2024年7月16日 ニューヨーク市場概況 | ファンダメンタルなアウトローのFX

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  長期金利

 

16日の米国債券相場で長期ゾーンは反発。表面利率4.375%の10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は高い)4.16%で終えた。6月米小売売上高が予想を上回ると売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が相場を下支えした。

 

米2年債利回り:4.4235(-0.034)
米10年債利回り:4.1615(-0.0679)
米30年債利回り:4.3739(-0.0832)

 

 

  米国株

 

16日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、史上最高値を更新した。終値は前営業日比742.76ドル高の40954.48ドル。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。6月米小売売上高が予想を上回ると、米消費は底堅いとの見方から買いが先行米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測も引き続き相場の支援材料となった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、同36.77ポイント高の18509.34で取引を終えた。

 

 

  原油先物

 

16日のニューヨーク原油先物相場は3日続落。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)8月限の終値は前営業日比1.15ドル安の1バレル=80.76ドルとなった。
 昨日発表された中国の弱い4-6月期国内総生産(GDP)の結果を受けた原油安の流れが続いた。米小売売上高が強い結果になると、僅かに原油先物が買われる場面もあったが影響は限定的だった。

 

 

 

  金先物(ゴールド)

 

16日のニューヨーク金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心となる8月限は前営業日比38.9ドル高の1トロイオンス=2467.8ドルとなった。
 昨日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長によるハト派寄りの発言などで、米国の利下げ期待が高まったこともあり、金先物は続伸した。米小売売上高が強い結果となると、米金利の上昇に連れて下がる局面もあったが、再び米長期金利が低下基調をたどると上げ足を速め過去最高値を更新して引けた。

 

 

 

  為替概況

 

16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は158.35円と前営業日NY終値(158.06円)と比べて29銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが低下すると円買い・ドル売りが先行し、21時30分前に158.26円付近まで下げたものの、米商務省が発表した6月米小売売上高が予想を上回ったことが分かると一転買い戻しが優勢に。22時前に一時158.86円と日通し高値を付けた。
 ただ、米10年債利回りが再び低下傾向を強めると徐々に上値が重くなった。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が相場の重しとなったほか、政府・日銀による為替介入への警戒感も根強い」との声が聞かれ、5時前には158.32円付近まで下押しした。

 ユーロドルは小反発。終値は1.0899ドルと前営業日NY終値(1.0894ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下とともにユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0905ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0922ドルが目先レジスタンスとして働くと失速。予想を上回る米小売指標も相場の重しとなり、22時30分前には1.0872ドルと日通し安値を更新した。もっとも、米長期金利が再び低下すると1.0903ドル付近まで持ち直している。
 18日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に投資家の様子見姿勢が強く、方向感が出にくい面もあったようだ。なお、市場では「まとまった規模のオプションが1.0900ドルに観測されており、小幅なレンジに収れんしやすい」との指摘もあった。

 ユーロ円は続伸。終値は172.59円と前営業日NY終値(172.20円)と比べて39銭程度のユーロ高水準。ただ、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。



 

 

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