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DADA ~KuRU/kurU RE; SS~ Episode1  #11

 

「退社しておられますね」

 

 

なんだ、それ。

なんだそれなんだそれなんだそれ。

  ・・・

・・・真っ白だ。

 

「―よろしいでしょうか?」

「え?」

何が起こっているかわからず、混乱状態の私に。

どうやら何かずっと語りかけていたらしい。頭には入っていなかったが、何かアドバイスをしていたはず―

「もう一度大阪支社に確認おねがいします。」

「え?」

ブツ―と、また突然電話が途切れた。

 

私がいない。

 

安定企業に就職したはずが、この年でいきなり無職に成ってしまった事よりも、どちらかといえば私の記録が誰かによって抹消されているという事実の方が辛かった。

その性だろう、私はもとの大阪支社の友達に電話をかけたのだ。

「おんやぁ、この番号は美加子かなぁ~」

ほっとした。入社して4年、ずっとなんだかんだで腐れ縁の友人。

「みちるぅ~~~」

なんだか、あんまりにも恋しくて涙が出そうになった。今だったら女とでも寝れるなと思える程に。

そうだ、さすがに友人の記憶までは消せない。

いくらなんでもそこまでの改善は不可能だ。

「どう?東京の暮らしは?」

そうやっぱり、私は東京本社に呼ばれた事に成っている記憶違いなんかじゃ―

「でもさぁ、びっくりよね。親友にまで内緒にするんだもの。結婚するなら結婚するって言ってよぉ~いきなりいなくナちゃったから心配したんだぞ、こいつぅ」

「はぁ!?結婚ンッ!?」

「え?何違うの?」

「あたしが、彼氏日照りの経験無しなのはあんたが一番知ってるでしょ!?」

「え、何?じゃ、あんた何してんの?」

「東京本社に呼ばれて!」

「だから、それあんたの旦那さんのことでしょ?」

「だから、私は結婚してないって!」

「えぇ~~~、でもあのお局―梅宮がそんなこといってたわよ」

その瞬間ようやく、今回私がこんな目に遭っている最大の原因を認識した。

そうだ、そもそもこの話は梅宮課長に突然振られた話だったはずだ。社長がどうとか言っていたが、ソレ自体本当かどうかもわからない。

「あの糞ババぁ!」

「あら、突然怒り出したわよこの子。」

「シャバの人間はいちいち反応が初々しくてみててあきねぇな」

と、メイド達はいつの間にかC(シーネ)を遺してバーボンあおり出している。

そして、デブはまだ喰ってる。つか、何時まで喰ってんだよ!?

私は怒りに撃ち震えつつミチルとの電話を切った。ミチルは、「え?なに?」とか、言っていたけれど、そんなのは後だ。

梅宮の携帯電話に直接かける。

こちらの電話を無視するかもしれないと考えたが、意外にも梅宮はすぐに私の呼びかけに答えた。

「あら、古沢さん。生きていたの?運がいいわね」

「その様子だと、やっぱりあんたの仕業なのね!この大嘘つきが!」

「まぁ、そうね。でも全部が全部嘘だって分けでもないのよ。確かにソレは社長からの仕事だもの。というより我が社の裏のビジネスってやつね。よくわからないけれど」

「あんた、私に何の仕事をさせたのよ。」

「やってる事考えたらすぐにわかるでしょう。運び屋よ。」

「じゃあ、何か?これは麻薬か何かなわけ?」

「さぁ、その辺りかもね。私達の会社って癌患者の為の麻薬鎮痛剤も作っていたりするでしょ。原材料横流ししていてもおかしくないわね。」

「随分と冷静なのね。言っておくけれど、こっちは冷静になれないわよ。何しろ一回死にかけているんだから。いますぐあんたの首をかっ捌く事が出来るんなら私はブタ箱に入ってもいいわ。」

