蒸れないブログ -76ページ目

絵 しゃっほー4 世界の真実 ディープ編

こんばんわ、皆様w


予定では10日夜となっていましたが、

全員のブログをなめるように見ていたら気づけば、「夜さり」も深まり眠気に耐えられず寝てしまった次第にございます。


本当に申し訳ない<(_ _)>

どうでしょうか、しゃっほー楽しんでいただけたでしょうか。


この記事は、世界の真実と題して、前回しゃっほ~で上げました、


『ヒノキよ、お前もか』

       ~hinoki × sakura~


      の話の真実と、小ネタを語って行こうと思います。


『ええ、わかってます。蛇足だよねぇ~。

    気づかれなかったら悲しいから、自分からネタの解説をするという、お笑いだったら一番やっちゃいけないことですwwww』



では、そろそろ、行きますか。



今回は小ネタではなく、話の真実をご紹介いたします。


◆  ◆  ◆

注意事項



初めに、新塵の本職は小説書き・・・といえば、たいそうなので、実際には雑多な物書きですが、

一番得意としているのは

『ホラー・ミステリ・サスペンス』といったものです。

ですから、あらかじめ納得していただきたいのは


『これらのジャンルの小説を書く上で最も大事なことは、いかに読者をミスリードさせるかです。』


よって、僕自身『皆様が前回の記事を見てミスリードしていただけたのなら、僭越ながら至高の喜びなのです』。→なんとも、性格の悪い性癖ですね。OTZ(反省)


その上、僕はStemの中では若干『鬱メイカー』な所もありますので、


そのほど、深くご理解いただきたいww


知りたくなければ、戻っていただき、知りたければ、このままお進みすることを望みます。


最後通告ですが、本当に御気分が悪くなられる方もいらっしゃると思います。(自分がそうだから)

気をつけてお進みください。


逃げたくなったら→小ネタ編へJUMP

TIPS:

解説文中にTIPSというか、それに近いものを『ウザいくらい』組み込みました。

PC上で青く表示されている語句のいくつかは、その単語をクリックするとその単語にに縁のある文章やページが別窓で表示されます。

読まなくても理解できるように配慮していますので、気にならない方はそのままスルーでお願います。

◆ ◆ ◆


初めに言っておきますが、hinoki×sakuraのジャンルは現代ファンタジーです。


hinoki×sakura の 真実について
#1

『何故、自殺しようとしていたhinokiを、sakuraが見つけることが出来たのか?』

初めに、僕の作品は、そのすべてに共通設定が組まれています。


『つまり、共通の世界観』を持っているのです。


『月猫@HOME』 しかり、『KuRU/KuRU Re;』


もちろん今回の『hinoki×sakura』 もまた、そうなのです。



共通設定はいくつもありますが、そのすべては語りません。



ただ、絶対的なのは、

僕の世界独特の理屈 で魔法を行使する魔法使い』が、存在することです。


特に、日本の魔法使いの 中では。代表する魔法の武器三つの古い家系 がございまして。

それぞれを

『古刀』(ことう)   『弓端』(ゆみはし)   『槍弥』(そうや)


と言います。

さらにこの三つの家系を支えるために、それぞれの家に分家がついており


『古刀』には

『鍔儀』 『刃砥』 『柄原』 『鞘路』  が



『弓端』には

『古矢』 『弦候堂』 『羽白』 が



『槍弥』には

『竿縞』 『剣換』 が



その分家に当たります。



それぞれの本家は、その名に因んだ武器を作り


すなわち、古刀は刀を、弓端は弓を、、


それぞれの分家は、その武器を作るための材料を作ります。


すなわち、鍔儀は『刀の鍔』を、弦候堂は『弓の弦』を



こうして作られたものにはいづれも魔法が宿り、それを本家が使うのです



今のところ、この魔法の家系に類するキャラクターは今まで



弓端御世  、古矢惣一  、弦候堂流  、柄原美雄  が登場していますが



ここで、もう一度見返してほしいのです。見た名字はないでしょうか?



hinokiの親友sakuraの本名は、羽白美晴(はねしろ みはる)

彼女は何を隠そう、魔法使いなのです。

弓矢の矢についている羽を作る家系。

その魔術特性は『見敵必中(サーチ&デストロイ)であり、そのために、彼女は追尾誘導、あるいは対象の発見、位置確認に特化した魔法を行使できます。



『そこで、なぜ、sakuraはhinokiを見つけることが出来たのか?』の本題に戻ります



彼女が、ひのきちゃんを見つけられたのは偶然ではなく、彼女の能力による必然です。

そもそも、おかしな話はこれに始まったことではなく、

ネット上でひのきちゃんに出会うこと自体がおかしいのです。

ネットの世界は広大です。

学校掲示板や2chでもないのに、広大なネットの世界で、近隣住人と知り合うのはなくはないですが、少しご都合主義だと思います。



もし、仮に、彼女がhinokiのいる掲示板にやってきたのが意図的な事で、彼女に会いにやってきたのであれば?


そうだとすれば、彼女が虐待を受けていたという言葉自体怪しい。

虐待ではなく魔術儀式の一種であったかもしれませんが・・・

大事な跡取りです、そこまでひどいことをするとは思えません・・・。


なら、なぜそこまでして、彼女はhinokiと会いたかったのでしょう?


