【神聖編】除染土の福島県外処分とPFOA汚染問題●環境委員会が閉会 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

昨日は衆議院環境委員会の最終日。

この委員会に属する東北の衆議院議員は、

理事 馬場雄基 議員(立憲民主党=東北比例区・福島2区落)

委員 菅家一郎 議員(自由民主党=東北比例区・福島4区落)

の福島県民のみ二名である。

 

●請願

今国会での請願は20件。各請願について理事会で協議したところ委員会での採否の決定は保留とした。請願名は報告されなかった。

 

【陳情】

陳情は4件。

 

【意見書】

地方自治法第99条に基づく意見書は43件。

 

●閉会中審査に関する件

・213衆30 令和六年能登半島地震災害により被害を受けた建物の除却の円滑化に関する暫定措置法案

・213衆32 水俣病問題の解決に向けて講ずべき措置に関する法律案

は立憲民主党の提案。

 

【一般質疑内容一覧】

 環境の基本施策に関する件

 地球温暖化の防止及び脱炭素社会の構築に関する件

 循環型社会の形成に関する件

 自然環境の保護及び生物多様性の確保に関する件

 公害の防止及び健康被害の救済に関する件

 原子力の規制に関する件

 公害紛争の処理に関する件

 

について閉会中審査とすることを全会一致で決定。

 

 

“除染土”県外最終処分「知らない」など 福島県外の約75%|NHK 福島県のニュース

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、県内の除染で出た土などについて環境省が昨年度実施したアンケートでは、県外のおよそ75%の人が法律で決まっている県外での最終処分を「知らない」もしくは「聞いたことがない」と回答し、最終処分が21年後に迫るなか、問題への全国的な理解醸成が課題となっています。

 

福島県内では、原発事故に伴う除染が広い範囲で行われて、土などの廃棄物は大熊町と双葉町に設けられた中間貯蔵施設で保管され、2045年3月までに県外で最終処分することが法律で定められています。

 

環境省はこの最終処分についての国民の認知度を把握するため、インターネットによるアンケートを6年前から毎年、行っていて、昨年度は、全国の3600人が回答しました。

 

それによりますと、県外最終処分について「よく知っていた」または「聞いたことがあり内容も少し知っていた」と回答した人は、県内で54.8%だったのに対し、県外では24.6%にとどまりました。

 

そして、県外の75.5%の人は、「聞いたことはあるが内容は全く知らない」または「聞いたことがない」と回答し、21年後に迫った最終処分に向けて全国的な理解醸成が改めて課題となっています。

 

環境省は、全国各地での対話フォーラムを開くなどして、除染土の問題や県外最終処分への理解醸成に取り組んでいますが、認知度は調査開始以降、ほぼ横ばいの状態です。

 

 

 

除染土が県外に出されるということがあまりにも知られていないことはそれはそれで問題だが、環境に影響がないということが判明している以上、大ごとにはいたらないだろう。

 

しかし、知られていないことが大ごとになるケースがある。

 

今国会の請願には、PFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)について環境調査や住民の血液検査をしてほしいというのがあった。

 

PFASは、フッ素加工のフライパンやはっ水仕様の衣類、塗料など身近な製品に使われている。この物質は、自然界で分解されにくく、土壌に染み込むと広範囲で環境を汚染するという。京都大医学研究科の原田浩二准教授は「(PFASが自然界に流出すると)まずは土壌を汚染する。次に、汚染源から徐々に広範囲に流出し、地下水に流れ込むと水道水の汚染にもつながる」と問題点を指摘している。

 

 

東京多摩地区で発生したことにより話題となったが、「多摩格差の解消」を訴える小池百合子東京都知事からはそのPFAS汚染地区を調査するという声は全く出てこない

 

福島県においては会津若松の工業団地で検出されており、県はそれを公開している。

旧湯川における有機フッ素化合物(PFAS)の調査結果について

 

 

その調査によると昨年11月に工業団地排水路より、1リットルあたり22000ナノグラム出ている。その翌月には工場放流水から11000ナノグラム/リットル出ている。

 

PFASの一つであるPFOSやPFOAについては、人の健康の保護の観点から、その目標値や基準に関し国際的にも様々な科学的な議論が行われ、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)においても規制対象物質とされている。

 

水俣病問題で先日、伊藤信太郎環境大臣がマイク切り問題を看過していたことがあったが、水俣病問題そのものも、原因がいつまでも特定できず、工場の垂れ流しがずっと続いたままで、やっと科学的にわかった時にはもう遅かったという歴史がある。

 

したがって、この化学物質の解明においては多額の予算を使ってでも急ぐべきである。

 

このような現実的な政治問題については、いかにして科学技術を駆使して、このような環境問題に立ち向かうかということが大事だ。

 

「環境汚染している企業は悪い!」と叫んで、企業や政府を叩いて、税金で補償させたところで物事は一時的にしか解決しないし、人々の間に憎しみを作るだけだ。

 

こうした問題が生じるたびに、どのようにして解決して、どのようにして人々の生活を豊かにできるかという方法を模索して実行していくことが未来を作ることだ。

 

ただ、これ以降は現実の政治諸課題とは関係なくなるが、言いたいことがある。

 

次々に出てくる環境の諸課題、あるいは環境問題以外ならば社会科学的なことがあればもっとそうなのであるが、自然科学の仕組みは、実は人間が作っているのではないかといつも思っている。

 

多世界解釈というのが量子力学では言われている。

 

人間がなんらかの選択をいつもしているのであるが、実はそれまではその目先の問題の自然の法則は決まっておらず、人間が模索することで決定するのではないかなと思うことがしばしばある。「見えない月は存在していない」ということに対してアインシュタインは異議を唱えていたが、この世界は本当はそういう仕組みになっているんではないかなと空想する。

 

それが神聖なる宇宙の実体だと思っている。