1月25日 前営業日の主な要人発言 | ファンダメンタルなアウトローのFX

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ファンダメンタルは、要人発言で激変する

ファンダメンタル(≒相場観)が激変する時があります。激変するケースの1つに要人発言があります。2023年9月に植田BOJ総裁がマイナス金利解除を匂わせる発言があり、瞬間的でしたが猛烈な円高になりました。数円動かすケースはよくある事なのです

 

2023/12/17に植田BOJ総裁が「チャレンジング発言」をして、その日に5円以上も円高が進みました。植田ショックと呼ぶ方も居ます。このような値動きをしたのは、チャレンジング=タカ派へ移行と認識したマーケットが、ファンダメンタルが大変動したと認知したからです。

 

後日、チャレンジング発言は取り消されましたが、為替相場における要人発言の重要性が分かる事件でした。

 

Fundalia(ファンダリア)

 

 

 要人発言によるファンダメンタル分析

 

ECB政策金利は、ラガルドECB総裁が「利下げ検討は時期尚早」と述べたものの、インフレや景気などのデータは、利下げの可能性を示唆していました。もはや、長くこの高金利を維持できないことは明らかになっています。

 

論点になるのは、「アメリカとユーロ圏でどちらが先に利下げを開始するか?」ですが、このレースを制するのはユーロ圏の可能性が高まりました。つまりユーロ/ドルは?という話になるでしょう。

 

 

 

 

トルコリラに関しても、トルコ中銀(TCMB)でインフレがかなり落ち着いてきたと述べていました。恐らくトルコに関しては、利上げそのものよりトルコ経済の安定性が重要な論点なのでしょう。
インフレが常識的な水準に落ち着く時に、トルコリラは上昇するのかも知れません。

 

 

 

 前営業日の主な要人発言

 

25日12:05 神田財務官
市場で米利下げ時期や日銀への関心が高く、投機にも影響
「金融緩和は脱デフレに道筋がついた半面、長期化した副作用の指摘も」

25日20:11 トルコ中銀声明
「委員会はインフレ期待と価格設定行動が引き続き改善の兆しを示していると評価」
金融引き締めの影響の遅れを考慮して、委員会はディスインフレコースを確立するために必要な金融引き締めは達成されており、この水準は必要な限り維持されると評価
委員会は毎月のインフレの基調傾向が大幅に低下するまで、またインフレ期待が予想される予測範囲に収束するまで、政策金利の現行水準が維持されると評価
「インフレ見通しに対する顕著かつ持続的なリスクが顕在化した場合、委員会は金融政策のスタンスを再評価する」
「金融引き締めの効果の遅れを考慮し、委員会はインフレの基調的傾向の低下を確実にし、中期的に5%のインフレ目標を達成するために必要な金融環境を生み出すような形で政策決定を決定し続ける」

25日22:21 欧州中央銀行(ECB)声明
総合インフレに対するエネルギー関連のベース上昇効果とは別に、基調インフレの低下傾向は続いており、過去の金利上昇は資金調達条件に強制的に反映され続けている
厳しい金融環境が需要を抑制し、これがインフレの押し下げにつながっている
「金利は十分に長期間維持される必要」
「必要な限り政策金利は十分に制限的な水準に設定される」
下期にはPEPPポートフォリオを月75億ユーロ削減する予定
理事会はPEPPに基づく再投資を2024年末に中止する予定

25日22:53 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「労働市場は引き続き堅調」
「労働需要は減速している」
ユーロ圏経済は第4四半期に停滞した可能性が高い
「データは短期的な弱さを示唆」
12月のインフレ反発は予想よりも弱かった
インフレは2024年にさらに緩和するだろう
「インフレはさらに緩和すると予想」
「短期的なインフレ期待の指標は著しく低下した」
「成長に対するリスクは引き続き下振れ方向」
「賃金や利益率も価格上昇リスクとなる可能性がある」
中東情勢の緊張はインフレの上振れリスク
成長鈍化は物価圧力を弱める可能性がある
利下げ議論は時期尚早がコンセンサスだった
「初回の利下げ時期について自身の発言を維持」


※時間は日本時間

 

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