・荒れ果てたチキュー。
『宇宙に光、無数の星......その昔、人は星を繋げて、星座を作った......そして星座から、物語を生んだ......人はただの点に意味を見出そうとする......なぜだろう。自分というちっぽけな点に、意味があると思いたいからじゃないかな......だとしたら......』
(キュウレンジャー始まった??)
「みーんな片付いちゃったよー?まーだ続けんのー?」
『今君が生きていることに、意味はあるのかな......』
赤い服の男、ギラは宇蟲王に剣を向ける......
「悲鳴を上げろ......!」
『王様戦隊キングオージャー、最後の物語を始めよう......』
・
神の怒りの影響が残っているシュゴッダムで6王国会議。
「ダグデドをぶちのめす算段がついた。王の証の力を利用して、最強の無敵ロボットを作る......キングオージャー、レジェンド、エクストリーム、ゴッド......で、新しい超絶怒涛究極完全体がコレ。」
ヤンマが見せたのは超巨大キングオージャー!?
「悪ふざけか?」
「ガチだ。宇宙サイズのダグデドとやり合うにはこれしかねえ。ギラのシュゴッドを動かす力、電気系統が俺、動力源にカグラギの炎、冷却にリタの氷。武器にヒメノの命を刈り取る力。それとコアに......」
「俺の永遠の命があれば、完成させられる......」
ジェラミーの力は、グローディに命を与えるために使ってしまったが......
「あの時点での選択肢としてはベストだった......それに、ねえなら作りゃいい。」
「代用品の目途は立ったのですか?」
「王の証は、2000年前の初代の王様たちから受け継いだものだった......ライニオールなら、何か分かるかもしれない。今死の国の扉を開けないか、試してる。」
「ま、どうなろうと必ず永遠の命の代わりを作る。それが絶対条件だ。出来次第、即ダグデドにカチコミかける......」
ーーーはーい!
ーーーもし今、俺様の気まぐれで、チキューを全部きれいさっぱり片付けるって言ったら、どうするー?
現れたダグデドに立ち向かう王様戦隊!
「お前たちにはさ、感謝してるんだよ?五道化を綺麗にしちゃってさ。しかも!俺様がお粒たちにあげた力を使って、逆に俺様を倒そうとしてるんだろ?そんなお粒、会ったことないよ!生まれて始めて、俺様が直々、お片付け遊びをするんなら、今だと思わない!?」
「貴様のくだらん遊びには付き合わん!」
「お前に決定権はないよ?何をしようが全部無駄。ただ、死ぬまでは俺様を楽しませてくれ!」
王様戦隊を瀕死に追い込むダグデド!
「おいおい!これくらいで終わってくれるなよ!」
更に怪ジームの死者兵が各地に出現!
「ありがたがれ諸君!俺様の俺様による、俺様のための大掃除だ!」
「ヤンマ......24時間以内に、超絶怒涛究極完全体キングオージャー、を完成させられるか!?はっきり答えろ!できるのか、できないのか!?」
「奇跡が1万回起きねえ限り無理、だな......」
「ゼロ、を実行する......」
「やろう......」
リタの掛け声で「避難計画:ゼロ」が開始......
・
資料整理中のモルフォーニャにも指示が。
「避難!?ゼロ!?めんちゃーい!」
リタの裁判長席から、荷物を持っていくモルフォーニャ。
・
ンコソパでも避難誘導。
「チキューの皆さん!焦らず騒がず、元気よく避難してくださーい!」
シオカラもヤンマのゲーム椅子から荷物を運び出す。
「無駄な荷物置いてけ!」
「無駄じゃねーす!ヤンマ君に託されたんすよ!」
「どんなん!?見せろや!」
「ダメ!全員の避難が済むまで、絶対に開けんなって言われてんの!」
・
シュゴッダムの民たちも避難していく。
「慌てんなみんな!落ち着いて!一旦落ち着け!うわあああ!?」
(お前が落ち着け)
怪ジームのゾンビからゴローゲや、子供たちを守るラクレス。
「避難番所への経路だ!新しくなってるから、気を付けなさい!」
「狭間の国じゃない!?」
「私ではなく、ギラの命だ!王たちのことを信じてくれ!」
「王様たちは大丈夫なんですか!?」
「......これは、いつか勝つための戦いだ!」
ラクレスの言葉を受け止めて走っていくコガネやブーンたち。
・
避難場所は森林?
側近たちが持ってきた荷物は6国とも同じような物......
「しかし避難場所は、ここで合ってますよね?」
するとコーカサスカブト城が飛来する......
「皆、早く城の中へ!入りきれなかった者たちも大丈夫だ、じき来るシュゴッドに乗ってもらう!」
「城で守りを固めるならまだしも、なぜシュゴッドに乗る必要があるのです?」
「アンタ、何か知ってんだろ......」
ラクレスは「時間がない」と急かすだけ......
「ギラ様、お許しください!」
ドゥーガの荷物の中にはオージャクラウンが!?
