時事寸評 死にたい、燃やしたい、いじめたい、出たくない、そして暴れたい (8/12)
暗い話を避けていては解決は遠のきます。事実を正面から見て、それを胸に楽しい毎日を何気なく送ることはできます。
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旧共産圏諸国の自殺率が高いのは良く知られているけれど、その中で日本が突出している。交通事故死が1年5000人に近づこうとしている時に自殺は3万人を遙かに超えている。
「死にたい!」と日本人は思っている。未来に夢が持てず、誠実な暮らしができないのだ。
先進国の火災件数が減り、火災による死亡率が減少している中で日本だけが増えている。アメリカの火災による死者はかつて8000人、今、4000人。日本はかつて500人、今2200人だ。なぜ増えるかというと、失火ではなく放火が50%に迫っているからだ。
「燃やしたい!」と日本人は思っている.やり場のない怒りが人間の原始的な破壊欲求に火をつけている。
いじめが増えだしたのはバブル崩壊の少し前だ。先進国が経済発展に伴う社会の歪みが教育に悪い影を落とさないようにと教育改革に乗り出し、力を入れてきた。その結果、明治時代には教育立国と言われた日本の教育費はOECD(先進国)で最下位である。
「いじめたい!」と日本の子供は思う。自分がなぜ弱い者をいじめたいのか分からない。でも大人が弱い者いじめをしている。だから、それをまねているに過ぎない。
新成人を市町村が祝う成人式はあれる。それを見て大人は「甘やかして教育するからだ」、「式が成人のためではなく形式的だからだ」と言う。
「暴れたい!」と新成人が思っているわけではない。本当は大人の仲間入りをするのだから、成人式は静かに豊かに、楽しくやりたい。でも久しぶりに子供の頃の友達に会い、かつての生き生きとしていた自分を思い出すと、これからあの汚い大人の社会に出るのが無性に腹立たしくなるからだ。
「出たくない!」と叫ぶこともなく部屋に閉じこもる。そうだとおもう。今の時代に世に出たい方がおかしいかも知れない。純粋な心を持っていたら耐えられないのではないか。その点では「引きこもり」の方が「世に出る」よりまともかも知れない。
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世の中すべて「お金」の時代で、経済学者によっては「原発で被曝しても良いじゃないか。経済が優先なんだから」と公言している人もいる。まともな精神を持っている人が、絶望したりやけになったりするのも分かる。
でも、おかしいのは政治家、偉い人、コメンテーターであって、普通の日本人、とくに学生は古い日本の健全な魂を持っている。日本は日本人でできていて、見込みはある。95%は誠実な日本人だから。
今日、お盆でゆっくりし、テレビでオリンピックの総集編を見ていて気分が楽になった時に、読者の方から神の言葉を聞いた。さらに自分という存在を再確認し、楽しい気持ちで今日をおわることができる。おそらく明日も来るかも知れない。
(平成24年8月12日)
--------ここから音声内容--------
表面的には少し暗い話題になりますが、内容をよく考えればですね、また新しい明るい未来が見えてくるようなふうにも思います。
一つは、旧共産圏諸国の自殺率が非常に高いんですね。ロシアをはじめとして、旧共産圏は東ヨーロッパもそうなんですね。その自殺の多い中で特に日本はですね、自由諸国で突出してるんですよ。交通事故死が一年5000人に近づきつつあるような昨今なんですが、自殺は3万人を超えると。交通事故が1万人を超えた時には「交通戦争」だと言われましたが、その3倍にあたるんですね。
日本人は「死にたい」と思ってると。これは、いや…よく考えなきゃいけないですね。夢がない、誠実な暮らしができない、生活が苦しい、臨時雇いになっちゃう…色んなことがあるんでしょうね。
先進国の火災はずいぶん減ってきまして、かつてアメリカは火災による死亡者が8000人いたんですけど、今は半分の4000人になりました。日本は500人だったんですけど、今は2200人になりましてですね、日本の方がすごく少ないように見えますけども、人口比で言えばですね、日本はアメリカを抜いてしまいました。しかしそこが問題じゃなくて、火事のですね、半分以上が確か…半分超えたと思うんですが、失火ではなくて放火だっていうことなんですね。