「あらそう、無理だと思うけれど。ついでに、さっきはあんな事言ったけれど、私だってソレの中身が何なのかは知らないわよ。いつも連絡と、物資だけおくられてきてね。まぁ、私もあなたと立場は大差ないわ。その街に誰を送り込むかは私の仕事だけれど。ただ、その街に入ったら死んで欲しいのよね。大人しく」

何をさも当然の様に。

「吉川さんって人にはちゃんとモノは渡せたの?」

「吉川ってやつなら死んだらしいわよ。その後任とかいう田島とかいう奴も死んだわ。あっさりとね。」

「なのに、あなたは死んでないの?前々から思っていたけれど、あなたって本当に鬱陶しいくらいしぶといわね。」

「死んでたまるか」

「死ぬわよ。みんな死んでいるもの。正直私も何やらされているかわからないけれど、こんな事続けているのはね。自分の気に入らない人間をいつでも殺せるゴミ箱として今の状況を楽しんでいるからよ。だって。便利じゃない?」

「くッそイカレてるわね、あんた。」

「取引が上手くいかなかったのは今回が初めてだけれど。ま、それに関わった関係者はもとから吉川さん以外みんな死ぬ事に成っているから、遅かれ早かれあなたも死ぬとは思うわ。―じゃあね、古沢さん。結婚生活、天国でお相手でも見つけて股ぐらに突っ込んでもらいなさいな。

いい?状況は理解出来たかしら?

わかったのなら大人しく―死ね  ブツー」

「―あ、待ちなさいよッ!」

3度目のツーツーという簡素な音を聞いた瞬間。

「ッ~~~~~~~~~~~~~」

私はわけのわからない雄叫びの様な者を上げて携帯電話を床に叩き付けた。

叫び終わって息をはぁはぁと切らしていると何が面白いのか、笑い声が聞こえてきた。そんなに人の不幸が面白いのか、もはやなんだっていいが。眼帯メイドはこう続ける。

「自分がお払い箱だって言う認識はOKぃ?」

「あんた、さっきから何だって言うのよ。」

「ま、いいじぇないか。なぁ、フロイライン。み~~んな、あんたと同じだよぉ。この街の暗部に来る奴は全員捨て駒。ゴミ屑。組織に取っては変えの効く素材。何故なら、だいたいは死んじまうか、ココ以外で生きていけなくなるからさ。わかるかい?ここは吉川ちゃんがず~~と贔屓にしていた店さ。だから『あんたみたいなのは山ほどいた』。あんたが初めてじゃないし、こう言う事もしょっちゅうだ。まぁ、吉川ちゃんが死んじゃったのは…まぁ、残念っていうか、イレギュラーな事では、あったけどねぇ。まぁ、こんな商売しているし、遅かれ早かれだったのかもねぇ」

と、人が死ぬのを嬉々として傍観している様な眼帯女が、なぜだか愛おしそうな、寂しそうな、人間らしい感情を滲ませた…ように見えた。

「あんたの、思い出話になんか付き合ってらんないわよ。それじゃ、私そろそろいくわ」

「いくってどこへ?」

と、のあが訪ねる。

「警察があいつらのこと壊滅出来なくても、私を一時的保護する事くらいは出来るわよ。あいつら、一般人の生死には無頓着でも、同じ警察官の『殉死』にかんしては過敏なんだから。精々巻き込みながら逃げ切ってやるわよ」

ひゅ~と、みーしゃが口笛をならす。

「いや、逞しいのはいい事だが、あんた、さっき入り口で足がくがく震わしてた女と同一人物かい?」

「さぁね、私だって、こんな短時間で今までの価値観ぶっ壊されるとは思っていなかったわよ」

わたしは紙袋を両腕で握りしめた。いつの間にか落としたサイドバックを探す。それは、すぐに見つかった。どうやら、テーブルに潜り込む時に一緒に落としたようだ。今はデブの足下にある。

しかし、サイドバックを取ろうとすると、デブがそれを掴んで「さっきの約束なんだけれど―」と、空気の読めないことを言ってきたので、私はいらだって「はぁ?この緊急事態にあんたとの約束なんか聞いてられる訳無いでしょ?あんなもの守る気ないわよ」

