第二回! 細かすぎて伝わらない作者のこだわりコーナー!!!
ええ!配信スケジュールによれば、昨日の段階で、本編ともこのコーナーもアップされるはずだったんですが!
予定外のイレギュラー!
突然、ネットにつながらなくなるというアクシデントも乗り越え!
そうです!やってきましたこのコーナー!
『第二回! 細かすぎて伝わらない作者のこだわりコーナー!!』です。
さて、今回も軽めに説明。
第二回なんで・・・・
このコーナーは、現在このブログにて掲載中の
小説 『KuRU/KuRU』において、
伝わってないであろう、作者のこだわりや、作品の裏設定をご紹介していくコーナーです。
それではさっそく。
今回のテーマは―八百屋の行方・・・―
はい、弓端家の近くにある商店街を営む八百屋さん。
本当にチョイ役の彼ですが、結構裏ではすごいことになってたり。
まずはじめに、八百屋の登場シーンからご紹介。
それは、
自己消失 1-7 夕暮れの商店街 にて
みぃちゃんは、ふらふらと、どことなくぎこちない歩みで八百屋に向かう。
店先に並ぶ、みずみずしい新鮮な野菜、その店先に並んだキャベツを手に取り、無表情に凝視する。
・・・何を考えてるんだろう?
そんなに睨んでも野菜の良しあしが分かるとは思えない。
そもそも、この人、商店街で買い物なんてできるのか?
初対面の人間に、どなりつけるような人だぞ?
いや・・・、
もしかしたら、旧家の人間であるみぃちゃんにとって、この地域の人々とはかかわりが深いのかもしれない。
それなら普通に―
「ちょっと!そこの店し―」
その瞬間、僕は自分でも信じられないようなスピードで、みぃちゃんの持つキャベツを分捕り、
八百屋の対象とみぃちゃんの間に割って入る!
そう!
僕は、今、光を超えた!
「こ、これ安くしてもらえますか?」
く、・・・つい、使ってしまった。
「おう、にぃちゃん。彼女と買い出しかい?
熱いねぇ。大サービスするよ。で、いくつ欲しいんだい?」
「3つ・・、3つお願いするわ」
よし、どうやら、普通に会話できる軌道に乗ったらしい。
あとは、ほっといても大丈夫だろう。
店主は、みぃちゃんを美人だなんだと持ち上げながら、野菜を袋に詰めて、みぃちゃんに手渡す。
それを手に持ちとてとてと、僕のほうにやってくる。
と、このシーン!
深戒の突然の頼みにも嫌な顔せず、
サービスするよっと言ってくれる気前のよさ
いい人です。
しかし、彼の身にはとんでもないことが起こっていた!!
このシーン
深戒が 『く、・・・つい、使ってしまった。』と言っています。
この時、深戒が使ってしまったものはそう。
『言霊』
その言霊を用い、彼が言ってしまったこと
『こ、これ安くしてもらえますか?』
深戒の言霊は、実質的 絶対命令!
この時より、八百屋の店主には異常な事態が起こり始めた!
同じく 1-7 夕暮れの商店街にて
「お待たせしました。
聞いてください。
本当にキャベツを安くしてもらえたんですが、いくらだと思います?」
「さ、さぁ?」
「3つで、5円です。」
安ッ!!
どこかの激安特売スーパーの値段です。
しかし、彼に襲い掛かった変化は、
言霊をかけた本人がすっかり忘れた後でも、しっかり続いていた!
それは
自己消失 真相編 1-22 事件六日後 ~ある日の琉璃探偵社~
にて、
事件から6日たった。
その日の僕は、日課として行っているこのビルのお隣にある
『パーラーKIKUCHI』にてオレンジジュースを飲みながら漠
然とNEWSを眺めていた。
どうやら、破壊的な値段の八百屋が注目を集めているらしい。
大根2本20円って、いつの時代だ?
本当に大根なのか?
ともといたくなるような値段だ、
事件から六日たった頃!
激安八百屋としてNEWSに取り上げられてます!!
