先々週はテロ等準備罪で徹底抗戦が続き、先週火曜日に決着し、参議院に送付されています。その後、野党は加計学園問題で詰め寄っている模様です。
【5月21日】日曜日
●自民党国会対策
自民党の竹下亘国対委員長は21日午後、北海道北見市で講演し、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案について「23日に衆院を通過させたい。参院で早く審議を積み重ねていただき、成立させたい」と述べた。
●民進党
民進党の野田幹事長は、記者会見で、先週、衆議院法務委員会で行われた、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案の採決は無効だとして、法案を委員会へ差し戻し、徹底した審議を行うよう求める考えを示した。
●自民党宏池会
去年夏に自転車によるけがで入院し、現在もリハビリを続ける自民党の谷垣前幹事長が21日、党の会合にメッセージを寄せ、「退院の時期を視野に入れながら、リハビリに専念している」などと復帰への意欲を示した。
●公明党
公明党は小中学校教員の時間外勤務の削減に向けた対策を政府に求める方針。小学校で専門教員が教科ごとに指導できる体制づくりを推進し、IT(情報技術)を活用した教員の負担軽減も提案する。
【5月22日】月曜日
●自民党政務調査会
自民党の茂木政務調査会長は、静岡市で開かれた党の会合で講演し、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案について、「テロ事件が日本で絶対に起こらないとは言い切れず、必要な手段をとっておく必要がある」として、今の国会で成立させる考えを重ねて示した。
●公明党
公明党の山口那津男代表は23日の記者会見で、ケナタッチ国連特別報告者が、共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」の新設に向けた組織犯罪処罰法改正案に懸念を表明したことに不快感を示した。
●共産党
学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり、共産党の小池晃書記局長は22日の参院決算委員会で、政府が作成したとみられる新資料を入手したことを明らかにした。
●自由党・社民党
自由党の小沢代表と、社民党の又市幹事長は、そろって記者会見し、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案の採決が行われる衆議院本会議を両党が欠席する方針を明らかにした。
●経団連
経団連の榊原定征会長は22日の記者会見で、基礎的財政収支を2020年度に黒字にする政府の財政目標に関して「旗を降ろすべきではない」と強調した。
【5月23日】火曜日
●本会議
この本会議では以下の議案を可決。
地方自治法等の一部を改正する法律案(193国会閣55)
廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案(193国会閣62)
特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律の一部を改正する法律案(193国会閣63)
地方自治法第百五十六条第四項の規定に基づき、福島地方環境事務所の設置に関し承認を求めるの件(193国会承認2)
中小企業の経営の改善発達を促進するための中小企業信用保険法等の一部を改正する法律案(193国会閣31)
組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案(193国会閣64)
●農林水産委員会
畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案(193国会閣40)
について質疑。
●国土交通委員会
について、石井啓一国土交通大臣から趣旨説明。
●自民党総裁
安倍晋三首相は23日夜、東京都内のステーキ店で自民党の高村正彦副総裁や二階俊博幹事長らと会食した。出席者によると、首相は2020年の憲法改正実現に向け、公明党の理解を得られるよう努力する考えを示した。
●自民党東京都連
みずからの発言でがん患者などを傷つけたとして謝罪した、自民党の大西英男衆議院議員は、7月に行われる東京都議会議員選挙に迷惑をかけたくないとして、党の東京都連の副会長を辞任。
●民進党次の内閣
民進党は23日の次の内閣で、衆院選の「一票の格差」を是正する選挙区の区割り改定案を盛り込んだ公職選挙法改正案について協議した。会合では改正案に関して大きな異論は出なかったが、十分な審議を行うべきだということを確認。改正案への賛否に関しては大串博志政調会長や岡田克也政治改革推進本部長らに対応を一任することを決めた。
●共産党
共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案について、立法事実が成り立っていないとして、参議院で徹底して追及して廃案に追い込みたいという考えを強調。
●維新の会