と、メイド達が何故か頭を抱えているが、無視して続ける。

「どうせ、あんたも私にエロいことさせようとしたのかもしれないけれど、私基本的にデブは無理だから。もっというとデブでオタクは最悪だから。犯罪者予備軍だと思ってるくらいだし。キモイから、一生そこでピザでも喰ってろ」

そう、捨て台詞を吐いてメイド喫茶を飛び出そうと、扉を開けた瞬間、バンと、人にぶつかった。

「すいません、宅配便です―うわっ」

「つっ、どこみてんのよ!」

ぶつかった衝撃で相手のもっていた宅配の紙袋だろうか、それが勢い良く店内まで飛んでいく。宅配業者はその様子を見て青ざめた。

「ひ、ひいいいいいいい」慌てて部屋からでて店の外へと逃げていく。

「え?」と、驚いている私を尻目に、店内の全員の動きはデブ以外素早かった。

その紙袋をみーしゃ素早くキャッチするその紙袋を抱え込みうずくまる。

「な、なに!?何が起こってるの?」

「バカ野郎!爆弾だ!さっさと逃げねえか!」

DADA ~KuRU/kurU RE; SS~ Episode1  #10

(きっと、必死に訴えた所で、『この日本でそんな事あり得ない』と頭のおかしい人扱いされて一蹴されるだけだもの)

その上、多分どうあがいても殺される。

「じゃあ何処にかけるつもりだい?」

「会社です。今回の事説明してもらいます。一応社長からの頼まれものなのよね。東京本社の方に直接かければ良いのかしら?」

と、形態を開いて電話帳から本社番号へとかける。

Prrrrrrr

「やめといた方がいいと思うけどぉ~」

と、眼帯メイドはキセルをふかしながら言う。

私はその忠告を無視する。

「―はい、コルソ・メディカル株式会社総合受付になります。」

「すいません、昨日付けでバイオケミカル部門の営業販売を仰せつかりました大阪支社から来ました古沢美加子です。第二営業課の方へつないで頂けますか?」

「はい、おつかれさまです。古沢さんですね。ええ、と、第二営業課でお間違いないでしょうか?」

「はい」

「バイオケミカル部門は現在国際営業課にアジア係、EU第一、EU第二、アメリカ、東欧とあり、国内営業課は一課しかありませんが。」

「いえ、そんなはずは。昨日職場の案内もされましたし、飯田さんと言う方に案内されたのですが」

「飯田係長ですか―それでは、とりあえず国内営業課の方へおつなぎしますね。」

と、そこで内線用のメロディーに切り替わる。

異様にゆったりとしたオルゴールのメロディだ。それが一刻も早く事情を説明して欲しい私に、よりいっそうの焦燥感を与える。

「答えは出たかぁい?」

眼帯メイドはねっとりとした声で私を急かす。

「五月蝿いわね」

私は反射的にぼやいてそのメロディが止むのを待った。

「はい、こちら国内営業部飯島です」

(―あれ?声が違う?)

