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空色ノートのブログ

こんにちは、空色ノートと申します。このブログでは日記や詩を中心に、たまに旅行記も書いています。
映画、音楽、写真、旅行、漫画が好きです。美術館、博物館、神社、お寺など、時々出かけています。毎週の楽しみは、私の愛した歴代ゲゲゲ、薬屋のひとりごと。

10月、宮城県美術館(宮城県仙台市)で開催された、『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』を観てきました。


ヨーロッパ有数のコレクションを誇る、ドイツのドレスデン国立古典絵画館。この展覧会では、そのオランダ絵画コレクションより、17世紀を代表する画家の作品・約70点が紹介されています。昨年修復が終了した、ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》。ドイツ国内以外では、日本が初めての公開になるそうです。

特に、
レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》(盛り上がった金の絵の具の、煌めきが美しい)
ミヒール・ファン・ミーレフェルト《女の肖像》(自信に満ちた表情が印象的)
ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(柔らかい日差しを感じる室内、ほっとしたような表情で手紙を読む女性。眺めていると、こちらも穏やかな気持ちに。修復後に現れたキューピッドは、愛の勝利を高らかに宣言しているよう)
ヤン・デ・ヘーム《花瓶と果物》(じっくりと鑑賞したい濃密な作品。虫探しが楽しい)
が良かったなぁ…と。

混雑していたのであまり長居はしませんでしたが、貴重な品々を観られて良かったです。

※会期は11月27日まで、すでに終了しております。


佐藤忠良記念館の『絵本原画:三芳悌吉』では、「もりのむしたち」「もりのむしとのはらのむし」にワクワクしました。

※こちらの会期は、12月25日までとなっています。
10月、島川美術館(宮城県仙台市)で開催された、秋の特別展『森本仁平・草介・純 三代展』~写実で描く~ を観てきました。


写実絵画の第一人者として知られる、洋画家・森本草介。この展覧会では、同じく洋画家である父・仁平と、日本画家として活動する子・純、森本家の親子三代にわたる作品45点が紹介されています。

森本草介さんの作品は、30点の展示でした。
《姫りんご》《ジャーマンアイリス》《パンジー》《柘榴》《薔薇》《アルティシモ》《ラルゴの詩》《布を纏う裸婦》《窓辺》《華》《ポーズする裸婦》《Mのポートレイト》《ドルドーニュ川の水音》など、個人的に観たい作品が勢揃い!一人静かに思い出に浸るような、ゆったりとした時間を過ごせました。

今回初めて観た作品のうち、特に印象的だったのは、
《日だまり》(幼き日の純さんを描いたもの。早く遊びに行きたくて、うずうずしているよう)
《婦人像》(草介さんのデッサンを観たのは初めてかも?)
《燦》(横顔しか見たことがなかったモデルさんなので、思いの外可愛らしい表情にビックリ)
1985年の《若い女(ひと)》から2003年の《裸婦》まで同じモデルさんが描かれており、なんとなく親愛の情のようなものを感じました。

そのほか、
伊東深水《初秋》(楚々とした雰囲気が好み)
速水御舟《蓮根 ニ 茗荷》(野菜の造形の面白さ!)
が、特に良かったなぁ…と。

山川賀壽雄《朝(はじまり)》、東山魁夷《緑苑》、加山又造《白嶺》《青富士》、舟越保武《田沢湖のたつこ》、小泉智英《照葉》、速水御舟《目白(秋の梢)》など、好きな作品も観ることができ、嬉しかったです。

※会期は11月6日まで、すでに終了しております。
10月2日、太白区文化センター・展示ホール(宮城県仙台市)で開催された、仙台クラシックフェスティバル2022『歌とリュートで出会うシェイクスピア・エリザベスⅠ世の時代・パーセルの歌』を鑑賞しました。


出演 高橋 絵里(ソプラノ)、佐藤 亜紀子(リュート)

演奏曲目 ダウランド:ご婦人の素敵な小間物
     ジョンソン:聴け、聴け、ひばりの歌を
     ダウランド:ウォルシンガム
     イングランド民謡:グリーンスリーブス
     ジョンソン:蜜蜂が蜜を吸うところで
           スーチー卿の仮面舞踏会
     不詳:おいらが小さな餓鬼の頃
     ジョーンズ:さようなら、愛しの人よ
     パーセル:もし愛が甘い情熱なら
          美しい島
     ダウランド:戻っておいで甘い愛

輝く花のようなメゾソプラノ、優しく染み渡るリュートの音色。すっかり聴き惚れてしまいました。
切ないメロディーが印象的な「グリーンスリーブス」。当時、緑色には不倫の意味があったそうで…驚きました。

なんとも贅沢な、45分間のタイムスリップでした!