言っていないし、自分でそう名乗っていたんじゃないか。
イラク戦争も結局は国連決議もなしにイギリスとともに戦争を始めたではないか。
そして何より、アメリカの犠牲者約4000人に対し、イラクでは民間人だけでも8万から12万8千人(イギリスの本拠地を持つNGO「イラクボディカウント(IBC)」による集計)を超える犠牲者が出ているとされている。
この数字を見るだけでも、アメリカは決して被害者面をすべきではない。
結果的に開戦理由の大量破壊兵器は見つからなかった。
イラクの振る舞いが正しいとはだれも思わないが、やはりあの戦争は間違っていたのだ。
多くの国が参戦したために、その多くの犠牲者を生んだ責任は問われずにいる。
そんなアメリカが、「疲れてきたから誰か手伝え」と言いだした。
スネ夫のように、いつもアメリカにくっついて、アメリカに何も強く言えない日本が「オレがやります」と受けた。
躍起になってアメリカのご機嫌をとろうとする日本に、周囲の目は冷たい。
まるで強いリーダーに付きまとっているお調子者が、リーダーに気に入られようと暴言を振りまき始め、周りから「あいつ危ねえな」と見られているのに気づかずにいるようなもんだ。
そんな奴の行く末は、アメリカ以上に信用を無くすだけだ。
今はまだ、「集団的自衛権行使が解釈改憲で可能になっても、実際の戦闘はしない」と言ってはいるが、言語的には不可能なほどここまで解釈を捻じ曲げてきた以上、いずれ実際の戦闘に踏み出すことは火を見るよりも明らか。
これほど言葉と行動が裏腹な国をだれが信用するであろうか。
「紛争の解決には、二度と武力は用いない」と誓った日に、私たちは何度でも立ち返らなければならない。
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刺さない鍼で痛みなく、眠っちゃうほど気持ちイイ
盛岡・若園町の おのでら鍼灸経絡治療院
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