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エシカルでこんにちは

エシカルなモノやコトを紹介するブログ

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都内のとある書店、入口すぐそばの一角がすごいことに。
なんと、“まだエシ”が山積みされています。

ここは、新宿パークタワー地下1階にある「新栄堂書店」の店頭。

なぜ“まだエシ”がこれほどたくさん並んでいるかというと、こちらの書店が入る新宿パークタワー内、リビングデザインセンターOZONEにて、現在「エシカルな選択 人と自然にやさしい暮らし方」というイベントが開催されているからなんです。
 
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会期中(8/30~10/9)は、常設展示に加え、各種トークショー、セミナー、ワークショップを開催。9/22(土祝)・23(日)には、オーガニックマルシェも開催されます。新宿に用事のある方は、パークタワーまで足を伸ばしてはいかがでしょうか。

イベントの詳細は公式サイトでご確認ください。http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1333.html

■会期
2012年8月30日(木)~10月9日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館
■時間
10:30~19:00
■会場
リビングデザインセンターOZONE(3F OZONEプラザ)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
■主催
リビングデザインセンターOZONE
■入場料
無料
■問い合わせ先
03-5322-6500(10:30~19:00 水曜日休館)


中編からの続き)

-ラッシュは、日本全国至るところに店舗があると思うのですが、なぜこれだけ広がったのだと思いますか。

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※新宿駅前店 

秋山
 1998年に自由が丘に日本1号店が誕生し、14年で約150店舗に広がりました。一つは、やはり商品の持っている個性だと思います。ネーミングもユニークで、カラフルで、香り高いエッセンシャルオイルを使って、他にはない独特の香りがするところだと思います。また担当者としてはエシカル活動が評価されて、ユーザーの層も幅広くなったのではないかと信じています。

 
固形の商品はラッシュのこだわりの一つで、ボトルが必要ないのでよりゴミが少なくてすむメリットがあります。海外では包装をせずに売っているのですが、日本では行政機関との調整の問題でパッケージ無しの販売には、なかなか許可が下りません。そのため、薄いビニール袋1枚に包んでいます。例えば固形シャンプーは男性だと100回は洗えますが、これでシャンプーボトル3本分の石油を使わなくて済みことになります。お風呂に入れる入浴剤を固形にしているのも、同じ意味があるのです。固形にできないものは、容器をリサイクルしています。ブラックポットといわれる黒い容器やシャンプーのクリアボトルのボトル
トゥ ボトルを始めました。使用済みのボトルを回収してまたラッシュのボトルとなる仕組みです。容器回収はすごく支持されていると感じます。


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※ブラックボトルとチャリティポット「しあわせの種まき」


 もう一つの特長は、いま私が担当している売り上げの100%が寄付になる商品で、ボディクリームの「チャリティポット」です。2007年から発売し、寄付金額が2億円を超えました。毎月、それぞれの分野で活動をされている団体から助成金の応募があり、人(人権擁護、人道支援)と環境(保護活動)と動物(権利擁護)の3つの分野で活動している団体に助成しています。昨年は、3.11以降から1年間、震災支援に集中して、被災地支援活動を行っている団体に寄付や助成をしました。

 私は企業での就労が一切なかったので、売り上げを立てるとか、利益を出すという経験がないのです。売り上げから遠い出費ばかりの部署なのですが、会社にとっては重要だとみんな思ってくれていて、エシカル的なエッセンスが必要になると、「いいアイデアは無いか」とか相談をうけることも多いです。さすがに最近では、マーケティングを無視することはないのですが、売り上げを目的とした提案というのは、私から出すことはなく、「これは目の前にある問題なのです。今、解決しなければいけないのです」とストイックに言い続けました。原材料のストーリーなどは、お客様以前にショップスタッフに伝える必要があると思っているので、年4回店長を集めた会議等で、「今回こういう話をしたいから時間をください」というのを入社してからずっとやり続けてきました。

 ショップスタッフのトレーニング担当者の人にどうやってエシカルについて店頭スタッフに伝えていってもらうか、販売するときにお客様にどう伝えるか、ということにはまだまだ課題があるなと思っています。教えられたことをしゃべるだけではなくて、スタッフ自身がリサーチし、考える力をどうやって付けてもらうかも課題です。ただ、そういう力を持って、と強制するのではなく、担当が私1人なので、スタッフが自発的に動き、仲間のような意識を持ってもらうようになればと思っています。
 関心のある店長からは個別に連絡をくれて相談してもらえるようになりました。店でカスタマーズデーといって、ちょっとしたパーティーみたいな企画があるのですが、そういうときに、ときどきエシカルネタでやりたいという店長もいて、「秋山さん、こういうのをやろうと思うのですが」とか「材料になる写真とかをもらえませんかとか」連絡をくれるようになりました。こうやって、少しずつラッシュならではの意義を広めていけたらと思っています。


(インタビューを終えて) 
インタビューでは、明快な話しぶりで前向きでアクティブな印象を受けました。ブレないエシカルな志を具体的な企業活動に結び付け、間違いなくこれからのエシカルキーパーソンのひとりだと思います。販売の現場の方とも課題を共有して同志を増やしながら、エシカルとマーケティングの連携を自然な形で進められている秋山さん。今後の活躍にも注目です!