やはり、完全に主人公は自分のしたことを忘れている。
なお、この世界の設定上、この年、大根は不作で、結構高い。
大丈夫なのか?
この八百屋・・・・。
そして、同じく 『1-22 事件六日後~』 にて
「いえ、小羽ちゃんは気にしなくていいの。それより、お仕事お疲れ様。はい、これ今月分と来月分。」
「はい!ありがとうございます。」
茶封筒を手渡しで貰うと、とたとた、と走って出ていった。
瑠璃社長いわく、彼女は、最近話題になった八百屋さんが今日セールをするらしく、早めに帰るのだそうだ。
この回で初登場となる、小羽は、第三章の主人公で兵庫県在住。
・・・え?兵庫県在住?
京都にある某商店街の八百屋に
わざわざ、兵庫県に住む小羽が買い物にしに行くほど
この八百屋は観光地的なにぎわいを示していることを指します!
きっと、空前絶後のプライスなんだろう。
やばい、このままいけばこの八百屋・・・
間違いなく破滅だ・・・・
・・・今後も、八百屋の行方は別章にて追跡取材させてもらいます。
―続くのッ!?
自己消失 真相編 1-23 事件七日後 歪む解決 ―小説
現実と夢との間の壁は障子紙より薄い。
故に人間の意識などと言うものは、その間を半透膜を容易にすり抜ける水分子の如く、
どちらの世界により濃度(きょうみ)が濃いかによってあっちに行ったりこっちに来たりだ。
故にこの日の朝も目覚めはしたが自分が今いるここが現実か
それとも夢の続きかの区別ははっきりいって容易ではなかった。
まぁ、それでもソファーから目を覚まし、ぐっと腰に手を当てて背をそらせば、
いやがおうにも、現実を実感する。
大きく欠伸をする。
目では涙が乾いた眼球を潤し、視界を健常な方向に戻してい行く。
「ん~」
と、なんだか妙な気配を覚えた、毛布に覆われた足と足の間がもぞもぞと動きだす。
「おい・・・」
僕は毛布をがばっと取った。
―一瞬、思考が停止する。
やばい、やばい、落ち着け!
とりあえず、顔に上った血流を元に戻せ。
今のままでは爆発しちまう。
「あ、あの・・Aliceさん?」
「ん、んん、・・・あ、ひぃちゃん・・おはよう・・ございます」
寝ぼけ眼のAlice。
まぁ、それはいい。
けど、この状況はヤバい。
ただでさえ朝である、一極集中した血流は特異点へと押し出され、
俺の性は、ガンガンに・・・・まぁ、わかってくれ。
その場に、下着姿のAliceがいる。金糸の髪が露出した肩で艶めく絡まって、
下からのぞく眼は未だ夢うつつを彷徨い焦点が合わない。
ピンク色の唇、半開きになった口、瞳は覚醒時の涙でしっとりと濡れている。
「お、おおお、おはようございます。」
だめだ、特異点が爆発しそうだ。
顔面はとっくに爆発している。
「ん、もうちょっと、・・・・寒い。」
Aliceの肩がぶるっと震えた。
僕は、ガバッと起き上がりあわてて毛布を被せる。
そりゃ、そうだ。
もう12月だもの。
寒いにきまってる。
じゃあ、なんでAliceは服を着ていないんだ。
―ッて、いうか!
と、いうか、なんで僕の毛布の中にいるんだ。
いや、この状況を説明する方法はいくらかあるだろう。
違う!
誓って、おれは間違いなど犯していない!
くぅ、昨晩の記憶がない。酒を飲んだ記憶もない。
それとも・・・記憶が飛ぶほど?
いやいや、そりゃねぇだろう。
そんな大したもんじゃねぇぞ・・あれ。
いや、完璧なるAlice嬢なら、それすらも・・・・何考えてんだ!
