【忠誠編】今回のドタバタ劇は間違っているのか? | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ

 

本日の政治改革特別委員会は引き続き、以下の5法案であるが、

●政治資金規正法の一部を改正する法律案(213国会衆13)

●政治資金規正法等の一部を改正する法律案(213国会衆14)

●政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(208国会衆48)

●政治資金パーティーの開催の禁止に関する法律案(213国会衆15)

●政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(213国会衆16)

のうち自民党提出の法案については修正案が提出されている。

 

法案の内容について最初に質疑に立った太英志(立憲民主党)委員は、自民党案がコロコロ変わることについて批判し、これじゃあ審議ができないと言っていた。

 

コロコロ変わった内容は、政策活動費50万円未満は非公開にせよとしていた法案を制限撤廃したこと、政治資金パーティの購入権者の公開は20万円以上としていたのを5万円にしたことなどである。コロコロかわっちゃいけないというのであれば、かたくなに最初に提出した法案を通すために我を通せばいいのかということになる。わざわざ各党が法案を持ち出して審議しているのは合意をみつけるためであって、コロコロ代わることを手段として合意形成のための努力をしているのだ。

 

自民党案が素晴らしいとも到底思えないし、維新が突如として譲歩を自民から引き出して賛同するのもどうかとは思うが、あくまで合意形成のためにやっているんだからそういう批判は当たらないと思う。

 

今回の大きなミスは、自民と維新の党首合意があったのに、いざ蓋を開けて条文をみたら、維新の納得する内容ではなかったことから、審議日程もずれこんだ。このことについて批判される必要性というのはあるだろうか。国会というのは討議をしてお互いが納得できるまで、納得できないことも多々あるが、なにかを新しく見出さねばならないのであって、最初の通りの法案で貫けというのならば、話し合う必要などなにもない。殺しあって生き残ったものがその法案を通すのか? 戦国時代ではないんだから、内容が変わるのは当たり前である。批判の矛先を立憲民主党は間違えていると言えよう。

 

維新が合意を覆したのは、いざ出された法案の条文が、最初の合意内容と違っていたからであり、維新は維新なりに、自らの政治理念にのっとり、彼らの忠誠したる方針とは相いれなかったわけであり、審議が拙いわけではないと思う。




 

これを間違っているというのであれば、民主主義を認めないということにならないか?

 

●政治資金規正法の一部を改正する法律案(213国会衆13)

鈴木馨祐議員外5名(自由民主党)単独提出

法案

要綱

新旧

→原案であり、これに対して自民・維新・公明共同による修正案が提出された。委員会採決はまだされていない。

 

 

●政治資金規正法等の一部を改正する法律案(213国会衆14)

落合貴之議員外10名(立憲民主党、国民民主党、有志の会)共同提出

法案

要綱

新旧

 

●政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(208国会衆48)

落合貴之議員外4名(立憲民主党)単独提出

法案

要綱

新旧

 

●政治資金パーティーの開催の禁止に関する法律案(213国会衆15)

落合貴之議員外7名(立憲民主党)単独提出

法案

要綱

 

●政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(213国会衆16)

青柳仁士議員外1名(日本維新の会)単独提出

1.政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(骨子).pdf
2.政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案法案.pdf
3.政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案新旧対照表.pdf
0.政治資金規正法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案(頭紙).pdf

 

なお、このうち維新案は、自民・公明とすりあわせた修正案を作ったために、維新単独案は撤回された。

 

【6月3日に提出した修正案】

修正案

要綱

新旧

以上の修正案については、維新が合意できないとして破棄。

【6月5日に提出した修正案】

修正案

要綱

新旧

 

政治資金規正法 再修正案 特別委で可決見通し あす衆院通過へ | NHK

これに対し、立憲民主党の安住国会対策委員長は「ひどい迷走で、自民党と維新の会は、細部を詰めずに合意したからこんなことになった。ザルの合意だ」と批判しました。

衆議院の特別委員会は5日、岸田総理大臣に出席を求めて質疑を行ったあと、法案を採決することにしていて、自民党の法案は、公明党と維新の会の賛成も得て可決される見通しです。

そして、6日の本会議で採決され、衆議院を通過する運びです。