そう・・・・・・・


真実はこうです。


『sakuraこと羽白美晴は、hinokiこと眞時みみこの「ストーカー」なのです。』


初めて文章中にヒノキの仇名が出てきた前の文章で、二人の男子学生が、しゃべっているシーンがあります。その最後に、ヒノキの事を知っている女性が登場します。

みんなから誰にも意識されていない、主人公ヒノキ、そんな、ヒノキちゃんの事をすぐ思いつける彼女こそ、sakuraこと羽白美晴です。

羽白美晴がhinokiのことを眞時みみこだと知るのは本来、自殺しようと待ち合わせをしたあれが初めてのはずです。

なのに、この時点ですでに意識している。これが伏線の一つでした。

その後の彼女の反応もそれを裏付けるように進行していきます。

初めて会った時も、hinokiの正体がクラスメイトだったのにもかかわらず

相手の正体に驚くようなそぶり一つ見せずに、待ってましたと言わんばかりの反応です。



一緒に暮らし始めて、丸で問題がない様子なのも変な話です。

虐待をしている親にとって最も恐れてることは、それが露見することです。

なのに、虐待していたという叔父は、sakuraをhinokiの家から連れ戻そうとするどころか、彼女を放置・・・さすがに、これは頂けない。ありえません。


#2 

 『虐待を受けていないのなら、何故リストカットの後があったのか??』



これは簡単です。

実際彼女が受けていたのは、虐待というよりは魔術儀式の一種だったようですが、リストカットは、彼女の血が必要だったか、或いは彼女が魔術を発動する際、血が必要だったかのどちらか

事実は後者のほうで、『彼女の夥しいリストカットの跡は、その分だけ、ヒノキを追跡する魔術を使った跡=すなわち、ヒノキをストーキングしていた跡なのです』血液に縁を求めるのは、古来、日本に限らず世界中でも割と一般的な概念です。日本の国籍法が、未だに血統主義をとっているのは、日本人の意識の中にこうした文化が根付いているからかもしれません、世界的に見れば血液を代価に自分の眷属を増やす怪異バンパイアが有名どころでしょう。 そういった、縁を辿って、人を追跡するのが彼女の能力。

『ずっと、彼女はhinokiの事を見ていたし、覗いていた』


ええそうです。

羽白美晴(sakura)は、眞時みみこ(hinoki)を愛している。異性として。偏執的に。自分の血液を代価に、文字通り、血を流すほどに彼女に尽くし、愛している。



#3

 『本当に悪いのはお母さんのほう?』



今回、hinokiちゃんの語りの中では、母親は最低な人間として描かれています。


ですが、本当にそうでしょうか?


だって、そうでしょう?『ヒノキちゃんのお母さんは、めったに家にも帰ってこないのですよ?』

もし仮に、ヒノキちゃんの言うように、ヒノキちゃんのお父さんが善良な人間で、家族思いの人であれば『電話の一本くらいよこすでしょう?』その度に母親がいないとすれば、いくらなんでもおかしな話だ。


なのに、やはりここでも何の問題も起こっていない。


実際

ヒノキちゃんのお父さんは電話の一本も入れていないのです。


そう、初めに浮気をしていたのは 『お母さんではなく、お父さんの方』。

お母さんは、その現実から逃避するために、男の所に行き、『現実の夫との愛情の巣』であるはずの家に寄り付かなくなった。

夫の事を思い出してしまうから。たまに家に男を呼ぶのは、夫との記憶を塗りつぶして忘れてしまいたかったのでしょう。


複数回行っているあたり、上手くいってはいないようだが・・・・。


#4 

 『本当にヒドイ事されたのはヒノキちゃんの方?』


お父さんは、浮気をするようなひどい人でした。

なのに、ひのきちゃんは、やや過剰なくらい父親=父性を支持しています。

それは信仰といってもいい。

電話一つよこしてこない父親に対してここまで信仰できるヒノキちゃん。

彼女がなぜ、そこまで父親に対して従順なのかといえば

ヒノキちゃんが、父親に洗脳を受けていたからです。

もっといえば、彼女は、父親に従順である様に躾けられた
事実あらゆることをしつけられた。

羽白美晴は、掲示板内で『ひどいことされた』と言っただけです。

そこで、彼女の虐待という情報から、『性的虐待』をイメージするのは不自然ではありませんが、この場合、彼女がそれをイメージしたのは、

そうやって自分が躾けられた。

からであり


新塵碕行の蒸れないブログ-女の子だから

このイメージも、hinokiちゃんが当時の時分にあてはめたものだけにすぎません。

彼女は、父親を支持することで初めて、『ヒドイ事をされない』のであり

その行動を繰り返すことによっていつの間にか信仰につながってしまった。

彼女のすべては父性にあり、故に悪いことはすべて母の性にする。


お母さんが、娘であるヒノキちゃんを遠ざけようとするのは、夫の影がちらつくという理由もありますが、何より、夫のモノとなってしまった娘を見るのがつらいからです。


ですが、ヒノキちゃんの様子を見る限り、本当はお母さんと離れたくないようです。

『本当は、ヒノキちゃんは、誰よりもずっとお母さんに助けてほしかったのです。お父さんからも、そして、今の状況からも』

ずっと、救いを求めていた。


#5

 『ヒノキちゃんが檜と仇名をつけられるきっかけになった青い髪の青年は何者?』



実は、ヒノキちゃんに起こった『大体の事』が、こいつの所為です。

青い髪の青年とは、

『KuRU/KuRU Re;』 第一章の主人公 言霊使いの優しい殺人鬼。


深戒櫃代(ふかかい ひつよ)

であり

掲示板からわかるとおり、この話は基本2009年。ラストは2010年の話ですから、少なくとも深戒櫃代に会ったのは2008年であることがわかります。


この2008年というのが厄介で、ちょうど『KuRU/KuRU Re;』の話をやっている時期なのですが


言霊使いの名の通り、言霊によっていろいろ行うひとなんですが、この頃の彼は

ふと口に出した言葉が他人に恐ろしいほど影響力があり、しかも、それが死戯の呪い により必ず人を破滅的な結果に導いてしまうのです。しかも、それはヘタをすれば過去さえ変えてしまう。

(以前に八百屋で値引きを交渉し、結果としてその八百屋は値段を安くしないととの強迫観念に駆られ際限なく価格破壊をして店をつぶしかけたことがあった)


本人に悪気はなく、そんなことは望んでいなかったと思うが


結果として、眞時みみこはすんなりと何の疑問もなくヒノキというあだ名を受け入れ、そのネガティブな特性だけを自己に反映させて不幸になった。

当時からヒノキちゃんは目立たない子ではありましたが、普通にクラスメイトにヒノキの事を聞いたり、今のように『忘れられるほど』クラスからはぶられていたわけでもなかったようですし、完全にこれを契機にヒノキちゃんはひきこもったと思われます。


もしかしたら、父親から虐待を受けていたというのも、この時に深戒櫃代から受けた呪いで作られた過去なのかもしれない。


#6

  『桜の本質』


ストーカー羽白美晴sakuraは、おそらく眞時みみ子hinokiが虐待の状態にある事を、ストーキングによって知っていた。彼女はひのきを愛するがあまり、彼女に近づこうと、虐待を受けていると偽って掲示板内に近づき、眞時みみこと接近する。