うあぁ、・・・どうしよう。
たぶん、犯罪だよね・・コレ。
むくっ、とAliceが完全に覚醒した。
なんか、心なしかAliceも顔を赤らめているような気がする。
ぐっと、毛布を纏って、こちらの様子をうかがっている。
俺はというと完全にこの世から夢へと浸透していった。
肉体は石化し。
魂は安息を求め涅槃へと旅立つ。
「ひぃちゃん」
「はい!」
「あっち向いてて。」
僕は、Aliceに背を向け、フローリングの木目を数え始める。
僕には素数など数えられん。
円周率は3・14で止まっちまうしな。
するっ、と衣擦れの音が聞こえる。
よかった。
服を着てくれれば少しは落ち着いて思考することができる。
だが、その考えは甘かった。
人間の脳のスペックを甘く見ていた。
服を着る音、
髪の毛をかき分ける音、
吐息・・・・
そのすべてが否応なく大脳新皮質の機能を活性化させ、妄想を駆り立てる。
木目!
木目に集中するんだ!
そうだ!
この木目には宇宙の真理が存在するに違いない!
「ひぃちゃん。もういいよ。」
振り返る。
そこには学生服姿のAliceがいた。
まだ、Aliceの顔は赤い、俯いている。
「・・・・安心していいよ。」
その言葉に安堵する。
そうですか。
そうですよね。
世の中そんな間違い早々起こりえませんって。
「あ、安心・・・安心して・・・もう、だ、大丈夫だから」
ぽろぽろとAliceの眼から涙がこぼれた。
えっと?あの・・・・。
Aliceはこちらに抱きついてきた。
そのまま、泣き崩れる。
って、
そうか、そう言うこともあるのか人生。
何かあったんだあああああああああああ!
何もなかった。
いかがわしいことは何もなかったらしい。
今は、それだけでよかった。
僕はインターネットで今週の株価変動のグラフを見ながら心を落ち着ける。
ついでに僕には株の事など欠片として分からない。
しかし、だとしたら今朝の状況は何だったのか?
それに関してはAlice曰く、知らなくてもいいことだそうだ。
今、そのAliceはと言うと、ゴロゴロと猫のように甘えながら僕の足元で体育座りしている。
「なぁ、Alice今日の新聞はどこだ?TV欄チェックしたいんだけど・・・」
「ちょっと待てて。」
と、新聞を取りに行くAlice。
うむ、実に可愛らしい。
なんというか、いつも今日の朝くらい恥じらいを持ってくれれば、僕はもうお前以外は見えないよ。
まぁ、明日くらいには完全回復して元のエロエロ大魔神に戻るのだろうな。
ん?
と、背中に何か当たった。
振り返る、そこには新聞を咥えたAliceが猫のように這ってこちらを見上げている。
なんか、そう言うくねくねしたポーズされるとボディーラインがはっきり出て妙にエロイ。
そうか、お前の恥じらいは1日とて持たないんだな。
「あ、ありがとう。」
とりあえず、新聞を取ろうとすると、ぷいっとAliceは顔をそむけ、それを阻止する。
「ダメ、あげない。」
「はぁ?」
「飲ませてくれたら考える。」
分けわかんねぇ。
飲み物なら冷蔵庫だ。
勝手に飲め。
「××の」
「◆◆?冷蔵庫になかったか?」
「別に×××のでもいい・・」
「???ジュース?」
はぁ?
何すか?
それ。
すると、大きくため息をつくAlice。
あの、何かご不満ですか。
「仕方ないなぁ、相変わらずひぃちゃんレベル低いよ。耳かして」
ふむ、まぁ、いいけど。
「あのね、××××」
ふむ。当然だろう、で?
「×××××」
なるほど、お前の頭はおかしい。
「そんなの、最近の小学生だって本の知識で知ってる。」
「大丈夫なのか!?日本!」
「もはや、高校生に至っては常識だよ!」
「終わってるよ!日本!」
「むしろ、××××当たり前!」
「レベルたけえ!」
やばい、この国は潰れる。
早くアメリカあたりに脱出しよう。
「もうちょっと勉強しようよ、ひぃちゃん。」
「なら、僕はお前に羞恥心を覚えさせたい。」
「あの・・ね、本当はすっごく恥ずかしいんだよ。
でも、ひぃちゃんだから・・・
ひぃちゃんなら・・その、いいよ。
わたし、頑張る」
「マスターしてるっ!?」
と、油断したすきに新聞ゲット!
