「どんどこしょどっこいしょな恋」
どんどこしょどっこいしょな恋とは、
どんどこして、どっこいしょな感じの恋のことだ。
だからみんなは、そんな恋のことを話す時には
「どんどこしょどっこいしょな
恋をしたんですってね?」
と聞かれれば
「いや、それがどうにも
どんどこしょどっこいしょな毎日なんです」
と答えるしかないのだ。
つまりその恋のことを他に表現するすべがないから
ついそんな受け答えになってしまう。
もし、あなたがその恋のことを
真剣に知りたいと思うなら、
どんどこしょどっこいしょな恋をすれば
簡単な話しなのだが、そうはいかない。
ちょっとやそっとの、どんどこしょでは
どっこいしょな恋にならないからだ。
それならば、言葉の意味だけでもわかれば
その恋のイメージはつかめるかもしれない。
とりあえず説明しましょう。
まず、「どんどこしょどっこいしょ」を
「どんどこ」「しょどっこいしょ」
と区切るようなひとは、恐縮だけれど
時間がかかりそうなので、パスさせて下さい
ほんと、ごめんなさい。
おじいちゃんおばあちゃんがいるような
家庭だったなら、
「どっこいしょ」くらいは
一度や二度、聞いたことがあるに違いない。
そこで「どんどこしょ」は、ということになる。
これが難しい。
いわば、「ガンガン行こうぜ」とか
「ガツガツするなよ」
のカタカナに相当する言葉なのだ。
だから、ガンガンとガツガツを具体的に説明して
と言われても困ってしまう。
「どんどこしょ」についてあえて言うなら
どんどこしなければ、
どっこいしょにはならないとうことなのだ。
さらにこの恋の状態が進行すると
「どんどこしてどっこいしょで、やれやれな恋」
になる。
言葉で説明するのは、もはや困難だが・・・。
しかし、あらためて言っておくけれど
どんどこしてどっこいしょで
やれやれな恋をしているひとは、
わりと身近にかなりいます。
(たとえばポパイとオリーブのような関係)
「温泉に行こう」
ボクは温泉が好きだ。
特に、冬の最中に、露天風呂に入ることは
この上なく幸せな気分になる。
おそるおそる足先から、アッチッちな湯船に入り
肩までどっぷり浸かると
思わず「ふぁ〜極楽~」
と、昭和な言葉がついつい出てしまう。
近県の好きな温泉をあえて上げるなら
箱根の強羅、栃木なら奥日光あたり
群馬なら草津がいい。
イオウの匂いと白濁な湯船が
オジサン心をくすぐるのだ。
しかし、気軽に行くにはちょと遠い。
車で峠下道をひた走るか
あるいは電車やバスを乗り継いで、
ようやくたどり着くといったところばかりだ。
ただ、かく言うボクは
このように声を大にして温泉好きを宣言してはいるが
かくもあるまじきことがある。
ようやく着いた温泉宿
さぞやゆっくり温泉を堪能する
と思われるかもしれないが、そうではない。
ものの10分で上がりたくなってしまう。
今さらこういうのもなんだけれど
温泉は好きだが、温泉に入ることは苦手なのだ。
せっかちというか、貧乏症というか
基本、じっとしていられない。
湯船に浸かってしばらくすると
かなりな手持ちぶさたを感じてしまう。
それに熱いし。
ということで
ボクの温泉の旅は温泉地に着いた時点で
ほぼ完結してしまうのだった。
人生においても結果はどうであれ
プロセスだけでも楽しめたなら、
それはそれで幸せなんです、ボクの場合。
これって負けたギャンブラーの捨て台詞みたいですね。
お察しの通り、このような生き方では
間違えなくお金は貯まりません。