飲食店などの建物の中を原則禁煙とする法案をめぐって、日本維新の会は、店舗面積が75平方メートル以下の飲食店は、未成年者の入店を禁止し、喫煙できる店であることを示すポスターを掲示すれば規制の例外とするとした、党としての考え方をまとめた。
【5月24日】水曜日
●厚生労働委員会
▽医療法等の一部を改正する法律案(193国会閣57)
について質疑・採決。
▽児童福祉法及び児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案(193国会閣48)
について塩崎恭久厚生労働大臣より趣旨説明。
●経済産業委員会
▽経済産業の基本施策に関する件
▽私的独占の禁止及び公正取引に関する件
▽化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の一部を改正する法律案(193国会閣52)
について、世耕弘成経済産業大臣より趣旨説明。
●国土交通委員会
不動産特定共同事業法の一部を改正する法律案(193国会閣44)
について質疑・討論・採決。
●沖縄北方特別委員会
沖縄及び北方問題に関する件
●自民党政務調査会
飲食店などの建物の中を原則禁煙とする法案をめぐって、塩崎厚生労働大臣と自民党の茂木政務調査会長が会談し、茂木氏が規制基準を緩和する党の修正案に理解を求めたのに対し、塩崎大臣は修正案では受動喫煙を防げないとして折り合わず、調整を進めることになった。
●訃報
与謝野元財務相死去、78歳. 自民党政調会長や財務相を歴任した与謝野馨(よさの・かおる)元衆院議員が死去したことが24日、分かった。
●自民党改憲本部
自民党憲法改正推進本部の保岡興治本部長は24日、改憲論議の加速に向けた新たな役員人事を発表した。二階俊博幹事長、茂木敏充政調会長、細田博之総務会長が新たに顧問に就任。保岡氏は会合で「挙党態勢で議論を加速する。一日も早く憲法改正の国民投票にこぎ着けられるよう、力を合わせてがんばりたい」と語った。
●公明党
公明党の漆原良夫中央幹事会会長は25日の記者会見で、「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案が表現の自由などを侵害する恐れがあるとして、日本政府に懸念を表明したケナタッチ国連特別報告者を批判した。
●共産党
6月の静岡県知事選への対応を検討していた共産党県委員会が、独自候補の擁立を見送る公算。
●維新の会
維新を自民党の「別動隊」などと断じた東京新聞の記事に対し、足立康史議員は「アホでも書ける小学生の作文」と批判を浴びせた。
●自由党
与謝野氏と碁の対局に臨むなど、親交があった自由党の小沢一郎代表は同日、党を通じて追悼の談話を発表した。
●連合
民進党の支持団体、連合は24日、憲法改正に関する議論に乗り出すと明らかにした。安倍晋三首相が自衛隊の明記を提起した9条も対象になる見通し。
【5月25日】木曜日
●農林水産委員会
畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案(193国会閣40)
の質疑・討論・採決。
●倫理選挙特別委員会
衆議院議員選挙区画定審議会設置法及び公職選挙法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案(193国会閣65)
について高市早苗総務大臣から趣旨説明。
●震災復興特別委員会
東日本大震災復興の総合的対策に関する件
阿部秀保(参考人 前宮城県東松島市長)
熊坂義裕(参考人 一般社団法人社会的包摂サポートセンター代表理事 医師 元宮古市長)
中村一郎(参考人 三陸鉄道株式会社代表取締役社長)
松本徳子(参考人 避難の協同センター共同代表世話人)
早川篤雄(参考人 宝鏡寺住職)
より参考人質疑。
●原子力問題調査特別委員会
原子力問題に関する件
参考人出頭要求に関する件
●憲法審査会
日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件(新しい人権等)
参考人出頭要求に関する件
●自民党国会対策
自民党の竹下亘国対委員長は25日夜、東京都内で開かれた同党の梶山弘志衆院議員(茨城4区)のパーティーで、安倍晋三首相が9月にも内閣改造を行うとの見方を示した。
●民進党国会対策
民進党の山井和則国対委員長は26日、自民党の竹下亘国対委員長と国会内で会談し、加計学園の獣医学部新設計画を巡り、文部科学省の前川喜平前事務次官の証人喚問を求めた。竹下氏は「受け入れられない」と拒否した。
●公明党
公明党の山口那津男代表は25日夜のBSフジ番組で、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり、前川喜平・前文部科学事務次官が記者会見を開いて政府を批判したことに不快感を示した。
●4野党連合
民進、共産、自由、社民の野党4党は25日、文部科学省の前川喜平前事務次官の証人喚問を要求する方針を固めた。安倍晋三首相出席の衆院予算委員会の集中審議開催も求める。
●与野党攻防
自民、民進両党は参院国対委員長会談で、29日に参院本会議を開き、共謀罪法案の趣旨説明と質疑実施で合意。
●民進党代表