燃やしたい」と思ってると。「死にたい」と思ってる、「燃やしたい」と思ってる。やり場のない怒りがですね、人間に火をつけるんでしょう。もちろん放火する人はもちろんいけません。放火は重罪ですからね。だけど自殺が起こり、「死にたい」と思い、「燃やしたい」と思う、「火をつけたい」と思う、そこに現代社会の日本の…これは日本はすごいんですよ、これ、先進国ではですね。大変な放火量なんですね。
いじめが増え出しましたけども、これもバブルの崩壊の少し前なんですよ。要するに効率化とかですね、なんかそういうことが出てきてから(いじめが)出てきたんですね。従って多くの先進国は経済発展に伴って、教育が悪い影響を受けるってことを知っててですね、かなり大掛かりな教育改革に乗り出しておりますが、日本は明治時代は立派だったんですが、今はですねOECD(先進国)の中で最下位であるということなんですね。
「いじめたい」というのはですね、どうして思うんでしょうか。なぜ子どもは自分よりか弱いものをいじめたいんでしょうかね。もうこれは私は大人が弱いものいじめをしてるからというふうに見えますね。やっぱり子どもってのはすごい敏感ですからね。それがやっぱり出るんでしょう。
成人式が荒れます。成人式になりますと、いつも自治体の成人式にもう乱暴する若者が出てきます。そうすると大人はすぐですね、「甘やかしてるから」とか「成人のための成人式じゃなくて、いわゆる形式だから」と言うんですが、私はちょっと違うように思いますね。
「暴れたい」というふうに成人が思ってるわけじゃないんですよ。本当は大人の仲間入りをしたいから、静かに豊かで楽しくやりたいんですが、久しぶりに子どものころの友達に会って楽しい時代を思い出し、かつこれからあの汚い大人の世界に出ると思うと無性に腹立たしくなって暴れんじゃないかと僕思うんですね。
「死にたい」、「燃やしたい」、「いじめたい」、「暴れたい」、こういうのはですね、もちろん本人が直接そういうものを制御できないからいけないんですよ、それはもうそうなんですね、ええ。「いい」って言ってんじゃないんです。ただですね、「なぜなのか」っていうことなんですね。なぜそういうことが起こるのか。これはやっぱり日本社会というものが持ってる問題じゃないかと私はそう思うんですね。
引きこもりってのもそうなんですね。「出たくない」、「社会に出たくない」、いや、よくわかりますね。今の社会の状態で、社会に行きたいという方がおかしいですよ、ええ。まじめに額に汗かいてテレビを買うならいいけど、エコポイントをもらってね…エコポイントって鳩山さんのお母さんがお金出してくれるんならいいんですけど、そうじゃないんですよ。隣の人の税金なんですね。それでテレビをですね、少しの補助金もらって買うって…それはやっぱりイヤですよね。そんな社会に出たくないですよ。引きこもりの人の方がなんていうか、健全な考えを持ってて、この世の中に出てって人にうまくゴマをすれるっていう方がおかしいような気もするんですよね、ええ。
ですからまあ経済学者によってはですね、「原発で被曝してもいいじゃないか」と、「経済優先なんだから」というふうに公言してる人もいるんですが、そういう社会で健全な精神を持ってる人の中にね、絶望したりヤケになったり人が現れるのも当然ですね。政治家、偉い人、コメンテーターはそうなんです。
ただね、私は学生と接しますと、学生はものすごく健全なんですよ。皆さんそう思わないですけど、「学生は勉強しない、ひどい」と。全然そうじゃない。とても健全なんですね。だから私は望みを持ってるんですよ。明るい希望を持ってるんですよ。それから日本人の95%ぐらいは健全ですね。その5%ぐらいの一部の人が健全じゃないわけですね。
今日は久しぶりにですね、読者の方から神の言葉をですね、教えて頂きまして、とても心を洗われる気持ちがしました。毎日毎日この世の中と戦って、これは私がそうしなきゃいけないと強く思ってるわけです。私の選択ですね。少しでも情報がほしい方がおられる、少しでも自分の技術が役立つ場合もあると思って頑張ってるわけですが、それは自分の意志ですからバッシングされてもそれはそれで覚悟の上なんですが、やはり落ち込んだ時に、がっくりきた時にですね、神の言葉を聞くとですね、やっぱり心安らかになりますね。
人間のやってることはほとんど間違いであります。私ももちろん間違いであります。しかしそれが人というものでありますので、時に、より高度な、より素晴らしいものに接する…芸術もそうですね。この世の中はやっぱり芸術がこれから盛んになるかもしれませんね。お金の時代から芸術の時代。私なんかは働く方ですから、額に汗して働くってのも、これ芸術かもしれませんね。そういったものになりたいな、と…お盆でもあり、オリンピックの総合放送もしていましてね、そういう感じが致しました。