あの時案内して頂いた飯島さんはもう少し低い声をしていた様な。

「すいません、昨日付けでそちらに入った古沢です。」

「古沢さん、どちらの?」

「昨日あなたが案内してくれた大阪支社から移動になった古沢美加子です!」

しまった、と思った。上司に怒鳴ってしまった。

しかし、今の私にそんな事で落ち込んでいる余裕は無い。

「すいません、大声を出してしまって申し訳ありませんでした。ですが、今日の東京第一銀行の吉川さんの件でー」

「すいません、何か連絡先に間違いがあるのではないでしょうか」

と、飯島はすぐに私の話を遮断した。

「え!?」

唐突な言葉に私は一瞬言葉を失う。

「私どもの営業部に人事移動はございませんし―昨日私は北海道に出張していたのでおそらくあなたともお会いしていないものとおもいますが」

「なんですって!?」

「そういうわけですので、もう一度ご確認下さい」

「待ってください!飯島さ―」

ブツー。

と電話は唐突に切られた。後にツーツーと、空しく響く機会音。

私はもう一度東京本社にかけ直す。

「はい、コルソ・メディカル株式会社総合受付になります。」

「すいません、先ほどの古沢です。」

「どうされました?古沢さん」

「次は人事部にお願いします」

そうだ、職場を間違って記憶していたのかもしれない。

人事部に直接連絡を取れば―。

受付は「わかりました、人事部ですね」とだけ言ってすぐにつないでくれた。

「はい、お電話変わりました。人事部の大谷です。」

「すいません、大阪支社から昨日付けで移動してきた古沢美加子と言います。確認なんですが、私の職場の所属が何に成っているか確認頂けないでしょうか?」

「古沢美加子さんですね。少々お待ち下さい。あ、生年月日は?」

「昭和57年の12月4日です」

「わかりました。」

と、カタカタとパソコンのキーボードの音が聞こえる。

「すいません、もう一度確認します。ふ る さ わ み か こ さんですね?」

「はい、そうです。」

「昭和57年12月4日?」

「はい」

 

「―すいません、当社には古沢美加子という従業員はいませんね」

 

その言葉を聞いた瞬間、膝から急に力が抜けて床に尻餅をついてしまった。

「最近ご結婚されたとか?」

「していません」

「やはり、いませんね」

「大阪支部からデータがまだ移行していないのかも」

「こちらのデータベースは全国の支社と共通のものとなっていますから」

「古沢美加子だけで検索しても?」

「いませんね。以前のデータで検索しましたが―そちらでは古沢美加子さんは一週間も前に・・・」

 

「退社しておられますね」

 

DADA ~KuRU/kurU RE; SS~ Episode1  #9

 

 

あの時あの消化剤の煙の中ですぐに外に飛び出そうとした私は何者かに腕を引っ張られピンクのカーテンの向こうへと押し込められた。

(ああ、私もここで散らされるのか。純潔。超やだな~)なんて、思っていた所だったが、ベッド上でうごめいていた男は何故か目隠しSMプレイ状態。私は、この店で『唯一テーブルクロス』がかかり足下の見えないそのテーブルに下に潜り込もうとした。そこでこのデブとの対面である。一も二もなく『潜らせて』と懇願する私にそのデブはあまりにもつぶらな瞳でこう言った。「食事の邪魔だよ。向こう行ってて」テンプレオタクの風体をした外国人という濃いキャラ付けであってもこの店では最も常識的(マトモ)な人物だろうと過信していた私の幻想はあっさりと破られた。喩えマフィアでなくとも『こんな場所で』人殺しの現場に居合わせても平然と飯を食べている人間がマトモなはずなんて無かったのだ。「なら、コレ差し上げますから!」と、紙袋を差し出す。危険物(やっかいなもの)を処理出来て一石二鳥かと、思われたが「いや、めんどくさそうでしょう?それ」―さすがにソレもわかっていたらしくもう勢いで「なんでもいうこと聞きますから!」と、言ってしまったのだ。デブはこくりと頷いて、テーブル下を指差した。1も2もなく飛び込んで震え怯え縮こまっているとなにやらデブと例の髭のメキシコ人が言い争う声。撃つという響きに田島の死の形相がちらついた私は思わず叫びそうになる所に、何処からとも無く拳銃のマガジンが口に押し込まれる。一瞬、窒息しそうになる所、必死にこらえ合い面出て行くのを待っていたと言う訳だ。

 

 

ダイジェストでお送りしたが、これが消火器使用からメキシコマフィアが出て行くまでに私が行った行動だ。結局私をこのカーテンへ押し込めたのはだれか、また、私の口にマガジンを詰め込んだドS野郎の正体はわからない。