この時、自分に興味を持ってもらえるように眞時みみこ受けた虐待を想起させるようなことを自分にあてはめ掲示板に書き込んだ。

そうすることで、彼女に近づけると同時に、精神的によき理解者となる事で自分に依存してくれることを望んだ。

そんな折、ヒノキの方から一緒に死のうと誘いが来る。

心中も一種の究極の愛と考えた彼女はそれを一度は受け入れた。

だから彼女は、hinokiとの待ち合わせの場所でありがとうといった。

あれは「一緒に死んでくれてありがとう」ではなく「心中という愛し方をしてくれてありがとう」という意味。だが、彼女はヒノキに拒絶される。

拒絶される事で、心中という愛し方にのぼせていた彼女は一気に頭が冷え、ヒノキの「この世から逃げようとした」という叫びから、本当は生きたいのだと理解し、あらたに、彼女と生きていく道を選んだ。『彼女を守れるのは自分しかいない』そういう錯覚におぼれていった。




#7 総括 世界の真実



2008年 深戒櫃代と会った日-BEFORE-


眞時みみ子は、羽白美晴に偏執的なまでに愛されていること以外は目立たない普通の女の子だった。

そんなうっ屈した現状に『深戒櫃代』とであう事で彼女の世界は一変する。
彼女はヒノキという名を彼に付けられ、同時に、その過去もネガティブな方向へ修正を加えられていった。

結果、彼女は父親からの虐待という過去を得る。


ここで、新しい眞時みみ子は誕生した。


2008年 深戒櫃代と会った日-AFTER-


眞時みみ子は、羽白美晴に偏執的なまでに愛されている、異常な過去を持つ女の子だった。

父親から虐待を受け、絶対服従を強いられた彼女は父性を異常なまでに信仰していた。

眞時みみこの母親はそんな娘や、ほかの女と浮気をする夫に心が病んでしまい、男に依存する毎日を送っている。

眞時みみ子は、青い髪の青年にもらったヒノキの悪い部分にだけ魅惑され、人と付き合うこともなく、ひきこもっては、母の事もあり陰鬱な毎日を送っていた。

そんな日々の中、ネット掲示板に、みみこの近づこうとして現れた羽白美晴が現れる、彼女はsakuraと名乗り,嘘っぱちの虐待話を続けては彼女に取り入ろうとしていた。

そんな毎日の中、眞時みみ子は精神が追い込まれていく。

いつのまにか、自分の存在は周りから消されていった。


2009年 春 深戒櫃代の呪いが解かれた後


深戒櫃代の呪いは解かれていたが、その余波によって、眞時みみこの陰鬱とした日々は続いていた。

彼女の精神は限界まで追い込まれ、羽白美晴はネットの中でsakuraとして眞時みみこの心になくてはならないものになっていた。

そんな折、母が自分から離れるようにみみこに行った。

表面上毛嫌いしていた母だったが、そんな母にずっと救いをどこかで期待していたみみこは、その望みが断たれたと感じ、自殺しようと思い立つ。

sakuraといっしょに・・・・。

sakuraこと、羽白美晴は歓喜した。彼女が自分を愛してくれていると錯覚し、完全にのぼせあがった。

しかし、与えられた結果は拒絶、愛する者否定され、頭の冷えた彼女は、本当に彼女を愛しているのならどうするべきかを考え、

ヒノキの自殺を食い止める。



結果としてこれがすべての好転のきっかけとなる。



羽白美晴は眞時みみことじかに触れ合うことで、今まで、妄想でしかなかった彼女の愛情が、本当の愛の形を形成していく。



彼女はこれが最後と、魔法を使い、眞時みみ子を探し出し、間一髪助けることに成功した


彼女は言った。

『ごめんなさい』と、

今までの自分の行動を、みみこに謝ったつもりだった。

だが、また拒絶される事を恐れた彼女は、途中で、『自殺を止めてごめんなさい』と言い直す。

彼女は、その過程で、みみこの本当の友人になる道を歩み始めた。



眞時みみこにしてみれば、ずっと救いを求めていた彼女についに差しのべられていった手だ。



ここで、彼女は羽白美晴という本当の親友を手に入れることで、母への救いの期待という絶望的な希望にすがる事から脱却できた。



心は軽くなっていく。



いづれ、彼女が自分は父から虐待を受けていたことを認められる日も来るだろう。



2010年 春



歪んだ愛から、生まれた友情は実りつつあった。

眞時みみこは、深戒櫃代の言霊から完全に解き放たれ、今まで自己と同一化していたヒノキとの、解離は進行し、結果としてヒノキアレルギーになった。



彼女は、これからの人生、父との対面、母親との和解、羽白美晴の真実と待ち受けるものは多いが、そのいづれも上手くいくだろう。

少なくとも、今の彼女は一人ではないのだから。


◆ ◆ ◆


どうだったでしょうか?

