原発・エネルギー・環境の重要テーマ
(3)電気は足ります (1/27)
--------ここから音声内容--------
ええと、原子力発電の安全性って言うのは、原子力発電の安全性「だけ」考えなきゃいけないんですね。安全第一っていうのはそういうことなんです。ただ、今どうしてもですね、電気が足りないじゃないか、と。東京電力は17%電気代上げるよ、なんつってるわけですね。まだ東京電力の重役は結構、給料貰ってますしね。施設もずいぶんあるのに、電気をとにかく上げる、と。「お前ら電気やらねぇぞ」なんていう態度なんで、とても混乱してるんですけども。
原子力発電の安全は安全だけで考えます。電気が足りるかって言うのもですね、一応、電気が足りるかことだけを、原子力発電所とは切り離してやっぱり考えなきゃいけないんですね。
で、まぁ簡単に東京電力の状態、日本全体の状態を言ってもいいんですけども。えー、東京電力の状態はどんな状態かって言いますとですね、総発電量というのは大体7700万キロワットぐらいあって、それで地震でとりあえず1000万キロワットぐらいやられましたから、6700万キロワットぐらいがある、と。ま、一生懸命やってそのくらいって感じですね。で、夏以外はあまり問題じゃないんですよ。
例えば、計画停電のありました、4月ですね。このときは一番使っても4000万キロワットですね。ですから例えば、懐ん中に6700円あると、財布ん中にね。4000円の買い物ができるかっていうことですから、これは買えるんですね。もちろん買える、と。
えー、それから夏はですね。まぁ、6000万キロワットぐらいになるんですよ。そうするとですね、財布ん中に6700円あって、そいから買い物が6000円ですから、一応はまぁ、できるんですけど、電気っていうのは結構難しくてですね。まぁ、20%位の余裕があった方がほんとはいいんですね。ですからちょっと夏場は苦しいかな、という感じなんですよ。
だからまぁ、電気が足りないか?って話になるんですけども、それはね、石炭火力発電所を造ればいいんですよ。で、これは(話はそれで)終わりなんですね。石炭火力発電所で100万キロを5つぐらい造るっていうのはですね、割合と簡単なんです。で、原子力発電所の福島のところはすごく汚れちゃったんですけどね。他の原子力発電所は福島の第二発電所とか、そいから柏崎刈羽発電所のところの原子力発電所の横にね、火力発電所造ればいいんですよ。
そうしましたら、送電線がそこに来てますから、ま、大体100万キロワットの火力発電所をですね、4つずつぐらい造りますと、約1000万キロワットぐらいになりますから。もう悠々と、とりあえずの関東地方といいますか、東京電力管内の電力は大丈夫になるんですね。
で、これはやりますとね、お金どうなるかって言いますとね、原子力発電所やめてしまえば、税金がまず第一に、大体5000~6000億円は浮くんですね。それからまぁ、今までもう廃液処理とかものすごく原子力にお金投じてきましたから、それを諦めればですね、あまり電気も高くなりません。
太陽光発電なんてやるとですね、もうこれはとんでもないことになっちゃいますね。だからまぁ、冷静に考えて、そして電力を供給を、一応ここで守っとくってことが必要ですね。私はですね、日本も産業もやってますし、必要なんでね、電気をあまり省エネするとですね、やっぱり力が弱ってきます。ええと、ですから電気は十分に供給するということが必要だと思います。
これはですね、今日本に住んでますとね、非常に情報がこの、新聞とかテレビが省エネ、省エネなんて言ってますから、省エネするのが当たり前のように感じられますけど、実はそうでもないんですよ。アメリカ人はですね、日本人の2.5倍ぐらいの電気を使ってます。アメリカ人と日本人と、どっちが優れた民族なの?っていう比較はまぁ、あんまりしたくはありませんが、日本人がアメリカ人よりか著しく劣るっていうのも変なんですよ。
ですから、まぁアメリカが日本の2倍以上使ってんなら、日本も現在の2倍使ったっていいんですよ。っていうことはですね、もともと今、日本は、日本全体で1.8億キロワットを生産してるんですね。アメリカ8億なんですよ。ですからね、日本はね、人口から言って、まぁ3億ぐらいはいいんです。3億キロワットぐらいは。そしたらもう、電気なんかもジャブジャブ使えるんですね。だからあんまり心配したことない。
