結果考察 「利上げ公算は高まる」
まず、データに強い側面と弱い側面が共存するため、異論が入る余地がある点を留意して欲しいです。利上げの公算は高まると思いますが、金融政策を決めるうえで最も重要なコアコア指数は失速しました。
しかし季節調整済み前月比は上昇を見せています。さらに全体的に前回値より上回ってもいます。ゆえに0.15%程度の利上げを許容できる可能性がでてきました。これが7月会合になるかは断言できませんが、年内利上げへの布石は強化されたと判断致します。個人的には7月利上げの可能性もあり得ると思います。
マーケットでは、機関投資家などに利上げに備えた円買いの動きが生じています。そして個人投資家が円高になると円売りポジションを増やしている流れが見えます。やや難しいことを言いますと、日本経済はGDPギャップのマイナスを解消できる見通しになりました。つまり需要が供給を上回る状態ができつつあります。
これは日銀が動く重要な理由になるでしょう。
また3月春闘で賃金が大きく上昇しましたが、統計に反映されるのは来月以降とされます。新たなインフレ要因が控えていることも考えなければなりません。
今回のデータは明瞭なサインとはなりませんでした。
しかしそれでも、日銀はタカ派に傾きつつあると思います。
Fundalia financial philosophy(FFP)
また次の記事でお会いしましょう。
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