御気分を悪くされた方申し訳ありません。

本当は、もっと救いのない話だったのです。

けれど、歪んでいたとはいえ、彼女たちが得たのは結果として本当の友情であったことは間違いありません。


これからのヒノキちゃんですが、羽白美晴と付き合っていくうちに、彼女は魔法使いの道へと巻き込まれ、本人も魔法使いとして覚醒していきます。

その後は魔法使い狩りと呼ばれるものと闘ったりとジャンルを全く逸脱したストーリー展開に突入していく・・・・。

そんな中、父や母との問題を解決していき、自信を成長させ、いづれは本当の幸せをつかんでいく様なお話です。


でも、このお話は語らぬが花、みんなの頭の中で妄想するレベルが一番美しいと思います。


ではでは、これにて ディープ編は終わり。


今度は、もっと気楽にイラストや文章にちりばめられた小ネタをご紹介していく、小ネタ編です。



どうぞ→GO


絵 しゃっほ~4 『ヒノキよ、お前もか』


『しゃっほ~4!!開幕!!』





個人的には『しゃっほ~4』を『しゃっ4(ふぉ)~』と呼んではやらそうとしました。→はやりませんでした・・OTZ。





どうも、新塵碕行です。





皆々様、ようやく、ネットカフェの席が空いたのであげることができます。








12時アップに大幅に遅れまして大変申し訳ありませんでした。








しかし、精一杯のことはやったつもりです。








今回の僕のお題は  『ヒノキよ、お前もか』








皆様に地雷認定を受けたお題でございますww





しかし、楽しんでできました。





この度は、このお題にめぐり合わせてくれたしゃっほ~4


開催者 葵井様と出題者様のぱちこ様、そうして総本山であらせられる博様に感謝し








今回の僕の作品の公開とさせていただきます・・・・・。











あと・・・・・いろいろと、ごめん。


文句はたくさん出ると思う。



『追記:最後の一枚をアップしました』



それでは・・・・・







◆◆◆




―廻り、この季節が来る度に

        私の心は、蒼く傷んで沈んで行く―


―春(桜)なんて・・・・・大嫌い―




「ねぇ、お花見行かない?」「え?いついつ?」「穴場あんのよ、穴場。ほら、会田ん家の近くに溜池あるっしょ?あっこ小学校の頃に、工事してたじゃん?」「してたっけ?」「してたの!んで、そこにあった、何かわかんない針葉樹ぶった切って、今は代わりに桜の木が植えられてんの!そこが超きれいに毎年花が咲くようになったのよ!ほら、私たちの場合、花見っていったら、由愛草公園じゃん?みんなあっちいってるから、最近咲くようになったあそこは盲点になってるわけ!」「なるほど~、で、結局いつ行くの?」「今週土曜日、小テスト明けだしちょうどいいっしょ?」「私さ、桜だいすきなんだぁ。綺麗だよねぇ、桜。日本人って感じするし?」「普段海外旅行ばっか行きたいって言ってる美由紀がいいます?日本人?」「なによぉ、いいじゃん、綺麗なものは奇麗。好きなものは好き。誰が桜を嫌いになれるってのよ、そっちの方が信じられない」「たしかにねぇ。ま、私も正直、あんな陰気臭い木ぶった切って、桜の木植えてくれた時はうれしかったかなぁ。たまにはいい事するじゃん、政治ってやつも」「いっそのこと、日本国の木は全部桜にしちゃいましょぉ!」「そりゃまずいっしょ」「どうして?きれいじゃん」「ええと?生態系とか?材木的なもの?カンキョウハカイってやつ?」「まじめねぇ、幸子って」「彼氏のいない、美由紀が言いますか?」「なんだとぉ~」」


―人間なんて―


「一番好きな季節は春かなぁ。やっぱり、花咲くイメージがあるし、ほら、桜とか?」「梅とかもそうですね」「ポカポカぬくくなってきて、みんなにこにこしてそうな時期じゃない?空気吸ってるだけで心躍るっていうかさ」「なになに?心の春?恋愛ですか?つっちー君。」「ああ、もう、お前らそればっかだぜ。」「それって、それ以外何がありますか!?ほら、今この時、まさに、春。春真っ盛り。木々も魚も森の小動物でさえ、あちらこちらで盛っています」「人間は常時盛ってるけどな」「みてください、へっくし、ほら、其処らの花も、木も、精子をまき散らしまくっています」「うわ、その表現最悪。女の口からは絶対ききたくなかったわ」「つまり、私と恋しませんかという事で」「ごめんこうむるござそうろう」「早漏?大丈夫これから鍛えていけば」「頭がわく季節だという事だけは分ったよ」「ふふ、こんないい季節に暗い気持ちになってる人なんているんですかね」「まぁ、確かに、その気持ちはわかんねぇな、俺、暗いの嫌いだし」「なら、こんな私でいいでしょう?」「それは、知らん」



―残酷だ―




◆ ◆ ◆


わたし、眞時みみこは、影の薄い人間です。

成績ははっきりいってよくない。

料理はできても、目立たないレベル。

身長・・・・・=ちんまい。

発育・・・・・=よろしくない。

自己主張はほとんどできない。

特に親友はいない。それどころか友達もいない。

体育なんか大の苦手、笑われたり、呆れられてため息をつかれる事はあっても、その逆はない。

窓際の隅っこにいて、

誰にも話しかけられることなく休み時間を過ごして

誰にも気づかれずに家に帰る。

そんな人間です。

家に帰ると、誰もいない。

父は単身赴任中――

母は、・・・・・・・語りたくない。汚らわしい。

趣味は、インターネット。一晩中やってる。

休みの時は一日中。

遮光カーテンを閉めた部屋で、モニターを覗いている。

すごく・・・・・落ち着く。

あとは、寝てる。

そんな一日。

そして、そんな人間だ。


でも、それもいい方だったかも。


最近は学校にも行ってない事がある。

いわゆるひきこもり。

親はないてない。そもそも、家にいないもの。

学校も困ってない。そもそも、私に興味がないもの。

ためしに、一週間学校を休んだ時もあった。

誰も私が休んだ事にさえ気づいてくれなかった。


―ああ、私って誰からもいらない子なんだ―


納得した。



だから、モニタ越しの世界に居場所を求めた・・・・。

新塵碕行の蒸れないブログ-1





「おい、お前の隣って誰だっけ?」「誰って名前書いてあんじゃん」「だから、だれだっけ?どんな奴だっけ?」「はぁ?この学校一学年四クラスしかないんだぜ?ありえなくない?」「いや、こう、どうも顔出てこないんだよね?そもそも学校来てんの?こいつ?」「きてんじゃね?一応留年してねぇんだろ?」「だよなぁ」「ま、どうせそれだけ空気な奴だって。いてもいなくても同じ。あなたや私の人生とは何の関係もありませ~ん」「それにしても、影が薄いにもほどがあんじゃね?羽白の対極ってやつ?」「ああ、目立つよなぁ、羽白。美人だしさぁ、明るいし、いい香りすっし、あえていうなら、『桜』みたいな奴。典型的な大和撫子って感じでさ」「だったら、さ、こういうのどうよ。こいついなくなる代わりに、羽白が二人になればいいっておもわね?」「何?そのプラナリア的なの」「いや、だってさ。羽白が二人いたら、片方くらい付き合ってくれッかもしれんじゃん?」「ないわ~、特にお前に勝機があるとしたら、羽白が35億人は必要だろうよ」「全人類の男が全員羽白と付き合って初めて俺にお鉢が回ってくるって事か?さすがに、凹んだわ」「わたし、その子、知ってる・・・・・」「「え!?」」「ひのきちゃんでしょ?」