つまり、わざとですね、苦しい生活を送るっていう必要ないんですよ。何しろ、あの円高でね、ドルよりか円の方が高くて、日本の方が力あるわけですから。しかしもう、我慢ばっかして、円高ばっかなってるんですね。もう少し電気を使えば円安になるでしょうし、いいと思いますね。
それからですね、石油・石炭とか天然ガスじゃ、何かセキュリティが問題だと、つまり輸入できなくなっちゃうんじゃないか、と。これね、おかしな議論なんですよ。ウランも輸入してるんですね。だから原子力であるから安全だということないんですよ。それで昔はあの、石油をですね、中東だけに依存してました。そのときはですね、中東になんかあると日本は困る、と。これそうですけどね。
石炭といいますとね、カナダ・オーストラリア・アフリカとかですね、非常に広い範囲です。天然ガスになると今度はロシア、違うところですね。ですから今はですね、例えば石炭・石油・天然ガス・ウランとこう4つありますとね、そのうちウランを買わなくてもね、別にこれエネルギーセキュリティっていう点で、全然問題ありません。
なんだったらですね、ウランの加工商売だけやってですね、ウランの取れるところからウランを買って、それを発電用に加工する、と。これはまぁ、原子力発電じゃありませんから、全然爆発もしませんからね。そういった仕事だけやれば、ま、そりゃウランは確保できますから。ま、地震のないところで原子力発電やるところもありますからね。そこにウランを売る、というのがいいわけですね。原子力発電所をやるかどうかは、その国の国民が決めることですからね。日本人が決めて、世界中の原子力発電所を追放しなくてもいいわけで。
しかも地震地帯に建ってないやつは、今までも壊れたことないんですからね。ま、日本みたいに地震地帯で海岸に建ててるなんてとこはないんですよ。やっぱり皆、他の国民は頭が良くてっていうか、慎重でよく考えてですね、原子力発電所みたいな危ないものは、海岸とか地震のあるとこには建てないというのがですね、まぁ常識的なわけですから。それを我々破ってきて、こんな目に遭っちゃったわけですね。ですから、まぁ外国は外国でやっぱり考えた方がいいと思います。
で、石炭・石油がなくなるかって言うと、これは他の録音で言いますけど、まぁ1000年は無くなりませんから、これも別に問題ありません。この1000年無くならないと、私の考えではなくて、世界中の人が今そう思ってますからね。日本人だけが特殊と、まぁいうことになります。
それからもう一つはですね、石油が入ってこなくて電力足りなかったらどうするの?って。こういうことにならない一つの理由はですね、実は夏場の電力のほとんどはですね、公共施設・飲食店・ビル、それからスーパーマーケットなんかの冷房の電気なんですよ、実は。ええと、家庭用の冷房ってほとんど関係ありません。家庭用の電気が一番節約しやすいので政府があんなこと言ってるだけで、これはあのデータを見ればすぐ判ります。
ですからね、万が一ですよ、こういうこと起こらないですけど、日本の外交が大幅に失敗して、あらゆる国と喧嘩状態になって、石油も石炭も天然ガスも入ってこなくなるといった場合ですね、非常にこう難しくなる…というようなときでもですね、私たちが我慢しなきゃなんないのは、夏場のビル、スーパーマーケットなどの流通ですね。それから飲食店なんかが昔のように、一時冷房が使えなくなるっていうだけなんですよ。
いやこれね、もちろん普通の生活してるときはつらいですよ。だけども、もう日本が危機に陥って、もう食料も入ってこない、燃料も入ってこないってなったらですね、これは夏場の冷房ぐらいは少しは我慢しようかとまぁ、こういうことになりますんでね。
つまり日本っていうのはですね、アメリカなんかと違ってですね、燃料が無くなると凍死者が続出するなんていう国じゃないんですよ。まぁ北海道なんかに、まぁできるだけそういう時は燃料をあげるということが必要ですけども。他の地域は割合と日本はですね、軽い暖房で済むんです。夏はですね、焼け死ぬってことはありませんからね。沖縄でもほとんど暖房しないでも生活できますんで。まぁ東京に少し人を減らせばいい、という程度ですんでね。
ま、そういうことを考えますと、私は電気が足りないということはありません。私はもっとですね、火力発電所をどんどん造ってですね、日本人がアメリカ人並みの電気を使うべきだと、むしろそういうふうに思ってます。
(文字起こし by danielle)