私の母親は、料理が上手で、

子供の頃から母の手料理は好きだった。

 

 

 

父親も、外食は好きじゃなく、

「手料理が食べたい」

「母さんの手料理が一番」

と、よく口にしていたし、

今でもその傾向が強い。

 

 

 

といっても、母は

元々料理が上手だったわけでないらしく、

結婚して、父親や、祖父に

料理を出していきながら

祖父や父のリクエストに応えて

上手になったと聞いた。

 

 

 

とはいえ、

母親の料理は美味しいので、

我が家の娘たちも

実家でご飯を食べるのは、喜ぶ。

 

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(これは私が以前作った瓦そば・山口名物です)

 

 

先日も、実家に寄った際、

ご飯を食べる機会があって、

一緒に両親とご飯を食べた。

 

 

 

その時のメニューは

「漬け丼(づけどん)」

 

 

 

「漬け(づけ)」というのは、お刺身が

醤油やわさび、ツマなど、

一緒に漬けられたもののこと。

 

 

 

白米の上に「づけ」をのせて食べるのは、

ほかほかのご飯や

白と「づけ」の色のコントラスト、

ちょっとわさびが効いた風味、

噛むと少しずつ溶けていく

お刺身の感覚や甘味などが

いっぱいに感じられて、

それはそれは

「幸せ〜」「至福〜」

と、言わずにはいられない程だった。

 

 

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漬け丼を堪能していたら、ふと母が

「その漬け丼にだし汁を入れて、

お茶漬けみたいにして食べたら美味しいよ」

と、言ってきた。

 

 

 

料理の上手な母が言うので、

間違いなさそうだし、

これまでも、漬け丼を

お茶漬けならぬ、出汁漬けにして

食べたことはあり、美味しさも想像できた。

 

 

 

でも。

 

 

 

その日は

「漬け丼を食べたい」

という気持ちの方が大きかった。

 

 

 

 

今までの私だったら、

「母が提案してくれたし」

「料理が上手な母の言うことだし」

と、

「母の提案を採用する」

という選択をしてきた。

 

 

 

つまり、母に対して

「YES」ということを

優先してきていた

 

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というのも、

母は専業主婦だったのだけど、

昔から家事に忙しそうにしていて、

「ともちゃん、手伝って」

というのが、日常だった。

 

 

実際、

私たち4人の子供を育てながら、

祖父も父も、朝昼とご飯を食べに

会社から家に帰ってくるので、

忙しかったのだと思う。

(会社から自宅までが徒歩1分ぐらい)

 

 

 

だから、母はことあるごとに

「ともちゃん、手伝って」

と私を呼んでいた。

 

 

 

お風呂掃除、食器洗い、

洗濯物の片付け、アイロンがけ、

洗濯など。

 

 

 

私は母から頼まれることに

「いいよ」

って返事をすることで、

自分の居場所を確保してきた。

 

 

 

というのも、一度か二度、

「ともちゃん、手伝って」

という母の言葉に対して、

「なんで私ばっかり…」

「えー…」

って返事をしたら、

母は

「他の子は言ってもやってくれないから、

あんたに言ってるんでしょ!」

って、怒った(のだと感じた)。

 

image

 

それ以来、私は、母の提案や

母が言うことに対して

「いいよ」

っていう選択をしてきた。

 

 

 

その背景には、

「NOを言うのは、母が困るし、怒る。

他の兄妹が困らせているなら、

私ぐらいは母に優しくしてあげないと」

って、気持ちがあったから。

 

 

 

だから、母も

おそらく私が

「聞き分けの良い子」

だと思っていたのではないか?と、

勝手に思っている。

 

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(これは別の日に行った先のランチ)

 

そして、私が

「母の提案を受け入れる」

というのは、大人になっても、

理由はなく、体に刻まれていて、

無自覚に私は

「母の提案を受け入れる」

ことをしてきた。

 

 

 

そんな矢先の先日の夕飯。

 

 

「その漬け丼にだし汁を入れて、

お茶漬けみたいにして食べたら美味しいよ」

という母の提案。

 

 

 

私は迷った。

 

 

 

「じゃぁやってみる」

 

そう言ったら、きっと母は喜ぶ。

 

 

だけど。

 

 

「今日は漬け丼をそのまま食べたい」

という私の気持ちも動いていた。

 

 

 

そして、迷っていた私は、

「うん」

と頷きながらも、

「じゃぁやってみる」

と口にはしなくて、

黙って漬け丼を食べていた。

 

 

 

すると母は、もう一度言った。

 

 

「だし汁かけたら、美味しい出汁茶漬けになるよ」

 

 

 

しばらく間があって。

 

 

私はまた、

「うん」

とだけ、うなずいたけど、

そのまま黙っていた。

 

 

 

すると、母は、また言った。

 

「やってみん?出汁茶漬け」

「美味しいよ」

って。

 

 

 

それでも私は

「やってみたい」

という気持ちより

「漬け丼だけを今日は食べたい」

という気持ちだったので。

 

 

 

「お母さんの言ってることは分かるし、

美味しいだろうなって思う。

けど、今日は漬け丼が食べたい。」

って言った。

 

 

 

そしたら

「あんたもハッキリ言うようになったね」

って母は笑って

「私が食べよっかな」

って自分で出汁茶漬けをして、

「美味しい」

って食べてた(笑)

 

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(これはある日のランチの食後のコーヒー)

 

これまでは、母の提案は

「YES」の選択肢しかないって

結構長いこと思っていたけれど、

「YES」を言わない選択をしても大丈夫なんだ❤️

ってホッとしたし、

自分の気持ちをハッキリと

伝えられた自分の成長が嬉しかった。

 

 

 

自分の気持ちが自分に大事にされてると

実感できたら、

大きな安心感に包まれると思う。

 

 

 

そんなことを感じた

実家での夕飯タイムでした。

 

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(多肉さんも、力強く成長中)

 

 

 

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