10月、島川美術館(宮城県仙台市)で開催された、秋の特別展『森本仁平・草介・純 三代展』~写実で描く~ を観てきました。
写実絵画の第一人者として知られる、洋画家・森本草介。この展覧会では、同じく洋画家である父・仁平と、日本画家として活動する子・純、森本家の親子三代にわたる作品45点が紹介されています。
森本草介さんの作品は、30点の展示でした。
《姫りんご》《ジャーマンアイリス》《パンジー》《柘榴》《薔薇》《アルティシモ》《ラルゴの詩》《布を纏う裸婦》《窓辺》《華》《ポーズする裸婦》《Mのポートレイト》《ドルドーニュ川の水音》など、個人的に観たい作品が勢揃い!一人静かに思い出に浸るような、ゆったりとした時間を過ごせました。
今回初めて観た作品のうち、特に印象的だったのは、
《日だまり》(幼き日の純さんを描いたもの。早く遊びに行きたくて、うずうずしているよう)
《婦人像》(草介さんのデッサンを観たのは初めてかも?)
《燦》(横顔しか見たことがなかったモデルさんなので、思いの外可愛らしい表情にビックリ)
1985年の《若い女(ひと)》から2003年の《裸婦》まで同じモデルさんが描かれており、なんとなく親愛の情のようなものを感じました。
そのほか、
伊東深水《初秋》(楚々とした雰囲気が好み)
速水御舟《蓮根 ニ 茗荷》(野菜の造形の面白さ!)
が、特に良かったなぁ…と。
山川賀壽雄《朝(はじまり)》、東山魁夷《緑苑》、加山又造《白嶺》《青富士》、舟越保武《田沢湖のたつこ》、小泉智英《照葉》、速水御舟《目白(秋の梢)》など、好きな作品も観ることができ、嬉しかったです。
※会期は11月6日まで、すでに終了しております。