そんな、私にも仇名(ハンドルネーム)がある。



仇名は   hinoki   だ。


何故ヒノキなんて、私の名前と一字もあってないような仇名がついたのかといえば

全て、修学旅行で京都に行った時に出会った

あの青い髪のお兄さんのせいだ。

たまたま、偶然会ったその人は、自由行動で誰ともグループを作れず一人、公園で泣きそうになっていた私に声をかけてきた。

最初は危ない人かと思ったけど、どうやら、本当に私を心配してくれていたらしい。

私はそれがわかると、いつの間にか、その人に愚痴をこぼしていた。

『自分はこんな人間だ。

 駄目な人間だ。

 友達ができない。

 変わりたい。』

不思議な人だった。彼は何か意見を言うわけでもなく、ただ私の話に相槌を打っては、聞きにまわっているだけだった。それなのに、会話でもしているように私は次から次へと自分の嫌な所を話して言った。

そして、自由時間の終わりごろ。

彼は、一言呟くように私に言ったのだ。


「君は、檜(ヒノキ)の様な子だね」


最初は意味がわからなかった。

その日の夜、植物に詳しい、クラスメイトにヒノキについて教えてもらった。

ヒノキは典型的な陰樹の性質を持つそうだ。

私くらいの年のころには、光を嫌い、日蔭ばかりにいて、育ち

常に、変わった様子もなく、綺麗な花を咲かすこともない。

まるで、私のようだ。

これは、ヒノキの名前の由来でもあるが、火の木―つまり、簡単に火が付いてしまう。

些細なことで、ムキになってしまう私にはうってつけの木という事だ。

教えてくれたクラスメイトも「そうだな、お前ヒノキみたいだよな。よし、決めた仇名ヒノキ」といった。

とても失礼なことを言われたのに、

あまりにも私そっくりな木である事は確かであったので、反論する事も出来ず、むしろ納得してしまった。


―そうか、私はヒノキだったんだ―


それから、私はhinokiだ。


◆ ◆ ◆


ひさびさに、学校に行く。春の陽気に、無邪気に・・・・・無神経に・・・・・誰もかれもが浮ついている。


そんな時、目の前の桜の木の下に、羽白さんがいた。

羽白美晴(はねしろ みはる)。

たぶん、この学校で一番美人だと思う。すご気きれいな人。長い四肢、肌も白い。

長い黒髪だってすごくきれい。成績もよくて、運動神経もあって、何よりみんなの中心にいて、いつも明るく笑ってる。

なぜか、毎日手首に『紅い』リストバンドをしている。

大切な人にもらったものだと聞いたことがある。

まぁ、あれだけの美人なのだから、そういう『いい人』がいても何ら不思議はない。

まさに、今この時、満開に咲き誇る桜のような人。

私とは正反対。

私とは根本的に違う。たどりつけないところにいる人。

日蔭の中で、足を抱えてモノ欲しそうに木漏れ日の世界を眺めるだけの私とは違う。

彼女は、その木漏れ日の世界で誰よりも輝いている。

きっと、私の様なうっ屈した悩みなんて一切持つことなく、人生を歩んで行くのだろう。


―嫉ましい―


私(ヒノキ)はあそこに絶対いけないのだ。

絶対に。

あんな風に笑うことなんてないのだ。

あんな風に・・・・笑う事なんて・・・・・・・・・・・。


私はますます学校が嫌いになった。


◆ ◆ ◆


ネットの掲示板でも、仇名(ハンドルネーム)にhinokiを使っている。


そのネットの掲示板に、最近気の合う友人ができた。

彼女の仇名(ハンドルネーム)はsakura。

ハンドルネームこそ、彼女(羽白さん)を連想させるが、

ネットの中でもうまくコミュニケーションのとれない私にすごく優しくしてくれた

私の最もそばにいてくれた人。

遠い世界にいる彼女(羽白)さんとは違う。

年も近いようで、話も合う。

私には友達ができた事がないので、彼女(彼?)の事を友達というのかどうかは分からないけれど、私は、顔さえ知らない彼女に紛れもない好意を抱いていた。


そんな彼女は、ひどい虐待を受けていた。

もともとが、そう言った、自分の不幸自慢をするような、心に傷を抱えた人の集まる掲示板なのだ。

社会不適合者の集まり、同類、日蔭者・・・・・・・・すごく落ち着く。

木漏れ日の世界とは反対の世界、日蔭の世界。

そんな、掲示板だから、彼女の様な人はさほど珍しくないのだけれど―

いや、私なんかの相手をしてくれるのだから珍しい事には違いない

彼女の受けている虐待はすさまじかった。

毎日のように、叔父に、殴られ、蹴られ、なじられ、軽くて青あざ、少し前はひどくて、病院で十針縫ったらしい。

叔父のいじめは、周到で、顔を殴ることはめったにない。あっても、びんた程度で、基本的には目立たないような個所に行うという。

今日は、胸にたばこの火を押し付けられたという。


私は、ああ可哀そうにと、劣等感を抱かずに彼女に接していた・・・・・。



◆ ◆ ◆



今日、母(あの女)が久々に家に帰ってきた。

正直、もうすでに顔さえ忘れかけていた。

相も変わらず、マスクの様な分厚い化粧を乗せていた。

どうせ、着替えでも取りに帰ってきたのだろう。

母は、不倫していた。

実直で、素直で、お人よしな父に隠れて、男を作って毎晩の用に抱かれに行っていた。



いつだったか、私に全く気遣うことなく、家に男を連れて上がった事がある。

その日の夜は最悪だった。

汚らわしい、汚らわしい、汚らわしい。

とても、私と同じ女(イキモノ)だとは思えなかった。

その日は、耳と目を閉じ、息を殺して寝むった。

隣の部屋で起こっている事は現実ではないと、全ての心に蓋をして・・・・眠ることだけ考えていた。


―お父さんがいるくせに―

―お父さんは、今でも私たちのために、働いているのに―

―それなのに、それなのに、それなのに、それなのに―


次の日、私のベッドの枕は濡れていた。


そんな、母が、珍しく私に声をかけてきた。

どうやら、まだ私の存在を完全に忘れたというわけではないらしい。

私は「何?お母さん?」

と、聞くと


「あんた、お父さんの所行ってみない?一人で」


と、言われた。


どうやら、私の事が本格的に邪魔になったらしい。



◆ ◆ ◆


絶望というのは、こういう日々を言うのだろうか?

