海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)に停泊中の護衛艦「いずも」をドローンで空撮したような動画が出された。
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一昨日の衆議院外務委員会での発言で、鬼木誠防衛副大臣によれば、先の護衛艦の空撮は本物の可能性が高いとのことであった。
護衛艦を空撮したような動画に防衛省「防衛に重大な支障を生じかねない」…本物の「可能性高い」
空撮されたこと自体が問題である。最も重要な問題に侵入を許したわけであるから、戦時であればいつでも壊滅状態に導かれるということである。
空撮した者は明らかに違法行為であるが、横須賀は首都圏に入っているので、簡単に首都圏を狙えるということを示されたものだろう。
どこにドローンを飛ばしてはいけないとか、かなり規制を敷いて法律を作ったが、自衛隊の中に入ってしまえるということではどうしようもない。法律の規制は、国民を抑制するものだが、自衛隊という国防組織から考えれば、ドローンの規制を強くしたところで無関係である。攻撃してくる者は法律など無視して攻撃してくるわけなのだから、ドローンに対する警備体制や技術がない、警戒姿勢が甘いということだろう。これは平和国家の宿命である。安倍晋三元首相を守るSPも警戒態勢が甘かったから起きている。
日本のSPと米国のSPの違いをよく見てみると、米国の警察官は警護する要人に対して360度の全方位を向いた数人がいるのに対して、日本の警護警察官は数人いても同じ方向を向いている。民間の施設警備員も、交通誘導警備員もだいたいそんなことをやっている。とくに交通誘導警備員は高齢者が多いから仕方ないのかもしれないが、自動車の方を向くのではなくて工事している方向をボーっと見ている者が多い。花火大会や博覧会での雑踏警備も同様だ。
これと同じく、自衛隊もそのような警備方法で、360度全方位を警戒するような意識がないのではないかと思う。しかもドローンのような物体は三次元で動くから子午線の360度警戒も必要になってくる。これに対応できる警護戦術に努める必要があるだろう。