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第一回 細かすぎて伝わらない作者のこだわりコーナー!

ええと、第一回ということで

軽く説明をば・・・・


このコーナーは、現在このブログに掲載中の『KuRU/KuRU第一章 自己消失』中にちりばめられた

作者の本当に細かすぎて皆さんに気づいてもらえないであろう

こだわり―この場合、裏設定をご紹介!


これを読んでから、本編を見直すとより一層、クルクルの世界が楽しんでもらえるはず・・・・


だよな?


―とりあえず、ぼくは自分を信じてみよう。


ということで!そういうコーナーでありますッ!


では、第一回のこだわりのテーマ!


『個』うしなう以前の、元気な弓端さんは大の洋風党!?


ええ、本編のほうでは、後日談で突如として、死亡したと発表された弓端御世さん


その追悼というわけではありませんが、今回の事件中、弓端さんの本来の姿を示唆する文章がちらほら


登場時には、和装の令嬢と紹介されていた彼女ですが、それは『個』を失う前の本来の弓端さんじゃないッ!


彼女は大の洋風党なのです!



Play back―


まずはじめに、まぁ、これは別に洋風党を示すものでもなんでもありませんが

外車がお好きな弓端さん!

本編 ビートルのなか にて


弓端さんの愛車はビートル。フォルクスワーゲン社の人気車種のあのビートルです。

スマートアンドコンパクトなデザイン。初期のほうは現在よりもよりビートルの名のイメージがぴったりと合う感じで、かわいいのに、中のインテリアは実に格好いいという二面性を備えたデザインの車!そうでありながら、6速A/Tという奇妙なこだわり、後部座席は荷物置き。今なお、人々の目を奪うあのビートルです。

本編のほうは、おそらくNEWビートルのほう。

いい車です。しびれますね。あのコンセプトは。いえ、車マニアというわけではありませんが、素直にいい車っすよ。


あれ?車の話になってる。とりあえず、数ある車の中から外車にこだわる弓端さんなのでした。


そして次に、弓端さんはご飯派ではなくパン派だった!

それは、

本編 自己消失1-7 夕暮れの商店街にて


この時、目の前のお店でみぃちゃんが買ってきた食パンを代わりに持った。とあるように

弓端さんは、食パンを買っています。

けれども、古矢くんが作る料理は朝も昼も夜も和食!

次の日の朝ごはんは当然和食でしたし→食卓を彩る品々は、昨日と同じく純和風だ。

『THE日本の朝ごはん』(自己消失1-10にて)

パンなど食べる機会などないのになんで!?


そして、

本編 自己消失1-13 サドでグロでブラックな女より

応接間だけ洋風です。まぁ、普通でもそう言うお家はあるのですけど

特にアンティーク類をそろえているところが彼女の愛と言って間違いはない。


極めつけは

本編 自己消失 1-10 起こっていた殺人より

朝食風景にて→

「     」


声が・・・でない・・・のか?
しかし、何かを伝えようとしている。
何かを表現しようとしている。

ぼくは、その、一歩間違えれば奪いたくなるような唇の動きをゆっくりと追った。

滑らかな、滑らかな動きが、何かを求めるような眼で・・・・・・。

(・・ソ・・・ユ・・・ソ・・・ス・・・)

ソユソース・・・・・

醤油かよ。

醤油とってほしいだけかよッ!


まさかの英語的表現!?soy sauce

え?なんで、そこまでして・・・

これは疑いようがない・・・本物の洋風党です・・・・



結論→弓端御世は大の洋風党


こうしてみると、逆にあの木偶さん・・・ものすごく和風好きだったんだろうな・・・



そんなわけで、どうでしたか?皆さん、気づきましたか?