最近では、毎日おなかの辺りがきりきりする。

全く何もしてないのに、ふと思い出したかのように涙が出てくる。



『もういい。もういい。もういい。

もういいや。

もう続かなくていい。

こんなことしかない人生なら、これ以上続かなくていい』


―死にたい―


そんなある日のことである。

何時ものように、ネットの掲示板をのぞくと、sakuraさんが来ていた。

hinoki(わたし)は、やはり、何時も通り彼女に声をかけた。


473 :hinoki:2009/04/24(月) 22:14:35 ID:UdoNkuItaI!!!!
こんばんわ

474 :sakura:2009/04/24(月) 22:17:59 ID:OrEpAsUTaHa
こんばんわ、hinokiさん。
よかった。今日はもう会えないかと思いました。

475 :hinoki:2009/04/24(月) 22:18:56 ID:UdoNkuItaI!!!!
私、半分廃人みたいなものだから、夜はずっと起きてますよ。
昼夜逆転してるし、最近太陽見てないかも。

476 :sakura:2009/04/24(月) 22:20:41 ID:OrEpAsUTaHa
もしかして、寝れないんですか?

477 :hinoki:2009/04/24(月) 22:21:47 ID:UdoNkuItaI!!!!
sakuraさん、空気読めすぎてコワスwww

478 :sakura:2009/04/24(月) 22:22:50 ID:OrEpAsUTaHa
私が今そんな状態だから・・・・

479 :hinoki:2009/04/24(月) 22:23:00 ID:UdoNkuItaI!!!!
そうなんだ・・・・・。

480 :sakura:2009/04/24(月) 22:23:18 ID:OrEpAsUTaHa
・・・・・うん。

481 :hinoki:2009/04/24(月) 22:23:48 ID:UdoNkuItaI!!!!
私、このあいだね、
お母さんに「お父さんの所、行け」て、言われた。
もう、お母さん、私が邪魔見たい。
昔から、そうだったのかもしれないけど・・・・。

482 :sakura:2009/04/24(月) 22:24:08 ID:OrEpAsUTaHa
私は、昨日、叔父さんに乱暴された。

483 :hinoki:2009/04/24(月) 22:24:00 ID:UdoNkuItaI!!!!
・・・ここの所ずっとだね。

484 :sakura:2009/04/24(月) 22:25:40 ID:OrEpAsUTaHa
私は、昨日、叔父さんに乱暴された。

485 :hinoki:2009/04/24(月) 22:25:42 ID:UdoNkuItaI!!!!
sakuraさん・・・・・

486 :sakura:2009/04/24(月) 22:26:24 ID:OrEpAsUTaHa
私は、昨日、叔父さんに乱暴された。

487 :sakura:2009/04/24(月) 22:27:40 ID:OrEpAsUTaHa

488 :hinoki:2009/04/24(月) 22:28:19 ID:UdoNkuItaI!!!!
?????sakuraさん?

489 :sakura:2009/04/24(月) 22:29:22 ID:OrEpAsUTaHa
私、昨日、叔父さんにひどい事されたの!!!

490 :hinoki:2009/04/24(月) 22:30:08 ID:UdoNkuItaI!!!!

・・・・・・・

sakuraさんが、昨日受けた乱暴が、何時もの乱暴ではない事は明らかだった。

その後の、sakuraさんの様子から、私はなんとなく察してしまった。


sakuraさんは、本当に、本当に、『ひどい事』をされてしまったのだ。


女の子だから・・・・・。

新塵碕行の蒸れないブログ-女の子だから


彼女は、『死にたい、死にたい』と、ずっと呟いていた。


長い沈黙の後、私は提案した。



511:hinoki:2009/04/25(月)02:14:25 ID:UdoNkuItaI!!!!

ねぇ、一緒に自殺しない?



明日の今頃、一緒に死のうと、hinoki(わたし)はsakura(彼女)と約束した。


◆ ◆ ◆


当日、雨がしとしとと降っていた。

私が通う学校前、電灯の下が私たちの約束の場所だった。

降る雨の中、春とはいえ、雨の日の夜は寒かった。

歩いて行くと、蛍光灯特有の冷たい光がぼんやり見えた。

あの下に、sakuraさんがいる。

人影が見えた。

来てくれていた・・・・・。

ああ、一緒に死んでさえくれるのだ。

彼女は、本当に私の友達だったのかもしれない。

今になって、初めて彼女がそういう存在だと認める事が出来た。


私は電灯の下にたどりつく。


降りしきる雨の中。


私と同じく、うつろな瞳の少女がそこに立っていた。


嘘だと・・・思った・・・・・・。


手首に巻かれたリストバンドが目を引いた。

新塵碕行の蒸れないブログ-雨の中の少女

「sakuraさん?」



「・・・・・・・ひのきちゃん」



其処に立っていたsakura(彼女)は、桜(羽白 美晴)だった・・・・。



◆ ◆ ◆



私は完全に混乱してしまった。

そこには、私が唯一友達だと認めたsakura(彼女)がいるはずだった。

それが、どうして、

私の嫉妬と、憎悪の対象の、あの、あの桜(羽白 美晴)がたっているのだろう。

「hinokiちゃん・・・・・眞時さん・・・・・・・」

狼狽する私に、桜(羽白 美晴)は私の手をとって言う。

そこには、恐ろしく、底なしに深い黒の瞳があった。

「ありがとう」

ありがとう?何がありがたいのだというのだろう。

そもそも、彼女は、こんな所にいる筈はない。

ここにいるべきなのはsakuraであって、桜じゃないのだ。

陽だまりの世界で、あれほどまでに、私の欲しいものすべて持っていて、あれほどまでに、私の欲しいものすべてを見せつける彼女がいていいはずがない。

だったら、なんで?

