ファンダメンタル分析に精通した個人投資家は僅かです。FX初心者向けの書籍も販売されていません。しかし、経済指標や政策金利を始めとするイベントで、激しい値動きが起こります。
無料&簡潔に学べるともっとうに、知識系の記事を書き進めようと思います。活かしていただけると嬉しいです。
初稿 2023/12/26
定義を整える
Fundaliaで教えるファンダメンタル投資とは?
その定義について解説します。
もっと難しい言葉で説明することもできますが、当講座では伝わりやすさを優先して定義します。経済指標と金利という単語に注目して、下記図に目を通してください。
毎日のように経済指標は発表されます。経済指標の結果から分かるのは為替相場ではありません。金利です。
たとえば、アメリカで予想より結果が強い経済指標が発表されたとしましょう。この結果を受けて上昇するのは為替でも、株価でもありません。金利です!
為替(ドル相場)は、金利が上昇することで買われますが、経済指標によって買われたりはしません。雇用統計後に、ドルが急騰するケースがあるでしょう。しかし、これは雇用統計の結果を受けて金利(=長期金利)が上昇したことで発生します。
為替相場は、どの要因に最も影響を受けるでしょうか?
為替相場は、経済指標とは密接ではありませんが、金利とは極めて密接に連動して値動きします。これは金利格差説(Parity Theory)といい、経済学で為替相場を学術的に考える時に用いられます。大変有名な学説です。
これを踏まえると、FXトレードでは次のように考えます。
ですから、もし経済指標が強い結果になっても、金利が連れて上昇しない場合。為替も上昇しません。時折、そうしたケースが見られます。
上記図の通り、仮に指標が強くとも金利がどう反応したかにより、為替相場の値動きも変わってきます。この図式を理解しましょう。
値動きの基礎を身につけよう
ファンダメンタル投資では、『為替相場は、金利に必ず追随する』と考えます。
この考えを身に着けると、FOMCでなぜドルがあれほど値動きするのか?パウエルFRB議長が、金利に関する発言をするとドルがあれほど動くのか?腑に落ちるようになります。金利の状況が変わった時の為替変動は、テクニカル指標の比ではありません。金利見通しが変われば、今あるテクニカル指標、サイン、シグナルは意味をなさなくなります。
大は小を兼ね、より強い引力に惹かれるのが為替相場です。
もっとも強い引力について学ぶのは普通の事でしょう。
金利について、ひいては政策金利やFOMCなどについて、基礎からしっかり理解することを強くお勧めします。
この記事は以上となります。
あとがき
ここからは有償の話となります。無関係と思われる方はスルーなさってください。
経済指標などファンダメンタル情報をトレード情報として扱い、FXをもっと上手くなりたい個人投資家の方、もっと早く知識を習得した個人投資家の方、確率・テクニカルに疑問を持つ個人投資家の方、投資で最重要なのは金利であると気づいている個人投資家の方。
投資ロジック、相場分析術、相場観を把握するコツを、もっと秩序だって学ぶ方法があります。有償ではありますが、他の個人投資家より頭1つ2つ抜け出すことができるでしょう。一般の投資家は、このような知識を持ち合わせていませんので!
こちらより
Fundalia(ファンダリア)
蝦夷守