なかば、それだけじゃなぁ・・・的なものもありますが。

こんな風に、まだまだ、隠れたこだわりがありますので

随時ご紹介していきます。

それでは、今回はこの辺で

細かすぎて伝わらない作者のこだわりコーナーでした。


自己消失 真相編 1-20 終わった朝 ―小説

真相編


目を覚ますと、そこはいつものソファーの上。
京都府京都市その中心地、

碁盤の目状に張り巡らされた通路が、ビルのそそり立つこの京都と言うケーキを几帳面にカッティングしたことでできた、

やはり几帳面に真四角なそのブロック群のさらに真ん中のあたり、

そこには数々の商社ビルの間に、ワンフロア全てを部屋にした居住ビルもちらほらある。

おそらく、その中でも最も古いのではないかと思われる

耐震基準をクリアしているのか甚だ疑問が残るこの名もなき六階建てビル。

その五階の全面フローリングのこの部屋は、まさしく僕の家だった。
この部屋には仕切るような壁はない。

ワンフロアがまるまる一つの部屋になっている。

白い壁紙に白い天井、蛍光灯の光と、電球の光波長の違う光が照らしている。

そこに、アンティークの家具が乱雑に『放置されている』。

どれ一つとして意図的な配置はない。

そのせいで、この部屋には中央にクローゼットがドスンとあるし、

柱時計はなぜか端っこのほうで横になっている。

かと思えば、値が張りそうな地球儀が、床にきちっと置かれていたり。

本棚はデスクラックになってたりする。

唯一意図的なのは、このソファーとテレビ、パソコンの位置だろうか。

こればっかりは利便性が優先されている。

ああ、気分は最悪だった。

いつ戻ってきたのか定かじゃない・・・。

けど、あの事件から1日も立ってないだろう。

朝日が昇っている。

3日目の朝・・みたいだな。

あの木偶の予告期間の最終日。

まぁ、・・・もはやどうでもいい話か。


僕は、寝ぼけた頭で起き上がる。

よく考えれば二日も徹夜していたのだ。

少し寝たくらいで頭が動くはずもない。
まぁ、それでも動かなくては。

ぐっと背をそらす。
僕は中央のクローゼットに向かう。

服を着るためではない。

自分の寝ぼけた顔を確認するためだ。

クローゼットを開けると、そこには鏡面台がある。
そこにはいつも通りの自分がいた。
ツンツンにとがった髪型。
髪の色は蒼に染まっており、その染まり具合は妙なむらっ気がある。

ところどころ濃かったり、

底抜けるような空色だったり、その性で、青色と表現するより、水面色と言ったほうがいい。
これが人工的なものでないから困っている。
遺伝子異常でもないそうだ。
では、これは何なのか?

これは呪いの証なのだ。

まぁ、いいか。
身長は175cm、現状は上半身裸、その理由は不明だ。

自分でもわからない。

記憶がない。

肉体の状況は主観的には極めて良好、細身の体に、器具を使わない、

いわゆる腕立て伏せとか腹筋とか金のかからない筋トレで作った筋肉が無駄なく付いている。

けれども、その筋肉は何の目的もなく作ったものであるため、張りぼてもいい所だった。

この筋肉に能力はない。
実際、球技系のスポーツをしても、格好はつかないし、

格闘技なんてもってのほかだ、

この身は僕の実を守る気概などありはしないのだ。

まぁ、それもいいや。

よし、ともかく、僕はいつも通り、自分の嫌いな不満だらけの僕のようだ。
あの木偶を殺したのちの記憶は定かではないが、大体の結末はわかる。
異界となってしまった。あの場所を、早々にカザト少年が消去したのだろう。
なんとも仕事の速い神様だ。
ああ、そうなると弓端さんはどうしたのだろう?
彼女は死んでいない。
だが、無傷では済まなかった。
僕は、彼女を守れなかった。

結局、・・・所詮は・・殺人鬼。

僕は、あの木偶に、届かない夢を幻想した・・と言った。

それはまさしく、僕のことだった。

殺人鬼は、人を殺すものだ、守るものではない。

やはり、僕は関わるべきではなかったのだ。

相手の能力が、自分の格下であるというだけで調子に乗った。

だから、こんな僕でも何とかなるかもしれないと思った。
とんだ勘違いだ。


あげく、彼女を守れなかった。
最悪だな。


鏡をのぞく、そこには最悪の人間の顔が映っていた。

と、急に足が重たくなる。
その重みは、だんだんと上にはいあがり下腹部あたりでもぞもぞと動く。



え?