(前編からの続き)

 -ラッシュジャパンでは、エシカルキャンペーンを年間どのくらい行っているのですか?

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 ※キャンペーンの様子


秋山
 年2回ぐらいです。今は化粧品の動物実験反対に注力しています。

-動物実験反対の手ごたえはいかがですか?


秋山 ここ数年でラッシュの化粧品の動物実験反対メッセージが浸透してきて、お客様の反応はすごくいいです。わざわざ署名しに寄ってくださるお客様もいらっしゃいますし、採用面接の際に「ラッシュは化粧品の動物実験反対に積極的なアクションを取っているから、私はぜひこの会社で働きたい」というスタッフもいます。

 集めた署名を環境大臣と厚生労働大臣に提出をすべく、NPOとともにアポイントを取り、環境省の動物愛護法を担当する局長にお会いました。「ぜひ環境省でリーダーシップを取って、他省庁を横断的に取り組んでいくようにお願いします」と陳情しました。厚生労働省では、大臣にはお会いできなかったのですが、藤田一枝厚生労働大臣政務官に対応して頂きました。「動物実験廃止を求める会」や「アニマルライツセンター」という動物実験反対のNPOと大勢で行ったのですが、事前に省内を調査し、厚生労働省ではあまり取り組みがなされていないということを理解されていたようで、「これだけの市民の方からの要望があるので、厚生労働省としても積極的に取り組んでいきたいと思う」と言っていただきました。
翌日、厚生労働省から代替法に関するガイドラインが発表されましたが、これは急遽作られたわけではないと思います。そのようなガイドラインの案ができているという話もあったので、省内で放置されていたものを、藤田さんが今回の陳情を受けて、正式に公表することを決断したのではないかと予想しています。

-化粧品で動物実験が行われていることは、どの程度知られているのでしょうか?

秋山
 自分が使っている化粧品が動物実験されているなんて考えたこともないという人がほとんどだと思います。化粧品は自分を美しく見せるために使うものなのに、その背景では動物が犠牲になっている。致死量を調べるために何十匹ものウサギやマウスに飲ませて、どこまで強いものを飲ませたら大量に死ぬかとか、どこまで強い薬品を目に入れたらダメになるか、といった実験をしているのです。ちなみに育毛剤も動物実験が行われることもあります。残念ながら、日本では動物実験反対運動を中心に活動をしている団体は少なく、アニマルライツの認識もあまり広がらず、なかなか話題になりません。EUでは動物実験が禁止になっていて、2013年3月には動物実験を経た輸入品も全面禁止になります。ヨーロッパの団体は、その化粧品指令(Cosmetics Directive)の改定が延期されないように積極的にキャンペーンを行っています。


- ラッシュのエシカルキャンペーンの「エシカル」とは何を指しますか?

秋山 私たちの「エシカル」の解釈は、倫理的という文字通りの意味と、あとは他者への尊重です。他者とは人だけではなくて、動物だったり、環境だったりで、その他者をちゃんと尊重しましょうと考えています。
 ラッシュとしては原材料調達でもエシカルを心がけています。動物実験をしないサプライヤーからしか買い付けないし、動物実験はもうやめますというサプライヤーがいたら、すぐにでもラッシュは契約しますと言う。ラッシュの力はそれほど大きくないですが、動物実験をやめるという一端になればという思いで行っています。

 また、オーガニックでフェアトレードな原材料を調達する努力をしています。例えば、『オリーブ収穫祭』というボディーソープに使われているオーガニックオリーブオイルは、パレスチナの「ガリラヤのシンディアナ」という生産者団体が生産しています。パレスチナの人々はイスラエルとの対立で住むところも奪われてしまって、オリーブをつくる土地が少しあるくらいになっています。彼らには本当に命の糧のオリーブなのですが、それを積極的に使って、ラッシュの商品を通じて、パレスチナの人たちがどのような状態にあるのか、これを買うことによってどのような支援ができるのかを伝えていきたいと思います。
 ココナツオイルも、スマトラ島沖地震で津波被害に遭った島の一つであるニアス島のものですが、そこにはココナツで島を復興させていこうと始めた人たちがいて、その生産者から直接買い取りをしています。ラッシュから正当な価格が支払われ、子どもたちの教育支援に使われています。

 『オリーブ収穫祭』のオリーブオイルや様々な商品に使用されているココナッツオイルは、イギリスと同じ調達先から仕入れていますが、よりフレッシュな商品をお客様に届けるにはフレッシュな原材料を使って、保存料をなるべく少なくして、できるだけ近くの工場で製造する方がいいと考えています。今、ラッシュの工場はイギリスと日本とカナダ、オーストラリアの4カ所にあります。日本では、原材料はオーガニック等の指定に従って、できる限り国内で調達しています。季節によって仕入先はかわりますが、工場が神奈川県の愛川町というところにあるため、みかんやキウイフルーツなどはなるべく工場から近い小田原から仕入れています。パイナップルは沖縄から。輸送距離が短ければ短いほどCO2の排出が少なくなるというのと、日本でも有機栽培をおこなっている農家さんが増えるように農家さんを応援するためです。

後編に続く)