個人投資家は、相場界にあって脆弱な存在で、他の強者から狩られる立場です。その個人投資家が合理的に相場で勝ち抜くには、自分より弱い存在を生み出すしかありません。つまり、投資知識を十分に有することで、他の個人投資家に対して優位に達することでカモを生み出すという考え方です。これらを実現するには、ファンダメンタル分析の知識が必須です。
他の個人投資家が覆せないほどの知識格差をつけることで、貴方の投資は安定します。
考えた方に興味ある方は、下記linkをご覧ください。
〖背景と結果〗
消費者物価指数(CPI)は、2021年以降続いているインフレ高騰を確認できるデータであるため、非常に注目度が高いです。消費者物価指数のデータは、今後のFOMCで金融政策の変化に影響する為、ドル相場にも非常に影響します。米国のインフレ率は既にピーク近くに達しているとされ、それがデータに反映されるかが注目されます。今回は、前月より弱いデータが予想されていました。
〖参考〗下記の記事もお読みください。発表前に書いた記事です。
結果は、予想に対して強いデータでした。ただし、前月よりインフレの勢い(モメンタム)は弱まっている事も確認できました。発表後にドルが急騰したのは理解できますが、米国のインフレ率がピークアウトする可能性についても高まったと言えるでしょう。発表後には、予想より強かったことを織り込み、その後にはインフレが弱まる兆しを感じた投資家によって、強いドル売りとなった。そのような相場でした。
〖時系列データ〗
消費者物価指数・総合値(前年比)
時系列データで見ると、今回のデータは頂点から下向きになりました。この事実は見逃してはなりません。アメリカのインフレ率は先月(2022年3月)をピークに下落に転じる長期トレンドが成立する可能性が十分になるという事です。
仮に数年後、米インフレ率が2%ほどまで下落した時にそのような回想となっている可能性が高いという事です。
〖ドル相場の予測〗
もし、現在のドル高が終息するとするなら、今回のデータが契機の1つになるかも知れません。なぜなら、インフレ率がピークアウトする可能性がマーケットで認知されれば、次は当然ながらFOMC利上げ期待が後退するでしょう。現状、2022年に2.50%ほどの利上げが見込まれています。これが2.00%へ見込みが後退するなら、それは強いドル安要因になるでしょう。このロジックに嵌るかどうかが、ドル相場の動きを決定づけます。
整理しますと、2022年末にFOMCの政策金利が2.50%に届かなくなる可能性が示されました(届かなくなったとは言っていません)。本当に届かなくなるかは、今後のデータ、状況の変化に依存します。インフレ率がピークアウトする経済的理由が伴ったうえで、可能性が示唆されたと受け止めて良いでしょう。
ファンダメンタルが大きく修正され始めています。
2022/5/12
Fundalia(ファンダリア)