「あう、卑怯者。」
「何をいまさら」
ぼくは、新聞紙を開く。
最初には当然ながら、第一面がくる。
まぁ、俺の読みたいのはTV欄なので、ここはと、ば、そ・・・。
・・・・・。
弓端さんは、死んでいた。
問答無用で死んでいた。
徹頭徹尾殺されていたのだ。
自己消失 真相編 1-22 事件六日後 ~ある日の琉璃探偵社~ -小説
事件から6日たった。
その日の僕は、日課として行っているこのビルのお隣にある
『パーラーKIKUCHI』にてオレンジジュースを飲みながら漠
然とNEWSを眺めていた。
どうやら、破壊的な値段の八百屋が注目を集めているらしい。
大根2本20円って、いつの時代だ?
本当に大根なのか?
ともといたくなるような値段だ、
店の鳩時計が鳴った。
もうすぐ3時だ。
本来だったらおやつ時なのだろうがこの日は出社しなければならなかった。
ともかく、電車に乗らなくては・・・。
僕は駅へと急いだ。
電車を乗り継ぎ結局一時間近くかかってやってきたのは北大阪の、さらに北部にある高級住宅街。
この時期になると、金持ちの道楽なのか、
みながイルミネーション合戦を行うことでちょっとした有名スポットだった。
その様相は小規模ルミナリエ。
だが、舐めたものではない。
そこには、そこはかとなく各家の見栄の張り合いが妙な熱気を作り出し
本家の神戸ルミナリエとは違った熱気があるのだ。
この時期誰にも見てもらえない桜の木が並ぶ大きな坂を越え、
路地に入り、
道路を一本またいで、
ファミレスの看板が近くに見える場所から自転車で降りて行けばどれだけ気持のいいことだろうかと想像させる長い長い坂を今度は下に降りていく、
道が平坦になってきたところにある絵にかいたような可愛らしい家
―ただし、小さいという意味ではない―
に、この住宅街では異色の表札が掛けられている。
瑠璃探偵社―副業情報屋―
とかいてある。
僕は、そこに入っていく。
瑠璃探偵社は、創業5年の新参探偵社。
業務内容は、名前通りではない。
表札にも、探偵社とか情報屋とか書いてるが、その実中身はなんでも屋だ。
そもそも一般の客がそこら辺どう線引きしているのかあいまいなので、
こちらとしても気にしないのが筋だ、とは社長たる一中学生の言だが、要は適当なのだろうと思う。
「適当とはひどいですわ」
と、応接室の大きな椅子にちょこんと座って
僕が『パーラーKIKUCHI』で買ってきたフルーツ満載のケーキを食べているのは、
霧宮瑠璃社長、
若干15歳、
みずがめ座、
和製美少女日本代表である。
ただし、U16限定でだろうが。
「はい」
と、ぼくは今回の事件の報告書を提出した。
なお、報告書は、僕の作ったものではない。
もともと、僕には文才と言うものがなく、
その上報告書となれば、簡潔な要約がなされ、わかりやすくなくてはならない。
そんなものを書くのは、はっ切り言おう、
僕にはこの地球人類が戦争もなく平和な歴史を築き上げること以上に不可能だ。
そんなわけで、カザト作であったりする。困った時の神頼みだ。
「さて、事件から6日もたってなんですが、お仕事お疲れ様です。」
「瑠璃ちゃん社長。その話でさ、多分、明日くらいに振り込みがあると思う。」
「そうですか、今回は私紹介の仕事ではないのでこちらの取り分はなしで、全額支給になりますわ。
それでいいですか?」
「ああ、頼む。」
「ふむ、どうせあなたに頼むなら、わが社を通してくれればいいのに、もう・・」
ブツブツとそんな事を愚痴る瑠璃ちゃん。
どうやら、最近、向日葵探偵社なるものができたらしいから、その影響だろうか?