なんで、彼女はここにいるの?

どうして?

どうして?

どうして?

どうして!?


・・・・・・・



ああ、ああなるほど。


そういう・・・・・ことか。


私は、掴まれた手を、乱暴に振りほどいた!


桜がびっくりしている。

桜がヒノキをみて、びっくりしている。


「そっか・・・・そっか、そっか、そう言うことだったんだ」


私は、傘もさす気になれず、手から離した。

だらり・・・・脱力感・・・・・。


「羽白さん・・・からかってたんだ・・・・・私の事・・・・・・」

彼女の傘が地面に落ちた。

虚ろな目をまんまると広げて私を見ている。

「私の事、からかってたんでしょ?可哀そうな奴って、そっか、そっかそっか、面白かった?私みたいな日蔭者(ヒノキ)からかうのは、楽しかった?可哀そうだなって、憐れみの目で、恵まれた場所から見下ろすのは、さぞ、愉悦だったんじゃないかな?ねぇ、楽しかった!!!????私の絶望!!!私の絶望は、羽白さんの暇つぶしにちゃんとなれたッッ!!!???」

「違う――私は――!!!」

「何が違うのよ!!彼方なんかにわからないわよ!ヒノキの気持ちは!!!本気で絶望して、死のうとする人の気持ちなんか!!!わかるはずない!!!わかるはずないもんッ!!!あなたみたいに、何もかもうまくいってる人がいまさら何よ!!叔父さんに虐待された!!????


嘘つくなッッ!!!!


私は!私は!!!本当に死のうとしたんだッッ!!!

友達(sakura)と一緒に、この世(ここから)、逃避(に)げようとしたんだッッ!!!


そんな気持ち、彼方なんかにわかってたまるもんかッッ!!!!」



彼女は、私の前で、地べたに崩れ落ちた。

そうして、真っ黒な瞳を見開き、その綺麗な顔をゆがめて、私を覗いている。



そうだ・・・少しは、私の気持ちを思い知れ。


私は、傘を置いたまま、その場から走り去った。


涙が、涙が・・・・・・止まらないよぉ・・・・・・・・。



◆ ◆ ◆



友達(sakura)なんていなかったんだ。

初めから、幻想(ユメ)だったんだ。


私に・・・・・そんなもの・・・・・・・できる筈なかったんだ・・・・・・。


ああ。今日も、母は、男を『私の領分』―日蔭(イエ)―にあげたのか・・・・。


もう・・・・どうにでもなれ。


私は、母の嬌声(コエ)を聞きながら眠った。


◆ ◆ ◆


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

488 :hinoki:2009/04/28(金) 03:24:29 ID:UdoNkuItaI!!!!


今日、私、死にます。 サヨナラ・・・・・。



489 :名無しがお送りします($・・)/~~~:2009/04/24(金) 03:29:00 ID:SoBAumaSHi

通報しまスタwwwwwwwww



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆ ◆ ◆




どうせ、死ぬのなら、ヒノキの下で首をつって死のう。

ヒノキは私なのだから、

ヒノキは、ヒノキだけは私と同じ立ち位置なのだから・・・・・。

ヒノキだけは、きっと、なにをしても、私の友達だから・・・・・・・・。

私はヒノキと共に死のう・・・・・・・・。

縄は、家にあった。

台は、どうしよう。

お風呂場のアレでいいかもしれない。


ヒノキ、ヒノキって、どこにあったっけ・・・・・・・。


あ、ああ、そうだ。

確か学校の裏の森にあったはず。



◆ ◆ ◆



この日も雨だった。

森の中、雨でぬかるんだ泥の道を歩く。

夜の森は本当に真っ暗だった。

真っ暗で・・・・本当に、影の中。

私にぴったりの場所だった。

私が死ぬのにぴったりの聖域(ばしょ)だった。



一本の・・・・・一本の檜を見つけた。



「高い・・・・・・」

少し、イメージしていたものと違った。

檜は、すっと真直ぐ曲がることなく立っていた。

とても大きく、とても、私を連想させるものではなかった。

それはとにかく・・・・・。

「こんなに高かったら、縄なんて吊るせないよ・・・・・・・。」

見上げた、檜の枝ははるか高く、絶対に届かない。

登ろうとしても、あまりにまっすぐ立っているそれは、足のとっかかりもない。

こんな木で首つりをしようったって無理だ。

私は、すっと力が抜けていくのを感じた。


何が、ヒノキが友達なものか

私は檜(ヒノキ)のことを何も知らないではないか

私はhinokiのはずなのに、

ヒノキは、こんなにも・・・・・・・・。



その時、ぬかるみの中を駆けてくる一つの足音があった。

私は思わず振り返る。

その人影は、私の方に向かって真っすぐ、真っすぐ、何度も転びながら、駆けてくる。


「どうして?」


駆けてきて、駆けてきて、走り抜けて、走って、走って、私に・・・・・・。


「ひのきちゃんッ!!!!」


彼女は、私に抱きついてきた。


泣きながら、転びながら、私の名前(ハンドルネーム)を呼びながら


「ヒノキちゃんッ!!hinokiちゃんッ!!ひのきちゃんッ!!!!」


彼女は、私をぎゅっと抱きしめる。

熱い、肩に落とされた、彼女の涙がすごく熱い。

熱い・・・・・・熱い・・・・・・暖かい・・・・。


「ごめんね!!私、ごめん!!!ごめんね!!!!」


叫ぶように言う彼女。


まるで、わからない。


どうして、ここが?いえ、何故、桜(彼女)が、わざわざこんなところに来るの?


彼女が私の手を握ってきた。

彼女は、握ったその手に、顔をうずめて、何度も何度も謝った。


その手首には何時もはめているリストバンドはなかった。


代わりに、無数の傷があった。


生々しいほどに痛々しい『リストカット』の傷が・・・・・・・・。


彼女は、だとしたら、彼女は・・・・・・。


彼女は、本当に私のsakura(友達)だったということ?


本当に叔父に虐待されて、たばこの火を押しつけられ、殴られ、蹴られ、ののしられ、

挙句の果てに、ひどい事をされ


それでも、私の相談にずっと乗ってくれていた彼女?