なに?

この心霊現象?

金縛り?

いや憑かれると肩辺りから重たくなってくると言うし。
さすが、古ビル。

そういうものが憑いていたのか・・・。

どおりで破格の安さなはずだ。

幽霊・・・・ね。


・・・・。


マジ怖えええええええええええええええッ!

怖くて、マジ下みれねぇ!


その幽霊は、おれのズボンのジッパーをじりじりと開け・・

内腿あたりをゆっくりと撫でまわす。




なんか・・・エロイなこの幽霊。



いや、幽霊か?本当に。


下の気配は、なまめかしく内腿より股間のほうに歩みを進め。



「って!そんな幽霊いるか!」


僕は、見下ろした。



「あ~ん・・あれ?起きたの?ひぃちゃん。」

そこに、大きく口を開けたAliceがいた。

僕は大きく後ろに跳び、着地に失敗し大ごけする。

「な、何してんだ!何しようとしてた!俺に何をしたっ!」

動揺する。


もう、なんなんだ!意味不明だぞ。

つか、どうやって近づいた?

気配一つ!物音一つしなかったぞ!


「え?社会の窓を開けて、口を大きく開けば、しゃぶるものは一つでしょ?」
「俺には見当もつかねぇよっ!」


「え?だから―」

「止めろ!頼む!ごめんなさい!それ以上は聞きたくねぇ!」


なんで、隠されたつらい過去を明かされそうになった主人公みたいなんだよ。



「だいたい、起きたの?って、そんなの見ればわかるだろ!」

「そんなこといったら、ひぃちゃん。俺に何をしたーってそれこそ決まってるでしょ?」
「え?何かしたの!?」
「寝てる間、ずっとひぃちゃんの上半身を隅々まで舐めていました。」



それで裸だったのか・・・。風呂入ろう・・。



「大丈夫、下もこれからして上げる。」

「断固拒否だ、バカ野郎。」

「美少女」

「馬鹿美少女では語呂が悪い。」

「なんだ、美少女って思ってくれてるんだ。」

まあ・・・ね。

ついでに、馬鹿とも思っていません。
Aliceは、額を僕の胸に預ける。


「心配した」
「わりぃ・・」


永い、無限に続きそうな静寂が訪れた。
Aliceは、その体制で、僕の胸で眠るかのように、静かに呼吸する。

温かいものが、肌を通して伝わる。

吐息一つ一つがまるで言葉のようで、僕の心にそれこそ呼吸をするように、すっと入ってくる。
Aliceは、ねだらない。
僕も、Aliceを抱き寄せようとはしない。
それ以上はいらない。


「先輩、お仕事お疲れ様です。」


ぬわっ!
突然のことで目を丸くした。
まるで、何事もないかのようにいつものさわやかスマイルでそこに立っている。
「なんでお前がいる!つか、いつからいた!」
そう言うとやや、心外そうにカザトはぁとため息をついた。
「何言ってんですか?

ずっとですよ。ずっと。

気付かないんだもんなぁ。

だいたい、僕がいるのは必然ですよ。

C市を消去する直前に先輩をわざわざ運んだのは僕ですよ。

もうちょっと感謝してくださいよ。」


・・・・。
ま、確かに感謝していいエピソードには違わないが、それっていいのか?
「お前、それって干渉に入らないのか?」
「え?なんでですか?」
「なんでって、お前の手で勝手に異界の中にいた人間を消失から助けたことになるだろう?」
「え?助けてませんよ。

だって先輩が、消去するぎりぎりの所で異界から自力で出てきたんですから。」

「ああ、つまり、お前が運んだのはこの家までってことか?」

「いえ、寝不足で疲れた先輩が、近くの公園のベンチで眠ったところを、警察に不審者として通報して、警官の方と一緒に交番まで『運んで』、その後身元引受人としてAliceさんが迎えにきて今の状態になりましたから、実際に運んだのは公園から交番までですね。」


ひどいなッ!


ちょっと、想像以上だぞ!お前!


「Aliceさんが、何度も警官に謝っているのには心を痛めました。」


俺には!俺には心を痛めないのかっ!