更に他の国も、王の証やヴェノミックスシューターが......
シューターから映像の再生が始まる。
『ご機嫌よう!お前さん方が言いつけを守っていたなら、今頃コーカサスカブト城に乗って、宇宙の彼方にいる頃かな?』
『今から皆さんには、別の星に移り住んでもらいます!騙すようなことをして、ごめんなさい......』
『避難計画ゼロは、超非常事態用の緊急措置だ......』
『平たく言うと、宇蟲王をぶちのめす準備が間に合わなかった!だから、てめえらに託した!具体的に言うと、王の証が一つ足りねえ。代用品の開発頼むわ。何年かかっても、いつかできりゃいい。』
『でも、これは私たちからの我がまま。何よりも、生きることを優先しなさい......』
『新たな星で豊かな命を育み、次の世代へ繋ぐこと......健康が第一です......』
・
ダグデドに抗う王様戦隊。
「そろそろ、民は城に着いた頃でしょうか?」
「この目で飛び立つところを見るまでは、絶対に倒れるな!!」
凌駕一閃で一か八かの突撃!
・
『2000年前、俺たちのご先祖たちは、小さな希望を頼りにこのチキューに移り住んだ。そして、命を繋ぎ、物語を伝え、遺志を受け継いできた。それと同じことを、するだけさ。』
『生きてください!人を助け、生かしてください!それが続く限り、僕たちが負けることは絶対にない!これは、いつか勝つための戦いです!......えー、終わりです......』
『締まらないな。』
『美しくない。』
『では、お達者で!』
王様たちからのメッセージは終了。
「これが、王の意思だ。避難を勧めよう......動け!王たちの時間稼ぎも、いつまで持つか分からない!」
「......やっぱりヤンマ君たちは、死ぬ気なんすね......」
「あなたは、それを知らされて、どうして止めなかったんですか!?ギラ様に全てを託したあなたが、それでよいのですか!?」
「......いいわけ、無いだろう!?ダグデドの喉元まで、手が届いた!間違いなく、宇宙誕生以来の偉業だ!今の彼らを超える逸材など、数千年は現れない!王様戦隊は、奇跡だ!だからこそ王たちは、私達を、民を!生かすことを選んだんだ!」
「......そうですねえ。奇跡です。それが答えでは、ありませんか?」
「我々に、そんな奇跡は起こせません!!」
「あたしたちが宇蟲王に勝てるわけ、ないでしょうがよー!」
「移住して支配され、戦わされ......この2000年を繰り返すなど、まっぴらごめんです!」
「最後に責任を押し付けるなんて......ヒドイ!」
「そうはさせねーぞ......おいら達の、チキューの未来を切り開けるのは、王様戦隊しかいねーんすよ!」
「......王の意思に、背くのか?度し難いな......私も、同じだ!!道を開けろ!!」
ラクレスや側近たちが進み出ようとしたところ、ゴローゲが阻止!?
「行かせるな!王の証持ってかれたら、この先生きていけねーぞ!奪えええ!」
ーーーー待てええええ!
もう一人、傷だらけのゴローゲが!?
「こいつは、偽物だあああああ!」
「声がデカい!これが本物だ!!」
「そうです!本物です!」
最初からいたゴローゲはカメジムだった!?
「無様に藻掻く虫けら共......この私が、ぷちりと潰して差し上げましょう!」
「五道化相手に、勝てるわけがございませんな......」
「いいや、アイツならギリイケる気も......」
「やめろ!!」
シオカラの無謀をセバスが阻止。
・
ラクレスVSカメジム
「かつては、仲良くさせていただいたじゃ、ありませんか?」
「お前には、多すぎるほど借りがある......!」
「真に嘘、火には油、血で飾り立て、残るは虚ろ......虚飾のカメジム、いざ太平に混沌を!」
しかし、ここで異変を感じ取るラクレス。
死の世界への扉が開き......
「貴様は!?」
「死の国から、迎えに来たぞ!下等生物!」
かつてカメジムが葬った、デズナラク8世が現世へ!?
・
凌駕一閃を使い切った王様戦隊。
ダグデドは超攻撃を発動させる!
「逃げろ!」
「遅えよ!」
宇蟲王の隕石落としでチキューは壊滅......
不死身のギラだけは、何とか立ち上がり......
ーーーー
神の怒りで死者0かと思ったらそれ以上の地獄が。。
あのまま飛び立ってたらカメジムに全滅させられてたし、ダグデドは宇宙中支配してるからもう数千年の猶予なんて与えてもらえそうにないけどなw
不完全でもいいから、ジェラミー以外の王の証で超絶怒涛究極完全体のキングオージャー作って戦うわけにはいかないのかな。。
最後はチキューの民全員でキングオージャーに乗り込んで、その総力でダグデドを倒すんかな?
デズナラクが蘇るのは意外やったがw
一時的にボシマールさんやライニオール、イロキさんも復活して宇蟲王(とカメジム)の決戦に加わって欲しいw
残り2話!