~日々是ジーザス~ -25ページ目

メモ.2

Ⅴ.神の完全性
神の主要な属性のうちには、永遠・無限・最善etc.が挙げられるが、とりわけ神の「完全性(perfectio)」について考察する。アリストテレスの「同時にありかつあらぬものは存在しない」という命題をもとに、神の完全性を保証しているものを他の属性と相関的に捉えながら紡ぎだす。つまり、神の完全性が矛盾律という論理的な規則に留まらないことを確認する。なおその際に、不完全という前提を背負った人間が、神の広大無辺さ(≒incompréhensibilité)を酌量しつつ、神についての言及・概念把握をどこまでに留めるか(留めなければならないのか・留めるべきなのか)を検討する。
補足:要するに神の諸属性はintelligereすることができるが、神の実体そのものはcomprehendereすることができないという、実体-属性間の話題に集約されるのか。








Ⅲ.対象的実象性(realitas objectiva)について
観念(idea)の対象的実象性についての考察。Ⅴ.で述べた完全性と実象性は置換される。これはデカルトに限ったことではなくデカルト以前、そしてデカルト以降にも見られる表現である。この問題については、ドゥン・スコトゥスのrealitas概念を参照・比較検討しながら議論を展開していく(?)。当てられるべき焦点は①なぜ完全性と実象性が置換可能なのか。②realitas objectivaは端的に「観念の表象内容(représentée)」と解されるが、例えば村上は自身の論文でその表象内容が「量」化されると述べている。確かにrealitasには諸々の段階(gradus)があるが(←おそらくスコラ・アリストレテス由来の超範疇概念の図)、それを「量」として捉えることは必ずしも正当なのか。(つまり、realitasに「質」的なものは考慮されないのか・されないのならばなぜ排除され得るのか)








Ⅳ.神の実在についての第一のア・ポステリオリな証明
Ⅲ及びⅤを明晰に捉えた上で、改めて神の実在証明を説明。特に、観念(内)から神(外)へとコギトが卓出していく様を他の研究者(F.Alquié・H.Gouhier・M.Gueroult・J.-L.Marion・J.-F.Courtine・J.-M.Beyssade・etc.)の解釈を参考にしつつ議論を展開していく。










Ⅱ.res cogitans(とりわけres概念について)
デカルトは私とは何かという問いに対して、私とは「思惟する事物(もの)」=res cogitansであると解答している。ここで、なぜデカルトはres cogitansという言葉を用いてens cogitansという言葉を用いなかったのか。Ⅲ.で言及したrealitasを「実象性」と解するよりも、むしろ「res性」と解するのであればrealitasとの兼ね合いでこの言葉を使用したのか。ここにensという存在(性)が入り込む余地がないのか。もしそうならば、res概念とens概念を比較した際、そのいづれもスコラ哲学においては超範疇概念に分類されるのだが、res概念は私の「存在性」までをも包括しているといえるのか。テーマが大きすぎるので、他の思想(スコラ哲学)をあまり考慮・比較せず、あくまでデカルトのres概念及びens概念にのみ焦点を絞る。







Ⅰ."ego sum, ego existo.”
デカルトが方法的懐疑を進めてコギトを獲得する上で、「私は在る、私は存在する("ego sum, ego existo.")という表現が出てくる。これをすべて命題の次元として捉えることはできないように思われる。というのも、これは「私が在る(ego sum)」ということを思惟する(ego cogito)→その結果としてコギトを獲得した私は「存在する(ego existo)」ということを表しているからである。つまり前半部分は命題の次元で解されるが、後半部分はそうではない。だとすれば、sumとexistoの存在(在ること)の重みは全く異なってくる。コギトを媒介することで存在(在ること)の度合いが変化してしまうのであれば、やはりコギトの第一原理として挙げられるのは(字義通り)「思惟」だろう。しかし、これはあくまで『省察』での話であって『方法序説』にこのような表現は明記されいない。むしろ『方法序説』ではコギトを導出する際に、そのコギトを保証するものとして「思惟するためには、存在しなければならない("Pour penser, il faut être."という表現が出てくる。この文章から明らかなように、ここではコギトの第一原理が「思惟」の側ではなく「存在」の側に傾いている。つまり「存在」を前提として「思惟」作用が可能になっている。この循環・パラドックスをどう処理するのか。












ちくわぶ