だけど、まぁ、とりあえずそんな事はどうでもいいか。

「さてと…」

私は立ち上がり、例の紙袋を抱えると携帯電話を取り出そうとする。

だが、どういうわけか携帯電話が何処にも無い。

「げ、落とした」

「いんや、拾ったのさ」

と、振り返るとそこには眼帯メイドが私の携帯を手ににんまりと微笑んでいた。

「返してもらえます?」

「いいとも、ただしこの店を通報するのは無しだ。通報した場合は地の底まで私達はずっと一緒さ。トム&ジェリーみたいに毎日が追いかけっこ。ゴールは三途の川。意味はわかるね?」

「誰もそんな事はしないわよ。あんた達も、あいつらもマトモじゃない。ヤクザを通報する事程空しい者が無いのと一緒よ。」

「なんだ、わかってんじゃないか。」

「ええ、だって、『ここまであからさまな所、警察が把握してない訳が無い』。それでも捕まってないってことは、そう言う事なんでしょ?」

要は、この人たちはもうすでに日本の警察が手に負えるレベルの暴力組織ではないのだ。意外に聞こえるかもしれないが、日本のヤクザだって国内でRPGを保有しているのが現状だ。福岡あたりで常にニュースにはなるが、実際問題、実力行使で捉えようとすればSWAT級の特殊部隊を使い、尚かつ相当数の機動隊の手を借りなければ成らない。しかも、その時には相当数の死者を覚悟しての銃撃戦だ。それが、この東京で行われなければならない。しかも、それだけやっても組織本体の壊滅にはいたらず、末端のこの連中が尻尾きりにされるだけなのだ。

何故なら、日本には共謀罪がない。

今期(2006年)の政権で一度はこの共謀罪を通す法案が出来たものの不成立で終わってしまった。社保党や、共会党はもちろん大野党民由党をはじめ某平和団体、労組、新興宗教団体などがこぞって反対したからだ。民由党は時の政略に流されただけだと思うが、あの党だって元を辿ればごった煮で、素材一つ取れば元々は社保党の前身からの流れ者が合流している。社保、共会が政党として特にそうだが、彼らは概ね平和主義を声高に叫んでいるもののその背景は暴力革命を主眼とする組織だ。社保に関しては暗殺用の飼い犬がいる事は公安関係者でしらないものはいない。共会党関連の病院などはホームレスや社会的弱者が救急車で運ばれてくると治療後、生保などの手続きをほぼ自動で行い、『君の様な貧困層の人間を相手して上げれるのは僕達くらいの者だ』と洗脳する。命を担保に取られた弱者はそれに逆らえず、その後、通院治療してやる代わりに選挙のときは一票入れろと言う訳だ。もちろん、彼らは本当に弱者の味方や弱者が社会復帰する事を望んでいない。彼らが弱者でなくなったら言う事を聞かなくなるからだ。その為のアフターケアとして、その病院付近にはやたら滅多に新興宗教の施設が乱立しているし、その病院には何故かその関係者が出入りしている。そうして新興宗教に入会喜捨させることによって彼らの不幸な状態を保ち続ける。新興宗教もだが、ヤクザも同じ役割が出来る。全てが全てズブズブ。そんな彼らに取っては、共謀罪なんてものが仮に成立したら、一組織自体が一気に壊滅するため、この不幸のサイクルが消えてしまうし、下手をすれば自分たちの末端にさせた事で一気に寝首をかかれかねないのだ。共謀罪なんて成立させるはずは無いのである。彼らに取っては、これは政治活動であると同時に経済活動なのだ。理屈上、不幸な人間の数だけ社会保護の名目のもといくらでも国から金を吸い上げられる。

 成立直前に小ディストピアの支配階級がどの口で言うのか、声高に『暗黒社会に成る!』などと凱旋して有名女性政治家が批判していたのは記憶に新しい。

 そんなわけで、彼らをココで通報した所で、今はただのトカゲの尻尾切り、すぐ補充要因がでて元の鞘である。そんなすぐ生え変わる尻尾きりに毎度毎度機動隊、特殊部隊のフル装備で命をかけて鎮圧を行うわけにはいかないのである。