「いえ、あの探偵社は、私の領域(しま)を貸し与えた子分のようなものなので、
毎月上納金をもらっています。今の問題としているのは事件の頻発が激しすぎることです。」
いいじゃん、仕事が多いに越したことはない。
「けれど、事実上私たちにはキャパシティオーバーなんです。
わかりますか?
問題は、あぶれた事件のほうです。
まったく、近頃の連中はハイエナと言っていいですわ。
あぶれた事件を解決しようと、わざわざ違う領域からやってくる。
私の領域で勝手に仕事をされては困るんです。」
はぁ、なるほどね。
まぁ、僕としてもここの正式な契約社員と言うわけではないから、そのハイエナと似たようなものなのだろう。
したがって探偵でも情報屋でもない。
僕はここから、自分に解決できそうな事件を仕事としてもらっているだけだ。
そういうことからすれば、この探偵社は、粗雑な犯罪専門人材派遣会社のようなもの、なのかもしれない。
「こんにちは~」
とは、全人類癒し系美少女代表、春咲小羽ちゃんだ。
小羽ちゃんは、僕なんかとは違って瑠璃探偵社の正式な契約社員である。
僕との違いは、ちゃんと毎月安定した給料をもらっている事とである。
じつにうらやましい。
小羽ちゃんの専門分野は、
僕みたいに、あんなホラーでグロテスクで血と闘争で構成された殺人事件とはほど遠いものであるらしい。
何だっけか?
全人類的な精神の安定と世界に恒久的癒しを与え、
尚且つ魂の浄化を促すのが彼女の仕事である・・・と瑠璃ちゃんはいっていたが。
きき方によれば、危ない新興宗教の教祖が唱えそうな教義である。
まぁ、彼女を見る限りそれはないと思うので、結局のところ、僕の出した結論は―何だかわからない―だ。
ついでに、本人に聞いても?
「えぇ?よくわかりませんけど。楽しいお仕事ですよぉ?」
に☆ぱ☆
だ、そうだ。眩しすぎるぜ小羽ちゃん。
「ああ、そう言えば社長さん。お仕事先でこんなもの貰っちゃったんですけど・・・」
それは、袋一杯のビー玉だ。
透明なガラス玉は色とりどり、模様も含めれば更に多彩なバリエーションを持ってそこに収められていた。
コロコロと、1つ2つ手に乗せて転がして見せる。
「きれいでしょ!」
だめっす、無垢すぎる。
このこ殺人鬼には眩し過ぎるよ、もはや毒だよ。
吸血鬼の気持ちが今わかる。
「へぇ・・・」
と、瑠璃ちゃんも目を輝かせる。
ああそうだ、この子も結構乙女趣味だったんだ。
いや、実際乙女だけど。
ヤバい、二人とも目が輝きすぎ―。
おじさんは、もうビー玉くらいでそんなに無邪気になれません!
たす、たすけ・・て。
と、浄化されそうになったとき、ビー玉を1つ手に取った瑠璃ちゃんの表情が急に変った。
「これって・・・」
ん?なんだろう。
実は爆弾とか?
「確かに、これは相当価値のあるものですわ。報酬としては十分、いや、破格・・。」
「ふぇ?」
「いえ、小羽ちゃんは気にしなくていいの。それより、お仕事お疲れ様。はい、これ今月分と来月分。」
「はい!ありがとうございます。」
茶封筒を手渡しで貰うと、とたとた、と走って出ていった。
瑠璃社長いわく、彼女は、最近話題になった八百屋さんが今日セールをするらしく、早めに帰るのだそうだ。
「じゃあ、深戒さん。報酬が入り次第、ご連絡しますので」
「うん、よろしく瑠璃ちゃん社長。」
僕は、応接室を出ていこうとする。
「深戒さん・・・」
報告書を眺めながら、僕を引き留める。
「あんまり、落ち込まないでくださいね」
?、・・・何の話だろうか。