〔米国〕生産者物価指数 事前考察&ドル相場見通し | Fundalia since 2007

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トレンド&リスク戦略というファンダメンタル手法を使ったFX投資
為替を最も値動きさせるのはFOMCや金融政策
ならば金利を重視して投資するのが賢いでしょう

 

 

  背景と予想(見どころ)

 

 

 

6/12FOMCの動向を知るうえで、重要データとなります。それだけでなく明日のCPIへの思惑にも影響するでしょう。PPIの動向は、タイムラグを付けて将来のCPIへ織り込まれていきます。ゆえに夏以降のインフレ動向を知るのに適している訳です。FRBもその点を注意して見ているでしょう。

 

PPIコア指数(前年比)は、2023年12月に+1.8%へ下がりました。インフレターゲットを下回ったことで、いよいよ利下げという空気になり「ドル/円は140円まで」売られています。しかし、2024年に入ると+2%を回復して直近では+2.4%となり、今回の予想も+2.4%です。

つまり、予想通りのデータがでるとアメリカのインフレ率はなお強しと評価されるでしょう。

 

たとえば前月比データが明確な弱含みを見せるなど、インフレが弱まる兆候を示すか否かで、ドル相場は変わってきます。

 

 

 

  為替相場への影響(ドル/円)

 

基本的にドル相場は、結果に対し素直に作用するでしょう。

 

予想より強いケース

強いPPIは、「アメリカのインフレはなお強く、ターミナルレートが長期化する」という思惑となります。為替介入後にまた上がり始めたドル/円が調子づくでしょう。明日のCPIにも予想以上の期待が掛かりそうです。

少なくとも、年頭のPPIは上昇傾向でした。ゆえに明日発表のCPIにとってプラスに作用するはずです。PPIの上昇が続くのだからCPI上昇期待は、当然上昇します。

 

 

予想より弱いケース

データの程度にもよりますが、明確に弱いデータが出てきた場合、疑心暗鬼になっているマーケットはポジションを手仕舞うでしょう。

 

もし、明日のCPIに自信が持てなくなるようなデータが出てくる(弱いデータ思惑になる)場合、ドルは値崩れする恐れがあります。CPIを踏まえてドル買いは積み上げられていますから、これが瓦解するからです。

発表後にドル急落がおこり、それを見た他の投資家がパニック売りをすればCPIの前にドル安になることは想定可能です。

 

とはいえ、明日のCPI&小売売上高の発表を見極めようという動きになるでしょう。それが一般的ですが、買っていたドルを手仕舞ったうえで見極めようという投資家が多く出るほど、発表後にドル安が進みます。

 

 

 

 

  生産者物価指数(PPI)とは?(基礎知識)

 

生産者物価指数(PPI:Producer Price Index)は、特定の期間における国内生産者が販売する商品の価格変動を示す経済指標です。PPIは、インフレの早期警戒指標として利用され、経済のさまざまなセクターの価格動向を追跡します。以下にPPIの主な特徴を挙げます。

 

1. 価格の変動を測定

PPIは、生産者が出荷する商品の価格がどのように変動するかを示します。この指標は、製造業、鉱業、農業など、さまざまな産業の価格動向を含みます。

2. インフレの先行指標

PPIは、消費者物価指数(CPI)よりも早期に価格変動を反映するため、インフレの先行指標と見なされます。生産者の価格が上昇すると、最終的に消費者の価格も上昇する傾向があるためです。

3. さまざまな段階の価格

PPIは、原材料段階、中間製品段階、最終製品段階など、さまざまな生産段階の価格を追跡します。これにより、価格変動の原因を特定しやすくなります。

4. 複数の指数

PPIには、全産業指数、製造業指数、非製造業指数など、さまざまなサブインデックスがあります。これにより、特定の業界やセクターの価格動向を詳細に分析することができます。

5. 政策の決定

中央銀行や政府は、PPIを参考にして金融政策や経済政策を決定します。例えば、PPIが大幅に上昇している場合、インフレ対策として金利を引き上げることがあります。

6. データの収集方法

PPIのデータは、統計機関が企業から直接収集します。企業は、自社の製品やサービスの価格を報告し、それが集計されて指数が算出されます。

 

 

 

 

  ファンダメンタルの修正&分析

 

割愛します

 

 

 

参考になさってください。

 

 

 

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