「でも、夜中に倒れている人がいたら警察をよんであげなさいって言ったの先輩ですよ。」

「そんな辛辣な通報の仕方があるかっ!」

頼むぜ、五歳児!

早く大人になってくれ!


「まぁ、確かに、お前がここに居てくれたのは都合がいいよ。カザト。

人間の僕には、C市をしばらく認識することができない。

おまえなら、わかるだろ?

C市は、・・・というか、弓端さんは無事か?」


「ええ、急激に回復してますよ。『何しろ個を奪われた』だけですから。」
「え?」
っと、僕は驚く。


「奪われたものは帰ってくるんだよ。ひぃちゃんが犯人を倒したおかげ。

ふふふ、ひぃちゃん、やるわね。私、また惚れ直しちゃった。」

「じゃぁ。」
「そうですね、

すでに肉体が死んでしまった井戸の中の人々はともかく、商店街の人たちや、弓端幸一さん、それに古矢惣一さんも無事蘇生しました。」


「そう・・・か。」


そんなことも・・あるんだな。


「とはいえ、古矢さんは、しばらく目を覚まさないでしょうが・・。」


ああ、そう・・だった。

古矢さんは、あの人形の言葉を信じるなら、肉体こそあれ『個』のない空っぽなのだ。
彼は、今極めて死んでいるに近い状態だ。

『個』を与えていた人形が死んだ今、古矢さんが、古矢さんとしての形を持っていること自体が奇跡なのだ。

「まぁ、彼にもいずれ自力で『個』が芽生えることでしょう。

生きるってそういうことですから。」


神が言うなら、それも信じてみていいかもしれない。



「なぁ、C市にはいついけるようになる?」
「そうですねぇ、C市に行くには一週間はかかりますね。」
それでも、弓端さんの屋敷を見つけることは難しいかもしれない。

それには、あと何年かかるかすらわからない。

「けど、C市にいる人たちが、こちらに出てくるのであれば2日で済みますよ。」

「どういうことだ?」
「僕らからは、C市を認識できないだけで、中の人は認識できますから。

仮に、先輩が弓端さんに会いたいとするなら、弓端さんの認識が回復するまでの時間でいい。

先輩は、今でさえ、弓端さんを覚えている、記憶の中の弓端さんを思い出せるくらいに回復しているのですから、二日もすれば先輩には目に見えるくらいにはなりますよ。」
そうか。やっぱり僕は、理解不足なんだな。

大分と異界の消去にも慣れてきたつもりでいたけど、そう言う理屈にさえ気づかなかった。

むむ、こうなると今更ながら自分の適応能力のなさには恥ずかしさすら覚える。
ふと、寒気が走った。

「ひぃちゃん・・・あのね。」

なんすか?Aliceちゃん。ごっつ怖いよ・・・。

「やけちゃう・・・な。」

「あ、ほら、ほら、あれだよ!報酬!報酬貰わなきゃ・・ね?」


「うううううぅ」


唸るな。


「あぁん!んふぅん!」

ええ!?喘ぐの!?

「まぁ、しょうがない・・か。」

今の過程でどうやって納得したのかはあえて保留にしといてやる。むしろ、納得してくれてありがとう。

「もう、・・誰にだって優しいのは美徳じゃないよ?


ひぃちゃん・・」


Aliceの呟きは誰の耳にも聞こえなかった。

新コーナーを企画中

以前にもお伝えしましたが、こちらで掲載されている小説の世界観はjORKERさんのブログPlaying Cardsさんと共有しておりまして、ともに小説を書いて、チャットで批評しあう間からです。

さらに,ブログThe bottom gallery の銀さんを合せ、三人で小説の善し悪しを語っていることが多く


このチャットの会話、コーナーにすると、自分の小説をより楽しんでもらえるんじゃないかな~

などと、思っているのです。


そんなわけで『チームStem座談会』というコーナーを企画中!


あとですね


前回連絡した


『細かすぎて伝わらない作者のこだわり』コーナーも、もうそろそろ始めようかと。


本編は、第一章の真相編が次から始まるし、ちょうどいいかも


みなさん、読んでくれたら幸いです!