昨日の衆議院決算行政監視委員会では、
の金村議員の前に、山井和則(立憲民主党)議員が宗教団体における性暴力についての質疑をしていた。
この二年間、山井氏は統一教会やエホバの証人の元信者から性暴力の被害、医療ネグレクト、家出、不登校、自殺未遂、メンタルが病んで苦しんでいる方々がいることを聴いてきたという。
宗教的虐待のリアル『ゆるし』という映画がある。
宗教2世の方へ取材を元に作られた映画であり、監督は新興宗教で洗脳された経験を持つ平田うらら氏。「もう二度と心に地獄を抱える人を作りたくない」その想いで映画を作り、宗教的虐待や洗脳された者のリアルな姿が描かれている。
エホバの証人は輸血を禁止しており、そのために亡くなった方々がおられる。子どもは信者をやりたくないと言うと医療ネグレクトが起き、亡くなっていることが起きている。
これに対して、こども家庭庁を管轄する加藤鮎子国務大臣は、昨年度に行った家庭調査について述べた。家庭調査の結果は以下のとおりである。
親が宗教を信仰しているいわゆる「宗教2世」28人への聞き取りや書面での調査では、おおむね半数が虐待の経験について誰にも相談できなかったなどと回答しました。
理由としては「虐待にあたるのかわからなかった」「誰に相談してよいかわからなかった」「相談した後に起こることへの不安があった」などの回答があったということです。
このほか宗教に関する虐待への対応をまとめた国のガイドラインの認知状況を小中学校や高校を対象に調査したところ「内容も含めよく理解している」と回答したのはいずれも2割前後にとどまりました。
こども家庭庁は今後文部科学省などと連携し、子どもが助けを求めることができる環境の整備を進めることにしています。
宗教を信じ込んでいる者には、どんな権力機関がどんな説得をしても応じることはほぼないと考えた方がよい。彼らにとってはその信仰が神聖なるものであって、そう簡単にそのマインドコントロールから抜け出すことはできないからだ。
逆に言えば、そうした宗教の妄信する人々の心を利用して政治が自己都合のいいように支配してきたという歴史もあるし、また今もそうしている国々はある。
神聖なるものは、何か。
それを考えるのは誰か。
そう、所詮は人間である。
神というものは、人間が神と認めて初めて神なのである。「神がいる」と考えてその信仰するのはその人間が決めることであって、これには国家が踏み込めないところがある。
それであっても、こどもがそのような環境に立たされているのならば、せっかく作ったこども家庭庁なのであるから、率先してその役割をもって助けていく仕組みを作っていかななければならない。
なお、厚生労働省やこども家庭庁は、このような子どもの虐待については、宗教の信仰上の理由を問わず、虐待やネグレクトと認め、許されるものではないとしている。
こども家庭庁は宗教法人エホバの証人と面会をし、輸血については各自の判断に委ねており、児童虐待は容認していない旨の回答を得ているという。
一般の人とは認識を異なる考えを述べるのが宗教妄信者の考え方であるので、そのような回答を得ても、引き続き監視にあたるべきである。
またキリスト教の神父や牧師、あるいは仏教の住職等が、幼い女子児童に性的ないたずらや虐待をしていた事件も発生している。まだ何も知らない子どもに対して、神の力を利用して行う卑劣な行為である。子どもにとっては神様の、あるいは神様の使いに対しては従順に教育され、犯罪者の言いなりになってしまう。
こども家庭庁はこうしたところに入り、積極的な調査と防止策を作っていくべきであると考える。