民進党の蓮舫代表は25日の記者会見で、台湾籍と日本国籍の「二重国籍」だった問題をめぐり、日本国籍を選択したことを証明する戸籍謄本を公開する考えが「ない」と改めて強調した。
●共産党委員長
共産党の志位和夫委員長は26日、移転問題の渦中にある東京都の築地市場(中央区)を視察した。市場業者とも意見交換し、「よくできた市場だ。再整備すれば未来に残すことができる」と述べ、豊洲市場(江東区)への移転反対を訴えた。
●維新の会
日本維新の会は25日、天皇陛下の譲位を可能とする特例法案に関し、象徴天皇制度の安定的維持に向けた制度検討などを政府に求める付帯決議案をまとめた。
●参議院厚労委
一定の所得以上の介護サービス利用者の自己負担割合を、現在の2割から3割に引き上げることなどを盛り込んだ介護保険制度関連法案は、参議院厚生労働委員会で自民・公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決。
●参議院法務委
企業がインターネットの通信販売などで契約者に示す約款について、契約者の利益を一方的に侵害する内容は無効とすることなどを盛り込んだ民法の改正案が、参議院法務委員会で賛成多数で可決され、26日に成立。
【5月26日】金曜日
●本会議
弔辞贈呈報告1件。
この本会議では、以下の議案を可決。
医療法等の一部を改正する法律案(193国会閣57)
不動産特定共同事業法の一部を改正する法律案(193国会閣44)
畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案(193国会閣40)
●文部科学委員会
文部科学行政の基本施策に関する件
文化芸術振興基本法の一部を改正する法律案起草の件
●厚生労働委員会
児童福祉法及び児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第48号)
の審査
●経済産業委員会
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の一部を改正する法律案(193国会閣52)
の審査
●国土交通委員会
▽特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法第5条第1項の規定に基づき、特定船舶の入港禁止の実施につき承認を求めるの件(192国会承認1)
▽特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法第五条第一項の規定に基づき、特定船舶の入港禁止の実施につき承認を求めるの件(193国会承認3)
▽住宅宿泊事業法案(193国会閣61)
の3案趣旨説明
●議院運営委員会
衆院議院運営委員会は26日、理事会を開き天皇陛下の退位を実現する特例法案の付帯決議を巡り協議した。自民党は女性皇族が結婚後も皇室に残る「女性宮家」の創設を明記しない決議案を提示。民進党は女性宮家の創設を盛り込むよう求め、与野党間の溝は埋まらなかった。佐藤勉委員長は29日にも付帯決議案をまとめる意向を示した。
自民党案では「女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等に係る問題について、速やかに検討を行い、その結果を国会に報告する」と記した。だが、具体的な報告の時期は明示しなかった。公明党はこれに同調した。民進党案は女性宮家創設について検討し、1年をめどに国会に報告するよう政府に求める内容。
与党は週明けにも野党と決議案について合意し、来週中に特例法案を衆院本会議で通過させたい考え。会期内の成立を目指している。
●自民党
自民党の二階俊博幹事長が26日の記者会見で、学校法人「加計学園」(岡山市)の大学獣医学部新設計画をめぐり注目を集める前川喜平・前文部科学事務次官と二階派(志帥会)との関係を質問した朝日新聞の記者に「そんなこと関係ないじゃないですか!」と激怒。石破茂元幹事長は記者団に「事務方のトップにいた方が、ああいう発言をされるということはそれなりの意義、意味がある」と述べた。
●公明党
公明党の井上幹事長は記者会見で、安倍総理大臣が憲法9条の改正を目指す考えを示していることに関連し、おととし、安全保障関連法が成立したことなども踏まえて、党としての考え方を整理する必要があるという認識を示した。
【5月27日】土曜日
●自民党
自民党の下村幹事長代行は、東京都内でNHKの取材に対し、国家戦略特区での大学の獣医学部の新設をめぐって、民進党など野党4党が求めている、文部科学省の前の事務次官の証人喚問は必要ないという考えを強調。
●民進党
民進党の蓮舫代表は、佐賀市で記者会見し、国家戦略特区での大学の獣医学部の新設をめぐって、手続きが適正に行われたのか真相を解明するため、与党に対し、文部科学省の前の事務次官の証人喚問などに応じるよう求めていく考えを示した。
●自由党
自由党の山本太郎共同代表は27日、学校法人「加計学園」(岡山市)の大学獣医学部新設計画をめぐり、「NHKが加計問題に対して政権への忖度(そんたく)報道を続けるなら、『受信料の支払いをボイコット』する。公共放送とは言えぬ偏向報道だ」とツイッターに投稿した。