【公正編】令和2年度から令和4年度まで一気に決算を議決 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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世の中に必要なものは必要になります。
例え、今は笑われてもです。
限界が来るものについては、捨てなければ生きていけないからです。

昨日の衆議院決算行政監視委員会は、

●令和二年度一般会計歳入歳出決算

●令和二年度特別会計歳入歳出決算

●令和二年度国税収納金整理資金受払計算書

●令和二年度政府関係機関決算書

●令和二年度国有財産増減及び現在額総計算書

●令和二年度国有財産無償貸付状況総計算書

●令和三年度一般会計歳入歳出決算

●令和三年度特別会計歳入歳出決算

●令和三年度国税収納金整理資金受払計算書

●令和三年度政府関係機関決算書

●令和三年度国有財産増減及び現在額総計算書

●令和三年度国有財産無償貸付状況総計算書

●令和四年度一般会計歳入歳出決算

●令和四年度特別会計歳入歳出決算

●令和四年度国税収納金整理資金受払計算書

●令和四年度政府関係機関決算書

●令和四年度国有財産増減及び現在額総計算書

●令和四年度国有財産無償貸付状況総計算書

の総括質疑で、なんと三年分すべて一括で採決された。結果はもちろん、自民・公明による賛成多数による承認となった。国有財産モノは野党でも賛成するものがいるといういつものパターンだった。








 

ところで、以前より指摘していたことだが、なんで令和6年に四年も前の決算を審議しているんだということ。これはずっと毎年行われていた。通常の企業であるならばその年度の決算をやって、翌年度の予算を作るものなのだが、国はそうでなかった。これを三年分一気に決めてしまって、今年度からきちっとやろうということだ。

 

だが、今年も例年と同じく令和5年度の決算は決議しないまま令和6年度の予算は執行してしまっている。

 

これは国会の固定的な都合がある。決算はその年度の毎年10月頃に政府から提出される。つまり令和4年度の決算を令和5年10月に出すのだが、そのときに延長国会がなされていないと翌年1月の通常国会に先延ばしになる。

 

しかし10月に国会が開かれていても決算審議などまずしない。じゃあ1月からやるかというと、衆議院は2月末までに予算を通さないと参議院が議決しなくても一か月で自動可決するので3月末にあわせるためにまず予算審議を急ぐ。と言っても予算委員会では予算の話はほとんどせず野党は与党のスキャンダルたたきを行う。これが例年の繰り返しである。

 

財政法第39条には、

「内閣は、歳入歳出決算に、歳入決算明細書、各省各庁の歳出決算報告書及び継続費決算報告書並びに国の債務に関する計算書を添附して、これを翌年度の11月30日までに会計検査院に送付しなければならない。」とあるので、12月中に閉会中審査を必ず開くようにして決算審議を行い、翌年の1月の通常国会で予算審議をすることが望ましい。

 

一方で、自由民主党の渡海紀三郎政務調査会長からは、通年国会にすべきだとの発言もある。

自民政調会長「通年国会の方がいい」 札幌での党会合で持論展開

 

また、決算行政監視委員会の委員長は野党の指定ポストになっており、民主党が与党の時代もこの委員長は野党の自民党がやっていた。そのため、承認決議はされるが「一部批難」という文言がつく。決算は仮に否決されたとしても、もう終わったことだからなににもならないわけだ。

 

それにしてもおかしいのは、民主党政権が終わった翌年に民主党政権時代の決算を採決するときにも下野していた民主党が反対していたことだ。本当にこの人たちの慣習はわけがわからん。