【神聖編】釈迦族の滅亡に学ぶ●沖縄北方問題特別委員会が閉会 | 国政報告 おおさか佳巨 宮城県と福島県での生活

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一昨日は衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会の最終日。

この委員会に属する東北の衆議院議員は誰もいない。

そして請願もなかった。

 

陳情では、「北方領土問題の早期解決等に関する陳情書」の1件、地方自治法第99条に基づく意見書は、「沖縄戦戦没者の遺骨混入土砂を埋め立てなどに使用しないことを求める意見書」他6件。

 

●閉会中審査に関する件

沖縄及び北方問題に関する件ついて閉会中審査を行うことを議長に申し入れることを全会一致で決定。

 

本日は、20万人を超える人が亡くなった沖縄戦から79年の「慰霊の日」で、平和の祈りがささげられていた。

 

沖縄に関する問題では、この特別委員会や安全保障委員会で、常に沖縄で行われた戦争の悲惨さが語られる。あるいは憲法審査会でも同様に日本共産党の赤嶺政賢議員がそのことについて述べるたびに戦争はもうごめん、平和にしていこうとの思いから自衛隊はけしからん、米軍基地はけしからん、だから武器を捨てて軍隊をなくせという主張だ。確かに、米国の軍隊が戦後ずっと日本に駐留しているのは、我が国の独立という観点から見てもおかしいとは思うが、自衛隊は国防のために必要なものだろう。

 

今日は放送大学のライブWEB授業で非常に興味深い講義を受けた。その中に、どのように人類が進化していったら平和になるのかのヒントが隠されていた。

 

まず人々の素性を次の八つに分類する。

・自分に関係してくる人を嫌う人、猜疑心の強い人。

・自分達に関係してくる人を嫌う人、関係してくる者を敵とみなす孤独な独裁者。

・自分に売られた喧嘩を買い、一匹狼でやり返す人。

・自分達に売られた喧嘩を買い、群れてやり返す人。

・声高な人に従い、弱い人に命令する人。

・声高な人に従い、子分となって集団に属する人。

・自分に関係してくる人を愛する人、お人好し。

・自分達に関係してくる人を愛する人、伝道者。

 

これらをシミュレーションにかけると、途中の論理は端折るが、最後の二つのバターン、つまり博愛主義的な行動をとり続けると、最終的にはホッブズ的な「万人の万人に対する闘争」の世界が延々と繰り広げられるという。

 

さまざまなバターンを掛け合わせて、どのようにしたら平和になるのかをいろいろと試してみると、最終的に得られる結論は、何世代かの時間経過を必要とするが、「自分達に売られた喧嘩を買い、群れてやり返す人」がほぼ永久的な平和を実現されるという結果になった。ただし、これも何万世代かを経ると少し平和が乱れてくるが、最良の方法であるという結果になっている。

 

日本国民のほとんどの人が考えている通り、自衛隊なしで他国から攻められたならばこの国は亡びるということがコンピュータシミュレーションでも実証されている。武器をなくして軍隊をなくして平和にしようという考えは、他国の武器と軍隊にやられてかえって平和を乱し、戦乱の世の中を作るのである。

 

戦時中の日本と中国・朝鮮半島の関係を見ればわかる。中国や朝鮮は、今では考えられないくらいに日本よりもはるかに軍事的に劣っていた。したがって中国大陸や朝鮮半島を攻めることはできたが、今では逆の立場である。韓国にはそこまでの力はないかもしれないが、中国にはあるだろう。

 

軍事大国である中国が日本を攻めれば平和はなくなる。「中国が攻めてくるなんてことはありえない」というのが反戦派の言い分だろうが、そこで議論をしたところで、現実問題として起きることもあるわけで、議論は無駄である。

 

例えばゴータマ・ブッダの釈迦族がインドで滅びた理由は、軍隊を放棄したからであった。仏陀の家族も全員仏教に帰依したのでそのようになったが、結局のところは民族がなくなった。

 



仏教的には精神の修養が最優先であるので、それでいいのかもしれないが、日本国民全員がそのような思想ではない。また、国家権力をもった者が国民に対して釈迦族と同じような生き方を強制することもできない。民意を尊重するならば国防が重要であることには変わりない。