【公正編】党首討論は国民には全く意味がなかった | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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昨日は三年ぶりに党首討論が行われた。

 

衆議院と参議院による合同で、国家基本政策委員会合同審査会(党首討論)となっているが、衆議院国家基本政策委員会の根本匠委員長(福島2区選出=郡山市・二本松市・本宮市・大玉村)が会長を務めた。

 

根本会長は、そもそもにおいて岸田派の事務総長であった人で、岸田文雄総理大臣の側近であるが、野党のヤジに粛清を求めるなど公正に職務を務めたと思われる。ただし、人選においては好ましいものではなかったのではないか。

 

党首討論とは言うが、与党第一党の党首たる岸田文雄自民党総裁一人に対して、泉健太立憲民主党代表、馬場伸幸日本維新の会代表、田村智子日本共産党委員長、玉木雄一郎国民民主党代表の四人を相手にするわけで、一人でぶっ通してやるのでフェアではない。与党第二党の党首たる山口なつお代表は答弁に立たなくていいことになっているし、野党同士で議論することがない。

 

また、閣僚が岸田首相の横と後ろに座っているが、党首討論は政党同士の戦いであるから、閣僚ではなくて、麻生太郎副総裁・茂木敏充幹事長などの自民党幹部が座るべきであり、答弁する資格も与えるべきである。いずれにせよ閣僚たちは座っているだけで答弁もしないので、存在する意味がない。

 

そして、通常の予算委員会などで岸田首相は、なにか問われると「私はここに自民党総裁として座っているわけではない」とか、議員立法の法案の審議や国会の進め方については、「国会でお決めになること」として逃げる。これは安倍元首相もそうであった。政府の人間として答弁しているのであるというのならば、党首討論では党首としての発言が可能である。ただ、この党首討論で言いそうなのが、「国会対策委員長同士でお決めになること」である。したがって、国対委員長も党首討論に参加させるべきである。

 

 

今回の党首討論であるが、結論としては岸田首相には何を聞いても意味がない。まず真正面から質問に答えることはないので、聞いても話を逸らすだけなのでいくら聞いても無駄である。

 

挙句の果てには、首相を辞める気がないようである。政権末期に至った首相は周りが見えておらず、大きな勘違いを始めるものだ。菅直人・野田佳彦両内閣のときは全くこのバターンであり、民意が見えなくなり最期は大きな損害を生む。

 

 

 

 

泉代表に続いて、馬場代表は先の政治資金規正法改正案で裏切られたことについて述べ、衆議院では賛成したが、参議院では反対したことについての正当性を述べていた。それは二院制においてはあってよいことだと思う。憲法審査会では立憲民主党及び日本共産党が抵抗しているが、改憲を掲げる自民党もまた実は改憲をしない「やるやる詐欺」なのではないかという指摘があったが、まったくその通りである。

 

本来、自民党は改憲にやる気で、政治資金規正法改正はやる気ではないというものなのだが、もはや両方ともやる気がないということが示されている。

 

自民党の内部の政治家も、そして自民党の地方の党員たちも、今や岸田総裁には辞めてほしいと願っているだろう。明日、野党が内閣不信任案を提出するならば、自民党衆議院議員は勇気をもって賛成することが望ましい。そうすれば内閣は総辞職させられるか、もしくは衆議院が解散する。解散した際には岸田総裁に反旗をひるがえした者は自民党所属であっても有権者の支持を受けることができる可能性もあるだろう。

 

とにかくこの党首討論は意味がない。国民生活になんら貢献することはないだろう。