私と一緒に死んでくださいなどと、絶対にあり得ない事に、自分の命を差し出してくれた彼女?

私のすぐそばにいて、私に優しい言葉をかけてくれて、私に憐れまれて

私を信じてくれた唯一の彼女(友達)?


彼女(羽白 美晴―桜―)が、私の本当のsakura(友達)?


「ごめんね、ごめんね・・・・・私、あなたが死ぬのを止めてごめんなさい。

だけど、私、私は、私は!!

ひのきちゃんが死ぬのは嫌ッ!!!

嫌なのッ!!嫌なのよッ!!!好きなのよ、ひのきちゃんッ!!

はじめてなの、はじめて、本当のわたしを見てくれる人だったの!!!

優しい言葉をかけてくれる人だったの!!!私、ひのきちゃんがいなかったら私!!!

もっと早くに死んでたッ!!!

ひのきちゃんッ!死んじゃヤだァ!死んじゃ、嫌だよぉ!!!」


彼女の涙に嘘はない。


そう知った時、

私は彼女に抱きつき、泣き崩れていた・・・・・・。


◆ ◆ ◆


わかっていなかったのは私の方だったのだ。

木漏れ日の中にいる彼女の気持ちなんかわかっていなかった。

いや、『木漏れ日の中にしか居場所の無い』彼女の気持ちなんてわかっていなかったのだ。

叔父から虐待を受けていた彼女にとって、家の中(日蔭)には、彼女の居場所はなかった。

そんな、彼女はきっと、唯一の居場所(木漏れ日の中)を失わないよう、必死だったに違いない。

必死に人あたりをよくし、

必死に嫌われないように気を使い、

必死に笑顔を作って、

必死に成績をよくして、

必死に認められようとして、

彼女は唯一の居場所を失わないように必死に努力したに違いない。

其処にきっと休まる時はない。

彼女は叔父と、彼女自身にむしばまれ、ついにあの掲示板に来た。

そこで、であった彼女の唯一の木陰が・・・・・私だった。

私とはまるで正反対、それなのに、私たちはよく似ていたのだ。


日蔭にしか、居場所の無いhinoki(わたし)

日向にしか、居場所の無いsakura(彼女)

私たちは、本当に『よく似ていた』(友達だった)。


◆ ◆ ◆


泣きつかれた後、二人で、ヒノキの木を見上げた。

「ひのきちゃんは、やっぱり、檜だね。」

「日蔭者って事?」

「すごくまっすぐだもの」

私は思わず顔を赤らめる。

そんなこと言われたのは初めてだ。

「ひのきちゃんの優しさは真っすぐな心から来るもだと思う。誰にも、自分にも嘘をつけないから、上手く主張できない。誰も傷つけたくないから。すごくまっすぐで優しい感じ」

「だったら、サクラちゃんはやっぱり、桜だよ。
何時もきれいで、人の目を引きつけて、日本らしくて、でも、どこか散りゆく姿が切なくて、私の心をあっためてくれた。」

「日本らしいっていうのなら、ひのきちゃんだってそうだよ。」

「え?」
「実は、檜は日本と台湾にしか分布しない木なの。中国の桧は、そもそもビャクシン属だし、それに檜って古事記のスサノオがいたの時代から神社の建築に使われていたのよ。

すごくすごく、日本らしい木。

日本(ここ)に居場所を許された木・・・・。」

「さすが、博識」

「勉強したもの」

「耳が痛いです」

「ひのきちゃんの事をね」

私は顔をまた赤らめてしまう。


この娘(サクラ)は、ずるい。


わたし達は、一晩中、雨に打たれながら、、笑いあい、泣きあい、語り合った後、憑きモノが落ちたようにすがすがしい気分になった。


―そして、私は提案する―


その日の雨は、私たちの絶望(うつろ)をきれいさっぱり洗い流した。




◆ ◆ ◆   




一年後


廻り、この季節がくるたびに・・・・・・・。


春なんて・・・・・・大嫌い。



「ねぇ、今日の晩御飯何にする?」

登校中、sakura(美晴ちゃん)は、もう夕飯のメニューの事を考えている。

sakura(美晴ちゃん)がこんなにも、食いしん坊さんだったなんて知らなかった。

「今日の生徒会の会議終わってから、買い物行くから、その時決めたらいい・・・」

hinoki(わたし)は、それどころではない。

もうだめ、この季節は大嫌い!!!



私たちは、あの後から、一緒に、私の家で暮らしている。

もともと、母はめったに家に帰ってこないのだし、何の問題もない。

彼女の家(日蔭)に居場所がないというのなら、私の家が彼女の家(日蔭)になればいい。

私の家に、乱暴者(叔父さん)はいない。

むしろ、大親友の私がいる。


sakura(彼女)は木陰を手に入れたのだ。


そして、私は、彼女に、勉強を教えてもらったり、学校一の人気者である彼女といつも一緒にいることで、いつの間にか、クラスに溶け込めるようになっていた。

今は、生徒会のメンバーとして、彼女と一緒に日向の世界を踊るように過ごしている。


hinoki(わたし)は、木漏れ日を手に入れたのだ。


私たちは、二人なら、どこへでも生きていける。どこにいたって許される。
新塵碕行の蒸れないブログ-ひのきとさくら


それでも、この季節は大嫌い。

春なんて大嫌いだ。



「へっくちッ!!」

「ああもぉ、ほら、また鼻水~」

「うっちゃい、てぃっちゅかちて」


花粉症になったから。

しかもよりによって、檜だよ。

hinokiがヒノキの花粉でもうグショグショだよ。


大親友だと思ってたのに・・・・・。


―昨日、sakura(美晴ちゃん)と一緒に勉強しなおした範囲から―

きっと、ガイウス・ユリウス・カエサルの気持ちはこんな感じだったに違いない


『『ヒノキよ、お前もか』』



「くしゅん・・・・」

新塵碕行の蒸れないブログ-くしゅん

◆ ◆ ◆



なお、この話はこれで終わりではない。


不自然な点がいくつもあったでしょう?

その疑問をお知りになりたい方は


こちらへどうぞ→  『世界の真実』





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